『上手くいかなくたっていい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
・3『上手くいかなくたっていい』
ミワは思った。
金持ちの考える事は違うな、と。
ジュリアは一応友達だ。生活レベルが違いすぎて彼女のナチュラルに発せられた言葉に傷つくこともあったが鼻にかけるでもなく、明るい性格は好感が持てた。
ただ、アイドルや女優になれる資質があるかというと
正直疑問だ。容姿は至って普通なのだ。ただ見た目にお金をかけているなあ、とは思う。
勘違いさせてしまった周りのせいも多いにある。
自分を客観的に見ることは難しい。自戒をこめて。
オーディションに誘われた時は驚いた。父親の口利きで優勝がほぼ決まってるなんて。
でも八百長オーディションに参加するなんて惨めな気がする……でも謝礼は魅力的。
インスタの案件だと思うことにして結局は受けることにした。
ジュリアには
「ウォーキングとかあるけど上手くいかなくたっていいの!堂々と歩いてればミワはカッコいいから!」
と言われた。
【続く】
あの日勇気を出して海に飛び込めなかったこと、素直に話を聞けなかったこと。
後悔というものは往々にして「やらなかったこと」に対してついて回るものである。
変に意地を張ってしまったり、臆病な自分が顔を出したり原因は色々あるが、それは後に必ずと言っていい程心に凝りが残るものだ。
もし海に飛び込めていたら、後から人生の宝箱エピソードの一つになっていたかもしれない。
もし素直に話を聞けていたなら、亡くなった祖父のエピソード話の一つとして花を咲かせられたかもしれない。
その時うまくできなくても何かしら人生に彩りを添えられるというもので。
余程倫理に反しているもので無ければとりあえず何事もやってみた方がいい。
これが私のン十年生きてきた人生観の一つである。
上手、上手
手を叩く大人にたどたどしい足取りで幼児が歩く。
良くできたね
テストを見せた子供の頭を優しい手付きで撫でる
しかし、人生とは長いもので
バーの片隅でグラスを傾ける隣で大人は項垂れる。
上手くいかなくたっていい
人生は長いのだから
「クッキー?」
「一緒に作ってほしくて」
友達が一緒にクッキーを作って欲しいと言ってきた。お兄さんにあげるのだそうだ。
「ホットケーキミックスを練って焼いたらいいだけじゃん」
「それはそうなんだけど...誰かと作る方が楽しいから」
こう言われると、断るに断れない。私達はキッチンに移動することにした。
ホットケーキミックスで生地を作り、型抜きで生地をくり抜くと鉄板に乗せる。予熱が完了したらオーブンに入れて待つだけ。ここまでは順調だった。ピピピ、とオーブンがクッキーが焼けたことを知らせてくれたので開けてみると、クッキーがすこし焦げていた。
「ごめん! 火が通り過ぎたみたい。苦くないと思うけど...」
「これくらい大丈夫!ありがとう。おにいは何でも食べてくれるから」
早速渡してくると、友達は急いで帰っていった。お兄さんは食べてくれるだろうか。まぁ、あの人は妹の作ったものはなんでも食べるだろうとぼんやり思いながら、2人で作ったクッキーを口の中に入れた。
「にっが...思ったより焦げてたな...大丈夫かな」
お題:上手くいかなくたっていい
幸運の女神には後ろ髪がない。
チャンスを得るならば
すぐに前髪をつかまねばならない。
上手くいかなくたっていい。
飛び込んでみることが大切だ。
その結果もし失敗をしたとしても、
「挑戦しなかった未来」より
「挑戦した未来」の方に
経験という価値がつく。
経験は金だけでは得られない。
その価値を知っているならば
勇気は金よりも尊い。
人生は
三歩進んで
二歩下がる
ワントゥーワントゥッ
君だけのマーチ
__________________________
うまくいかなくたっていい
曲「三百六十五歩のマーチ」水前寺清子
上手くいかなくたっていい。
何度も何度も言われてきたけど
自分の中で納得がいかないんだよね。
上手くいかせなくちゃって
焦ってる時が大半なんだよね。
誰も責めないでって思ってるかもしれないけど
自分が自分を一番責めている事を忘れないで。
思い込まれる程よくやったんだ。
少し休憩してみても誰も咎めたりはしないよ。
コーヒーでも、甘いラテでも。
好きな物を飲んで、食べて。
目の前のタスクよりも
あなたを優先した日にしてみよう。
上手くいかなくたっていい。
今までや、周りが上手くいき過ぎてただけだ。
『上手くいかなくたっていい』
みんなには…
そう言ってくれる
家族や仲間、パートナーはいますか?
