何気ないふり』の作文集

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何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/30/2023, 1:07:46 PM

#4 何気ないふり

私の日常は、何気ないふりの連続だ。
そうやって正気を誤魔化していなければ、
とてもじゃないけど生きていかれないもの。

生きているなんて、不思議な世界だ。

3/30/2023, 1:05:18 PM

何気なくを装って本棚に手を伸ばした。背表紙を掴む寸前であなたの手と触れ合う。

 あ、とお互いに声をあげて手をひっこめた。きっとわたしの声はわざとらしかったし、手を戻す仕草は少し遅かった。

 対照的に、あなたの声は偶然の産物で、手を戻すのは早かった。

 視線を向けた先にある表情はいつも通りに微笑む……ように見えて、その実ほんのちょっと歪んでいる。隠しきれずひきつっている。

 あなたは何でもないような仕草でひっこめた手をもう片手で撫でた。恋に似たそれは本当は嫌悪感だった。

 立ち去ろうとするのに気づかないふりをして「偶然だね」と笑いかける。

 こうしたらあなたは会話をしなくてはならなくなる。真面目でいい子ちゃんなあなたはクラスの誰にも冷たくできない。話しかけられたらお喋りしなきゃいけないと自分に言い聞かせている。

 図書館の静けさを破らない程度の囁き声の会話。あなたのつまさきはずっと出口のほうを向いていた。

3/30/2023, 1:01:55 PM

何気ないふりばかりってのが、
ここら辺りでは何気ない日常です。

知らないふり
見ないふり
聞こえないふり

とぼけた顔して、上っ面を塗りたくるのです。
何から何を護るためでしょうか。
いえいえ、最早何のためだか、私にはわかりません。

愛のため家族のため平和のためだとか
そんなとぼけた事は一切聞きたくありません。
何気ない日常を組み立てながら生きていくことが
果たして本当に秩序を保つための「正解」でしょうか。

変人狂人扱いを恐れて
半歩だって踏み外さぬように
日々何気なく気を配る者達の行進。

疑問はあれど、それを眺めることにも慣れてしまいました。
ああ、私って奴も何気なく何気ないふりをして
疑問はいつも喉の奥に留めております。

3/30/2023, 12:57:28 PM

何気ないふり



何気ないふりをできる人は凄い。

3/30/2023, 12:55:58 PM

何気ないふり

何気ないふり
辛くて怖くてたまらない
寂しくて悲しくてたまらない

でも、何気ないふり
「微笑」「苦笑」「優しい笑み」「暖かい笑み」という仮面を付けて

本当は、誰かに抱きしめてほしい
大丈夫だよと、安心していいんだよと

淡くて儚い空に手を伸ばす
その手は何もつかめない

意味もなく、メリットもなく
ああ、疲れた

仮面じゃなくて、心から笑えるようになるその日まで、私は何気ないふり

何気ないふり

3/30/2023, 12:54:15 PM

何気ないふりをして、君は今日も笑っている。

何気ないふりをして、君は昨日は泣いていた。

何気ないふりをして、君は明日を生きている。


何気ないふりをしておきながら、君は一昨日死んでいた。
なのに、何故みんな気付かない?死人が生き返っていることに、何故みんな驚かない?

「君は…誰だ」

「あなたこそ、何故気付かないの?みんな、取り繕うのに必死なの。何時もの日常を、死んでも尚守っているってことに、何故気付けないの?」

死んでいたのは、僕も同じ…?



「ー速報でお伝えします。一昨日の夜発生した交通事故による死者が35人となりました。よって、バスに乗車していた乗客全員の死亡が確認されたこととなりました」

#何気ないふり

3/30/2023, 12:54:09 PM

前の好きだった先生のお休みしている理由がわかった


本当に良い先生だったし 気づいてあげられなかった事がすごく後悔に残っている


手紙読んでくれたかな?いつでも帰ってきてね、また先生か笑顔で授業ができるようになることを願ってます。

3/30/2023, 12:53:02 PM

何気ないふりして笑ってる
君の凄さは分かってる
たまには愚痴でもこぼしたらいいよ
何気ない日々の静かなヒーロー

3/30/2023, 12:47:20 PM

「何気ないふり」

奥歯を噛みしめて、笑う。
絶対に泣いてなんかやらない。

3/30/2023, 12:41:24 PM

春の風が
優しく
通リ抜ける
あなたと過ごす
昼下がり

会話しなくても
心通い合う
愛コンタクト

何気ないふりをして
時折 見せる
あなたの
優しい笑顔

多くなんて
望まない

ただ
このまま
時が止まって
欲しい

3/30/2023, 12:41:20 PM

いつもの電車

いつものビル街

いつものランチ

いつものスーパー

いつもの夕食

何気ない日常を何気なく過ごしていれば、
余計な考えなんていつか消えてなくなるだろう。

3/30/2023, 12:36:51 PM

僕は実のところ、
誰よりも幸せであり、
苦労したことはないし、する予定もない。

にもかかわらず、
こんなことをしているのには、
単純な意味があるのだが、

それはきっと誰も気が付かなければ、
効果を発揮することもないだろう。

しかし僕がこんな風に、
何気ないふりをするふりをするのは、

誰かに気づいて欲しいからであり、

誰かに振り向いて欲しいからであり、

誰かに同情されたいからであり、

自分を変えたいからである。

そうして僕は今日も、
何気ないふりをするふりをして、
何気ない日常を送る。

「何気ないふり」


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3/30/2023, 12:35:52 PM

何気ないふり


初めて、恋人ができた。
こうして隣にいる君が本物なのが信じられない。
いつもの君は僕の妄想の産物、幻だったから。

「ぼーっとして、どうしたの?」
「え、あっご、ごめん…」
君の栗色の髪の毛が揺れる。小柄で大きな瞳を上目遣いに小首をかしげる様は、愛くるしい小動物そのものだ。
「ほらっ、もうすぐイルカショー始まっちゃうよ」
「ホントだ!…行こう」
さり気なく手を繋ぎ急いでステージへ向かうと、ちょうどショーが始まった。
「ナイス滑り込み」
親指を立て絶妙なキメ顔をする君がかわいくてイルカどころではなくなってしまう。とりあえず僕も親指を立て返した。


