『世界の終わりに君と』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
コロナだけじゃない。
他の病気で
急変するかもしれないし
事故に遭うかもしれないし
事件に巻き込まれるかもしれないし
災害が起きるかもしれないし
ミサイルが落ちるかもしれないし
惑星が衝突するかもしれない。
今日は
わたしの最期の日
かもしれない。
だから
あの時…
って後悔しないように
今日も
キミと一緒に
笑って生きよう。
#世界の終わりに君と
【明日世界が終わる夜】
明日世界が終わるんだ
老人も赤ん坊も
偉い人もそうじゃない人も
皆最初からいなかったみたいに
消えてなくなってしまうんだそうだ
街はてんやわんやだ
明日になれば罪は罪じゃなくなると知って
好き放題に
いつもは檻に閉じ込めていた悪を
大いに駆け回らせている
僕たちはと言えば
普段と変わりなく
明日になれば愛は愛じゃなくなると知っても
君はベッドの上で僕を待っている
僕はそんな君にキスをしている
明日世界が終わるんだ
きっと誰もが
本当に欲しいものに手を伸ばす
目覚めたら世界が終わる夜
伸ばした僕の指先は
君の手に触れた
#世界の終わりに君と
「世界の終わりはどんなふうに過ごしたい?」
それは,たわいもない ただの世間話。誰も世界滅亡なんて与太話を信じてもいないしほんの暇潰しのような話題だった。
ただただ話すこと自体を求めるために用いるテーマのひとつ。大抵はなにか特別で素晴らしい最後の晩餐を開くと答えるのが常。けれど,つまらなそうに本を眺めるその人物は 思いもよらない回答を返した。
「ねぇ,君は?」
直接話しかけてようやく視線をあげる。あからさまな程に渋々と言った様子のそれはいかにも話しかけるなと主張していたがそんなことは気にしない。
「……いつも通り過ごす」
それだけ口にしてまた文字を追い始めたその視線を遮り質問を重ねる。意味がわからなかった。
慎ましくとも最大限の日にしたいと願うのが当然だった。少なくとも僕達にとってはそれ以外の選択肢などありえなかった。
「なんで? 最後なんだよ」
「……なんで最後の日にまともに社会が機能してると思うの。それに最後なんて誰にもわからない」
だから事前に準備して普通に過ごす。明日が来てもいいように。
見下ろした先 影はそう言って小さく笑った。唐突に理解した。理解してしまった。あっさりリアルを語るこの人は日常に不満などないのだ。特別など さほど求めていないのだ。先を見通し幸せな未来を過ごす術を知っているのだ。だからもしもの時は普通に過ごしたいと言えるのだと。
ずるいと思った。だってこんなにも,僕達は もしもに縋るほどに生きることに必死なのに 君はひとり余裕を幸せを持っていた。
「過ごしたい日々があるなら叶えればいいんじゃないの?」
どこか不思議そうな表情で そんな当然な理屈を手渡してくる君は,誰より大人で自由で やっぱり憎かった。
君と過ごしたい。なんて言わせてもくれないくせに。
テーマ: «世界の終わりに君と» 104
指輪を外せばこの世界が終わる。日常に戻って、穏やかで平凡な毎日を過ごすのだろう。
命の危険があるのに、怖い思いをするのにそうしないのは、彼らと一緒に過ごしたいからなのか。彼らが強く生きる様をみていたいからなのか。
できるなら日常を終わりにしてこちらで生きていきたい。彼らに囲まれて生涯を終えたい。
生きる意味をくれる彼らと一緒にいたい。
世界の終わりに君と について
