『何もいらない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何もいらない
大悟が生まれてきてくれて、私の中の一番大切なものが大悟になった。とちらか選べ…という選択肢の片方が大悟だったら、他の何が出てきても勝るものは無いだろう…。大悟を失うことになるのなら…、何もいらない。
本当は何もいらない、と言ったらあなたは怒るだろうか。
あの人は私に、自分の持ってる全てをくれようとしてくれる。
親のようなその人に、それらをいらないと言うときっと「もっと欲を持て」なんて怒るのだろう。
でもなぁ、本当に本当に、本当はこの瞬間があるだけで何もいらないんだよ。
もう何もいらない。
というか、私が消えてしまえばいい。
死にたいんじゃない。
消えて、私なんて元々居ない事にしちゃえばいい。
あの人との関係が悪くなってしまったのも、
あの子のせいじゃなくて、私がいたのが悪くて、
あんなこと言っちゃったのも、あの子のせいなんかじゃなくて、やっぱり私がいたからだから、
私なんて、元々いなかったことにして、
それで、途中から同じ学校に転校して、最初からやり直せればいい。
もう何もいらないんじゃない、何でもほしい
だけど、多分私はいらない。
元々居なければ、悲しむ人だって居ないんだし
可愛い洋服
高いコスメ
お金
友達 。
「いいよねー、美麗は。可愛くてさ」
〈そうかなー笑〉
「そうだよ!羨ましい。」
〈んー、そんなことないけど。〉
「ていうか、彼氏とかいないの?可愛いし性格いいし。お洒落だし。」
〈えー?笑〉
「それに美麗お父さん社長なんでしょ?社長令嬢とか美麗ちょー幸せじゃん!友達も多くて人気者だし。」
〈全然、全然幸せじゃないよ。〉
「もー!ほんと美麗って謙虚すぎるっていうかなんというか。」
〈笑笑〉
確かに、友達も多いしお金もあるし顔も悪くはないし。
けど、幸せじゃない。
何か。物足りない。
何も、いらない。
「あちらの端から端まで、全部くださる?」
サングラスにヒョウ柄のジャケット、タイトスカート。いかにもアレな女性が、自分の腕を目いっぱい開いて言った。傍で二千円くらいのスカートを掴んだり離したりしていた私は、思わず彼女をジッと見てしまう。
人生で一回は言ってみたい言葉をあっさり言い放った彼女。対してほんの数千円すら迷う私。世界とはこんなにも残酷なのだと、一瞬で分からせられる。
彼女と相対している店員さんは、すでに慣れた様子で在庫確認に入っている。もしかしたら常連なのかもしれない。
急に、この店にいるのが恥ずかしくなった。商品を買いそうにない、買ってもせいぜい数点の私なんかが、こんなお金持ちも通うようなお店にいても良いのだろうか。否、良いはずがない。給料が入ったからちょっと奮発しようなんて出過ぎた真似をしなければ、こんな惨めな思いをせずにすんだのだ。
(帰ろ……)
もう今日は何もいらない。慎ましく、出過ぎた真似をしないで、ひっそり暮らすに限る。
私は財布をカバンにしまって、店を出た。
親友が勝ち気そうなストレートの黒髪でつりあがった目をして昔の映画の女優と言われても納得してしまうぐらいの迫力で睨みつけてくる。
美人過ぎると迫力があるわねなどとのんびり構えていたら、
「ねぇ、なんであなたはいつもマイペースなの? 怒っているところとか焦っている姿を見たことがないよ」
と話は彼女から始まった。
「どういう意味?」
彼女は眉をキリッとさせて、
「好きな人がいるんでしょう」
「え?」
私は目を逸らしつつ、曖昧にうんと言ったら、
「あなたねぇ、のんびりしていたら行動しないとすぐに取られちゃうわよ」
彼女が私のことをよくあなたと呼んでいるのは、親が言葉遣いうるさいからといつかのときに言っていたっけなどと考えていたら、
「ちょっと聴いているの?」
と言われて、うんと私が答えると、
「ああーもうだめ」
とついに降参とばかりにため息をついた。
「だってね、好きな人は選ぶ自由があるから、彼が幸せならいいの。私を選ばなくてもたぶん幸せでいて、笑っててくれたら、それで」
ふふと笑っている私はおかしいいかな?
