『二人ぼっち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
友達でもないし
ただ同じ学校で
見たことある、それだけ
私が最初にいたのに、
後からそっちが入ってきただけ
二人して目の前の雨が止むのを待ってる
特に話すわけでもないけれど
妙に心地良い
「二人ぼっち」の世界
2人ぼっちっていいよね。
1人で寂しくなることはないから。
3人でいるのもいいよね。
だけど3人が1番難しい数。
私を変えたのがこの「3」って言う数字。
ふたりぼっちならいいよね。
一人じゃないから。
私を見てくれてる人がいる、喜びも悲しみも分けられる。
信頼できる人とのふたりぼっちなら、心地良い。
ふたりぼっちの方が平和だ。
人が滅多に来ない開けた野原
僕らのお気に入りの場所
今日もいつも通り
二人で並んで空を見上げる
近くに街灯も建物もないこの場所は
空がよく見える
無数の星空に一筋の光が流れる
何をするでもなく
ただひたすらに空を見上げ続ける
走る車の音も人の声も聞こえない
なんだか世界で僕ら二人ぼっちになったみたいだ
ー二人ぼっちー
二人ぽっちは、なにかと楽なものだ。
女同士だったら余計に良い。
男は男同士だったら、余計に良い。
ひとりが好きな人ほど、ひとりが良い。
それぞれ、いろんなことがあっていい。
別に、おなじことしなくてもいいから。
おなじこと、毎日続けていられたら
時にはイヤになる。
だから、ひとりひとりが、別でいい。
夢で交わした約束
また明日 また明日
きっと良いことがあるさ
おはよう 今日はいい天気
身支度をして仕事に行こう
休みになったらお茶でもしよう
あなたとわたし ふたりきり
抱きしめてあげることもできずに
おやすみ 明日は雨が降る
今日も一日お疲れ様
春になったら花見に行こう
鏡のわたしと ふたりきり
手を取り合うこともできずに
わたしと交わした約束
また明日には
きっと素晴らしいことが
ふたりぼっち(お題)
葉瀬(ようせ)と玲人(れいと)は上を見上げる。その目線の先には観覧車があって、先程拓也(たくや)と秋(あき)を取り敢えず二人きりにした。そして残り組は下で待機していた。
「......いいな」
葉瀬はぽつりと呟く。二人きりにしたはいいものの、そのせいで自分達は観覧車に乗れなかったのだ。
玲人はそれを確かに聞いた。でも自分と二人でいいのか、それが引っ掛かっていた。
「...玲人、乗ろ」
「え?ちょ」
「玲人、観覧車はいいんでしょ?だったら最後に乗っとこうよ。遊園地の醍醐味だよ?」
ほらほら、と葉瀬は手を引く。成すがままに玲人は連れていかれ、ぐいぐいと観覧車に押し込まれた。
スタッフさんに二人で会釈をして、二人を乗せたゴンドラはゆっくり上昇していく。
「おぉー観覧車だ~!」
子供のようにはしゃぐ葉瀬に対し、困惑のまま動かない玲人。
「......あ、ねね。見てみて、さっき乗ったやつ」
葉瀬は窓のそとを指差して玲人に話しかける。
「本当だ。さっき葉瀬がエグい程叫んでたやつ」
「止めろって~忘れろ~」
「あの時、一瞬声が無くなったから本当に吹っ飛ばされたのかと思ったよ」
「ふふっ、疲れて声出すのしんどくなりました」
「ふっ......まぁ生きてて良かったよ」
ゴンドラは更に上昇していく。
「見てみて!夕日!綺麗~」
「綺麗だね~」
「うわ、眩ち」
葉瀬はぎゅっ、と目を瞑る。
「ははっ、光に弱すぎ」
薄目を開けて玲人の方を見る。
夕色に染められた彼の茶髪が、きらきらと光っていた。
葉瀬はその光景にみいられていた。
「...何?」
じっ、と見ていたのに気づいたのか玲人が話しかけてきた。
「......綺麗だなって思って。髪」
「えっ、ぁ、りがと...」
平常心を保ち、素直に伝える。
嬉しかったのか、玲人はその後頻りに髪を触っていた。
夕日はいつまでも輝いていた。
お題 「二人ぼっち」
出演 葉瀬 玲人 拓也 秋
二人ぼっち
私は長女 下には双子の妹がいる
父は幼い頃に亡くなり
母はシングルマザーとなった
生活などの資金面は父母の両家から
援助してもらっていたようだが
それでも母は忙しくしていた
そんな母を見ていたから
なんとなく家事を手伝うようになった
私は地元の会社に就職し
双子の妹達は高校を卒業後
希望していた他県の大学に進学した
その年の暮れ世界的に流行った
ウイルスのせいで妹達が地元に戻れないと
連絡があった
母はとても落ち込んでいたが
私はふと思った
母と二人きりなんて、いつ以来だろう?
