『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冬のはじまりを感じる頃には、すっかり日も短くなっている。日照時間が短く、寒さで家に籠りがちな冬は、心が沈みやすいそうだ。もし今、気分が落ち込んでいるなら、冬のせいで必要以上にふさぎ込んでしまっているかもしれない。いつもより気分転換を心掛けると良いだろう。
氷点下ならもう冬だ。
分かれ目が分からん
【冬のはじまり】60 kogi
冬のはじまり
寒い。寒い。
白湯を飲んで、ため息。
うちにはストーブもこたつもない。
毛布にくるまってなんとか寒さをしのぐ。
寒い。寒いよ。
パジャマに着替えたらもう何もできない。
予定したことができなくなってからがスタートライン。冬の到来だ。
お湯を沸かして、加湿器をつけて、温かい部屋着を来て、予定を決めてから行動する。
頑張れ私。
布団の中が温かく感じて
街は12月の彩りを
寒い中にある温もり
今年もやって来る
幸せそうな人達が通り過ぎる
僕は僕の嬉しいこと 叶えるため
走って行くよ
暗い道を照らすのは
街灯だけじゃない
暖かい気持ちにさせてくれる
人がいるから
今日も美味しい食事と
楽しいひとときを
過ごしましょう
「冬のはじまり」
布団に潜り込んで来た相手の足があまりに冷たくて
思わず声が出た。
「さっき湯舟から出たばかりだよ?」
そういう相手の髪は確かにしんなり濡れていた。
一方で自らの足を構わずこちらの足に絡めて来た。
まるでこちらの熱をその足で舐めとるように。
だが今度はその足をさせるがままにして、
──明日の朝は布団から出るのに苦労しそうだ。
そんな予感を抱きつつ眠りについた。
『冬のはじまり』
ファンヒーターから漂う灯油の匂いと
毎年聴いていても 飽きることのない
クリスマスソング
(今年もきっと君は来ないし
ラストクリスマス、なんて 言って
去年のクリスマスを思い出す)
イルミネーションが煌めく街に 少し心躍る僕ら
今年は何を贈ろう
あんなに綺麗だった紅葉やイチョウがまた終わりを迎えようとしていた。
いつまでも、いつまでもそのままでいて欲しい。その反面どこか春の訪れを期待する。
あぁ、早くはやく迎えに来てくれ。
冬の始まり、森の中で小さな狐を見かけた。
雪道を軽い足取りで走っていく姿は、なんだか愛おしかった。
寒い。
本格的に冬が始まったようだ。
去年も使っていたこたつを出す。
すると、こたつのあたたかさを求めて家族や飼い猫が居間にやってくることが多くなる。
「だれ?この足。もっとそっち行って。」
「お願い、みかん取ってきて?」
「こたつの外出るの寒くて嫌ー。」
こたつを巡っての団欒。
これが、我が家の冬のはじまり。
231129 冬のはじまり
冬の始まりに
温かいホットチョコレートを飲む
マシュマロとチョコレートの甘さが下に広がり
飲み物の暖かさが体に染みる
窓を見てみると
葉の色は寂しい色に移り変わり
生命の終わりを告げる
黄色い絨毯が並木道沿いにできていき
鳥たちさえ目覚めが遅くなる。
空はだんだんと澄み渡り
朝に吐く息が空に登っていく
そんな日たちがゆっくりと静かにやってくる
ねぇみて、星
ねぇみて、紅葉してる
ねぇみて、雪だ
緑とは少し違う
また綺麗な季節がやって来た
綺麗な景色と
大好きな人と
そろそろココアでも飲みたいかも
冬のはじまりの中で
「…………さっっっむ……」
目覚ましのアラームに叩き起された午前6時半。
ぼんやり2度寝をかましたい、と思う間もなくやって来る、寒さ。
毛布から飛び出した足や顔が、とんでもなく冷たい。
慌てて毛布の中に引っ込めば、もう外には出たくなくなる。
「さむすぎじゃん……?まだ11月じゃん……?」
布団の中でぶつくさ言いながら、スマホで今日の気温を確かめる。
午前6時、気温8度。
なんなんだ、寒すぎ。
もう一度言おう、まだ11月だろ。
いかんせん寒すぎて、何もやる気がしない。
ずっとお布団の中にいたい。
「起きたくないんじゃあ……」
起きたくはないが、起きなきゃ仕事に遅刻する。
しぶしぶ布団から這い出て床に足をつければ、ぞわぞわ這い上がってくる冷たさ。