地平線まで続く荒れ狂った大地。
それを眼下に眺めながら物思いにふけっていた。
はるか昔私の胸に芽生えたとある野心はそ知らぬ顔をしているうちにむくむくと成長を遂げ、やがて私に師の命を奪わせた。
逆らうものは今この瞬間の世界だけでなく、他の次元からやってきたが全て亡き者にした。
1人を除いて。
最初こそ猛攻していたがいつの間にか抵抗をなくし私の半歩後ろを亡霊のごとくついてまわるようになった。
何がそうさせたのか、嫁と子を目の前で殺した時ですら苦悶の表情をみせその身を怒りで震わせたものの抵抗することは無かった。
世界の終わりに君と
お題『世界の終わりに君と』
「……フェネス……?」
まだ早朝のこと。朝風呂の支度をするためにベッドから降りた俺のパジャマの裾を掴んだ主様は、眼に涙を浮かべていた。
「どうされたのですか、主様?」
向かい合い、親指で眦を拭えばそのまま泣きながら胸に飛び込んできた。
「フェネス、フェネスぅ……行っちゃヤダ……」
「主様。俺はここにいますよ」
まぁるい頭を撫でて背中を摩っているうちに落ち着きを取り戻したらしい。すんすん鼻を鳴らしながら俺の首根っこにしがみついてきた。
「あのね、ちきゅうが終わっちゃうゆめを見たの……」
言いながら思い出してしまったらしく、しがみつく腕に力がこもる。
「それで、フェネスとにげるんだけど、フェネスがまいごになって、私、探したんだけど見つけられなくて」
「そうだったのですね。夢の中の俺は主様を残して迷子になってしまったのですね……でも、俺は迷子になることなくここにいます。それに、地球も終わらないです」
「ほんとに……?」
首に回された腕が解け、真っ赤な瞳が俺の顔を見上げてきた。
「本当です。
あ、そうだ。もし主様がよろしければ、俺の仕事ぶりをご覧になりますか?」
悲しんでいる主様を放ってはおけないし、かと言って担当の入浴補助を放ったらかしにするわけにもいかなくて、折衷案を持ちかけた。
「おしごとしてるフェネス……見ていいの?」
悪夢から意識が上手いこと逸れたらしく、ようやく涙が引っ込んでくれた。
そこにノックの音が。
「主様、失礼します。お召し替えのお時間です」
衣装担当のフルーレの声だ。主様は「うん、いいよ!」と元気よくお返事をされた。
「おはようございます、主様……あれ? 泣いてしまったのですか?」
「な……いて、ないもん」
図星を刺されて恥ずかしいのか、今度はむくれてしまう。
「ちょっとあくびをしただけでしたよね。ね、主様?」
助け船を出せば頷いて今度は満面の笑みを作った。
ころころと表情を変える様子はまだまだあどけなくて可愛らしい。もしこの世界に終わりが来ても、主様の手を放せる気はさらさら起こりそうもない。
世界の終わりは
特別なことではなく
昨日も 今日も 明日も
毎日が
誰かにとっての世界の終わり
心が潰れること
身体が潰えること
世界が終わるとき
わたしの思いは魂は
まっすぐに
あなたのもとに飛ぶ
「世界の終わりに君と」
#128
世界の終わりに君と
僕はいるだけでいい。特別なことはしないでいい。
そんな状況で急いで何かしても、まともにできないと思うから。ただ最後に一つお願いするとしたら、
そんな顔をしないで欲しい。
世界の終わりに、君と空を見たい
芝生に寝転んで、たくさんおしゃべりする
昨日の夜話したみたいに
仕事のこと、昔のこと、子どものこと
あっという間に夜が更けて
朝がやってるだろう
「世界の終わり」と聞いてすんなり出てくるのは
