『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#不完全な僕
何も持ってないんだ
僕はいつも足りないものばかり
数えてる
周りに溢れてるものに
目を逸らしながら
小さな小さなぼくの世界
広げることを怖がってばかりで…
完全なんて無理!なんて言いながら
完全を追い求めてた
でも足りないことって大切
足りないからこそ
痛みも弱さもわかるんだから
不完全も悪くないよ
そんな僕を僕は少しだけ
ちかごろ好きになれた気がする
2:不完全な僕 12
「あんたって、本当に何も出来ないのよね。」
おかあさんがぼくを見て言うことばは、これだけ。
べつに、ぶたれたり大きい声でおこられたりしない。
ただ、がっかりしたようなちょっとこわい目で見られるだけ。
おかあさんがためいきをするたび、知らない人に体をじろじろ見られるたび、ぼくはぼくじゃなくなっていくような気がする。
「おかあさん、ごめんね、ごめんね。うまれてきて、ごめんなさい。」
ぼくがあやまっても、おかあさんはぼくを見てくれない。
ちょっと前は、ぎゅってして、にこにこして、だいすきよって言ってくれたおかあさん。
また本をよみきかせて、あたまをなでてくれないかなぁ。
「あら、もういらないの?この人形。あなたこの子好きだったじゃない。小学生の時からこの子のお母さんだったんじゃないの?」
「もう、やめてよママ。私もう高校生なのよ。人形遊びなんてやってらんないし、捨てていいよ。」
ぼくのガラスの目にふわふわの体は、おかあさんの子どもとしてはたりなかったみたい
お手本と
見比べてみる
僕自身
ただ欠けた場所を
さすりながら
【不完全な僕】
ぼくにはなにかが足りていない。そのなにかがわからない。わからないことはとても怖くて不安になる。だから探してみることにした。
ぼくには手と足がそれぞれふたつずつある。目もふたつある。あとは鼻の穴も。髪の毛だってあるよ。でも歯は昨日抜けちゃった。歯が抜けたとき、ぼくはたくさん泣いた。どうして泣いたのかわからなくてまた泣いた。そしたら教えてもらったんだ、お空に投げると妖精さんが拾ってくれて幸せを運んでくれるんだよって。ぼくはお空に向かってたかくたかく投げた。どんな幸せがやってくるのか楽しみでなかなか眠れないんだ。
なにを話していたんだっけ?そうそう。ぼくにはなにかが足りていない。ときどき、ぽっかりと穴があるような気持ちになるんだ。この気持ちは一体なんだろう?隣のお家に住んでいるアリスは「朝、ママとパパからキスがもらえなかった」って唇をとんがらせていた。向かいのお家のマイクは「ゲームでお兄ちゃんに勝てない」って悔しそうに言っていた。ぼくはそうなんだ、って聞いていた。
きみに話していて思ったんだ。ぼくはキスをもらえたことがなくて、ゲームもお兄ちゃんもなくて、だからアリスとマイクのことが羨ましくなった。ぼくに足りてないものって、キスとゲームとお兄ちゃんなのかなあ?
話していたら眠くなっちゃった。今日も一緒に寝ようね、毛むくじゃらのジェームズ。お話を聞いてくれてありがとう。おやすみなさい。
不完全な僕
不完全な僕
だけど
君を守るから
安心して
ほしいよ
なな🐶
2024年8月31日2033
不完全な僕、それは、いつも言われる。
慣れっ子だ。
なんでもかんでも中途半端で、真ん中。
物語で言えば無害なモブキャラだろうな。
不幸体質で、やったことないことでも
頼まれる。
嫌なんだか?
あぁ、早く主人公みたいになりたいな。
"良いでしょう。此方に来なさい。"
え?
眩しく光ったら、そこは知らない世界だった。
驚いていたら、大人の美女が来たのだか?
何かを呟いて俺の腕を引く。
やっと主人公だ!!
"貴方は今から生け贄です!!"
夢を見すぎては本当の事が分からなくなるよ?
「くっっそ、また95点かよ…」
俺はなんで満点を取れないんだ・・・
神に嫌われてるのか?
満点だ、俺は満点が欲しいんだ…!
