『冬は一緒に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
寒いー!寒いー!と言いながら
缶ビールをぐい呑みして
オリオン座を見上げながら歩くのも
今年で何年経ったかな
「来年の冬は一緒にならない?」
「えー?」
「ん、なんでもな〜い」
鼻がちょっと赤くなったのは
ビールと寒さの所為にしとこーっと
#冬は一緒に
ねぇ、明日雪降るかもだって〜
君は嬉しそうにそう言った…けれど雪が喜べるのは学生までだと僕は思っていた。
ねぇねぇ雪積もったら一緒に遊ぼ〜?
うん、、
あんなに暑かったのに今じゃ息は白くなっている。
楽しそうに遊ぶ君が白い雪と重なって消えてしまいそうなほどに綺麗で、思わず君の手を掴んだ。
どうしたの?
攫われてしまいそうで…
どういうこと?
笑いながら君はそう返した。
雪の中に隠れてる君を見つけられる自信がないなんて情けないなぁ…
だからこの雪が溶けるまでずっと隣にいてね
君の側は暖かいから
独りの冬は
寒すぎて
身も心も凍てついて
無気力
無感動になる
君と一緒ならば
活力も湧くのに…と
叶うはずのない
夢をみる
# 冬は一緒に (353)
おでん、ホットコーヒー、中華まん。
冬のコンビニの食べ物は、冷えた身体に優しい。
どれも美味しいけど、こういう時は、やっぱこれでしょ。
「肉まん2つください。」
ほかほかの包みを1つ、君に渡す。
君はちょっとだけ目を見開いて、ありがと、とふんわり微笑む。
アパートまでの道を、並んで歩く。はふはふと肉まんにかじりつきながら。
寒いね。鼻まで冷たいよ。肉まん、おいしいね。
早く家に着きたいような、このまま永遠に歩き続けたいような、そんな夜だった。
「冬は一緒にさー、スケートでも行かね?」
「は?」
なんで俺がお前と行くんだよ笑
「彼女出来る予定だからむり」
「なんでだよ!笑」
「行こーぜ!」
俺はこいつと幼馴染でずっと一緒にいた
けど初めてこんなこと言われたからちょっとだけ、びっくりした
「お前モテるんだから彼女くらいできるだろ」
「いやー、今そういうのいらないって言うか、前の彼女でちょっとしばらくいいなって思ったわけよ」
「だからしばらくは友達とばかやるの!!」
こいつ、前の彼女とごたごたがあって別れたんだ
相当だったんだな
「じゃあその時俺に彼女がいなかったら行ってやるよ」
「言ったな?!約束だぞ!!笑」
そう言ってたのに──────
「なぁ、一緒にスケート行くって言っただろ?」
「何寝てんだよ」
「なぁ!!!」
あいつは事故にあって死んでしまった
呆気なく逝ってしまったんだ
「俺彼女作らなかったんだぞ?」
「お前とスケートして、ばかやって、色々したかったから!!!」
なのに、なんで、、、泣
なんでこんなはやく逝ったんだよ、
冬は一緒に、色んなことしたかった、、
300字小説
冬ごもり
僕はこの山に住む狼だ。と、言ってもただの狼じゃない。遠い昔に山の魔物を倒した聖獣の子孫らしい。まあ、もう特別な力は無いし、身体がデカイだけだけど。
山に雪が降り始めると僕は冬ごもりに向かう。大きな身体ではちょっと吹きさらしの寒さはキツイ。熊は穴蔵で冬眠するけど僕は……。
「おお、今年も来たか」
山の麓の国境警備隊とかいう建物で、兵士さん達がほくほくと迎えてくれる。
毛を梳いて洗ってくれて
「よしよし、警備隊の紋章の入った首輪だ」
美味しくて暖かいご飯をくれて、暖炉の前に寝かせてくれる。
僕をかまう兵士さん達の顔はどこか寂しそうで、きっと冬は寒さがこたえるのだろう。
だから皆で一緒になって、暖かく過ごすんだ。
お題「冬は一緒に」
澄んだ夜空を見上げると
星が綺麗に瞬いている
この寒い季節
ついつい探すのは
オリオン座
幼い頃
年始は祖父の家に
親戚が集まり
従兄弟達とよく遊んだ
夜になって窓から見えたのが
オリオン座
みんなで一緒に過ごした
時間を思い出しながら
今年も
夜空を見上げる
冬と春の境目なんて
どうでもいいけど
冬を誰かと長い時間共に過ごしたら、
もうそのあとは春だと思ってる。
誰と過ごすかな。
恋人かな、友人かな、仲間かな、家族かな。
誰だっていい。
誰かと一緒に春を迎えたら、
