『二人ぼっち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私はあまりにも多くのものを失ってしまった
家族や友人、そして大切なものを全て
そんな時の支えは、キミだけだった
私たちはお互いに支え合い、生きる力を与え合っていた
しかし、ある日キミが突然亡くなってしまった
私は再び全てを失ってしまったかのように感じた
心は空っぽで、何もかもが無意味に思えた
キミのことを思い出すたびに、悲しみが私を襲った
でも、キミが残してくれた何かがあった
それはキミの忘れ形見である子どもだった
私はあの子と二人だけになってしまったが、
キミが残してくれたものを大切に生きていこうと決めた
そして、私と子どもはキミを想いながら生きている。
私たちの未来は不確かだけれど、キミが残してくれたものを胸に、一歩ずつ前に進んでいく。
二人ぼっち。(七日目)
⚠️不愉快な表現が出てくるかもしれません⚠️
僕はとある人を愛している。
そのとある人というのは一番に僕の事を気にかけてくれて
僕の近くにいつもいる。
僕の事をちゃんと理解して愛してくれるそんな人だ。
僕が手入れした綺麗な髪を靡かせながら散歩する。
振り向く度に笑顔になってくれる君。
だけどね?知ってるよ偶に他の人を見て羨ましそうに
微笑むこと。知らないとでも?僕が一番君に気をかけているんだよ?君だけじゃないことを忘れるな?
嗚呼……ごめんごめん熱くなりすぎたようだ。
ごめんね?怖い思いさせちゃって。
「…大丈夫だよ。ワタシは貴方をアイシテルからね」
「ッ〜〜!!!」
こんな怖い思いをさせても普通愛してれるか!?
そんなカノジョが可愛い!!!!!いつも笑顔でいる!!!
付き合う前は性格は僕の好みじゃなかったけど
付き合ってから僕好みになったよね?やっぱり付き合ってから僕の良さに気づいたのかな?笑
そんな可愛いカノジョを僕は一生愛します……♡
俺はとある人から逃げたい。
そのとある人というのは一番に俺の事を監視している
俺の近くにいつもいる。
俺の事を隅々まで知っている。
俺の全てを手入れする。
振り向く度に笑わないとアイツは満足しない。
散歩という名で外に出歩かせて貰っているが本当は
ココから出る方法を探っているだけだ。
嗚呼……いいなぁ俺もまたあんなふうにモドレルのか?
アイツの事を一番に理解し一番に気付かないと
俺はどうなるか分からない。
偶にアイツは熱く語って怖かったよね?と言うが
何処が熱くなって語っている?それは忠告ではなく
ただの『僕好みになれ』と言ってるもんだろ?
アイツは手の平で踊ってるワタシが好きなんだろう?
アイツ好みにじゃないと俺はどうなるか分からないから
俺はアイツの人形にでもなってやるよ。俺が死なないためにな。
「ごめんね?怖い思いさせちゃって。」
「…大丈夫だよ。ワタシは貴方をアイシテルからね」
「ッ〜〜!!!」
こんな怖い思いをしながらも必死にアイツの人形になる
そんなアイツが怖い!!!!!いつも狂気じみている!!!
付き合う前はただのオトコトモダチだと思ってたのに
付き合うと俺を監禁しまるで俺をオンナだと思うように
なった。初めからこれ目当てでトモダチになったのか?
そんな怖いカレをワタシは一生アイシマス……?
(最後の言葉)
なんかよう訳の分からんことになってしまったわ。
なんかごめんなさい。まとめてみると
僕(は容姿が)好みの俺がいる→僕は俺に襲いかかる(?)
→監禁した→俺は何とか抜け出そうと探る→僕は俺が他の人が好きだと思う(勘違い)→俺は狂気じみている僕に何されるか分からない→僕好みになろう→そして生きて帰ろう→一生出れない……?
