優越感、劣等感』の作文集

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優越感、劣等感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/14/2024, 7:41:25 AM

優越感、劣等感
誰も知らないあなたの可愛らしい姿を見ると自分だけが知ってるんだって気持ちになるけれど優劣で決めるものではないような気がする

7/14/2024, 7:32:56 AM

私が幼い頃、母にはよくいい子だねと言われた。

「巻乃ちゃんはいい子だね。勉強も運動も一番なんてすごいじゃない」

 母にそう言われるたびに嬉しかった。私はきっと母の自慢な娘だと思った。
 でもそのセリフには必ず続きがある。

「隆明もアンタみたいにもっと勉強してほしいんだけど」

 ため息混じりの母の言葉が後味悪く残る。歳の離れた兄より優秀だと褒められていると、そう思いたかった。でも拭えない違和感が、私にまとわりつく。何かがおかしいと。

 気づいた時に行動に起こせばよかった。あれから月日が経って私が高校生になると、兄と私の立場は完全に逆転した。
 兄は高校卒業後、就職して工場で働いていた。毎日朝早くから夜遅くまで家を空けて仕事する姿が、私から見ても少しかわいそうに思えた。私はちゃんと勉強して、大学進学して、良いところに就職するんだと決めた。

 でも、母は違った。
 汗水垂らして働く息子が不憫で仕方なくて、これまで以上に世話するようになった。お昼ご飯が足りないと言われれば弁当を作り、疲れて帰ってくる兄に好物のおかずを食卓に並べた。
 洗濯や部屋の掃除も母がやってあげていた。兄が休みの日に手伝おうものならすごい剣幕で怒った。そしてその怒りが、勉強ばかりで働かない私に向いた。
 私は大学受験の勉強をしながら母の駒として、家事を手伝った。次第に感謝の言葉もなく横柄な態度を取る兄が腹立たしく、憎らしかった。母は全然気にした様子もなく、ただ私には頻繁に食品の買い出しや掃除、洗濯を任せてきた。

「アンタはお兄ちゃんと違って涼しい教室で先生の話をフンフン聞いていればいいんだから。こんな炎天下の中で肉体労働しなきゃいけないお兄ちゃんがどれだけ大変だと思っているの」

 そんなの、勉強を頑張らなかった兄の自業自得ではないか。
 喉まで出かかった言葉をなんとか飲み込む。まだ、私は親(スポンサー)がいないと生活できない子どもだ。たとえ腹が立っても反抗してはいけない。
 苛立ちを抑えるように奥歯をグッと噛み締める。ギチギチ鳴る口の奥で血の味がした。

 私は勉強の甲斐あって、地方の国立大学に合格した。第一志望だったこともあり、私は部屋で飛び跳ねて喜んだ。これでこの家から出ることができる。大学は女子寮のあるところを選んだのだ。
 そうだ、合格の報告をしなきゃ。
 私は部屋から出てリビングへ向かった。リビングのドアを開けると、ワンピースを身に纏って着飾った母と、スーツ姿の父がいた。父は仕事が忙しくて私が寝ている時間に帰ってきて出かけているから、ちゃんと顔を合わせるのは久々だった。

「アンタ何、どうしたの」

 ぶっきらぼうに母が言う。

「あの、合格しました。第一志望の大学に」

 さっきまでの嬉しかった気分が一気に萎んでいった。母と目を合わせることができなくて、ずっと年季の入ったフローリングを見ていた。
 母はフーンと相槌を打つだけだ。父は基本、何も言ってくれないから期待していない。

「まだアンタにお金掛かるのね。お兄ちゃんはね、結婚するのよ」

 え、と私は驚いた。思わず顔を上げて母を見ると、母は口元を歪ませて笑っていた。鋭い目つきをしているから、純粋に笑って見えない。

「お兄ちゃんはもう働いて、結婚するってのに。女のくせにアンタはまだ勉強するの? まあ昔からそれだけが取り柄だったものね。それに志望していた大学って東北にある寮付きの国立大だったかしら。聞いたことない名前の大学だからきっと就職や結婚で苦労するわね」