この地球に危機が迫って、文字通り世界が終わるということだ。
大スペクタクル長編なテーマだ。
しかし、この世界という言葉を個人単位にすると
意外と世界の終わりはありふれているのかもしれない。
例えば、転職等もこれまでの世界が終わる1つの例だし、失恋なんかも世界が終わる1つだと思う。
それまで当たり前にあったものが無くなる時
同時にその人のそれまでの世界が終わるのだ。
世界の終わりを君と、ではなく、自分自身と。
そうして色々な世界を体験していく。
終わりは始まりなのだから。
#世界の終わりに君と
「は、…?」
目の前が真っ暗になった
ただただ、俺は…同じような毎日を過ごしていただけなのに
ひとつの言動で、どうしてこうも運命が変わってしまうのか
「ぁ…ッ、う…」
「っ…、ごめ、ごめんなさいっ…」
ぼろぼろと涙が流れてくる
もういい。何も気になんかしない
「おれ…、迷惑かけてばっかりで…っ」
そう言うと、頭にふわりと重みが増す
「らんだけのせいじゃねぇよ」
「これは、俺達全員。俺達6人のことだから」
「1人で背負いすぎんなよ」
なんでそんなに優しいの
泣き止ませようと言ってくれたのだろうが、涙は止まらず目から溢れるばかり
「これがダメでも大丈夫だから」
『もう終わりだ』とこの人生何度思っただろうか
それでも、いるまが居てくれたから。いるまのおかげで頑張ってこれた
「これからも、よろしくね」
そう言える事を願って、また歩きだそう
もう今更こんなこと言える
関係じゃないけどさ
仕事終わりに1人
居酒屋のカウンター席。
あの瞬間だけは
心の底から嫌いになれたんだけどね…
1人の時間が増える度に思うんだ。
どこに行っても横並びに居てくれる
ただ、それだけで幸せな日々だったって。
もし明日世界が終わるなら
無言でもいい君の隣で
震える手を包んであげられる人が
僕だったら…
なんて、今日は少しだけお喋り
少し酔っちゃったみたい…。
- world end story… -
お題
『世界の終わりに君と』
「ナギ……!」
『ア……ァぼくハ…もウ、きみとハ生きラれナイ…』
「ナギ…!だめ!死ぬな!」
『どんナ…時モいっしョ…守れなくテごめンね。』
「いやだ……!いやだ!」
「ナギが死ぬなら俺も死ぬ!」
『ダめ……まだ生きれル、君がセカイノ可能性ヲ広げルンだ。』
『じゃア……さよナラ……またアエル日まで…』
「やだ!やだ!逝かないで!」
『………………』
題 〈 AI世界侵略 〉
訳
世界を侵略しようとするAIに人間は襲われたった一人となった少年がいた。
少年は学校でいつもひとりぼっちだった。
しかし、ある日偶然ゴミ捨て場に捨てられているAIロボット…ナギを見つけた。
少年は懸命にナギを治し、その日から2人は親友となった。
AIが侵略し始めた頃、ナギにも変化がおこり始めた。
突然、少年を襲おうとした。けれどももがいた。
ナギは少年と過ごした日々を思い出し自分とたたかった。
結果AIロボットの中でナギだけが人間と仲間になりたたかいを起こした。
ナギは負傷し、壊れ、死んでしまった。
この後はご想像におまかせ☆
-世界の終わりに君と-
あなたは残りわずかな時間をどうしますか
あなたは現実を受け止められますか
あなたは終わることが怖いですか
あなたは思い残すことはありますか
あなたは後悔はありますか
あなたは逃げますか
あなたは辛いですか
それでも...
あなたは嬉しいですか
あなたは笑えましたか
あなたは幸せでしたか
あなたは
____隣に居てくれますか?』
ピピーッ!!
