朝から失敗だらけの日
頭を下げ続け
流す涙さえ出てこなかった
嗚呼なんでこんなに上手くいかないの
何も出来ない。
私ってこんなに無力だったかな
生きる意味なんて今の私には無い
輝いてる貴方を見る度に羨ましく思う
分かっているの
貴方が努力してそこに立ってること
でも、私だって頑張ったはずでしょう
いつまで経っても貴方には敵わない
夢に向かって
がむしゃらに進み続けたこともあったの
だけど、どう頑張ったって夢には届かなくて
傷ばかり増えて
私の幸せは振り向くことさえしなかった。
桜が散りゆく春の終わり頃
全てを捨てて終わろうとしていた
そんな時
春風がそっと優しく頬を撫でた
貴方だけが最初から最後まで
優しく私を励まそうとしていた
でももう無理よ、私には帰る場所が無い
生きる為の灯火も消えてしまった
「お願い、もう無理よ。優しくしないで、」
震える私を見て
春風がそっと背中を押した
5/2/2023, 10:20:30 AM