ウツギ

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深夜三時。
街が寝静まるその時間、僕はひっそりと公園へ向かう。

僕は誰の存在も感じない、その時間が好きだった。
ひとりぼっちで、邪魔するものなんて何もない。


「にゃあ」


鳴き声が聞こえて、足元を見る。
可愛らしい猫が、こちらを見上げて佇んでいた。

「なんだよ、これじゃあ二人ぼっちじゃん」
「みゃあ」

猫は、同意するように僕の膝に乗り上げる。
顎を撫でてやれば、気持ちよさそうに目を閉じた。
今日はしばらくは動けそうにないようだ。

3/22/2024, 7:15:32 AM