みたいな感じです!!なんかストーリーは自分で考えてみてください()
ここまで読んでくれた方々本当に感謝します😭
🍐
二人でいても
2人ぼっちになる
誰といてもどこにいても
心が置いてきぼりで
空元気になってしまって
自分が迷子になってしまう
自分がオブジェの如く佇むそれに触れる前に、目の前の男は手を掴んで止めさせた。
それは悠久のタイムラインの中では些細な出来事でしかなかったが、しかし自分の心を引っ掻きまわった。
彼は、お前に路を違えて欲しくないだけだ、と強がるばかりだったが、同時に今すぐ声を上げて泣き出しそうでもあった。
だが、それがなんであると言うのか。
もはや御託など並べていられるものか。
彼は自分がもう誰の抑止も効果を成さないことを随分前から分かっていたはずだ。
だが。漆黒を艶めかせ、極上の殺気を何発も込められたそれは、自分の恐怖を大っぴらに誘い出すことに躊躇いがなかった。
男は震える指先を悟られないようにしながら、可哀想なほど青ざめた顔でこちらを見つめ続ける。
こんな時でさえも彼の着古したシャツの隙間から覗くむき出しの肌から目が離せないでいる。焦燥の汗が浮き、湿りっぽくなった彼の肉体はさぞ美しいことであろう。
こんな時でさえなければ、自分は今すぐにでも男の腕を引っ張り抱き寄せていただろうに。
もう、何もかもが遅かったのだ。
もう二度と戻れないところまで来てしまったのは、自分だけではなかった。
:二人ぼっち
姉弟の孤独と愛情が書かれた日記である。ペンを置いたとき、シーツに身を包むとき、日記を見つけたとき、そのすべてが弔いとなる。
題:親愛なる独白へ
僕の日記
ペンがこのインクを飲み干したらやめ時にしよう。日記を書くことも、姉さんから逃げることも、叶いもしない夢を見ることも。
姉さんが僕の部屋へ来ることが増えた。きっと限界なんだろう。僕と違って常に親から期待され、完璧を求められ、正しく優等生を演じ。学校でもそうらしい。僕も見かけたことがある。姉さんの人柄に惹かれて人が集まっていて、休む暇もなさそうだった。親、友人の圧に耐えられない、恋人にこんな姿は見せられない、頼れる先がない、そう思い溜め込んでいる。恋人にすら頼れないなら僕じゃ駄目だろうにと思う。荷が重い。
僕の性質からかこの部屋はどこか空気が暗い。良く言えば落ち着いている。暗闇に包まれて消えたい、そんな姉さんには確かにピッタリだ。だからだろう、姉さんが初めて扉をノックしたあの日、恐怖と不安、それから安堵の色を見せたのは。もう随分昔の話に思える。
「私の空洞にはあなただけが住んでいるの」。もう何度目か数えるのはやめた。変なことを言いながらべそべそ涙をこぼしていじける姉さんを慰めるのもルーティンと化し、最早“慣れ”と“飼い”だった。僕は僕のことで忙しいんだと言ってしまえばあまりにも簡単に終わるようなルーティンで、呆気なく死ぬ命がここにはあった。命が手に乗っているようだった。
今日はどうしたのと尋ねるとボロボロこぼし始めた。僕が姉さんに負担を掛けているはずなのに、姉さんは僕に夢を抱き僕を拠り所とする。僕のせいで親の期待を分散できていないから姉さんばかりがプレッシャーを浴び続けているというのに。
50mLボトルの中にはもう3割程しか残っていない。きっともうすぐ無くなるだろうから、そうしたらきっとこの部屋は役目を終える。漸く安心できるはずだ。
皆にとって姉さんは宛ら天使のような人だ。明るく優しいお利口さん。けれど日の暮れた僕の部屋で姉さんは天使ではなくなる。しわくちゃのシーツの上に蹲る姿は天使が堕ちるという表現そのままだ。馬鹿らしいと思う。でもこうやって天使だとか言っておかしな考えをしていないと正気が保てそうにない。
天使だ何だと言って月明かりだけならどこか非現実的で美しいとさえ思えたかもしれない。フィクションで夢だと思えないのは、机に置いた照明という人工物を使っているからか。ジジジ、と白く光っているのを見るとどうも口内に砂の味が広がる。嫌な味だ。