 じゃあお母さんたち、お兄ちゃんのお相手の方々と顔合わせしてくるから。

 両親はそのまま家を出た。私は呆然と佇んだままだった。バタンと玄関のドアが閉まる音がして、硬直していた体が動いた。自分の部屋に慌てて飛び込んだ。視界に入った机の棚に差してある模試の結果を引き抜いて、破いた。模試は何回も受けたからまだまだたくさん取っておいてあるけど、それも全部破いた。次は受験勉強に使った問題集が目に入った。それも破こうと思ったけど、手に取って思いとどまった。
 端から歪んで破れ落ちそうなジャケット。同じページばかり開いていたらついてしまった紙の反り癖。数え切れないほどの付箋の量。飲み物をこぼしてしまった跡。
 見つけてしまった。私の将来への希望の痕跡を。
 私は両手で問題集を持ったまま泣き崩れた。母に散々な態度を取られても諦めずに勉強を続けた毎日を思い出しながら、涙を流した。

 こんなはずじゃなかった。
 また昔みたいに褒めてほしかった。認めてほしかった。兄もすごいけど私もすごいのだと肯定してほしかった。ただそれだけだったのに。
 涙が枯れるまで私は同じ態勢でいた。泣ききったら、今度はこんなはずにならないために頑張らなきゃと思った。



『優越感、劣等感』

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私事ですがこちらの投稿で139作品目です。

7/14/2024, 7:25:31 AM

#今日のお題#優越感、劣等感
#ありさの小説
#実話に近いノンフィクション小説
会う時はすごい楽しみ!!早く可愛くメイクして着飾らないと!!っていう優越感、でも日にちと時が経つと共に訪れる価値観のズレ。劣等感が出てくる度に彼氏とケンカして家を飛び出して。私の想いなんてなんにも知らないくせに!!泣きながら飛び出していったっけ。少し走って思い出の場所に着いたら何故か涙が溢れて。彼氏が走って私のことを迎えに来てくれて。
手が震えてた。なんで飛び出すんだよ!!
私は怖くなって震えてた。きっと
思い出してしまえば思い出すほど胸が痛くなるから
泣きたくなるから。。。

7/14/2024, 7:25:13 AM

優越感、劣等感

それは自分を他人と比較するから生まれる感情だ。
では、他人と比較するメリットは何なんだろうか?

優越感に浸れるのはいいことかもしれない。
私も他人より自分が優れていると知り、嬉しくなることだってある。人間だから。
でも、世界ってそんなに狭くない。
自分の見えている少しの世界で優越感に浸るよりも自分の見えていない巨大な世界で頑張ろうと
思えたら、それはもう、素晴らしい。
どんなに貧乏でもハーゲンダッツぐらい自分に
買うべきだ。

劣等感なんて抱いたら、もっといいことはない。
自分は他人より衰えていて、出来損ないだって
自分で自分を否定して、
人生悪い方向にしか転がっていかない。
自分を否定したらもう終わりだ。


これも全て理想論で
片付けられてしまうのかな。
でも私は、いつも何事もうまくいくと思って
私って最高最強じゃん!って思って
楽しく生きてます。

7/14/2024, 7:21:31 AM

優越感、劣等感って何...
まだ中学だからわからん、それかアホなのか
調べてみよう
自分に関連する事柄について、自分が他者よりも劣っているという感覚のことです。 逆に優越感とは、他者よりも自分が優れているという感覚を指します
らしい(Google先生引用)
自分が他の人よりも凄いとこと良くないことってこと?
凄いところ...凄いところはネットいっぱいしてるからネットの知識とかある
良くないとこは、努力が出来んことや
テスト勉とか前日とか当日にやる...
あと、こういうアプリとか入れて続いたことない
とか、思い当たるのあるけどよく分からないから書かない
週間続くといいな