「お前またこんな点数なんかw 俺は5点だから安心しろよw」
「じゃあお前のその5点くれよ。俺のと足せば100点になるだろ?」
ま、TOEICだけどな……
不完全な僕は
ねるねるねるねを練って、
色を補完したつもりに
なっている
不完全な僕
きっとずっと成長中
少しずつ変わっていくけれど
オトナになっても
きっとずっと未完成
ありったけの欠片を集めて
握りしめてもこぼれてく
いつかそのときがきたって
きっと不完全な僕
2次元の世界じゃあるまいし
完全な円はないの
何を欲したの
元手をかけなきゃ
成果は掴めない
当たり前のこと
タナボタは稀なのよ
元手をかけても
すり抜けていくことばかりだけど
迷ってる暇はないよ
不完全なままでも 走って
不完全なままで 走って
不完全な僕
こんな俺でごめんね、
それでも君を愛してる。
#不完全な僕
ためらいの無い言葉を
思うままに言ってしまう
心がささくれ立っていると
ウィットな返しができない
それも僕だ
あなたのユーモアを鉈で斬り落としてしまう
不完全な僕の仕業を
あなたは静かに流してくれる
僕はアンドロイド
不完全なアンドロイド
だから、僕はもうすぐ壊れる
だから、出来れば、最期の刻は、君に
僕の好きなあの優しい笑みで笑って送ってほしかった
だけど、君は泣いてて、笑ってくれない
それを見て、僕は思った
壊れたくないと、
あぁ、ごめんね、ごめんね
壊れたくない、壊れたくない、壊れたくない、壊れたくない
壊れたくない、壊れたくない、壊れたくない、
壊れたくない、壊れたくない、
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ壊れたくない!!
まだ、君といたい、
まだ君と朝日を見たい
まだ君と笑っていたい
まだ君と花畑で遊びたい
まだ君のそばにいたい
ごめんね、ごめんね、ごめんね
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい
ごめんなさい、ごめんなさい
こんな壊れた不完全な僕が愛してごめんなさい
どうか僕のことを忘れて
過去も、全て捨てて、不完全な僕から逃げて、
そして忘れて、
別の人と上手く幸せになって
君が笑っててくれたなら、それで僕は充分だから
だから、どうか、笑って、どうか幸せになって
僕は、君が好きだよ、好きだよ、好きだよ
愛してるよ、ずっとずっと
もし生まれ変われるなら、また、君と逢いたい
もう君は自由なんだ
そう思いながら、僕は重い腕を伸ばし
最期に君を優しく力強く抱きしめた
______________________
家入レオさんの『未完成』と云う歌から、
この物語は出来ました
不完全な僕の話
僕は完璧じゃない
周りの人ができることができない。
そんな"完璧な人間"になれなかった、出来損ないだ
…まあ、それでも、僕は僕だから
いいのだろう。多分
#46「不完全な僕」
赤も、青も、何もかも
僕の画材からなくなった、虹色
「はっきりした色が、個性」
「濁った色も、個性」
ヒトから受け入れられるのは、
いつだって名前のあるものなんだ
完璧になれない
不完全な僕
でも、不完全だからこそ
苦しみや挫折を経験し
人に寄り添える事もある
完璧じゃなくても
僕は僕が好きだ
不完全な僕
XXXX年X月31日
霧が薄くなった頃に探索を開始。今回の探索では調査団が重点的に調査を行っていた新興工業地帯を通過するルートで北側商業区を目指す。
調査団はこの都市から人が消えた原因の一端を、新興工業地帯の廃棄物による環境汚染や数度に渡り発生していた大規模工場火災が担っているのではないかと仮定を立てていたらしい。大企業の工場を中心に、被災した複数の工業施設の調査記録が残っていた。
外部を見る限り大きな工場ほど綺麗な建物が多いが、恐らく建て替えるだけの資本があったためだろう。小規模の工場の壁には黒々とした焦げ跡が残っていた。大通りこそ広く作られているが脇道は狭く建物同士が密接して並んでいる。なるほどこれは延焼するだろうなと納得した。
そもそもこの一帯は火災が多い土地らしい。その昔、香水用の香料工場が火元となった大規模火災が発生し古い建物の殆どが焼けてしまったという。復興に伴い新たな産業の発展地となるように焼け跡に作られたのがこの工業地帯だという。
「復興後も何度となく火災を起こし、その上、こうして都市全体が廃墟化しているのだから皮肉なものですね」
全くだ。
不完全な僕だけど生きてる。
不完全な僕のまま生きてる。
それを不完全な僕が認める。
〖 不完全な僕 〗
博士は、不完全な僕をロボットにして仕舞おう
と言っていた。
僕は必死に逃げた。
人間を辞めるなんてゴメンだから。
何時間も走ったり歩いたりした。
漸く逃げ切れたと思う。
人間は完璧を目指すが、
人間には不完全な所もあっていいじゃないか。
と、僕は思う。
お題を見て、逆に完全な人などいるのか?と思った。よく、完璧な人などいないのだから、みんなの良さを活かして頑張ろうよとか言うものを聞くが、そういうことだろうか。
そりゃ、不完全な僕に苛つく時もあるし、傷つく時もある。でも、「完全な人などいない」と自分に暗示をかければ、まだ頑張れる気がする。そこで思うのだが「完全な人などいない」というのは、劣等感を感じない為のツールではないか。それが悪いとは思わない。自己防衛の為にそう思うのは構わないと思うし、完全な人などいないのは本当だと思う。
でも、やっぱり、日本に生きている以上、優劣というのはついてしまう。だったら、自分を守る、その後に不完全な僕を受け入れることが出来ればいいと思う。