姉さんの調子が良さそうだったから紅茶を淹れた。僕の紅茶を好んでいるらしく嬉しそうに受け取ってくれる。紅茶を飲むといつもより肩の力が抜けるみたいだ。この瞬間だけでも安心できるならたくさん紅茶を淹れてあげたい。けれど、ただのルーティンになってしまうことが怖い。
「遠い世界へ行きたい」と言われた。いつもに増して暗く重い色を放ち、じっと一点ばかり見詰め、とても真剣そうに。今回ばかりはただの戯れとは思えない。普段はおちゃらけてすぐに「なんてね」と握り拳をパッと離すのにそれをしなかった。何と声を掛ければ良いのか分からなかった。
ときに、解釈と理解は全くの別物だ。判断材料を元に自己解釈できたとして、それが理解に繋がるとは到底思えない。ペン先が潰れることを知っているのに変えられない筆圧、というものに近いかもしれない。裏写りが酷い今の僕みたいな。
泣き疲れて眠ってしまったようだ。夢を見ているのかうなされている。ブランケットを掛けるとき、僕は何か言おうとするのに、喉がつっかえて出てこない。肝心なその言葉の正体が分からない。僕は何が言いたいのだろう。
この日記はまるで捌け口だ。直接言えないこと、抱えきれないこと、それらを書きなぐるための。こんなつもりで書き始めたわけではなかったはずなのに。なぜ日記を書き始めたのか書いておけばよかった。というより、書いていたはずなのに無くなっている。筆圧が強いせいかすぐ紙が弱って抜け落ちるし、何処かへ滑って捨ててしまったのだろうか。
紅茶を淹れた。ミルクティーの気分だったらしい。姉さんはミルクの中に紅茶を注ぎながら慈しむように「愛しているわ」と言った。こちらを見上げて、また、もう一度。ミルクティーの優しい味が腹の中で回っている。
「愛している」というのは親愛でも兄弟愛でもなく自己愛だろう。親しい位置に居る僕に己を重ね、巡り巡って自己愛となる。
今朝まであったはずの照明が無くなっていた。姉さんが部屋に来たら訊いてみよう。不思議なことといえば最近インクの減りが遅い気がする。相変わらずボトルの中は3割が残ったまま。
姉さんが部屋に来ない。ここのところ毎晩来ていたのに、こんなことは初めてだ。自室で眠っているのだろうか。
彼女は言うなれば天使だった。何度も書くが彼女は神ではなく天使だったんだ。堕ちると書いたあれは撤回する。あれは……いいや違う、彼女は間違いようもなく人間だ。そうだ、人間だったんだ、神様でも天使でもない、姉さんは確かに人間で、だから、でも、違う僕の前ではだから。駄目だ、今日はもう眠ってしまおう。
神様、天使、悪魔、太陽、月、星? 何でもいい、人を形容するときはいつだってそうだ。気取った表現は解釈でしかない、理解ではない。君と僕は血を分けた姉弟だ。君は一人の人間だった。君は、本当に遠い世界へ行ったんだね。
姉さん、僕は未だに理解できずにいる。姉さんのことをよく知らないままだ。あれだけ泣いていたのに僕は姉さんの涙を拭ったことがなかった。姉さん が 死ぬ直前 僕は相変わらず、字を書いていた 姉さんのことを、書いていた。姉さん。まってくれ。
手紙
日記を始める理由を書いておこう。これから綴る僕の独白。そのすべては僕の為、ひいては姉さんの為になるだろう。そうなることを祈っている。笑い合える日を夢見て。
私の日記
日記を見つけた。やっぱり私達は似ているのね。嬉しくて戸惑いも躊躇いもなく表紙を開いたの。そうしたら日記を書き始めた理由なんてのが律儀に書かれていて。内容があまりにも嬉しかったから取って来ちゃった。あの子は忘れっぽいしきっと気が付かないよ。気が付いたとしても言及はしない。あの子はそういう子、私のすべてを呑み込んでくれる子、私の空洞に住んでいる子、だから……この際なんだっていいの。今日はとってもいい日。
あれから何度も何度も読み返してる。ただの日記の切れ端ではなく愛を綴ったラブレターのようにさえ感じてくる。だってこんなにも想いが込められているんですもの。
やっぱりあなたはずっと優しい子だった。あなたと同じで白い照明が嫌いだった。あなたの紅茶が好きだった。あなたの使うインクの匂いが大好きだった。おやすみなさい。私の愛しい弟。それから、親愛なる独白へ。
日記