7/14/2024, 7:13:36 AM

アイツを追い越したい。
抜け目のないあの男を負かしてみたい。
あの頃は、強い劣等感がありました。


そんな感じで勝負をしかけて、
一緒に過ごしてみると、
意外な一面を見つけたりして、
あー周りはこういうの知らないんだろうなって、
優越感に浸っていました。


そうこうするうちに、
その男を好きになっていまして、
勢いのまま告白したら、
男は顔を真っ赤にして、大層愛らしい反応をしまして、
その日、
二人の間に、
大きな愛が生まれたのです。



【優越感、劣等感】

7/14/2024, 7:11:16 AM

「クラスで徒党を組んでるのってさ
小さな優越感をお互い感じるために
集まってるだけでしょ?」

そんな仲間と思われたくないもの

いつも1人でいるクラスメイトに声をかけたら
そう返事が返ってきた

優越感?そんなわけない。おかしい。
みんな仲良いもん

私が声をかけることで
ひとりぼっちの彼女は喜んでこちらに来ると思ってた

……ああ
それが既に私の優越感だったのか……

そして、なびかない彼女にほんの少し
劣等感を感じた

7/14/2024, 7:09:09 AM

私のやってるスマホのゲーム
無課金でゆるゆるやってるから
優越感はありえないし
劣等感は当たり前だし。
その手の感情に対する鈍感力が
すっかり身に付いたね。
案外これ、心穏やかに生きるコツかも。

(優越感、劣等感)

7/14/2024, 7:05:16 AM

優越感、劣等感 を消してくれる薬
これを飲めば私も優しくなれるのか
                        ❧

7/14/2024, 6:52:53 AM

優越感、劣等感

椅子に座っていた私

窓を開けて、自分たちを見ると
劣等感で耐えられなくなる

網戸をつけて
私は、風を感じで
優越感に浸る

風邪で、網戸が動いた。
優越感が揺らぐ

窓を閉めて
外を見る

さっきまでの、優越感が嘘かのように
消える

窓を開けた時の劣等感とは違う

耐えられない
虚無感

ふっと、息を吐き
自分で風を作る

明日も窓を開けよ

明後日、明明後日、来週、再来週、来月、再来月

沢山窓を開けよう

いつか窓から外に出よう

奥を見よう
そしたらまた新しい“感”に出会えるだろう



この世には沢山の“感”があるのだから
なんて、感じでいる
今、ベッドの上で

2024.07.14 『優越感、劣等感』D.D

7/14/2024, 6:49:48 AM

私の子供たちはすごい

素晴らしい作品を作ったり
ある分野で一番になったり

才能もあると思うけど
本人の努力がとにかくすごい
尊敬してるし、周りから褒められると
親としてすごい優越感
(私は何もしてないけどね)