その年は幸せだったって、言えるよ。
今日がその日かもしれない。
「おまたせ、待った?」
外は寒いから
お部屋で一緒に過ごそうよ
会話なんてなくてもいい
あなたは好きなゲームをして
私は好きな本を読む
時々ね
ふと
目が合った瞬間に
ちょっとだけ微笑んで
また 好きなことができればいい
一緒の部屋にいる安心感
好きなことができる時間を
共有できたら
その静けさが
居心地のよい静けさになるだろう
【冬は一緒に】#42
【冬は一緒に】
『ねぇ!クリスマス空いてる?』
そう僕の恋人は言って来た。
嬉しかった。
だけど僕は少し考えた。
僕は毎年家族とクリスマスは過ごしているからだ。
今年くらいは、恋人優先した方がいいのか?……
そう僕がぶつぶつ考えてるうちにも恋人は返事が待ち遠しそうな目で見つめてくる。
僕は思わずうんと言ってしまった。
すると恋人は満面の笑みでありがと!と言ってどこかへ行ってしまった。
今年の僕のクリスマスは恋人と過ごすようだ。
先日、寒いからとこたつを出した。ぬくぬく天国だ。
晩ごはんはアツアツのすきやき。
父さんと母さんと家族三人……鍋を囲んで
「「「「いただきます」」」」
ん?一人多くない?
気配もなく私の隣に座りに来たのは、幼馴染みのアイツ。
さも自分も家族だという風に座り、すきやきの肉を美味しそうに頬張っている。
「どうかしら?おいしい?」
「ん、すごく美味しいな」
「ははは、いっぱい食べなさい」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
母も父も上機嫌。母に至っては野菜を取り分けている。いやいやいや、コイツうちの子じゃないでしょ。
「待って待って待って?!何でいるのさ!あーっ、それ私の肉!」
「少し落ち着きたまえよ」
「アンタねぇ!!」
胸ぐらを掴んで怒鳴る。すぐ父に止められたけど。
母いわく、奴の両親は仕事で長期不在で。寂しいだろうから、ごはんくらい一緒に……と誘ったらしい。
「ふふ、温かいね。こたつもすきやきも」
「アンタ、もしや毎日来る気?」
「うん。冬の間は両親が不在だから……毎日団欒できるね?」
「マジか……」
よろしく、と微笑む奴に私の日常は狂わされる──空いた手にそっと、隣の奴の手が重ねられて。
ほら、ね?
【冬は一緒に】
寒くなったね
寒くて 寒くて
凍えてしまいそう
一緒に歩く時
寒さのせいにして
あなたのポケットに
そっと手を入れるから…
あたたかい手で包んでほしいな
何もなかったように
さり気なくね
『冬は一緒に雪かきだ!!』
親父は毎回俺に言う。
その度に俺は、
『え〜、、またかよ〜』
と嫌そうに言う。
それが我が家の秋になると言うセリフ。
でもそのセリフももう聞けない。
そのセリフを聞けたうちに、
喜んで雪かきをやっとけば良かった。
だけど、素直に喜んでやるのも違う気がする。
とにかく、そのセリフをまた聞きたい。
亡くなった親父に毎年秋になると言っている。
#『冬は一緒に』
No.9
#冬は一緒に
足元を白く染める
空からのプレゼント
頬を赤く染めて
夕陽に微笑むキミの横顔
キラキラをくれた
冷えた指先に優しさをともして
冬は一緒に
春を待ちながら
そろそろ雪が積もりだす。スキー場の開く季節。雪山の小さな宿が私の実家。少しずつスキー好きが集まりだす。特にうちの小さな宿にはスキー部の大学生が特に多い。ちょこちょこと両親の手伝いをしているとなんとなく顔も覚えてくる。
高校から帰るとすでに客が来ていた。
「あ、今年もよろしくね!」
大きな荷物を抱えて手続きをしている青年が振り返った。今年で4年目、大学1年生から毎年来てくれている。
「また来たんですね」
興味のないふりをする。本心はどうせバレている。
「じゃあ夜ご飯楽しみにしてるね」
ひらひらと手を振って部屋に消えていく。彼女がいるのは知っている。冬の間だけは私のもので。
#冬は一緒に
冬は一緒に炬燵で暖まろう。
蜜柑を天板に乗せて、近くにお茶の準備をして、炬燵のスイッチを入れる。
暖かいなぁ
一緒に居たいと初めて思った…
一緒に居れたら今年の冬は…
MAX 一緒に…
ミータン!! シータン!! 未来予報❤️❤️❤️
僕の名前は シータン!
