『冬は一緒に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【冬は一緒に】
冬が好きだ。
冬は楽しみが盛りだくさん。
君の誕生日、クリスマス、それに大事な仕事、大晦日にお正月、それに俺の誕生日が過ぎたらバレンタインが来て、ホワイトデーだ。
「何歳になってもイベント好きだよねぇ」
そう言って君は俺を笑うけど、本当はわかってるよな。
イベントにかこつけて、冬は俺ら一緒に過ごす時間が増えるってこと。
それに──
「寒いだろ?」
君の冷えた手を握って、俺のコートのポケットに入れる。
ポケットの中で指を絡ませてギュッと握った。
驚く君に、こんなに寒いんだから仕方ないよな、とウィンクしてみせる。
冬は寒いから一緒に、少しだけ近くで。
「冬は一緒に」
一緒にぎゅっと丸まってくれるかい?
我が愛しの猫ちゃんよ
寂しいボクに寄り添って
『冬は一緒に』
今年の冬は一緒に過ごすことができた。来年の冬も一緒に過ごしたい。再来年もその先も。そうやって続いていって、自分たちらしく一緒に年を重ねていきたい。向こうもそう思ってくれてるかな。
______やまとゆう
今日の最低氷点下18℃
こんな日は、決まって、お日様がカンカン照りなのに差程、気温は上がらず厳しい寒さ変わらない夏に、こんなにカンカン照りなら暑くて仕方ないのに冬のカンカン照りは寒くて仕方ない こんな寒い真冬は猫ちゃんと一緒に暖まりたい、そして甘い甘酒を飲みながら暖まる
1人は嫌いじゃない。1人は楽だから、別に辛くない。でも、時々寂しくなるのはどうしてかな。冬ぐらいは誰かと一緒に過ごしたいな、なんて考えてしまう。今年のクリスマスも正月もきっと1人だから。
「冬は一緒に」
冬は誰かしらと一緒にいる時期だと思う。
クリスマスだったり、正月だったり。
そんな中、僕は自分にクリスマスプレゼントを渡したり、1人でおせちを食べる。
別に1人でも楽しめるし、誰かといたほうが良いとは思わない。
ただ、時々寂しくなる。
うちの猫は抱っこが嫌い。
撫でろ撫でろと擦り寄ってはきてくれるけど、愛しさが爆発して抱きあげれば、嫌だと暴れて去ってしまう。ごめんね、と謝ってももう遅い。しばらくは避けられてしまう。
そんな時でも、もう寝ようと布団に潜り込めば、ここは暖かいと知っている猫が一緒にやってくる。
ここでまた爆発させてはいけない。寝るのー?と眠くて構ってあげられません、という態度を見せるのが大事なのだ。たぶん。
可愛い猫。きみがいるから、冬が大嫌いとは言えないんだよ。
冬は一緒に
冬は寒い。
寒いから人肌が恋しくなる。
こんな時に恋人がいたら。なんて。
自分磨きも自分から話しかけることもしないくせに。
自分から動けば何か変わるかもしれない。
そう思って一言のLINEを異性の友達に送る
〈恋人できた〜?笑〉〈まだできてなかったら、今度一緒にイルミネーション見に行かん?笑 飲みもOK!〉
よくやってしまう。恥ずかしさを隠すように気持ちを隠すように、「笑」を。
返事は来るのかな。
ドキドキだ。
一緒に過ごせたらな。。
冬は一緒に…?