遺品整理が終わった。無くなっていたはずの照明、インク瓶多数、たった3ページだけ書かれた日記帳を見つけた。日記帳のその他のページは破られた痕跡がある。
見つかったインクボトルは15mLのミニボトルが20本、そのうち8本は空、10本は新品、中途半端に残っている物が2本。僕が使っている物と同じブランド同じ色で違うのはサイズだけ。姉さんの日記に使われているインクは恐らくこれだろう。同じ色のミニボトルを大量に買うならサイズを変えればいいのにとか、劣化してしまうのにわざわざ2本も開けて使っていたのかとか、疑問が耐えない。僕自身あの照明が嫌いだったなんて無くなってから自覚した。このペンは姉さんの前で使ったことなんてない。照明もインクも、姉さんが知っているはずがない。
僕と親愛なる独白って。
姉さんのことが分からない。
僕の日記の切れ端をラブレターと書いていた。「この際なんだっていい」と見ないふりをした文章から、姉さんの不器用さが窺える。思うに、彼女は自分の感情をよく理解できていなかったのだろう。そうだ、そうでないとすれば姉さんはあまりにも僕を過大評価している。だって僕は姉さんに対して不満を抱いていたし、親身になって話を聞いてもいなかった、涙を拭ったことも、気が付いたら姉さんは眠っていて、僕はただ、ただ、ぼくは。
僕は本当に、笑い合える日を夢見ていたのだろうか。今となっては それすら、もう。
気分が悪い。
姉さんがいなくなってからインクの減りが早い。僕はそれほど傷心しているのか。
分からない。理解できない。
僕を買い被りすぎていて、僕に夢を抱いていて、僕のことを愛していると思い込もうとしていた。そのはずだろう?
姉さんがシーツの上で蹲っていた。髪が伸びたね、もう寝るのかい、久しぶりに紅茶を淹れようか。一つ浮かんでは消えを繰り返し、掛ける言葉を見失っていた。そうしているうちにいつの間にか姉さんは消えていた。
布団の温もりも、紅茶の味も、姉さんも、記憶から取り出したものは結局すべて形骸なのだと知った。
空っぽみたいだ。しばらくご飯も食べていない。ずっとシーツに埋もれる日々。ぽっかり穴が空いて何もかもが抜け落ちている。空っぽなはずなのに、それでも姉さんだけはいる。おかしな具合に姉さんがいる。この感覚を知っている気がする。
怖い、知りたくない、気付きたくない。
ここのところ「おやすみ」と姉さんの声が毎晩聞こえる。おかしくなるんじゃないかと思っていたが不思議と平常だ。いやどうだろう、もうどこからが夢なのか分からない。理解できないしたくない。
「あなたの空洞には何が住んでいるの」。宛ら天使のように微笑んでいる。彼女はインクの残りを気にしているようだ。「なくなってしまうのは寂しいね」。いかないで、僕はずっと、ずっとずっ、と。
姉さん、が、いなくなったとき、本当は、ほっとした。その事実を受け入れたくなかった。僕はずっと逃げてばかりで、見ないふりばかりしてきた。
閉じられた目蓋は悲しい。なくなるのは寂しい。だから、ずっと。
インクも残り少ない。
愛しているわ。私の愛しい
もう 分かった。
姉さんが残したインクを僕のボトルに移し替えた。このインクすべて、僕が飲み干してしまおう。
親愛なる独白へ
夢見たあの日から僕らへの弔いだったんだ。僕らの空洞には二人ぼっちの独白だけが住んでいた。日記だけが住んでいた。
僕はずっとこのときを待っていたのかもしれない。ずっと、言いたかったよ。おやすみ。姉さん。良い夢を。
#13『二人ぼっち』
世界に
貴方と
私だけ
それなら
よかったかな。
とある森の中
2人の旅人が並んで歩いていた
1人は左手に杖を持った老爺
1人は紺色のローブを纏った15歳くらいの少女
少女が木々で覆い茂っていた先に
太陽の陽がキラキラと光って
明るい場所が見えたところで走り出す
足を止めた場所は
大きめの湖
澄んでいて飲水でもなりそうなくらいなキレイな水面
少女はしゃがみ込んで湖を見つめると瞳が微かに光る
パッと顔を上げれば
後ろからゆっくりとやってきた老爺に向かって言う
「ここで間違いないみたい」
少女の言葉にやっとかと頷いた老爺は
立ち上がって手を握る少女に引かれて
湖のほとりに腰を下ろす