君の名前は ミータン!
ふたり合わせて幸せだ!!
君と僕とで幸せだ!!
大きな幸から
小さな幸まで
小さなものから大きなものまで…
何も深い意味はありません
惚れてるだけです🐱
冬は一緒に
窓の外は大粒の雪
暖炉に火を灯していても
底冷えする部屋に手がかじかむ
「今日はさむいねー」
カップをふたつ手に持った君が
暖炉の前を陣取る僕のとなりに腰掛ける
受け取ったカップが暖かい
中身はホットミルクのようだ
はふはふしながら
カップに口をつける
蜂蜜が入っているらしいミルクが
寒くて強張った身体に染み渡る
「眠れないの?」
「さむくてね」
お互いに同じ理由で起きてきてしまったらしい
「じゃあ」
言いかけて急に恥ずかしくなって
言葉を止める
でも、君には伝わっていたらしい
「いいよ、一緒に寝よ」
ミルクを飲み干して
暖炉の炎を消す
そしてふたり
並んで寝室に向かう
こんな寒い冬は
一緒にいるほうが暖かい
急に寒くなったなー。
カイロ、持ってくればよかった。
そんなことを思いながら、俺は大学に向かう。
「ふぁーあ、おはよぉ…」
横からふにゃりとした、眠そうな声が聞こえてきた。
「ああ、おはよう、あまね。」
ふわふわしたミルクティー色の髪をわしゃわしゃと撫でてやると、ふへへ、と嬉しそうに笑った。
「もうすぐクリスマスだねぇ。」
と、あまねが白い息を吐きながら諦めたような声で言った。
「ああ、そうだな。」
「はあ、いいよな、お前は。どうせ今年も彼女と過ごすんだろ?」
「ああ。」
「いーなー俺も彼女ほしー…」
「あまね顔は可愛いんだからすぐできるだろ。」
「顔はってなんだよ!てゆうかそれ、彼女いない歴=年齢のやつに言う??それで付き合えるならもうとっくに彼女いるはずじゃん…」
「…まあ、頑張れ。」
そんな他愛ない話をしている間に大学の教室に着いた。
「一限は…歴史か。」
「うわ、ほんとじゃん!うげー。」
あまねが嫌そうな声をあげると、教授が入ってきた。
「…おやすみ。」
「寝るな寝るな。また全員に寝起き晒すことになるぞ」
「いーもん。」
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そんなこんなで一日が過ぎ、家に帰る。
…クリスマス。
「もう、そんな時期か…」
俺はつい頬が緩んだ。
「早く会いたいなあ。」
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クリスマスの夜。
俺は外にある冷凍室から大きな白い棺を取りだした。
冬にしか会えないのは誤算だったなあ。
そう思いながらそれを部屋の床に丁寧に置き、蓋を開ける。
中には俺の彼女が入っている。
真っ白な肌。
そのまわりに咲き乱れる無数の真っ赤な薔薇。
まるで、おとぎ話に出てくる白雪姫のように綺麗だ。
ただし、それは救われなかった白雪姫。
俺という魔法使いに二度ととけない魔法をかけられてしまった。
死ぬまで大切にするよ。
勿論、死んだ後も。
彼女の真っ白いひんやりとした頬を触りながら呟いた。
「ずっと一緒にいようね。」
2023/12.18 冬は一緒に
「冬は一緒に」
冬は一緒にイルミネーション
冬は一緒にお鍋
冬は一緒にお風呂
冬は一緒におこた
冬は一緒にアイスクリーム
そうだった、あなたは甘いものが苦手だった。
だから、冬は一緒にあたたかいお茶を飲もう。