多分そうなかったような…
いろいろ考えたけれど
滅多にないことだ
母を独り占めできるだなんて
母と私の二人ぼっち
嬉しくてたまらない
「っはぁ、はぁ、はぁ、はぁっ……んもう、雨降るだなんて聞いてないよ〜!何でいきなりこんな…あ」
学校からの帰り道、突然雨に降られた私は小さい頃よく遊んでいた公園へ飛び込んだ。
ここには屋根付きの大きいベンチがあるのだ。
…と、ここまではいいのだけど。
ベンチにドカっと座った直後、隣に誰かいることに気がついた。
え、今の独り言聞かれた?
ていうか、ここに来る時は誰も居なかったと思うんだけど…なんで⁉︎
「え、あの…ずっとここに座ってましたか…?」
パニックになりながらもとりあえず聞いてみる。
「お、おれの…」
「はい?」
「俺のことが見えるの⁉︎」
隣に座っていた男の人は長い前髪を振り回しながら喜び、いきなり私の両手を握ったかと思えばキラキラした目でこちらを見つめてくる。
「え、いや…あの、はい。え、見えるって何…?」
「俺ゆーれいなんだよ!今まで誰も俺に気づいてくんなくてさぁ…!まじ寂しかったんだよぉ!」
話を聞いてみると、彼はどうやら完全体な幽霊ではないらしい。
つまり、まだどこかで彼の本体は生きていて今も生死を彷徨っている最中…なのだとか。
「え、じゃあ髪と服がボロボロなのはなぜ…?」
「それ俺にもよくわかんないんだけど、なんかまだ死んでねーから綺麗なカッコはさせられません‼︎だってよ。意味わかんなくない?おかげで髪もこんな伸びきってボサボサよ…」
「あぁ、うん…確かにボサボサですよね…」
「…なぁ、そんな堅苦しく話すのやめてよ〜。俺らタメだぜ?」
「……は?なんでわかるんですか」
「俺さぁ、あんたが今着てる制服の学校に転校する予定だったわけよ。そんでこっちに越してきたんだけどすぐに事故ったらしくてさ」
「私の学年はどこでわかったの…?」
「そのチラッと見えてる上履きだよ。あんたんとこ、学年によって色違ぇんだろ?俺も同じ緑の上履き用意してたわ」
「あぁ、そういうこと…ですか」
彼の言ってることはある程度理解できた。
しかし全てを信じているわけではない。
だっておかしいでしょ、こんないきなり生死を彷徨ってるとか幽霊とかなんとか言われても…。
あ、でも先週のホームルームで転校生がなんとかって話してたな。
(こいつのことか…?)
だけど雨が止むまでは彼のお喋りに付き合うことにする。
ここに来るまでもかなり濡れてしまっていたし、これ以上走るのは御免だったからだ。
「でさぁ、その時あいつなんて言ったと思う?俺の顔を見るや否や…って聞いてる?…あれ、なんかあんた濡れてない?」
「は?今更?こんなに雨降ってるんだから当たり前じゃ…って、あれ」
彼が延々と話しているだけだったが、いつの間にか楽しくなってしまい雨が止んでいることに気づかなかったようだ。
「あ、虹!虹出てるよ!ほら見て!」
彼が勢いよく空を指差す。
確かにそこには綺麗な虹がかかっていた。
「ほんとだ…綺麗」
ふと横を見ると、彼の身体が透けてきている。
そのことに彼自身も気がついたようで、慌てて口を開きこう言った。
「俺マサヤってんだ!あんたは?あ、いややっぱいいや、もう時間ねぇみたいだから。これやるよ」
「え、何こ」
「さっきそこで拾ったヘアピン!誰のかは知らねぇけど、あんたと逢えた証拠だからまた会えるまで取っといて!じゃあな!」
私の言葉を遮って捲し立てた彼は、そのまま姿を消した。
「なんだったんだろ…まさや、か。また会えるまでってどういうこと…?」
彼は『生死を彷徨っている』と話していた。
つまり生き返ったか、或いは…。
いやまぁ、本当のことかもわからないしね…。
ほんの少しの寂しさと密かな期待を胸に抱いたまま家路についた金曜日。
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不思議な出来事から1ヶ月が経っていた。
朝のホームルームが始まる頃、少し遅れて教室にやってきた担任は開口一番にこう言った。
「前に話した転校生、覚えてますか?今日からこの学校でみんなと過ごすお友達を紹介します。どうぞ入ってきて」
ドクン
心臓が跳ねる音がした。
もしかしたら、あの時の…。
扉の向こうから入ってきた人物は、教室をざっと見回すとこちらへ向かって歩いてきた。
