ひとつぶのしずく

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「冬は一緒に」

君は冬に眠る。
水も食べ物も取らずに冬の間ずっと眠る君は、
さながら「冬眠」のようだった。

今は冬。朝起きた僕の隣には、君の寝顔。
冬の間起きることの無い君は、雪を見ることが出来ない。
眠るだけの君に見とれて外出をしない僕もまた、
雪を見ることはない。

少しだけご飯とかを済ませた僕は、
また布団にもぐりこんで、君の肌を触る。
温かい。

目を閉じる。
君と一緒に冬に眠る。
雪のように、丁寧にこの冬の日々が積もっていく。

12/18/2023, 9:03:27 PM