鍋物と味ぽん、ニット帽と手袋、モコモコ長靴下とかき集めた毛布、ほっこりできるぬいぐるみ抱き枕や、ジェダイになれそうな「着る毛布」も良い。寒い冬だからこそ、冬しか触れないあったかいものを「良いなあ」としみじみ感じる。
子どもの頃は、冬は楽しいばかりの季節だった。雪遊びとスキーは毎日だった。クリスマスもあるし、お正月にはお年玉。何より冬休みが長めの地方なので、冬の遊びの時間はたくさんあった。
今は、曲がりなりにも「大人」だから、冬という季節にもれなく付いてくる「あれやこれやの心配」が、雪と一緒に頭の中でダンスをする。
車のタイヤを替えなくちゃとか、雪かき道具はまだ使えるかとか、ストーブの灯油買わなくちゃとか、クリスマスも何かしないととか、年越しから正月に必要なものを支度しなくちゃとか、子どもが学校で使うスキー用具のリサイズ大丈夫かとか、もういろいろと。
楽しいこと、嬉しいこと、せわしないこと、財布の中の様子見、除雪作業、みんな「冬は一緒に」やって来る。
そして、無事に冬を過ごせる事実に、自分の持ち合わせが意外と豊富であることに気づく。冬と言うと「枯れてる」とか「眠りの時期」とか、なんとなく消極的なイメージの強い季節だが、生活のボリュームはマシマシになるのが実際のところだ。地上では裸になっている森林の冬の木々も、地中の根で活発に助け合っていることが、最近の研究で確認されている。しかも、同種も異種も関係なく互いにだ。
たくさんある「冬は一緒に」。
私の暮らす街は、やろうと思えば玄関ドアいちまいの外で、山で遭難する場合と同様の環境に飛び込んでしまうこともできる。人間も、自然の者たち同様に生存のための行動を基本軸にする土地だ。だからこそ「冬は一緒」のものの密度が高く、夏よりも凝集した暮らしになる。
そんな環境だから、家の中でも温度を持つものがみしみしと寄り合う季節でもある。子ども達の温みと重量は冬にいつも一緒。素晴らしい寝相からの蹴りをクリティカルに食らったりして、私の眠りはぶつ切りにもなりがちだが、まあ仕方ない…
冬は一緒に
夏は棚の上などにいる事が多い猫のレニ
でも冬は、暖をとる為に私の上でゴロゴロ
今日も、朝から一緒にゴロゴロ
出来れば、夜も一緒にゴロンしてほしいなぁ…。
冬は一緒にお正月。
ちなつさんは何食べる?
ちなつは
(((o(*゚▽゚*)o)))いいね。
おせちやლ(ㄛ〃)オトシダマチョウダイ
の季節は好きですね。
うさちゃんは
団子もいいけれどお雑煮が沢山食べれますから
ペティナイフでちょうどいい大きさに切って、
いただきます。
レオナちゃんは
日の出は何に祈ります?
と尋ねるので
カラスさんは
お正月は携帯で通販眺めて、何を買うかを考えます。
と言います。
みいちゃんは
お正月のテレビもいいけれど、携帯の初物のお正月のキャンペーンなどをハシゴするのもいいですね。
と言いました。
帝様は何をする?
と尋ねると、
帝が遠い空から降りてきて、
そうだね。
縁起のいい神社で、可愛らしい巫女さんたちが、
お神酒をついで、神社の境内で小銭を投げて、
一年の計をお祈りするのもいいですね。
冬は一緒にいられるといいですね。
それでもまだクリスマスもまだですから、
もう少しお正月までありますね。
と言い合いながら、
帝と
うさちゃん
レオナちゃん
みいちゃん
カラスさんは
冬も一緒に元旦を楽しむ計画は続きます
冬は君と手を繋いで居たいな
─────『冬は一緒に』
冬は一緒に歩きたい。
寒いけれど、空気は澄んで気持ちが良いし、
都会を少し離れれば、心地の良い明るさが街には広がっている。
そんな道を歩くのが、私は好き。
彼と並んで歩くのが、私は好き。
彼は「ただ歩くのが楽しいの?」と聞いてくる。私は、「そうだよ」と答えけれど、その答えに続く言葉がある。
『そうだよ。貴方と並んで歩くだけで、楽しいの』
恥ずかしくて言えないけれど、私はこの気持ちは伝えなければと思ってる。
文句を言わず、いいよ。と言って一緒に歩いてくれる彼。
寒くないように少しくっついて歩いてくれる優しい人。
「ねえ?私と歩くの、楽しい?」
「もちろん。楽しいよ」
そんな些細な会話が大切。
そんな事を思う私。
ねえ、時間の終わりが来るまで、私といつまでも、隣を歩いてくれる?