先生が彼に向かって何か言っているが、今の私には何も聞こえてこない。
私も彼も、目を合わせたまま逸らせずにいた。
そして目の前で立ち止まった彼が口を開いた。
「俺、ヘアピン無くしたんだけどあんた知らない?」
ずっとポケットに入れていたヘアピンを取り出し私も答える。
「これ…?でも私にくれたんじゃなかったの?」
「あぁ、そうだったわ。もうあんたのものだね。ところでさ…」
ニヤリと笑う彼が次に何を言おうとしているのか、私にはわかる。
彼の言葉を遮るように口を開いた。
「私の名前はーーーー」
あの雨の日は、私たちだけしか存在していないかのようだった。
まるでこの世界に取り残されたような感覚さえあった。
だけど今は違う。
周りには沢山のクラスメイトがいる。
それでも、私の目には彼しか映らない。
「なんか小綺麗になったね」
そう言うと彼は少しおかしそうに笑った。
その瞳に映っているのも、きっと今は私だけ。
×月〇日。
僕と君は家、学校、社会の全てから逃げ出した。
走って、走って、やっと着いた海はとても綺麗だった。君は、
「ふたりぼっちだね。」
なんて、儚げな雰囲気を醸しながら言葉を漏らした。
「そうだね。これからはずっとふたりぼっちだよ。」
流れ星が
シャワーみたいに降ってきて
世界はしんとなった
君の心臓の音が
今のすべて
つないだ手をぎゅっと握る
もう怖い夢は見ないよ
二人ぼっち
大きな戦争で文明が滅んだ、終末世界。
生き残った人類は、わずかな食料と水を求めて、瓦礫と化した地上を歩き回った。
「誰もいないね」 『二人ぼっちだ』
コンクリートの瓦礫の下から這い出した、子供が二人。
男の子と少し小さい女の子。
周りはコンクリートや鉄筋が飛び出す瓦礫の山。
「世界に僕らしかいないみたい」 『面白いね』
アスファルトが割れた地面を歩き、
瓦礫の山を飛び越えて、二人は進み始めた。
「どこに行こうか?」 『二人で生きていける所』
途中でガラクタを拾い、キレイめのペットボトルを探し
名も知らない花を摘んで、歌を歌う。
行く先には未だ、二人以外の人間が見えない。
二人ぼっちの世界に、笑い声がこだました。
『ふたりいるじゃん。そもそもぼっちじゃなくね?』
そう鼻頭を指で擦りながら、いつもの彼らしからず、もじもじといった風情で
深夜三時。
街が寝静まるその時間、僕はひっそりと公園へ向かう。
僕は誰の存在も感じない、その時間が好きだった。
ひとりぼっちで、邪魔するものなんて何もない。
「にゃあ」
鳴き声が聞こえて、足元を見る。
可愛らしい猫が、こちらを見上げて佇んでいた。
「なんだよ、これじゃあ二人ぼっちじゃん」
「みゃあ」
猫は、同意するように僕の膝に乗り上げる。
顎を撫でてやれば、気持ちよさそうに目を閉じた。
今日はしばらくは動けそうにないようだ。
ふたりぼっち
「置いてかないで」
私はいつもみんなに置いていかれる。
私一人だけ。
だから休み時間、いつもどこかに隠れてる。
気づかれたら逃げていくから。
そしてある日の月曜日、今度は屋上に隠れていた。
『どうしてここにいるの?』
びっくりしながら声がする方を向いた。
なんだ。知らない人だ。
「いつも孤独だから、なんてことないよ」
しばらく話していた。
『わたしも孤独だよ。』
私と同じ人?ありえない。
「いつからそこにいるの?」
思い切って聞いてみた。
『2年前。』
名前は実紅っていうらしい。
「どうせ私なんか」
お互いそう思って生きていたみたい。
ちょっと分かり合えた気がして、安心した。
それから私たちは、屋上で遊んだ。
流行りのこととか。
2人で決めたあだ名は、いつのまにか
《ふたりぼっち》
になっていた。思い出すと懐かしいな。
今は高校3年生。
誰もいない公園で1人で遊んでいる。
人と目を合わせるのがまた怖くなった。
『クラスが変わっても、私たち親友だよ!』
また言ってよ。
ふたりぼっちでまた遊ぼうよ。
孤独のまま置いていかないでよ。
「私たち…親友だよね?一緒にいてもいいよね?」
屋上で呟いた。
私は飛び降りた。夕日が差し込む16時。
目が覚めた。
確かに前日飛び降りた。
体は傷だらけ。
枕の隣には、ビリビリに破れた紙があった。
なにか書かれている。
涙ながらに文字を読むと、
『わたしたちしんゆうだよ。わたしのためにいきようよ。』