もし、居ないなら
自分で自分に
『上手くいかなくたっていい』って
言ってあげて欲しい★
私には40年以上いなかったからね
心が壊れてしまったの
それに失敗は許されなく育ったからね
『上手くいかなくたっていい』っていう
概念すら持っていなかった
「出来て当たり前」
そう言われて育つと…
否定されて育つと…
失敗を恐れるようになる
最初から諦めるようになるの
「どうせ私は…失敗作」
「どうせ何をしたってうまくいかない」
そんなこと、誰にもわからないのにね
それに気がついたのは最近なんだ
友達やパートナーに恵まれ
大きくなった子どもたちにも恵まれ
『上手くいかなくたっていい』って
思うようになった
それに
何度失敗してもいいって思うようになれたんだ
毒親の子は毒親になるって言うけれど
私は…無意識に、子どもたちが幼い頃から
言い聞かせていた事に気がついたの
「何度失敗してもいい、『上手くいかなくたっていい』!
失敗は必ず次のステップになるんだから★
だから、どんどん失敗すればいいし、
誰かがいう道じゃなく、自分で道を選んで行きなさい!
自分のための人生を歩みなさい★」
何かあるごとに言っていたこと
どこかできっと
無意識にはわかっていたんだ…
だから子どもたちに伝えてきたんだ…
私は…毒親の連鎖を防げただろうか?
やっと子育ても落ち着き
自分のこころと向き合って
『上手くいかなくたっていい』
そう自分に思えることが出来た喜び
『上手くいかなくたっていい』
し、人生
「なんとかなる!」が
今の私の生き方♡
上手くいかなくたっていい
失敗を積み重ねることで成功に繋がる。
失敗を恐れずに、前向きに考えて、ひたすら努力すればいい。
頑張ることに意味がある。
上手くいかなくたっていい
仕事を辞めた。長く大手引っ越し会社で働いてきたが、腰を悪くして治療で通っていた病院の先生にも、「これ以上、無理は出来ませんね。」と。
知り合いのつてで、先月まで飲食店だったお店が閉まり今なら居抜きで安く始められると紹介された。
駅近で立地も良い。
大学生の頃、飲食店で厨房も接客もレジ締めも経験がある俺は、これはチャンスかも知れない…と、妻に相談する前に即決していた。
夜泣きをする長女をあやして、リビングのソファーに腰をおろした妻に冷蔵庫のルイボスティーをグラスに注いで渡した。
「ありがとう。夜泣きも大変だけど…これも成長のあかしらしいね〜あともう少しの辛抱かなぁ。」
実は…と、例の飲食店の話をしたら、少し間があってから「いいと思うよ。あなた昔、自分のお店持ちたいって話してくれたことあったものね。」
倹約家の妻が、コツコツと貯めてくれていたまとまったお金を嫌な顔ひとつせず通帳ごと渡してくれた。
それからが、大変だった。
いくら居抜きとはいえ厨房の掃除やら古いレジの入れ替えや、クロスの総張替え、食器の調達、食材の仕入れ先の確保、スタッフの募集に面接、飲食店に必要な資格は2つとも持っていたのは自分でも幸いしたが、保健所や消防署など行政機関への届け出などでお店のOPENまで、体がふたつ欲しいと何度も思った。
この店が、潰れることになったら…俺達家族は…と不安もよぎった。
青ざめて目にくまもできた顔で、妻に、素直にそのことを話した。彼女は言った。
「そんなに。頑張りすぎなくていいよ。私はいつだってなんとかなると思って生きてる。お店だって繁盛するに越したことはないけれど、上手くいかなくたっていいじゃない!」
ずっと重くのしかかっていたものから、解放されて不覚にも涙を流していた。
妻の優しい言葉が有り難かった。救われた。
この店に人生をかけよう!と意気込んでいたけれど、今は肩の力を抜いて、なるようになるさと失敗を恐れたりしない。
目の前が段々と明るくなる気がした。
最近、ケラケラと大きな声を出すようになった長女の心乃葉がケ・セラ・セラと笑ってるように見えた。
OPENまでは後少しだ。
家族が俺の背中を優しく押してくれた午前3時。
残暑の厳しさからも抜け出して、秋が少し顔を覗かせた。
上手くいかなくたっていい
最初から上手くなれるような人じゃないから
