『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あんなに綺麗だった紅葉やイチョウがまた終わりを迎えようとしていた。
いつまでも、いつまでもそのままでいて欲しい。その反面どこか春の訪れを期待する。
あぁ、早くはやく迎えに来てくれ。
冬の始まり、森の中で小さな狐を見かけた。
雪道を軽い足取りで走っていく姿は、なんだか愛おしかった。
寒い。
本格的に冬が始まったようだ。
去年も使っていたこたつを出す。
すると、こたつのあたたかさを求めて家族や飼い猫が居間にやってくることが多くなる。
「だれ?この足。もっとそっち行って。」
「お願い、みかん取ってきて?」
「こたつの外出るの寒くて嫌ー。」
こたつを巡っての団欒。
これが、我が家の冬のはじまり。
231129 冬のはじまり
冬の始まりに
温かいホットチョコレートを飲む
マシュマロとチョコレートの甘さが下に広がり
飲み物の暖かさが体に染みる
窓を見てみると
葉の色は寂しい色に移り変わり
生命の終わりを告げる
黄色い絨毯が並木道沿いにできていき
鳥たちさえ目覚めが遅くなる。
空はだんだんと澄み渡り
朝に吐く息が空に登っていく
そんな日たちがゆっくりと静かにやってくる
ねぇみて、星
ねぇみて、紅葉してる
ねぇみて、雪だ
緑とは少し違う
また綺麗な季節がやって来た
綺麗な景色と
大好きな人と
そろそろココアでも飲みたいかも
冬のはじまりの中で
「…………さっっっむ……」
目覚ましのアラームに叩き起された午前6時半。
ぼんやり2度寝をかましたい、と思う間もなくやって来る、寒さ。
毛布から飛び出した足や顔が、とんでもなく冷たい。
慌てて毛布の中に引っ込めば、もう外には出たくなくなる。
「さむすぎじゃん……?まだ11月じゃん……?」
布団の中でぶつくさ言いながら、スマホで今日の気温を確かめる。
午前6時、気温8度。
なんなんだ、寒すぎ。
もう一度言おう、まだ11月だろ。
いかんせん寒すぎて、何もやる気がしない。
ずっとお布団の中にいたい。
「起きたくないんじゃあ……」
起きたくはないが、起きなきゃ仕事に遅刻する。
しぶしぶ布団から這い出て床に足をつければ、ぞわぞわ這い上がってくる冷たさ。
ぴょんぴょん跳ねるように移動して、急いで靴下を履く。
去年も同じようなことしたなぁ、と思いつつ、朝ごはんの準備。
1年周期でやって来るこの寒さ、最近来るのが早いような気がしないでもないけれど、存外嫌いじゃない。
あったかいものが美味しくなる季節だ。
今日の夕飯はラーメンにしようかなぁ、とか考えながら、カーテンの隙間から差す白い光を眺めた。
[冬のはじまり]
冬のせい
冬が来た。
おかげで、帰り道も寒く暗くなってきた。
今日も1人の帰り道。いつものことなのに、今日は妙に寂しいのは寒さのせいなんだろう。
雪の中に1人でいると、孤独な気持ちになるのはなぜだろう。
夏のはじまりは朝の地面のにおいで感じ、冬のはじまりは夜の空の空気で感じる。
うんざりするほど続いた熱帯夜がようやく終わり、気温が下がっていくのに合わせるように、夜の空気がだんだん澄んでいく。
やがて賑やかな虫の声がおさまり、しんと静かな夜が来て、輪郭をくっきりとさせた月が夜空に映える頃、オリオン座が視界に滑り込む。
ひんやりと透き通った空気。
そんなとき、冬の気配を感じる。
秋と冬の境目が一番好きな季節だ。
『冬のはじまり』
冬物語の始まり
恋の始まり恋人への予感
2度と来ない冬が君にスタートしました
恋心押さえきれない春に向けて…