とても小さな実紅に似た字だった。
私は少しだけ生きてみようと思えた。
幸せ、いつか分けるから
ふたりぼっちでまた遊ぼうね
“𝐈’𝐥𝐥 𝐩𝐢𝐤𝐞 𝐲𝐨𝐮 𝐮𝐩 𝐨𝐧𝐞 𝐝𝐚𝐲”
ふたりぼっち
おはよー いいお天気だね
まだ少し風は冷たいよ
桜の蕾はまだ膨らんでない
でも 菜の花咲いてるよ
水仙も かわいいムスカリも
ちょっぴり笑顔になるね
今日もよろしくね
もう一人のわたし
k
満天の星空の下に青年が二人、
芝生に寝転んで空を見上げていた。
他に人は居ない。二人だけがそこにいる。
ふたりだけの、秘密の場所。
「やっぱここから見る星は綺麗だねぇ」
「そうだな」
二人はそれきり言葉を交わさない。
でも気まずい空気が流れている訳でもなくて。
むしろ、隣にいるだけで安心できるような、
そんな空気が流れている。
「ねぇ、いつき」
1人の青年がふと口を開く。
「なんだよ」
「いつきはさ、これでよかったの?」
いつきと呼ばれた青年は、何を言っているのか分からないという顔で青年を見た。
「何の話だよ」
「だって、今日で終わっちゃうんだよ?世界。
最期は恋人とか、大切な人と過ごさなくてよかったの?
それか好きなところに行くとかさ」
青年は心配しながらも少しからかうように問いかけてきた。しかし、その表情は不安そうで、どこか寂しそうに見える。
いつきはため息をついたあと、めんどくさそうに答えた。
「俺に恋人はいねぇし、お前以上に最期に会いたいやつも、ここ以上に最期に来たい場所もねぇよ。言わせんな。」
「……そっか、ならいいや」
青年は安心したような顔をして、微笑む。
青年はそれを見て、恥ずかしそうに顔を逸らす。
ふたりはまた、星を眺める。
「なぁ、れい」
「なぁに、いつき」
「来世でも友達でいような」
「もちろんだよ」
地球最期の刻まで、あと……
『二人ぼっち』
二人ぼっち#42
あれだけ笑っておいて、まだ笑い足りないのか。ハズレだとまたボクを否定するのか。
あれだけ頑張ったごめんなさいとあなたの機嫌をとっても罵声は日に日に増え続けるばかりでバカみたいだ。
理解できないと投げ捨てられたボクの個性を産み落としたこの命を抱かずに捨てるのか。
それなら自分で逃げ出してやるよ。愚かだと君も笑うかい?なら、一人でバカにしてれば良いさ。いつか、君にも笑われる日が訪れるから。
その時になったらボクと二人ぼっちで幽霊少女になって居場所のなっなってクランクアップしようとしてる人たちの背中を押してあげようよ。そうしたら、二人ぼっちじゃなくなるね。
『面白くない話』
この話はいつしかつまらなくなった
終わらせようにも勇気が足りなくて
続けようにも気力が足りなくて
何の存在意義も見出せずに
ふわふわと浮いてただそこに存在していた。
この話は普通だった。
人並みの幸せは経験しているし
人並みの苦労も経験していた
其れがいなくなったのだって
差程辛くはなかった
学校に通わなくなったって
この話を終わらせるような行動には走らなかった
走れなかった。
続いているのか分からない
終わっているのかも分からない
でも確かにそこに存在していた。
いつからつまらなくなったのだろう
ふとした瞬間に飽きを感じてしまったのか
それとも続けるのが面倒になってしまったのか
それを誰かに聞く勇気も持ち合わせていなかった
たったその瞬間に
つまらないな、と感じたのだ
こんな話をしてしまえば
どこかの誰かに叱られてしまっても可笑しくない
けれどどうすればこの話が面白くなるのか
それは考えたって何一つとして思い浮かばなかった
趣味もつまらなく感じてしまう
楽しいことがあっても直ぐに無心になる
余程の飽き性にでもなった気分だ。
この終わらせたい心だって
そのつまらなさ故なのかもしれない
もちろん、そうする芯の強さなど全く知らない
あぁ。全くもって面白くない話だ。
楽しくない、人生だ。
二人ぼっち
二人にしかわからない世界がある
二人にしか見えない世界がある
二人にしか意味をなさない言葉がある
それはまるで赤い糸で結ばれた二人のように
けれどそんなに綺麗なものでもなくて
まるで呪いかのような
けれどそんな禍々しいようなものでもなくて
確かな繋がりがあるのに、
それは酷く脆い
そんなもの。
それはまるで双子のように
ずっと続く関係だったらよかったのにね?