ぴょんぴょん跳ねるように移動して、急いで靴下を履く。
去年も同じようなことしたなぁ、と思いつつ、朝ごはんの準備。
1年周期でやって来るこの寒さ、最近来るのが早いような気がしないでもないけれど、存外嫌いじゃない。
あったかいものが美味しくなる季節だ。
今日の夕飯はラーメンにしようかなぁ、とか考えながら、カーテンの隙間から差す白い光を眺めた。
[冬のはじまり]
冬のせい
冬が来た。
おかげで、帰り道も寒く暗くなってきた。
今日も1人の帰り道。いつものことなのに、今日は妙に寂しいのは寒さのせいなんだろう。
雪の中に1人でいると、孤独な気持ちになるのはなぜだろう。
夏のはじまりは朝の地面のにおいで感じ、冬のはじまりは夜の空の空気で感じる。
うんざりするほど続いた熱帯夜がようやく終わり、気温が下がっていくのに合わせるように、夜の空気がだんだん澄んでいく。
やがて賑やかな虫の声がおさまり、しんと静かな夜が来て、輪郭をくっきりとさせた月が夜空に映える頃、オリオン座が視界に滑り込む。
ひんやりと透き通った空気。
そんなとき、冬の気配を感じる。
秋と冬の境目が一番好きな季節だ。
『冬のはじまり』
冬物語の始まり
恋の始まり恋人への予感
2度と来ない冬が君にスタートしました
恋心押さえきれない春に向けて…
恋がスタートしました…
#冬の始まり
「出来たぞ。」
ザクザク切った具材を鍋に入れて煮る、
肉団子と水餃子、豆腐、水菜、白菜、マロニー。
「キムチ鍋ーっ、!」
俺は豚肉派なんだけどな。
肉団子と水餃子に決まってる、と言われて食べてみたら言わずもがな旨かった。
「貸して貸して!」
こいつは何でか鍋を張り切って食う。
「じゃーんっ!」
機嫌良さそうに笑って皿を戻してくる。
旨そうな鍋が器に盛られてる。
いつも見た目なんか気にしない癖に。
なんでか鍋の時は俺の皿を取り上げて、こうして綺麗に盛って渡してくる。
実家の犬がこんなだった。
バカかってくらい可愛い。
タレ目で。元気でとにかくよく寝る。
「これやると冬が来たなって思うんだよねー。どう?私が注ぐと美味しいっしょ。」
「はいはい。旨いな。」
〆まだ続いた。
朝は肌寒くて布団に包まる。
昨日まではまだ暖かかったのに、今日は急激に身体が冷える。
もはや今の日本に秋はない。
冷たい水道水で顔を洗い、重い瞼を強制的に開かせた。
顔がヒリヒリして痛い。
クローゼットの中にしまい込んでいた厚手のコートを引っ張り出して着込む。
テレビから流れるニュースは今日の最低気温を知らせていた。
外へ出ると一気にひんやりした風が私に吹きつける。
ポケットに両手を突っ込んで、
小走りで私の家の前で待つ君のもとへ向かった。
「おはよう」
「おはよ、コート可愛いじゃん」
トナカイみたいに鼻を赤く染めた彼女は白い息を吐いた。
いつも髪を縛ってる彼女が今日はその長い髪を下ろして、白いマフラーを巻いている。
「あんたもね」
「ありがと」
そうぎこちなく顔を動かして笑う君が綺麗に見える。
いつもより静まり返った街が、
冬が始まった合図を告げているみたい。
私達は「寒いね」なんて言い合って、身を寄せて歩き出した。
“冬のはじまり”
【冬のはじまり】
隣を歩く君が白い息を吐きながら「寒いね」と笑う。
僕も「寒いね」と返す。
去年の今頃も、同じように白い息を吐いて寒いねと笑いあった事を思い出す。
僕たちの冬のはじまりルーティーンみたいなものだ。
「何十年先も君の隣で冬を始められたらいいな」
思っただけのつもりが白い声になって君に届いてしまったらしい。
恥ずかしそうに笑う君はいつもより可愛く見えた。
冬のはじまりを体感しにくい2023年11月の東京。
日中21℃以上になる日がまだある。
夏が強すぎる…
テーマ:冬のはじまり
追記:今日(11月30日)は北風吹きまくりでやっと冬のはじまりを体感できた。どうなってんの?天気(笑)
ストーブの上
お鍋ことこと
部屋に広がる
小豆のかおり
ストーブの前
ボクのくつを
置いてくれる
おばあちゃん
寒くないよう
温めてくれた
今も思い出す
優しい温もり
小さな頃の話
『冬の始まり』