『上手くいかなくたっていい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【上手くいかなくたっていい】
「誰だって、最初はみんな上手く行くって思うもんなんですよ。サッカーだって、算数のテストだって、なんの努力も準備もしてなくても"きっと上手くいく"って。僕は多分大丈夫って。大輔さんはそう思いませんか?」
最近よく一緒になる津田はそう言った。
(まったく、こんなギリギリの状態でよく言えたもんだ。)
無言を返事として、髪を揺らしながら、とにかく足を動かしていた。
こんな時にあっけらかんとした津田を尊敬すらする。
「あそこを登って、一旦状況を確認しよう」
追跡者は3人。まだ増える可能性もある。さて、どうしたものか。
「津田。お前の"大輔さんに付いていきます"は、それは物理的に、なのか?」
「僕はずっと大輔さんに付いていきますよ!大輔さんといると勝てないものも勝てそうなんですよね。」
気付けば追跡者は4人。そろそろ限界が近づいている。
「とにかく一旦ここから離れよう。追跡者の意識を分散させるために、ここからはバラバラだぞ。いいな?」
津田は満面の笑みでこちらを見つめている。
後ろから津田を感じる。
まったく…。やはりこいつはわかってない。
「津田!あそこを登って逃げろ!」
足を動かす速度を緩め、横を駆け抜けていく津田の背中を見ながら、追跡者の手が肩に触れた。
「大輔くん、タッチィー」
ここからは、俺も鬼。
追う者としてまた物語が始まる。
上手くいかない側にも物語は存在する。
"上手くいかなくたって、いい"
俺は小学4年生。夏休みの宿題を終わらせて、毎日特段する事がない。
任天堂Switchは父親に隠されて、母親はゆで卵ばかり食べている。
なんとかして、見つけ出さねばならない。家の中は広いようで狭い。
「上手くいかなくたっていい」だと?
そんなぬるいことでは夏休みが終わってしまう。
落ち着こう。いったん折り紙でも織って落ち着こう。
俺はエリマキトカゲを織った。
「すごい上手ね」母親はゆで卵をくれた。
見かねた父親が任天堂Switchを出してきてくれた。
小学生の夏休みは熱くなければならないのだ。
歓声が鳴り響いている。
試合は0対0のまま延長戦に突入し、残り時間はあと5分。
これがきっと最後のチャンスだ。
「お前に、このキックを託したい」
突然、キャプテンからボールを手渡される。俺は驚いて、
「ここはキャプテンが蹴るべき場面です」
と固辞する。チームの精神的支柱は、間違いなくキャプテンなのだ。
「俺はもう限界を超えている。今、一番動けるのはお前だ」
その瞬間、キャプテンの足が、ガタガタと揺れていることに気づいた。もはや、気力だけで立っているようだった。
「でも……」
俺は唇をかみしめる。
「上手くいかなくたっていい。きっと、お前がダメなら誰がやっても失敗する。今は、お前に任せたいんだ」
そう言って真っ直ぐに俺を見つめるキャプテンの視線を受けて、俺の闘志に火が付いた。
「俺、やります。見ててください」
俺がやるしかない。もう心に迷いはなかった。俺は、ペナルティーエリアへと足を踏み出したのだった。
上手くいかなくたっていい
「上手くいかなくたっていい」はおばあちゃんの口癖。おばあちゃんは私が失敗した時、落ち込んた時、上手くいかなかった時に必ずこの言葉で励ましてくれる。
この言葉を聞けばおばあちゃんの優しさに包まれ、何となく元気がでて、たいがいのことはどうでもよくなるから不思議だ。
おばあちゃんは80年近く人間界に住んでいる魔法使いだ。長く人間界に住み、人間に馴染んてしまったせいかほとんど魔法は使えない。昔は、魔法使いとして魔界法務局に勤めバリバリ仕事をしていたらしい。
今は、縁側で三毛猫のチィちゃんをナデナデしながら日がな1日を過ごしている。
バリバリの魔法使いは、なぜ人間界でほのぼのとおばあちゃんをしているのか?答えは簡単。おじいちゃんに恋したからだ。
馴れ初めはよく分からないが、おじいちゃんは、めちゃくちゃおばあちゃんに優しかった。いつもニコニコして何処行くにもおばあちゃんの手を引き、からだ全体で大好きを表現していた。「人間界に連れて来るのは本当に大変だった」がおじいちゃんの口癖だ。だから、おばあちゃんは魔法使いを辞めた。
魔法を使えなくなった魔法使いのおばあちゃんも実は少しだけまだ魔法が使える。言葉に魔法を乗せ、相手に伝えることでおばあちゃんの思っていることが現実になる。
「上手くいかなくたっていい」はおばあちゃんの口癖。
そう。上手くいかなくたっていい。
次は上手くいくから。
上手くいかなくっていい
子育て本に書いてある「結果よりも過程を見ろ!」って…
出来た事より頑張ったことを評価してあげて♡って…
でもやっぱりゴール決めて欲しい!
