『優しさ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『優しさ』
人の優しさに気付ける
気付くことが出来る
それは あなたも優しいから
でもね、優しい嘘は
見抜いちゃいけない
悲しくなるだけだから
気付かないことも
気付けないことも
それは 自分への優しさだから
「ねぇ好きだよ」
「あぁ...ありがとう」
「あなたは私と同じ気持ち?」
「同じ気持ちだが付き合えない」
「え?なんで?」
「身分が違うだろ?」
「...そうだね」
ほんとに困ってしまう
俺と彼女は執事と主の関係なのに。
俺は彼女を守ることが仕事
毎日毎日体は鍛えているのに
心は日に日に弱くなっている
彼女に執事以上の気持ちを
持ってしまったからだろうか。
たまに考える。
彼女を守ることが出来なかったら
俺はこの先どうしたらいいのか。
きっと世界には色が無くなるだろう。
そんなことを考えていると俺の名前を呼ぶ彼女がいた。
「ねぇ,街に行きたい。」
「なんで俺と街に行きたかったんですか?」
「最近悲しい顔してるから息抜きに
...迷惑だった?」
「いえ,心配してくれてありがとうございます。」
心が日に日に弱くなっているのは
彼女が俺たちを優しく
ただの駒として使うのではなく
1人の人として見てくれて
誰よりもたくさんの愛を優しさをくれるから。
その代わり俺は
俺の命が尽きるまで彼女を守ることを誓います。
─────『優しさ』
あの人の手はやさしい。
毎朝散歩をしているあの人は、微かに頷きながら目を合わせてくれる。
通りがかりに、その大きな手でスッと撫でてくれるときもある。
まわりの華奢だけどちょっと気の強い子たちに気圧されているとき、
パツン。
パツン。
彼女たちを、消した。
わたしは心おきなく太陽を浴びた。
きらきらとした産毛、たっぷりとふくらんでゆく桃色の肌。
今朝もまたあの人がやってくる。
あの人の手はやさ/
パツン。
#優しさ
彼は、優しい。
誰に対しても、何があってもいつもいつも人の事を一番に考えてる。
だからいいように利用されることもある。俺は、そんな彼が心配で辛かったら言って欲しい。そう、言っている。
きっと彼は誰かに頼ることをしてきていないんだろう。いつも極限まで無理をする。
俺はそんな彼の優しさが、辛い。
今 離れているあなただから
受け止めてくれていることが
あなたの優しさなら
少しでも強くなれる気がする
信じましょう
何よりも信じることなら
甘やかしてくれることでは決してなくて、相手を思って叱咤激励をすること。厳しいことを言ってくれる人は大事にした方がいい。逆に浮ついた褒め方や慰め方をしてくる人には慎重になった方がいい。厳しいことだけを言う人は、ただ邪魔をしてくるタイプだから鵜呑みにしない方がいい。※あくまで私個人がそう思ったものです。
#優しさ
それを使えば、君はそばにいてくれる
本当は‥本当の僕はそんなんじゃないのに
君は僕を天使か何かみたいに言ってくれる
だから時々優しくないことをするけど
君はじっと目を見て笑うだけで
そんな風にされた事があんまりないから
戸惑って
そんな僕を見て君は笑う
仕方ないから、もう諦めて「やさしい」僕でいようと思う
そうすれば君はそばにいてくれるから
本当の天使は君なんだけどね。
#優しさ
『優しさ』
「君にはこれが似合うよ」って言ったのは、
優しさなんかじゃなくてもっと醜いもので、
彼奴の好みの格好なんてさせたくなかったからなんだ。
雨の中 傘もささずに 立ち尽くす
無言でもいい 今は隣に
2023/01/28『優しさ』
「ほら、もう泣かないで」
寒空の中、彼が私の好きなケーキを買ってきてくれた。
口いっぱいに広がる甘さと、彼の優しさが、傷んだ心を温かく包み込んでくれた。
優しさに溺れていたい。
その暖かさに包まれていたい。
心地よい感覚を味わい続けていたい。
__もし叶うのなら、永遠に。
何も考えないでいたい。
全てを委ねていたい。
ゆりかごの中で眠りこけていたい。
