『優しくしないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
変わってるよね、という言葉に関しては、もはや悪口と感じるセンサーに引っかからなくなって久しい。
優しい肌触り、敏感肌にも優しい、髪に優しい。
それらの謳い文句が並ぶ商品は、みなお財布にだけは優しくない。
変わってるよね、とまた云われた。
わざと流行遅れの、棚の端に追いやられた商品ばかりのカゴを見下ろす。一瞬こちらを窺う、店員のまなざし。
肌に優しくなくていい、髪に優しくなくていい、周囲の誰も彼も別に優しくしなくていい。私を理解しなくていい。
お財布に優しいことを第一に考えているだけです。だから、セール品に身を包み、特売品を買うばかりの人間のことを、変わっているとか、可哀想とか売れ残りなんて、陳腐な謳い文句でくくらないでください。
(優しくしないで)
※フィクションですのでお気遣いなく。
小さい頃に両親が亡くなってから
私は施設で育った…
優しくされたこともしたこともない
だから人と関われない
今日はそんな私を引き取ってくれた人に聞いてみた
なんで私を引き取ったの?
「だって優しそうだったから」
どうゆう事だろうか
優しさよくわかんない自分にそんなことを言うの?
「それに昔の私にとても似ていてね」
この感情は初めてで戸惑った
この人の言ってることはよくわかんないし
この人の表情も見た事ない
混乱していると頭を撫でられた…
「優しくしないで! 」
反射的にでた言葉だった
悲しそうな顔で謝ったその人を見て辛くなって
涙が溢れた、それと同時に忘れてた小さい頃の出来事を思い出した。
「お母さん…今日ね…」
「うるさいから喋んな」
この繰り返しで痣が増えていったこと…
その人は優しく私を撫でた…
『生きててごめんなさい…ごめんなさい…』
そう繰り返す私に優しく
『大丈夫』とだけ言ってくれた
その言葉が優しさなのだと知った…
未来に行ってきた。
いや、見た?
…彼の、死の未来を。
一ヶ月後の…
これ以上、優しくしないでよ
泣きたくなるじゃない
お題
優しくしないで より
優しくしていいのはたまにだけにして
その方がひとつの優しさにグサッと来るから
完
優しくしないで、、、男みたいな性格だから恋愛はしないって
決めたのに、、、先生2人がにこにこしたりしてるから、、、
あんま他の女の子と話して欲しくないなんてw身勝手な事
言って、叶うわけもないのにさ どうしたらいいのやらw
「「優しくしないで」」
「これ、持とうか?」
「いい…大丈夫。」
「そっか、分かった」
私は、本当は、彼が好きだった。
でも、
彼女がいるなんて、知らなかった
好きになってごめんなさい
「何か、手伝おうか?」
「ねぇ、」
「?どうした?」
「もう、これ以上、」
「優しくしないで!!!」
その目が嫌いだ。
慈愛に満ちた様な素振りで笑う、
貴方のその目が嫌いだ。
その手が嫌いだ。
温もりなど欲しくはないから、
貴方の暖かい手が嫌いだ。
哀れみなど欲しくないからと、
遠ざけても追ってくる。
貴方のその足が嫌いだ。
焦がれていた気がする言葉を
歌のように口ずさむ、
貴方のその口が嫌いだ。
その目が嫌いだ、哀れみではなく、
ただ無垢で透明な、薄い蒼に染まる目が嫌いだ。
その澄んだ、狂いそうな蒼が憎かった。
#優しくしないで
〜優しくしないで〜
「どきんっと胸がなった」
優しくしないでまたあなたを好きになってしまうから
せっかく諦めようと思ったのに
もう苦しい思いはしたくない
あなたを苦しめたくもない
お互いのためじゃないか
でもそんなに優しくされたらあきらめられないよ
だって、だいすきだったから。
もっともっといっしょにいたかったから
今度はその優しさで、あなたの隣の人を包んであげてね。
優しくはしてほしい。
大いにしてほしい。
「優しくしないで」と、
思わないですむような状況で、
いられたらいいなと思う。
#優しくしないで
優しくしないで
泣いてしまうから
でもありがとう
泣きたかったから
優しくてしないで
優しくされたら
泣きそうになるんだ
ありがたいけど
辛くなる
優しい人は自分が今まで辛い想いをしたから
優しくできるんだ
こんな僕に優しくなんかしないで
もっと他に助ける人いるでしょ?