そしてカフェでお茶を飲みながら恋愛についてお話していたら、
「あ!」と猫目の彼女が言ってバツが悪そうな顔をしたので、
振り返ると、
窓ガラスの向こう側で私の好きな人が微笑みながら歩いていて、その横には茶色い髪の緩いウェーブを肩下まで伸ばしている見たことがある女性がいた。
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私は好きな人の朗らかな笑い方が好きだ。
好きな人は実はあるアルバイト先の先輩だった。
アルバイト先には三人先輩がいて、一人は長身でイケメンの男性で、もう一人はスポーツマンのように朗らかでにこにこと笑い方が可愛らしい男性、そして最後は大人っぽくて綺麗で優しい女性だった。
「初めまして、よろしくお願いしますね」
と真ん中の男性が私に言いながら、笑顔で朗らかな姿を見て、胸がきゅんとして可愛いと捉えてしまった私はもう初めて会った時から恋に落ちていたのかもしれない。
長身でイケメンの先輩が働いている姿を、今日もうっとりと見ているポニーテールの後輩が、
「ねぇ、カッコいいですよね、はー、眼福ですね~」
「眼福って古風な言葉遣いね、この前受けた漢字の資格の勉強をしていたからか」
などと素直に言ったら、
「言葉遣いじゃなくて、先輩を見てください。 今日も爽やかなんです、輝いています。あの顔でたまに方言を言うんですよ」
知ってます??と畳み掛けてきて、
「いや、知りません」と
答えたら、
「はあ〜、先輩の好きな人はもう一人の」
と大きな声で後輩が言うので、
慌てて手で抑えようと、
「やだー、顔を真っ赤にしちゃって、うわー」
お願いだから静かにしてと懇願していたら、アルバイト先の店長に二人で怒られてしまった。
「お疲れさまです」
「おっ疲れ様」
「また、明日〜」
とアルバイトの帰り際に皆に挨拶をした。
「ねぇ、帰り道こっちだよね?」
私はこの前の隣りにいた女性が頭から離れずチラチラと好きな人を見ていたら、
長身のイケメンの先輩が話しかけてきてくれた。
「はい、そうです」
「じゃあ、一緒に駅まで帰る?」
と言ってくれたのでその時、初めてきちんと先輩の顔を見た。
背が高くて、おおーまつ毛長いし、顔がシュッとして小顔なのね、髪型もふわっと真ん中でわけていて、なるほど後輩が言っていた通りのイケメンだった。
これで頭も良いなんて、天は二物を与えずということわざはあまり当てにならないのかしらと考えていたら
「行こうか」
と言って、いつの間にかに駅の方角へ先輩が歩きだしていったので私も慌てて歩き出した。
「よくアイツのこと見ているけど好きなの?」
「へ?」
え、アイツって。
突然、言われた言葉の意味に驚き、口をパクパクとしてしまった。
「ふーん、顔を赤くして、本当みたいだね」
「いいえ、いえ、いえ」
「狼狽えちゃって可愛いね」
とさらっと笑われてしまった。
「でも、アイツはやめておけば? 彼女がいるんじゃないかな」
「え、それってもしかして」
「知ってるの?」
喉がつっかえて言葉が絞り出るようにひゅっとしてしまった。
「もしかして……、……せ先輩」
そう、この前カフェの窓の外を歩いていた女性はアルバイト先の綺麗で優しくてみんなから好かれている先輩だった。
か、彼女……? 見間違えようがなく、心臓がどきどきとしてしまって思わず立ち止まって下を俯いてしまった。
好きな人が幸せなら何もいらないと思っていた。
ただ笑っていてくれたら、私を選ばなくても良いって、本当に本当に思っていたのに、この浅ましい気持ちはなんだろう。
大粒の雫がこぼれて泣き顔をさらけ出してしまったとき、ゴシゴシと洋服の袖で拭っていたら、
「ええよ、泣いても」
と少しぶっきらぼうに感じる言葉で長身の先輩が私の頭に手を当てて引き寄せて言った。
何もいらない
あなたさえ私のものになってくれれば、
他には何もいらない。
なんて、そんなことはない。
欲しいものは他にだってあるもの。
やりがいがある仕事。
上司に求める承認欲求。
友達との交流。
密かなマウントの取り合い。
趣味も充実したプライベート。
週末だってキラキラ女子。
何もいらない。
そんなこと言わない。
欲しいものは全部手に入れる。
欲張りな私。
すきなこと以外何もいらない
自分が楽しければそれでいい...はず
何もいらない