恋がスタートしました…
#冬の始まり
「出来たぞ。」
ザクザク切った具材を鍋に入れて煮る、
肉団子と水餃子、豆腐、水菜、白菜、マロニー。
「キムチ鍋ーっ、!」
俺は豚肉派なんだけどな。
肉団子と水餃子に決まってる、と言われて食べてみたら言わずもがな旨かった。
「貸して貸して!」
こいつは何でか鍋を張り切って食う。
「じゃーんっ!」
機嫌良さそうに笑って皿を戻してくる。
旨そうな鍋が器に盛られてる。
いつも見た目なんか気にしない癖に。
なんでか鍋の時は俺の皿を取り上げて、こうして綺麗に盛って渡してくる。
実家の犬がこんなだった。
バカかってくらい可愛い。
タレ目で。元気でとにかくよく寝る。
「これやると冬が来たなって思うんだよねー。どう?私が注ぐと美味しいっしょ。」
「はいはい。旨いな。」
〆まだ続いた。
朝は肌寒くて布団に包まる。
昨日まではまだ暖かかったのに、今日は急激に身体が冷える。
もはや今の日本に秋はない。
冷たい水道水で顔を洗い、重い瞼を強制的に開かせた。
顔がヒリヒリして痛い。
クローゼットの中にしまい込んでいた厚手のコートを引っ張り出して着込む。
テレビから流れるニュースは今日の最低気温を知らせていた。
外へ出ると一気にひんやりした風が私に吹きつける。
ポケットに両手を突っ込んで、
小走りで私の家の前で待つ君のもとへ向かった。
「おはよう」
「おはよ、コート可愛いじゃん」
トナカイみたいに鼻を赤く染めた彼女は白い息を吐いた。
いつも髪を縛ってる彼女が今日はその長い髪を下ろして、白いマフラーを巻いている。
「あんたもね」
「ありがと」
そうぎこちなく顔を動かして笑う君が綺麗に見える。
いつもより静まり返った街が、
冬が始まった合図を告げているみたい。
私達は「寒いね」なんて言い合って、身を寄せて歩き出した。
“冬のはじまり”
【冬のはじまり】
隣を歩く君が白い息を吐きながら「寒いね」と笑う。
僕も「寒いね」と返す。
去年の今頃も、同じように白い息を吐いて寒いねと笑いあった事を思い出す。
僕たちの冬のはじまりルーティーンみたいなものだ。
「何十年先も君の隣で冬を始められたらいいな」
思っただけのつもりが白い声になって君に届いてしまったらしい。
恥ずかしそうに笑う君はいつもより可愛く見えた。
冬のはじまりを体感しにくい2023年11月の東京。
日中21℃以上になる日がまだある。
夏が強すぎる…
テーマ:冬のはじまり
追記:今日(11月30日)は北風吹きまくりでやっと冬のはじまりを体感できた。どうなってんの?天気(笑)
ストーブの上
お鍋ことこと
部屋に広がる
小豆のかおり
ストーブの前
ボクのくつを
置いてくれる
おばあちゃん
寒くないよう
温めてくれた
今も思い出す
優しい温もり
小さな頃の話
『冬の始まり』
11月の下旬くらいから冬のはじまりなんだと思う。
よく天気って狂うよね。
今年だってものすごい猛暑だった。
「平年は…」とかニュースで聞くけれど
大体毎年、何か違くないかなと思って。
平年っていっても2年くらい、
それかもっと前だと思う。
私は北の方に住んでるから、
冬は雪がめっちゃつもる。
雪は真っ白で、あたたかくなったら溶ける
真っ白で冷たいのにあたたかいものには弱い。
地面や家の屋根が真っ白になるから、
外はほとんど全て真っ白。
周り全て真っ白になるとなぜか
切なくなってしまう。
今年も、真っ白……この季節がやってきたのかあ。
「冬のはじまり」
向かい風が冷たすぎる。
ビュービュー言ってる。この場合は言ってる、と言うより鳴ってるのほうがいいんだろうか?