理想郷が存在しないことを、本当は分かっているけど。
毎日自由に遊んでいたい。
甘い汁だけ啜っていたい。
全身の力を抜きっぱなしにしたい。
__どんなに困難でも、叶える方法があるのなら。
美しいものだけ見ていたい。
柔らかな光の下で日向ぼっこしていたい。
水面に映った満天の星を見て感傷に浸りたい。
優しいものに、包まれていたい。
気になるあの子にイタズラしても
笑って許してくれる
許すだけが優しさじゃないって
知ってるのに
#優しさ
貴方はわたしに目隠しをする
耳を塞ぎ周りの音を聞こえないようにする
貴方の声と心臓の音
私の世界には貴方とわたしでふたりっきり
わたしは貴方の腕の中
今日も貴方の声で眠りにつく
【優しさ】
おまえがくれたキャンディーが、絆創膏が、ノートの切れ端が、傷が、溜まった宿題が、ココアが、ひまわりが、優しさが、今日もおれを殺すのだ。
辛くて辛くて心ごと粉々に砕けて
涙で前が見えなくった私に
かけるあなたの言葉が
あたたかくて
あなたのその優しさで
今日も生きてこられたんだと知りました
__優しさ
あなたの優しさに心を埋めたい
遠く儚い記憶の中心であなたは永遠に
宝石箱の隅に置いた
君の左に嵌められたその、重くちいさな証を指ごともいで、まだ芽吹かない桜の下にでも
埋めてやろうとも思ったけど、そんなことで君を祝福するのはやめた
わたしは黄色いチューリップを迷わず君に差しだすだろう、君は花がよく似合う人だから
ただ僕の夢を見つめてくれるだけで良かったんだ。
誰も他人を理解できない。当然のことだ。だから他人に口出しなんてするべきじゃない。所詮君は君でしかない。
だから別に、僕の夢を壊す必要なんてなかっただろう。
砕け散る宝石のように、段々と大切なものから価値が失われていく。それを眺める屈辱が、後悔が、侘しさが、君にだって分かるだろう。
拾い集めてくれよ。地を這いつくばって一欠片も残さず集めて、繕って、元に戻して返してくれ。
出来ないなら君の夢を砕かせて。
しとしと雨が降る午後3時。家を建てる時にこだわったお気に入りのカウンタースペースに腰掛け、南側のいちばん大きな窓から外を眺めていた。「雨の日に聴く曲」としてアレクサが選んだジャズ曲が、部屋を包み込むように流れる。 本棚から読みかけの本を取り出し、ドライフラワーの栞を頼りにページを開くと物語が目前に広がる。
ページを捲る指が加速する横に、君がコーヒーを置いていく音がした。
【優しさ】
「ほら、横になってみて」
繋がれたままの手を振りほどこうとしてみたが、やはり無駄に終わった。諦めて仰向けに寝転ぶ。
「……あ」
「気づいた? ここだけ木で覆われてなくて、空が見えるの」
光の届きにくかった道中が嘘のように、青空が二人を見下ろしている。
そういえば、空を意味もなく見上げるなんて、子どもの頃でもやっていなかった。
「ね、目を閉じてみて」
「ここで仮眠しろとでも?」
「違う違う。絶対後悔しないから」
ここまで来たら半ば意地になって、ぎゅっと目を閉じた。しょせん意味がないとわかれば諦めてくれるだろう。
呼吸が落ち着いてくると、周りの様子が少しずつみえてくる。
木の葉同士が気まぐれに擦れ合い、かすかながら鳥の鳴き声も時々混じる。身体を撫でているのは風? 歩いているときは全く気づかなかった。それに直接光が当たっていなくても、地面はほんのり暖かい。
眉間の力はいつの間にか抜けていた。眉間だけじゃない、全身を蝕んでいた余分な力さえも少しずつ浄化されているかのよう。
「気持ち、いいわねぇ」
心の中を見抜かれた。
「自然って怖くもあるけど、優しくもあるのよね。いつだってありのままで、人間を迎え入れてくれる」
「優しい人間」とはまた違う。むしろ明確な意思を持たないからこそ、素直に全身を預けられるのかもしれない。
――だって、誰が悪かったのかなんてわからないから。むしろ犯人がいないからこそ、負の感情をどこにぶつければいいのかわからなくて、胸中でめちゃくちゃに暴れて……。
やがて啜り泣く声がノイズとして混じり出しても、優しさはひとつも変わらなかった。
お題:優しさ