少しずつ少しずつ
成長出来たらいいなって思う。
上手くいかなくたっていい
次はきっと上手くいくから
─────『上手くいかなくたっていい』
(うまくいかなくていい)🦜
あのね。
昨日ねお日様が
あまりに
暑くするから
・僕が、お日様を
睨みつけてやったんだよ。🦜
(そしたらね。)
「眩しくて、
目が良く見えにくく
なったんだよ。🦜
・お日様が
沈んでから
羽根が少し伸びたから
《理髪店に
行こうとしたら
間違えて、
美容室に、
入ってしまったんだね。」🦜
[そしたらね、
お店の人がね
・僕を、おんなの子
カットにしたから
見た目が、おんなの子。に
なってしまった。]
✣羽根が伸びるまで、
おんなの子。で
いいよ・・たまにはね。🦜
上手くいかなくたっていい
失敗しても、それが積み重なって
成功に繋がるなら無駄じゃないって
思うんだ。
君は、失敗したら恥を掻く
皆を落胆させるなんて言うけど
そんな事ないよ!皆ちゃんと貴方の
頑張りを見ていたよ
そんな人達が貴方が失敗した位で
落胆するわけない
だから さぁ行っておいで!
躊躇う君の背中を押し 私は
君の身体をステージへと押し出した。
上手くいかなくたっていい
興味が湧くことには挑戦してみて
経験を積むことが大切だ
上手くいかなくてもいい
ふと考えてしまう
ただがむしゃらにぶつかったあの頃のことを
何も見えずただ手探りで生きるしかなかった頃を
この世に生まれて自分という存在に気づき
窓から見た世界は
人々がおそらく日本語ではない全世界共通の言葉で語らい
私はその言葉が理解できずただ羽ばたいて見せたり踊って見せたりして人々の反応を試していた
人々がなぜ笑うのか
人々がなぜ怒るのか
自分という存在と
人々という存在
そのすべてが理解不可能な研究対象で
こちらがわには誰もいないし
向こう側にすべてが有った
今は上手くいかなくてもいいなんて
簡単には言えなくなった
私はあいも変わらず一人で有るが
その研究成果なのかただがむしゃらにぶつかることなんか無くなった
上手くいかなくったっていい。
人間誰だって失敗して成長するもの。
少しずつ慣れていけばそれでいい。
上手くいかなかったらダメなんだ…なんて思わないで。
大丈夫、。
貴方の周りには頼れる人、頼るべき人が沢山
居るんだから…。
失敗を恐れないで。
【上手くいかなくたっていい】
「誰だって、最初はみんな上手く行くって思うもんなんですよ。サッカーだって、算数のテストだって、なんの努力も準備もしてなくても"きっと上手くいく"って。僕は多分大丈夫って。大輔さんはそう思いませんか?」
最近よく一緒になる津田はそう言った。
(まったく、こんなギリギリの状態でよく言えたもんだ。)
無言を返事として、髪を揺らしながら、とにかく足を動かしていた。
こんな時にあっけらかんとした津田を尊敬すらする。
「あそこを登って、一旦状況を確認しよう」
追跡者は3人。まだ増える可能性もある。さて、どうしたものか。
「津田。お前の"大輔さんに付いていきます"は、それは物理的に、なのか?」
「僕はずっと大輔さんに付いていきますよ!大輔さんといると勝てないものも勝てそうなんですよね。」
気付けば追跡者は4人。そろそろ限界が近づいている。
「とにかく一旦ここから離れよう。追跡者の意識を分散させるために、ここからはバラバラだぞ。いいな?」
津田は満面の笑みでこちらを見つめている。
後ろから津田を感じる。
まったく…。やはりこいつはわかってない。
「津田!あそこを登って逃げろ!」
足を動かす速度を緩め、横を駆け抜けていく津田の背中を見ながら、追跡者の手が肩に触れた。
「大輔くん、タッチィー」
ここからは、俺も鬼。
追う者としてまた物語が始まる。
上手くいかない側にも物語は存在する。
"上手くいかなくたって、いい"
俺は小学4年生。夏休みの宿題を終わらせて、毎日特段する事がない。
任天堂Switchは父親に隠されて、母親はゆで卵ばかり食べている。
なんとかして、見つけ出さねばならない。家の中は広いようで狭い。
「上手くいかなくたっていい」だと?