なのに
本人たちは劣等感のかたまりなんだよ
いくら賞を取ろうが
褒められようが
コンプレックスから抜け出せない

そしてまた
次へ次へと進んでいけてるのが
またすごい

上手く言えないけど
良い作品を生むには
劣等感がある程度必要なんだろうな

人が思うのと、自分で感じる自分の評価って違う
なんだか私ばかり優越感感じちゃって
申し訳ないくらいだけど

時には自分てすごい
って 優越感に浸って
調子乗ってもいいんだよ
って我が子たちに言いたい




優越感、劣等感

7/14/2024, 6:43:16 AM

小学生の頃の俺は、みんなと違う自分に優越感を感じていた。

友達とやんちゃをして先生を困らせたり、みんなのやらないようなことをやって目立ったり。

「健太くんたち、またやってるよ〜」
「授業潰れてラッキー!」
「先生めっちゃ怒ってるんだけど笑」

俺たちがふざけるとクラスのみんなは笑っていたし、それで余計に調子に乗った。

俺たちには逆らっちゃいけないみたいな暗黙のルールもできてて、毎日が楽しくて、全てが自分のもののように思えた。

でも、中学に上がってからは、周りの目線が変わった。

小学校と同じようにふざけてみたら、担任に無茶苦茶怒られた。

別室に連れて行かれて「もう小学生じゃないんだから、しっかりしなさい」と言われた。

「お前、いつまでそんなことしてんの?」

最初は一緒にふざけてた友達も、すぐに大人しくなって、変わらずふざけている俺だけが浮いていた。

小学生の時は笑っていたみんなも、今じゃ冷たい視線を向けるだけだ。

「このままじゃまずいな〜」と思って、真面目に勉強を始めた。でも何もわからない。

小学校の時もテストは散々だったけれど、今はそもそも授業についていけなかった。

友達はなんだかんだ勉強はできるし、俺だけがダメだった。

ちょっと前まではみんなと違うことに優越感を感じていたのに、今はみんなと違うことに劣等感を覚えている。

大人になるって、大変なんだな。


お題『優越感、劣等感』

7/14/2024, 6:37:34 AM

俺は今優越感に浸ってる。
サイコーな気分だな。俺と同レベルのアイツに勝てた。
運動能力も学力も同じくらいのアイツに。
「いやー、惜しかったな」とアイツの周りのヤツが言う
そうだろう、俺はすごいんだ
「次は行けるよ!」だとさ、次も俺が勝つに決まってる
『うん、惜しかったな。それでもみんな点数上がっただろ』
……今、アイツはなんと言ったんだ
「まぁ、確かにお前のおかげでクラスの平均は上がったけどよぉ、なんか悔しいとかねーのかよ」
「そうだよ、あいつに負けてくそってならないのか?」
『そーだね、悔しいけどそれは努力不足だったからね。
でもみんなが点数上がったなら教えたかいがあったかなって』
「聖人過ぎるだろ」

クラスの中でのアイツと俺。
俺は今劣等感に溺れてる。

7/14/2024, 6:28:55 AM

最強の弥助を信じろ!ソースは俺

俺は大学の准教授
だけど歴史はやっていない
ある時、面白い黒人見つけた
戦国時代に奴隷で日本に売り飛ばされた黒人だ
しかし信長の荷物持ちくらいしか記録にない
これでは面白くない
そうだ、織田に仕えたアフリカン侍しよう
あとはウィキペディアを編集すればいい
編集者名は鳥取トム

できたぞ!日本史上の最強の侍
その名は弥助
奴隷から武将まで駆け上がった
これらは歴史的事実だ
ソースは俺だ

地道な努力は報われ
映画化 ゲーム化 専門家として引っ張りだこだ
日本人よ!これが真実
そんな書物はどこにもない?
ウィキペディアのソースをよく見てみろ
ソースは俺だ

やばいなやばいな
UBIが大炎上だ
歴史修正?真実?
いや、いや弥助は真実
ソースは俺さ

俺を信じろUBI
俺もお前たちの画像を本物と信じている
そうだろスイートベイビー
俺達は一心同体
金銭、努力、勝利と突き進もう
史上最高のポリコレゲームを世に放とう

歴史修正主義のレッテルではなく
マジモンの歴史修正だって?
いやいや弥助は真実だ
ソースは俺さ

7/14/2024, 6:28:53 AM

『優越感、劣等感』

私がよく振り回されていた感情。
毎度、飼い慣らそうと試しているが
いつの間にか飼い慣らされる側になってしまう。

生き物は、特に集団で生きる動物は
無意識に強さ、学力(知能)、容姿、経済力…
様々なステータスで比較してしまうことガ
設計図に刻まれているのだろう。

そのおかげで
あの人は勉強ができる、あの人は顔がいい…
と少し視点を傾けるだけで優れてる人と自分を並べてしまう。その度に毎度落ち込んだものだ。

少し話題が変わるが、YouTubeにこんな話題の内容が
投稿されていた。

「なぜ不細工は進化過程で淘汰されなかったのか。」

私自身もこの話題は興味深くてすぐに押した。
詳しくは動画を見て欲しいが、
個人的に印象が深い内容が

顔の美しさは多くの遺伝子の総合バランスで決められる、そして時代が流れるうちに美しさの基準や価値観
も変わる。

ということは、
自分の容姿のパーツひとつひとつは
劣っているわけでも不良品なわけでもなく
今の流行に合わないものが混ざっているだけ
でもどこかの環境で生き残るのに優秀だったから
今まで受け継がれてきた遺伝子である
(※動画のまとめから取ってきました)