早く僕から離れて
君を見てると辛いんだ
〈優しくしないで〉
徒歩10分の馴染みの銭湯から帰ると
私も彼も身体中がぽかぽかで
そんな身体に染み渡るいちごミルクも飲み干し
心も身体もお腹も大変に満足だった
「もうこのまま寝る?」
頬の赤い彼が言うので
「寝るしかない」とすぐ頷いた
二人でひとつの布団に入ると
彼が、今日疲れたでしょ、と言いながら
私の手をモミモミし始めた
そこから二の腕までを行ったり来たり
「ありがとう、ほんとありがたいんだけど」
「うん?」
実はもっと強くやってほしかったりして、、、優しすぎてたまにくすぐったいのよ、と小声で頼むと
「おっけー!まかせとけ!」とすぐ力が強くなった
よくほぐれていく感覚で気持ちがいい
「ありがとうございます!!!」
モミモミは優しくしないでよね
ある古い書物の一節にて。
僕はクリッシー。生きる屍だ。もう何千年も生きている。小さい頃、ある事件である呪魔術を掛けられた。
友と呼べる人は僕より先に死んだ。心は闇。そんな闇の中、僕の前に天使が現れた。笑顔が素敵な天使だ。その天使は僕に優しくした。
無理だ…… 僕に優しくしないでくれ。僕といると君まで呪いにかかってしまう。
どうか、僕に優しくしないで。
天使は悲しい顔を魅せていたよ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
今は夕方だから
星達に優しくすると
昼が拗ねてきてしまう。
だから太陽のいる内は
目を逸らしてた方がいいよ。
⚪︎優しくしないで
彼はとても優しい。
いつか
「なんでそんなに優しくするの?」
と聞いたら笑って答えた。
「君の喜ぶ顔とか嬉しそうな顔が見たいし好きだから」
本当にそれだけだろうか?彼の笑顔の裏は読むことができない。人は自分に利益がある時だけ行動することは痛いほど知っていた。彼だって……。
「ほら。危ないからもっと寄って」
道の途中で腕を引かれて並んで歩く。彼はいつもこんなに優しい。
だから……これが「愛」だと勘違いする前に優しくしないで。
朝から失敗だらけの日
頭を下げ続け
流す涙さえ出てこなかった
嗚呼なんでこんなに上手くいかないの
何も出来ない。
私ってこんなに無力だったかな
生きる意味なんて今の私には無い
輝いてる貴方を見る度に羨ましく思う
分かっているの
貴方が努力してそこに立ってること
でも、私だって頑張ったはずでしょう
いつまで経っても貴方には敵わない
夢に向かって
がむしゃらに進み続けたこともあったの
だけど、どう頑張ったって夢には届かなくて
傷ばかり増えて
私の幸せは振り向くことさえしなかった。
桜が散りゆく春の終わり頃
全てを捨てて終わろうとしていた
そんな時
春風がそっと優しく頬を撫でた
貴方だけが最初から最後まで
優しく私を励まそうとしていた
でももう無理よ、私には帰る場所が無い
生きる為の灯火も消えてしまった
「お願い、もう無理よ。優しくしないで、」
震える私を見て
春風がそっと背中を押した
喚くようにそう叫んで、突き放す。
ずっと一人で生きてきたから、どうしていいのかわからない。
戸惑う心音。のぼせてしまいそうなほど熱を持つ頬。ふわふわ、酩酊のように。宙に浮く心地が気持ち悪くて不愉快だ。
そんなもの、いらない。
望んでなんかいない。
だというのに。
どれほど突き放そうと、酷い言葉を浴びせようと、貴方は何度でも私に笑いかけて、大きな手のひらで撫でてくる。
いやだ。これ以上は、困ってしまう。
暖かい温もりに触れる度、私の尻尾はゆらゆら揺れる。
拒めなくなる。心地良さに溺れて、貴方なしでは居られなくなる。
今日だってほら、いつもの時間。
優しい声が私を呼ぶのを、期待してしまう。
【優しくしないで】
「もう、やめて…やめてください。」
「あ、待って…」
せっかく貴方と久方ぶりに合えたのに。
貴方の優しさで溢れた
言の葉、仕草。
私に向ける其の笑顔さえ
全て勘違いを犯してしまいそうになる。
辞めてといったのは、
自分に嫌気をさして逃げたのは
自分なのに。
立ち去る前に手を摑んでくれたら、
追ってきてくれたら、
良かったのに。
そう思ってしまう
我儘な私にまた嫌になって
溜息をついた。
どうか、優しくしないで。
私に気があると勘違いしてしまいそうだから
私の片恋が実ると心踊らせてしまうから
もう、自分に嫌気をさしたくないから
優しくなんて、しないで、
(朧の夜月 優しくしないで)
これまで、優しさに包まれてた
居なくなってわかった
頼ってたね
今は周りの優しさ感じ過ごして
いくね
あまり優しいと困るか…
また、頼ってしまう
舞
【優しくしないで】
私には友達なんか居ない
なんてことをつぶやくといつも返してくれる
「私がいるじゃん。」
ああ、ほんとに好きだ大好きだ。
でも君には彼氏がいるじゃないか。
なんでこんなに苦しくなるの。
なんでこんな私といてくれるの?
君がいなくなるんじゃないかって不安で死にたくなる。
構ってなんて、寂しいなんて言わないけどさ、君には彼氏がいるもんね。
あーあ、私なんかいなかったら。なんて考えてしまう。
そんなこと思ってるといつも君が
「どうした?大丈夫?」なんて言ってくれる。
なんで気づくんだろう……なんでそんなに優しくしてくるのだろう。
君にとって私はただの友達なのに。分からないよ。私は君が。でもそんな君が好きなんだよ。
胸が苦しくなるほどに。好きだなんて言えないよ。そんなこと言ったら君は私の元から去ってしまうでしょう?神様だって叶えてくれない。私の願い。
間違えでもいい。君の口から「すき」と聞きたい。
彼氏がいるのになんでこんなにたぶらかしてくるのだろう。
もう優しくしないで。もっと好きになってしまうから。