私は4年前、親とはぐれて迷子になった。トボトボと道路を歩いていたら、彼が拾ってくれた。よわっている私にミルクや少し柔らかくしたご飯。彼といる毎日は温かくてふわふわとなるような気分にしてくれる。そんな存在だった。彼は仕事をしているので朝家を開けるとき、
「行ってくるなぁ〜。」と優しく私を撫でてから家を出る。その後は、家でゴロゴロしたりおもちゃで遊んだりする。彼が帰ってくる時間帯になれば私は、玄関にトコトコ走り座って待つ。"ガチャッ"その音が鳴れば私は尻尾を振って彼を迎える。"おかえり"その気持ちを込めて
「ワンッ!」と元気よく吠える。彼は
「ただいまぁ〜」と疲れた声で言い私を見ると
「かわいいなぁ〜。本当に。今日の疲れが吹っ飛ぶよ。」
そう言いながら優しく撫でてくれる。幸せな日々が毎日続く…そんなふうに思っていた。
…何週間か私は体がだるく起きられない日がか続いた。彼も、すごく心配していた。だから病院に行った。病院に行く前も着いても彼はソワソワしていた。でも、帰るときは行く前と違い顔が真っ青だった。車に乗って、彼に"大丈夫?"その気持ちを込めて
「クゥ〜ン」そう言うと彼は我にかえり、私の頭をワシャワシャ撫でながら
「大丈夫。大丈夫だよ。俺がなんとかするから。」と。
彼は、嘘が下手くそだ。涙が目を伝ってるよ。でも、彼は私を少しでも安心出来るように声をかけてくれたのだ。だから、私は少しでも元気に見えるように
「ワンッ」そう言った。
数日後、私は体調が悪化し彼が病院に連れて行った。彼は、ずっと撫でてくれる。安心して目を瞑りたくなる。でも、目を瞑ろうとするたび彼は
「ダメ。駄目だよ。まだ…まだ…。」と泣きじゃくりながら、言ってくる。その言葉で何度眠気を払っただろうか。私は、酸素マスクをしている…だから分かる。もう自分は…と。最後の最後まで彼は私と一緒に痛いと言ってくれている。だから、私は最後の元気を振り絞り
「ワンッ…!」と吠えた…
その後は、目を閉じた。
彼の泣きじゃくる音、声が聞こえ
「嫌だ!嫌だ!先生何とかしてください!先生!」と彼は声を上げていた。
…私は、あなたと一緒に入れてよかった。こんな私を拾ってくれて…愛してくれて。もし神様が居るのなら、彼には私が居なくても元気に笑顔に毎日を過ごせるようにしてください。それ以外何もいらない。だから願いを叶えてくれますか?
何もいらない
何もいらない。
いつかはどうせ消えてなくなる。
どんなに大切にしていたものでも。
永遠なんて存在しない。
だから何もいらない。
何も望まない。
ずっとそう思いながら生きていたのに。
あなたと出会うまでは。
何もいらない、ただあなたが欲しい。
「何もいらない。____」
私は欲張りに、化粧品が欲しいやらブランド物が欲しいやらなどの欲張りはしたことない。
なぜなら、単純にお金をかけたくない。
もし、恋人に欲しいものを質問されたら、私は物じゃなくて、「想い」つまり、お金の価値より愛情がいいと私は言う。
お金の価値があるものは私は興味ない。
本当に、人の感情以外、何もいらない。
【あとがき】
今日は、「何もいらない」というテーマで詩を作ってみました。
今回の詩は、実際の私の欲望と逆に私がいらないものを取り入れた詩です。
言葉選びが難しくて、少し分からない部分があるのでだいたいで読んでも構わないです。
君がいれば何もいらない
そう思ってたのに
君だけが
いなくなってしまった
私のすべてを差し出すから
神様どうか
あの人を
返してください
【何もいらない】
「何もいらない」
いや、これだと誤解するか。
「何も手に入らなかった。だから何もいらない」
うん。これで良い。
分かんなった。分かんなくなった。
何時間、何日、何週間考えて、頑張った僕の作品が、数時間の友達の作品に負けた。
仲良くなりたい子とは仲良くなれなくて、その子は僕の嫌いな子と仲良くなった。
生徒会に立候補して、文を必死に考えたのに、200票以上の差を付けられて負けた。
絵の才能は無い。勉強だって兄より劣ってる。
部活も友達より下手。コミュ力も無い。だから人望も無い。
頑張って賞を取っても、友達はもっと凄い賞を取ってくるから、誰も僕のことを褒めてくれない。
学年5位。1位じゃないから褒めてくれない。
僕の「頑張ってる」は皆の「頑張ってない」なの?