私は自分自身に誇りを持って生きます。
誰かにこのメッセージを届けられますように。

7/14/2024, 6:15:52 AM

…優越感、劣等感

優越感を感じたい人ほど
劣等感を持っている

劣等感を感じていない人は
優越感などいらない

7/14/2024, 6:14:47 AM

貴方に話しかけることなんてできなくて…
貴方を笑顔にさせて、その笑顔を間近で見られる貴方の友達が羨ましい
貴方の方から話しかけてくれたら…
優越感とか関係なくそんなことを思ってしまう自分がいる
今日も密かに貴方に劣等感を抱く

7/14/2024, 6:07:51 AM

私は天才だ。
いや………天才『だった』。

小学生の頃は勉強なんかしなくたって学校のテストで100点をとれた。塾の模試だって大した対策もしていないのにランキングは上位3位に入っていた。
なのに中学生になった途端。私の周りは他にも天才なんかたくさんいた。秀才もいた。つまり私は井の中の蛙だったのだ。

そこで1度全力で勉強をしてみた。中間テストでは初の全教科100点満点を叩き出した。正直、当たり前だと思った。だって私は天才なのだから。
でも同じクラスの"あの子"は勉強を全くせずに全教科90点以上だった。私よりは褒められていなかったけれど、『全力で勉強して全教科100点満点』と『全く勉強せずに全教科90点以上』だと圧倒的に後者の肩書きの方が欲しい。私はとてつもない劣等感を覚えた。

だから私は3つの条件を自分に課した。
1つ、テストは必ず高得点、もしくは高順位なこと。
2つ、勉強はあまりせずに『天才』であり続けること。
3つ、










2つの条件を達成する為ならば、どんな手段でも使うこと。そして、それを周囲にバレないよう実行すること。
───────────────────────

「どう?これが本当の私。思っているより下衆だし、性格が悪いし、策士なのよ。」

目の前でこちらを睨む"あの子"を横目に私は淡々と話した。"あの子"がいなくなれば私はもっと学校で天才になれる。

皆が私を慕い、敬い、羨む。でもそれは私の才能だからしょうがない。だって私は『天才』なのだから。

───ああ、そうだ。確か、この気持ちは優越感という名前だった。

そう思いながら私は条件を達成する為、"あの子"の胸を突き刺したのであった。

7/14/2024, 5:44:32 AM

あなたから
メッセージがきたら
優越感

あなたからの
メッセージがこなくて
私から
送ったら
劣等感

こんな自分が
やだ……

7/14/2024, 5:39:51 AM

どうしようもない劣等感。
幸せに眠っていた深夜、目を覚ましてしまった。
いつの間にか汗をかき、べったりと服が肌に吸い付いて気持ち悪い。でも、着替える気力はなかった。
というか、そんな考えなかった
他人の方が何もかも、圧倒的に優れている
自分には何もない、と言う事実が自分の頭に拳銃を突きつけている。
自分の生死が劣等感に握られている。自分で死を選ぶことすら出来ない。
ポタリ、涙か汗かわからない液体が頬を通り、掛け布団に染みていく。
同時に、喉の奥から何かが込み上がる。
「ぅ、え…」
急いでベットから下り、トイレに向かう。
電気もつけないで便座の蓋を開け、ゲボを吐く。
苦しい。辛い。でも死ぬ勇気もない。
最初から、居なかったことにしてほしい。
力尽き、壁に横たわる。口回りについたゲボを拭く気力もない。
そのまま、体操座りになって目を閉じる。

数時間ほどたっただろうか、おぼつかない足でリビングに向かう。
窓からお天道様がこちらを見つめる。
たしか、今日は雨の予報だったはず。最悪だ
今日の予定が全て潰れた。
怒りに任せてテレビをつける。
殺人鬼のニュースがやっている。人を殺して、尚逃げ延びているらしい。
…心臓がじんわりと暖かくなる。自分よりも堕ちた人がいる。優越感。
そんな出来事から、今日が始まる。
明日もきっと、こんなことが起こる。我ながら、性格が悪く、意地汚い。
でも、生きれるならそれでもいい。
死んでる人はただの屍だから、

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