あなたに会える季節
毎年かかさず冬の間は一緒だ
約束したわけでもない
ただ、私があなたに会いたくなるだけ
何でも包み込んでくれる
嬉しい時も悲しい時も
あなたが望んでない時も
受け入れてくれる
暖房器具の中でダントツ
あなたと一緒にすごしてます。
こたつ様。
(冬は一緒に)
…返事、来ないなぁ。
あーあ、今年“も”クリぼっちかあ。
来年こそは一緒に過ごそうね。
既にいない彼にメッセージを送る私。
【冬は一緒に】
春も夏も秋もおまえとは顔を合わせるけれど、冬は格別だ。ほとんど毎日のように訪ねてきては、かなりの頻度で泊まっていく。仕事帰りのおまえが黒くて重いコートに身を包み、来ちゃったと笑う頻度が重なってくると、ああ今年も冬になったのだなと実感するのがもはや風物詩だった。
互いに口には出さないけれど、木枯らしが冷たい空気を運ぶ季節になるとおまえが俺のもとを訪れるのは、きっとおまえが寂しいからで、俺が寂しいとおまえが思っているからだ。俺の姉でありおまえの恋人だった彼女が死んだ、あのどうしようもなく寒い雪の日を思い出さずにはいられないから。
「今日は鍋にしようよ。具材は買ってきたからさ」
「量がおかしい。そんなに食べ切れるか」
「余ったら明日も食べればいいじゃん」
なるほど、今日は泊まっていく気だな。小さくため息を吐きながらキャベツを手に取った。
ぽっかりと開いた心の穴を補い合うように、慰め合うように、冬になると二人きりで身を寄せ合う俺たちを、天国へと旅立っていった姉はどんな風に思っているのだろう。その答えは俺にはわからない。わかるのはただ、こうして身を寄せ合わなければ俺たちは生きてはいられないということだけだ。
冬は一緒に、寂しさを分け合って。そうして俺たちはいつか訪れる春を、二人で待ち望むのだ。
どれだけ本音を語ったところで、それが孤独と訴えたところで、マジョリティで健常者である、数々の犇めく不神経者どもにはわかるまい。血を吐くほどの苦悩のすべてを、エイムも合わぬまま逆張りと言われてしまっては、かなわない。
心の底から理解できぬのだろう。それはいつだってお互い様であっただろう。それなのに、糾弾され続けるのは、いつもこちら側なのだ。私はそんなに、そんなに数奇に生きてきたか。
今年は、親友と冬の予定をたくさん立てた。「冬は一緒に」たくさん過ごそう。
遠い、いつだったかの自分が良かれと思って選択した自分の答えが、今という未来を導いた。指を折って数えてみたら、遠いと思っていた過去もたかだか12年でしかないことに気づいた。なんてことだろう、忘れていた。記憶に蓋をして、忘れたいと願っていたからなんだ。気持ちとしてはもっと遠い過去の思い出のよう……彼女が20年振りに再会したその日に交通事故で亡くなってからまだ12年しか経っていないというのに。
だめだ、もう自分を欺きたくない。蓋を開けなくちゃ。恐る恐る……そしたら、この12年間のギャップのせいなんだと思う。望まない未来と望んだ未来が交差して、脳髄が痺れるほど揺らめいたように気持ちがよろめいた。大切だった彼女への会えなかった20年分の諦めと一途の想い。姿を消した彼女を探すべきだったのに、数年で諦めて別の女性と結婚をした。私はあのとき逃げたんだ。それを正当化して間違った選択をしてしまったんだ。
彼女と再会するまでの20年間は、本当は自己欺瞞と乾いた孤独に支配されていたんだ。再会したとき、40歳になった彼女は言ってくれた…「この20年間、忘れたことないし、気持ちは変わってないよ」
