エグチーセット

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雲ひとつない見事な冬晴れ。
ヒヤリとする空気の中君の後ろ姿越しに空を眺めていた。今日が最後ならとその姿を焼き付けたかったが視界がぼやけ視界が悪い。泣くなど思っていなかった自分に若干のショックが芽生える。
それでも悪あがきにと君ではなく空に視線を移したのだ。いくらか気持ちが落ち着き輪郭が詳細になった。
しっかりしろ。
最後なんだぞとカツを入れる。
冬晴れの下の別れ道。


冬晴れ

1/5/2024, 4:20:45 PM