サッカー応援!行ってきます!
上手くいかなくたっていい
ベーキングパウダーと薄力粉を、
混ぜ合わせて、振るっておく。
ボウルにバターを入れて、
クリーム状になるまで練る。
そこに、砂糖と塩を加えて、
白くなるまで混ぜる。
溶き卵を2、3回に分けて加え、
その度によく混ぜる。
牛乳を加えて混ぜる。
振るっておいたベーキングパウダーと、
薄力粉を合わせたものを、加えて混ぜる。
これをマフィン型に入れて、
180℃に予熱したオーブンで、
20分~25分焼く。
…これでマフィンが出来る筈。
俺はオーブンの前で、じっと待つ。
しかし。
レシピ通りに作ったのに。
俺の作ったマフィンは、
見た目も味もいまいちで。
上手くいかなくたっていい。
気持ちが嬉しいんだから。
お前は微笑みながらそう言って、
俺の作った失敗作を、
美味しそうに食べてくれた。
いつか、必ず。
本当にお前が美味しいって思える、
マフィンを作って見せる。
だから。
呆れないで、もう少しだけ、
俺の傍にいて欲しい。
“上手くいかなくたっていい”
それは新しいことに挑戦している証
“上手くいかなきゃだめだ”
それは試行錯誤し自分を掴む証
“上手くいかないわけがない”
それは努力に裏打ちされた実力の証
不安でも大丈夫。
だって上手くいかないわけがないから
——上手くいかなくたっていい
「上手くいかなくたっていい」
嗚呼、この人は何に対して言っているのだろう。
私を抱き締めながら、同じ言葉を繰り返している。
「上手くいかなくたっていい」
失敗したリストカットのことを言っているのだろうか。
私の下手な生き方のことを言っているのだろうか。
上手くいかなくたっていい。
【上手くいかなくったっていい】
何だってそうだ
上手くいくことの方が少ない
上手くいかなくったっていい
一歩ずつ進めばいい
失敗は成功のもと
繰り返し行う事が成功へと導く
どんなことでもそう
一回で出来たことよりも
何度も何度も挑戦し
試行錯誤して成し得た方が
喜びも達成感も大きい
どんなに小さい事でも言えることだろう
今在るのも失敗を繰り返し
やっとここまで確立させた
先代方の知恵のおかげだ
それらの知恵を
どう使うかは今を生きる我ら次第
歴史は失敗の上に成り立っている
だからこそ
成功に近付けて
次の世代へと繋げていきたい
「上手くいかなくたっていい」
失敗してもいい
上手くいかなくたっていい
気にしちゃダメ
でもそこで立ち止まっちゃダメ
うん!だめよーダメダメ(( ゚∀゚)ウハハ
気分感情の絶対0度は、うつ状態が最も近い。
そんな定説は1つもないが、私としてはそう思う。
脳内物質の枯渇によって
うつ状態が引き起きる?