暗い部屋、ラジオから微かに音が聞こえる。
「ガガ…もうすぐ……せ?いが滅びま…す。原因は…??…です。我々…の…叡智で?…る…、科学…者…達の試算し…た、生存?率は…れ?……パー…ント。もうすぐ…せか?…が滅び………ま…ガーーーーーッ」
ラジオは最後の仕事を終えたらしい。そしてどうやら世界が滅びるらしい。なんの脈絡もない絶望、なんの根拠もない絶滅、なんの予兆もない破滅を私はすんなりと受け入れた。ああ、きっと世界は滅びるのだろう。だってラジオがそう言ったのだから。さて、何をしようか。「毎日を地球最後の日だと思って過ごしなさい。」そんなことを言った人がいたか。
そしていざ、地球最後の日とやらを迎えたところで特になにもやろうとは思えない。あれは、安心感というか今日が地球最後の日なはずはない、だとしてもそう仮定したら私はどうするべきかという、絶対的庇護の元成り立つ考えなのだとやっと知った。だってさ、死んでしまったら後は無だ。もし、誰かを残して旅立つのだとしても地球が滅びるんだ。みんな死んじゃうんだ。いまさら、何をすると言うんだろう。とりあえず、電話をとる。
「もしもし?話したかった。最後に、君と。」
「え?何?急にどうしたの?」
「ラジオは聞いてないの?」
「ええ、うちにラジオは置いてないから」
「ラジオが言ったんだ、今日世界が滅びるって」
「ええ!そんなこと急に言われたって、何かの冗談?」
「いーや、冗談じゃない!今日確かに世界は滅びるんだ!だから君と最後に話したかったんだよ」
「ええっと、滅びる、滅びるとしてもその理由は?あなたどうにかしちゃったの?」
「理由?それはわからないが今日確かに滅びる!僕は正気だ」
「あの、わかった。わかったから、2人で直接話さない?最後にあなたに会いたいわ」
彼女は状況を上手く呑み込めていないようだ。それも仕方がない、なんてったって世界が滅びるんだ。落ち着いていられるはずがない。
最後に乗る電車、改札口、駅のホーム。
「やあ、お待たせ」
「遅い!いつもならもっと早く着いてたのにどうしたの?」
「いやあ、最後の電車だと思ってたらなかなか乗る気になれなくてね、何回かホームを出るのを見過ごしたよ」
「もう、なにしてるのよ」
「ごめんごめん。冗談だよ、君にこれを渡したくってね」
「え、、」
僕は彼女に指輪を見せる。地球最後の日、僕がやりたいこと。後のことなど考えず、彼女に特別な指輪を渡す。別に指輪じゃなくても良かったのだが。
「ありが…とう。あなた、本当に」
その時も刻一刻とカウントダウンは進んでいた。駅の時計が鳴り響く。いつもよりもずっと大きく。鐘の音は地面を揺らし、空間を揺らした。その揺れの中心には彼女がいた。彼女の身体も揺れに合わせて大きく振動していく。輪郭が徐々にぼやける。鐘の音が鳴り止むと同時に彼女の姿は消えていて、足元には指輪が落ちていた。
「ああ、そういう事か」
ただ一言呟いて男はホームに飛び込んだ。
#世界の終わりに君と
借り物競争の題を見た瞬間
衝動的に君を探した
あと一歩踏み出せなかった
この感情 伝えるなら今しかない
誰よりも早く駆け抜け
君の手を握り
風を抜き去り
君の恋心奪いたい
ハチマキがパタパタ靡いて
僕の心臓飛び越えて
君の元まで一直線に
14
「世界の終わりに何をしたい?」
些細な質問だった。
私は
「えー、世界が崩れるところを目に焼き付けたい」
と答えた。
まぁ本当は
「好きな人といっしょにいたい」
けどね。
世界の終わりに
過ごしたい人が傍に居たら良いな。
子どもたちや、母親が
まだ私の近くに居るなら家族と
世界の終わりに
ありがとうと、伝えられる人が
居てくれたなら
それは、素敵な終末だ。
【お題:世界の終わりに君と】
世界の終わりに君と
ずっと忘れない。
君がジャーマンシェパードと家族として一緒に生きた、かけがえのない時間を私にも分けてくれた。
君と一緒に看取ることはできなかったけど、世界の終わりに君と少しの時間でも会えるなら、お線香をあげさせて欲しい。
君の知りたいものが来た。
君は僕の肩を噛んでいる。強く、痕を残すように。
「無駄って、愛しい」
君はそう言って僕の唇に口づける
「無駄じゃなくても愛しいけど」
君のきゅっと細められた目に見つめられながら僕は、
"世界の終わりに君と"