この湖はケガの治癒効果のある湖だと
次の国に向かう途中で耳にした
運悪く魔物と遭遇したことで
老爺が負傷してしまったために少しばかりの情報頼りに
やっとの事で訪れることが出来たわけだ
「悪いな、大した怪我でもないのに」
「ううん」
老爺らしくない口調、思ったよりも若く聞こえる老爺の声
少女が袖を上げて傷のある腕を湖に沈める
徐々に傷は癒え、あともすっかり無くなったことを確認してから
腕を湖からあげる
「もう少し休んでいこう」
お腹も空いたしと微笑む少女
老爺の隣に並んで座り
カバンに入れていた包みを取りだして
包みを開けてからパンを老爺へと差し出す
「はい、お兄ちゃん」
「ありがとう」
お兄ちゃんと呼ばれた老爺は差し出されたパンを受け取り
キラキラと光る湖を見ながら1口かじる
この老爺は少女の実の兄だ
二人は自国が滅亡したことにより
王であった父親の手によって
逃げることが出来たが
途中で出会った魔族に兄は呪いを受け
遠くまで来た頃には
今の老爺の姿になってしまっていたのだ
「―お兄ちゃん、これからの国ってどういう所だっけ」
「港があって、色んな船が出入りしてる国。貿易にさんだとか」
「ふーん」
興味のなさそうな返事
呪いを受けた兄とその妹
この先何が起こるのか
分からない
たった二人だけの旅は
これからだ
[二人ぼっち] ―「2人きりの旅」より―
2人だけだとなんか少し寂しい感じもするけど
2人だけの方が気が楽だったりするよね
Day.15
あなたさえいれば他はなんでもいいの。
一人ぼっちは辛いけど、二人ぼっちなら
逆に嬉しい。喜びたい。生きたい。
二人だけの世界をずっと形成していきたい。
3/21 (木)19時30分
貴方と今日で『ばいばい』
でも明日 ここにいる最終日 会ってくれるって
1時間弱
手紙書いてくれてて最後に
’’「ばいばい」じゃなくて「またね」’’
って書いてくれてて
でも『ばいばい』したとき
’’またね’’って言えなかったから言いたい
なんて我儘聞いてくれた
最後だから2人で写真撮ってくれるって
’’すき’’なんて言えないし
最後なのに、ちょっと悲しいね、
あと3年、いや8年早く生まれてたら
付き合えたりしたのかな
#2人きり
揺るぎない光がないこと、逆立ちして見た視界は滲むこと、ゆるやかな、夢をみている、夜になろうね、いつか夜になろうね
『二人ぼっち』
もういいだろう許してくれ
昨日髪を下ろした場所さえ覚えていない
現実逃避 現実逃避
逃げることも避けることもできないけれど
現実逃避 現実逃避
少しの間だけ 忘れていたい
現実逃避 現実逃避
「自分」を知らない「あなた」を求める
そんな2人が肩寄せあって
言葉もないまま
くちづけをかわす
#2人ぼっち
彼女と彼は中学1年生で出会って、お付き合いをした。でもお互い誰かを愛すのなんか初めてで、結局7ヶ月で彼女に振られてしまった。
彼はとても愛情深く別れた後も引きずっていた。彼女は、新しい道を歩もうと前を向いていた。
ある時彼女に新しい彼氏が出来ました。その彼は優しくスポーツマンで、少し嫉妬深い。そんな彼でした。2ヶ月たった頃にデートに行き、映画を見たりショッピングをしたり、そんなことをして一日が終わった。次の日も、明後日も、明明後日も、幸せな日々を過ごしていたはずなのに。彼に彼女は振られてしまいました。彼女は初めて愛する人を無くして、
愛する人に振られる痛みを深く知りました。
ふと思い浮かんだのが、一番最初の彼でした。彼は本当に彼女のことを愛していて、どんな時も恥ずかしがりながら話しかけようとしてくれたり。LINEも欠かさずしてくれる、そんな人だったな…と、
彼は愛していた彼女から振られて心がどれだけ痛かったのだろうか。私は今知りました。こんなにも苦しくて、痛くて、
私がそう思った頃には遅かったみたいです。またあの時みたいになんて、もう何をしても叶わない。一生残る深い傷を私はおわせたのだから、
あの時間がどれだけ幸せだったのだろうか。
私は人間という痛みを知って、生きていくことを決めた。
二枚目俳優
人気俳優とは
ぼくのこと?