そんなぬるいことでは夏休みが終わってしまう。
落ち着こう。いったん折り紙でも織って落ち着こう。
俺はエリマキトカゲを織った。
「すごい上手ね」母親はゆで卵をくれた。
見かねた父親が任天堂Switchを出してきてくれた。
小学生の夏休みは熱くなければならないのだ。
歓声が鳴り響いている。
試合は0対0のまま延長戦に突入し、残り時間はあと5分。
これがきっと最後のチャンスだ。
「お前に、このキックを託したい」
突然、キャプテンからボールを手渡される。俺は驚いて、
「ここはキャプテンが蹴るべき場面です」
と固辞する。チームの精神的支柱は、間違いなくキャプテンなのだ。
「俺はもう限界を超えている。今、一番動けるのはお前だ」
その瞬間、キャプテンの足が、ガタガタと揺れていることに気づいた。もはや、気力だけで立っているようだった。
「でも……」
俺は唇をかみしめる。
「上手くいかなくたっていい。きっと、お前がダメなら誰がやっても失敗する。今は、お前に任せたいんだ」
そう言って真っ直ぐに俺を見つめるキャプテンの視線を受けて、俺の闘志に火が付いた。
「俺、やります。見ててください」
俺がやるしかない。もう心に迷いはなかった。俺は、ペナルティーエリアへと足を踏み出したのだった。
上手くいかなくたっていい
「上手くいかなくたっていい」はおばあちゃんの口癖。おばあちゃんは私が失敗した時、落ち込んた時、上手くいかなかった時に必ずこの言葉で励ましてくれる。
この言葉を聞けばおばあちゃんの優しさに包まれ、何となく元気がでて、たいがいのことはどうでもよくなるから不思議だ。
おばあちゃんは80年近く人間界に住んでいる魔法使いだ。長く人間界に住み、人間に馴染んてしまったせいかほとんど魔法は使えない。昔は、魔法使いとして魔界法務局に勤めバリバリ仕事をしていたらしい。
今は、縁側で三毛猫のチィちゃんをナデナデしながら日がな1日を過ごしている。
バリバリの魔法使いは、なぜ人間界でほのぼのとおばあちゃんをしているのか?答えは簡単。おじいちゃんに恋したからだ。
馴れ初めはよく分からないが、おじいちゃんは、めちゃくちゃおばあちゃんに優しかった。いつもニコニコして何処行くにもおばあちゃんの手を引き、からだ全体で大好きを表現していた。「人間界に連れて来るのは本当に大変だった」がおじいちゃんの口癖だ。だから、おばあちゃんは魔法使いを辞めた。
魔法を使えなくなった魔法使いのおばあちゃんも実は少しだけまだ魔法が使える。言葉に魔法を乗せ、相手に伝えることでおばあちゃんの思っていることが現実になる。
「上手くいかなくたっていい」はおばあちゃんの口癖。
そう。上手くいかなくたっていい。
次は上手くいくから。