コートを来ていても寒い。
本当に寒い。
あと耳が痛い。
耳あてをしたいのだけれど、小学生の頃貰ったピンクでリボンの耳あてしか持っていないので流石にその耳あてには頼りたくない。
これでも雪が降った方が寒いだなんて信じられない…。
今年は雪が降るかなあなんてそんなこと思いながら冬休みは自分の部屋に籠る。
永久にだらだらしたいそんな受験生、冬。
『冬の始まり』
2日目;冬のはじまり
ことしもまた、一週間だけ訪れる「季節はずれの冬」が始まった。
あたしの誕生日には、毎年毎年、雪が降る。まっしろで、悲しみをさそう白いふゆの妖精が。
「ごめんなさい、にいさん」
五度目の、懺悔。降り積もった白く冷たい雪に両膝を埋めて、両手を絡め、目をつぶる。両目を伝う涙は、すぐに冷やされ雪にシミをつくった。
あたしの誕生日は、双子のにいさんの誕生日でもある。そして、命日でも。
あたしが殺した。あたしがにいさんの未来を消したの。このことを知っているひとはみんな、あたしを悪くないって言う。悪いに、決まってるのに。
宝石飼いの一族。魔法使いは数百年まえには、ほとんどみんないなくなっちゃった。魔法が使えるのは人と敵対する魔物と、魔力の宿る宝石、魔石が生まれつき皮膚に埋め込まれて生まれるあたしたちの一族だけ。生まれてすぐに言語を理解して自我を持つのも、あたしたちの一族だけ。
あたしたちは魔石を砕いて魔法を使う。それで、魔石を全部使っちゃったらあたしたちは死ぬ。
あたしは、魔石を多く持って生まれた。それも、高密度な魔力を宿した魔石を。だから、生まれてすぐに魔力の制御ができずに暴走した。暴走して、魔石を壊して、にいさんの魔石をも砕いて殺した。
にいさんの魔石は、たったの一個だけだったから。
あたし、しってるよ。
にいさんを双子の妹のあたしが殺したから、次にまたお母さんがお腹に宿したのが双子だって聞いて、怯えて泣いたこと。お母さんよりも非力なお父さんが頼もしくあろうと気丈に振る舞ってたこと。
事故のようなものだ、シェリーは悪くない、誰も悪くないんだ、とあたしに言い聞かせたお父さんの手が震えて、目に水の膜を貼っていたこと。
生まれてすぐのにいさんが、あたしを責めなかったのも……しってる。
この国がすき。あたしは元々明るい性格。家族がだいすき。だから、あたしは。許されなくても、嘘で武装して生きるの。
あたしは、だれかのきぼうにならなくちゃ。
「……そこの、きみ。こんな日にそんな小さな体で出歩くのは、危険」
途端にじんわりと感覚の戻った四肢。顔を上げれば、幻影のような青いツノ、積もる雪の上を滑る長い黒髪、そして黒から疎に現れる夜空の色が印象的なおんなのひとが、立っていた。
気づけば見慣れない木製の小屋の中にいて、白い世界からあたしは隠されていた。
このひととの出会いが、あたしの。あたしたちの、結末を変えたの。
チリパウダー、コショウにジンジャー、香辛料たっぷりのぽかぽかチキンスープ。パンといっしょに召し上がれ。
パパのお酒のおつまみはムール・フリット。
シェパーズ・パイにコテージ・パイ、日替わりでいろんなパイを楽しむ。
スクワッシュの料理も定番ね。
ほくほく、ぽかぽか、じーんわり、心まであったかくなる料理たちの出番がやってくる。
この家で暮らすようになってから知った、家庭の味。
それがわたしの、冬のはじまり。
『冬のはじまり』
冬は嫌いだ。
何より寒いのが駄目。人類はなぜ冬眠をしないのだろうか。熊もリスも冬眠をするのに、人類が冬眠しないなんておかしな話だ。
もしも、一年間が夏か冬かの二つの季節しかなければ、絶対に夏が良い。冬だけはごめんだ。
そんなことを考えながら布団の中から出られずにいる。
「冬美。早く起きないと学校遅刻するわよ」
母が階段の下から叫ぶ声がする。
「あと五分」
私はいつもの決まり文句をいうと、扉の外から階段を駆け上がる音が聞こえた。
勢い良く扉が開くと、扉の前には母の姿が。
「五分前にも同じこと言ったわよね?」
「そ、そうでしだっけー」
布団に潜って誤魔化そうとする私から母は容赦なく布団を剥ぎった。
私の悲鳴には見向きもせずに母は布団を持ったまま、部屋から立ち去った。
「母上もまだまだ甘いな」
私は母が階段から降りたのを確認して、押し入れから予備の布団を引っ張り出した。
出したばかりの布団は少しひんやりして、冬のはじまりをを感じた。
冬のはじまり
突然だった。
秋のはじまりすら気付かぬうちに
冬のはじまりは訪れた。
でも、まあ、年末らしくなって来たかな。
紅葉…ちゃんと見てないな。
冬景色になる前に
見たいものですな。
paki