「チンアナゴ、ひょっこり顔出してるのかわいかったな〜」
「ははっ、確かに。でもちょっとシュールだよね」
「分かる…!」
帰路につきながら、水族館で見たものの話をしていると、君は突然立ち止まり、前触れもなく真剣な表情で言った。
「ところでゆうとくんって、ストーカーだよね?」
「…え?ど、どうしてそう、思うの…?」
「ゆうとくんのことが好きだから分かるんだ」
君は細い指を僕の手にゆっくりと絡め口元に引き寄せ、僕の手の甲に唇を落とした。
「好きだから、知ってる」
心臓が痛いほど速い収縮を繰り返し、大きな音を立てる。頭の中でサイレンが流れ、何も考えられなくなる。
「あ、あの…そ、れは…」
「ふふ、固まってかわいいね。見てたのはあなただけじゃないってことだよ」
「…なに、いって…んっ」
僕の唇に柔らかなものが押し付けられた。
「あなたのこと好きだったの。あなたが私を知るずっと前から、ね」

何気ないふりして近づいて、こんな関係にまで持ち込んだのは、僕だけじゃなかったんだ。
否、最初から君の掘った穴に落ちたのは僕なのかもしれない…。



おわり

3/30/2023, 12:35:40 PM

何気ない振りをしていても
気づいてるよ
貴方が私の事 見守ってくれていること
いつも逃げられてしまうから
今日は 私が貴方を 見守る

3/30/2023, 12:32:53 PM

まだ何気ないふりが出来ているだろうか
心ごと震わせるその声も
眩しいくらいのその笑顔も
慈しむようなその眼も
欲しくてたまらないから君の側に居ようとする
そんな僕に気がついているかも知れないけれど
今は知らないふりをしていて欲しい

(何気ないふり)

3/30/2023, 12:32:18 PM

雨降りのなか、段ボールの束を抱えて外に出ようとした。
自動ドアから出入りするお客様に挨拶しながら数歩外に出たとき、外から戻ってきた同僚とすれ違う。瞬間、
「嗚呼、やりますよ。」
何気なく段ボールの束を私の両腕からすっと抜き取る。流れるような同僚の動きに一瞬戸惑う。
「…ありがとうございます。」
やっと出た声は掠れていた。
マスクに覆われた同僚の表情はよく分からない。目元は相変わらず仏頂面だ。ただ私のお礼の声に静かに頷き、再び雨のなかに出ていった。

3/30/2023, 12:29:08 PM

テーマ:何気ないふり #138

道で困っているお婆さんがいた。
みんなお婆さんが困ったことに気がついていた。
でも、声を掛けようとはしなかった。
気がついているけど
何気ないふりをして通り過ぎていく。
私もいつもならそうしていただろう。
今日は何故かそのお婆さんから目が離せなかった。

それはここにくる少し前、
私よりも小さい子が電車で
お年寄りに席を譲っていたのを見たからかもしれない。

他の席が空いていたのもあって、
そのお年寄りは断っていたけど、
その子の勇気を出した行動できっとあの人の心は
その子の思いやりの温かさを知ったのだろう。
本を読みながらも、
チラチラとその後のことを気にかけているようだった。


何気ないふりをするのは簡単だ。
知らないふりをして、他人事として考えるのは。
でも、それを乗り越えて
勇気を出した行動はその人だけでなく
周りの人の心までを動かすんだなと感じた。

私はお婆さんとの距離を縮める。
鼓動が早くなるのを感じる。
それでも私は距離を縮めることをやめなかった。
あの子が踏み出した一歩を私も踏み出そうとしている。
周りの目も気になったが、
それ以上にドキドキしていた。
私は勇気を出して話しかける。
「こんにちは。お困りですか?」
何気ないふりはしない。今、この一瞬だけでも。

3/30/2023, 12:25:34 PM

何げないふり


何げないふりして、人を傷つける言葉言ってます、わたし。わかっててね。

真正面から、自分の気持ち言えない時そうするみたい。特に親しい人に対してしてます。夫とかね。

子供だなって思います、自分のこと。

3/30/2023, 12:23:28 PM

君はいつも私を見ている。
何気ないその視線に私が気づいていないとでも思っているのだろうか。

3/30/2023, 12:17:43 PM

母の病はずいぶん重いのだと
別室で医師に告げられた

-何のお話だったの? と問われ
大丈夫!旅行は行っていいって!
注意事項を教えてもらってたの!
-そう、よかったわ〜楽しみね

孫と一緒の家族旅行で
たくさんの笑顔を残し
その翌月 帰らぬ人となった

あとになってやっと気づくのだ
何気ないふりが上手だったのは
自分ではなく 母のほうだったと




「何気ないふり」

#61

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