私は自分の常識を物差しにして、彼女は既に結婚をしていて幸せな家庭を築いていると思っていたから「20年振りに美樹に会えて嬉しい。でも、今のお互いの幸せな家庭のためにも俺たちはもう…会わないほうがいいよね。君が幸せでいてくれて俺は嬉しい」と少し嘘を言ってしまった。
私はもうそのときは妻とは離婚が成立していたし、娘も東京の女子高へ進学して、いくら娘を見捨てた過去があるにしても母親であることには変わりないわけだし、今度は別れた妻から生活の面倒をみてもらえるようになった。なので私自身は幸せと言うよりも、娘と離れ離れになった淋しさがあったが故に、幸せになりたくて男の一人暮らしをしていたに過ぎなかった。
彼女は目を潤ませながら帰って行った。その後ろ姿を見送ったのが、まさか彼女がこの世に存在する最後の姿になるとは思ってもいなかった。それから三日が経った日、彼女の6歳下の妹が職場に訪れた。妹の智奈美が小学5年生だったとき以来の再会なので、最初は誰かと気づかなかったけれど、どことなく当時の面影はあったので「もしかして」とは感じていた。
その妹が私と顔を合わせるなり「お姉ちゃん、三日前に事故で亡くなりました!」と怒鳴って、私の頬を激しくビンタしてきた。そして狼狽えた私の胸に厚めの日記を押し付けてきて「お姉ちゃんの日記!最後のページ読んでよ!」と泣きながら叫んだ。妹のいうように渡された日記の最後のページを開いてみると、そこには……
〝今から彼に会いに行く。20年振りの彼はきっと大人びてはいるけど変わってないはず。だってわたしも変わってないもの。彼に会うために、わたしはずっと一人で生きてきたんだもの。彼が離婚したということを父から聞かされた。今しかないぞって。この20年は秘密裏だったけど、やっとわたしたち、もう一度、今度こそ一緒になれるって信じてる。いま会いに行きますね〟
ああああああっ……
馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だっ!!!!
幻滅だっ、自分は、私は本当に大バカ野郎だ!!
言えばよかった、彼女に対する本当の気持ち。今も大好きだって。仕事を早退してでも彼女と一緒にいるべきだったんだ。職場の入っているビルの1階エントランスで、子供みたく叫ぶように大声を出して大泣きした。恥ずかしさなんて感じないほどの罪悪感があった。
彼女が高校二年の夏休みに、川崎市麻生区百合ケ丘の小田急線沿いの高台にある私のアパートへ泊まりがけで遊びに来た。親公認で初めてのお泊まりだった。そのとき彼女が楽しそうに言ったことを思い出す。「わたし来年は受験生でしょ?だから今度、冬休みに帰省したらさ、日帰りでもいいから一緒に瀬波温泉行こうよ♫冬のデートってまだしたことないけど、でもわたしきっと好き」
私の人生、一度目の本気の大恋愛が始まった日だった。
(これは実話です)
テーマ/冬は一緒に
「冬は一緒に」
君は冬に眠る。
水も食べ物も取らずに冬の間ずっと眠る君は、
さながら「冬眠」のようだった。
今は冬。朝起きた僕の隣には、君の寝顔。
冬の間起きることの無い君は、雪を見ることが出来ない。
眠るだけの君に見とれて外出をしない僕もまた、
雪を見ることはない。
少しだけご飯とかを済ませた僕は、
また布団にもぐりこんで、君の肌を触る。
温かい。
目を閉じる。
君と一緒に冬に眠る。
雪のように、丁寧にこの冬の日々が積もっていく。