って感じで
ちら見して来るんですけど〜
※『二人ぼっち』で言葉遊びしました
『二人ぼっち』
体育教師に嫌われていた僕は、
明らかに1人じゃ持てない量の荷物を
授業終わりに運ぶよう指示された。
そんな時、君はすぐ僕の所に来てくれた。
嫌な気持ちだったその時が
幸せな時間へと変わった。
みんなが教室に戻った後の体育館で
僕たちは二人ぼっちだった。
あんたが飽きたら別れよう
わたしが飽きたら別れよう
それがくるまで
ときがくるまで
手ェつないでさ
共にゆこうか
あんたが死んだらわたしも死ぬよ
わたしが死んだらあんたも死んで
共にゆくなら
寂しくないさ
月のない夜
くらい夜
二人ぼっちで
どこへゆこうか
「二人ぼっち」
毛布の内側に造った二人の世界。
そんな所に居たら抱けないよ。
もっと側においで、大丈夫。
Episode.34 二人ぼっち
毎日同じ思考の繰り返し。
頭が痛い、気持ち悪い、気怠い、泣きそう。
苦しい、分かっている、何も出来ない、落ちこぼれ。
そんな感情で埋め尽くされた俺の全てを受け入れてくれた親友。
「俺マジでお前だけいたらいいや、お前が1番だよ」
共依存していることを顕にするように、唐突に。
そんな期待させるような発言を軽々しく口にしていいものなのだろうか。
抱いてはいけない愛情と期待、そして優越感に浸っている。
「なあ、好きだよ」
あまり口に出さない感情だが、あいつの前では素直に言いたくなってしまう。
きっとこれも俺が悪い。
それでも、あいつは全部受け入れて応えてくれる。
「俺もすきだよ」
あいつはきっと俺の気持ちになんか気付かない。
気付かせてはいけない。
俺の目には、お前以外なんか誰も見えていないこと。
でもあいつの目には、俺以外にも沢山見えていること。
せっかく俺に懐いてお互い信じ合えたのに、それを裏切るような行為は絶対に許されない。
それでもあいつは、俺の醜く汚れきった感情を知っても許してくれるのだろうか。
毎晩眠る前。
「好き、おやすみ」
「おやすみ、いい夢見ろよ」
何度伝えたとて変わらない愛情が段々と穢れていく。
あいつが無条件に与えてくれる優しさが、俺の腐りきった心を救いながらグサグサと刺してくる。
目を閉じて夢に沈む前、俺はいつもこう思う。
世界に俺とあいつが二人ぼっちだったら、あいつは俺を抱き締めてくれたのだろうか。
違う、きっと二人ぼっちでも。
お互いがドロドロに沈んでいくだけなんだ。
横たわる僕がいる。
朝も夜も、仕事以外は、たいてい横たわる僕がいる。
休んでいるわけでも、何かをしているわけでもない。
ただぼんやりと動画を眺めて、
なんとなくその日の終わりを待っているだけだ。
「思い出なんて消えてしまえ」
そんな言葉を耳にした。
「僕を引き止める思い出なんていらないよ。」
そう叫ぶ。
僕には僕を引き止める思い出なんてなかった。
思い出の中の僕は必死に僕に訴えかけている。
そんな訴えも、広告のスキップボタンを押してしまえば、動画にかき消される。
僕はもっと僕に耳を傾けなければいけないと思う。
引き止められないまま進んで行った先は寝たきりの僕だ。ひとりぼっちと、ひとりぼっち。