僕の「凄い」は皆の「凄くない」なの?
必死にもがいて、足が泥にハマって動きにくのに、必死に歩いて、真っ暗な道を進んで、ようやく光が見えたと思ったら、その光は嘘で、それで…僕は…
僕は…
何もいらない。今更くれるの?
可哀想だから?
僕が手を伸ばした時、助けを求めた時は振り払ったのに。今更手を差し出すの?
偽善者。
何もいらない。
愛も才能も全部。全部
あなたさえ居れば、もう何もいらない。
そう思っていた。3年前までは。
あなたと別れて、良かったと思う。別れた瞬間はすごく悲しかったけど、今はほんとにクズ野郎だったなと思う。私といるのにほかの女ばかり見るようなクズ野郎。最低だった。
次、もし彼氏が出来たら、もっと優しい人がいい。もっとちゃんとした人がいい。でも、その事で泣くぐらいなら、いっその事、彼氏なんていないほうがいいのかもしれない。
もう、なにもいらない。
『何もいらない』
君以外、何もいらない。
むしろ君が僕の全てだった。
「愛してる」
何度その言葉を伝えても、僕の気持ちの全てを表せているとは思えない。
君も僕に気持ちをくれるけれど、きっと僕の気持ちの方が大きい。
それだけは自身を持って言える。
「愛してる、愛してるんだ」
僕の言葉に君は照れて、優しく微笑む。
それだけで良かったのに。
「お願いだから、目を開けて……」
言葉は空しく宙に消えた。
君の瞳はもう開かない。
その口からもう何か言葉を発する事もない。
心臓もリズムを刻まない。
君はもう、いない。
「……君がいないなら、もう何もいらない」
そう、君のいないこの世界なんていらない。
それならもう壊してしまえば良い。
そしてまた違う世界で君を見つけて、また最初からはじめよう。
君と普通の日常を送れれば
他に何もいらないのにな
叶うことがないのは分かってるんだよ
だって君はもう居ないから
何も要らない
って 勘違いしていた
自暴自棄する 腐れを解いだ 枕の下
恋人なんてバカバカしい
と 信じて疑わなかった
夢を見て 生を無造作に放った 現の元
最後の勝者は俺
にとって、最高の最期を運べ
『俺』
何もいらない
(本稿を下書きとして保管)
2024.4.20 藍
落ち込んでる時でもなくて
酔いにまかせてる時でもなくて
君のこと考えるのは…
美味しい物を見つけた時に
隣に居たら 一緒に食べたい 笑顔が見たい…
そう思うんだ…ずーと居れたら…
そう思うんだ…ずーと…ねぇ…
ふたりで食べたら美味しいよね…♪
私にはたくさんの兄弟がいて私は長女、だからみんな言うの「お姉ちやんだから…」って私がお小遣いで買ったものも全部弟達の物なの…弟達がほしいって言ったらみんな「あげなさい」って言うの
それから、私はいつしかあれがほしいと思うのをやめていた、誕生日プレゼントもサンタさんからのプレゼントも全部全部… だってどうせ買ってもさ、全部全部弟達の物になるんだもん…
私には弟達がとても可愛く見えたでもそれと同時に何もせずともそこにいるだけで可愛がってもらえる弟達がとても憎たらしく見えてしまった
私は最低なお姉ちゃんだ
それでも、私はお姉ちゃんをちゃんとした
ちゃんとお姉ちゃんをしていたらパパとママに褒めてもらえると思ったから、私のことも優先してくれると思ったから… でも、現実は違った 結局パパとママは弟達優先でいつも褒めるのは弟達のことばかり
それでも、私は一人で泣きながらも頑張った
泣いて、泣いて、頑張って
でも、誰も私のことを褒めてはくれません
そこで、初めて私は気付いた私がどれだけ頑張ろうときっとこれからも誰も認めてくれない
なら、いっそ愛情もおもちゃも家族も何もいらない
みんな、いらない