ならば絶対0度まで枯渇した時
人間は皆(みな)、塞ぎこむ。
絶対0度が表すものは人間の本質か…。
いわゆる「普通」は温度が高い。
私を含めて気づかない。
砂漠の民より弱いのではない。
四季折々の景色がある。
四季の心も美しい。
上手くいかなくたっていい。
上手くいかなくたってええ。俺だってそうだもの。
上手くいかなくて、何時も叶わない妄想ばかりする。
「俺もアイツみたいに賢くなれるかな」
「俺もアイツみたいに速くなれるかな」
「俺もアイツみたいになれるかな」
努力しても全て土砂崩れのように下から崩れる。
普通はというか世間はそこで諦めたら終わりとか
言うけど、しょうがないじゃん。目の前で
絶望という名の絶壁にぶちあたたって首に手をかけたり
手首に鋭いものを当てたり。
でも臆病だし、ヘタレだし勇気もないから
できないんだよね。ほんと、嫌になる。
こんな俺が君みたいに上手くいかない人に言うのも
なんだけど、上手くいかなくても人生楽しんだら勝ちだ
本当にこの通りなんだよ。人生楽しんだ者勝ち。
死んだ瞬間アウト、ゲームオーバー。
老衰ならば勝利、グットゲーム。君もそんなゲームに
参加しない?まぁ、誰が参加しようと関係ないけど。
ここの注意事項はしょーもない死はアウトだ。
例えば、足を滑らし駅の階段で頭を打ち死亡とかね。
ヤク漬けは別に面白いからいいよ。溺死もいい。
轢死もいい。自分で自分を傷付けたっていい。
途中破棄も別にいいよ。だからギリギリまで
楽しもうね。出来る簡単なゲームでしょう?
できないなんて言わないよね。こんな簡単だもの。
さて、話がそれかけたけど、上手くいかない事も
どんな試練もあると思う。実際俺にもあったし。
だから、辛い時はよく、身内に話せとか言われるかも
しれないけど、俺みたいに全くの知らん赤の他人に
匿名で「助けて」とか相談するのも手の内かもね。
これは強要じゃない。提案だから。
この世を謳歌してね。それではまた、会えたら。
上手くいかなくたっていい。
その一言で、きっと私は救われたのに。
貴方の口から出てくる言葉は、
いつも私を責めて、貶して、嘲笑っている。
こんなことも出来ないのかと、蔑んでいる。
私に完璧を強要し、勝手に期待して、
結果に落胆し、出来損ないだと罵る。
この世の不条理を煮詰めたような言葉で、
いつだって私を傷付けるのだ。
私の心を引き裂く貴方から、一刻も早く離れたいのに。
不意に発せられる私への賞賛が、
思わず涙ぐむほどに嬉しくて。
貴方の言葉は、私を苦しめながらも、縛り付けている。
貴方は本当にずるい人だ。
どうせ、全てわかってやっているのでしょう?
「上手くいかなくたっていい」
「上手くいかなくたっていい。大事なのは、自分がどれだけ努力して頑張ろうとしたかだよ」
同期の君が言った。
仕事で最近、ミスが重なっていた。
僕は辛いなと思い、休憩しようと屋上で空を見上げていたら、君が来て、アドバイスをくれた。
「そうだよね」
僕は頷きながら言った。
「私はキミが努力して、仕事でのミスを減らそうとしていたのを知っているからね」
君が僕の目を見て言った。
「えっ?見ていたの?」
「同期だし気になるよ。まぁ、人に頼る事も必要な時だってあると私は思う」
「そっか。忘れていたよ。人に頼る事を」
僕は、僕の仕事だから、1人でこなさないといけないと、思っていた。
「で、私、キミの仕事を手伝いたいのだけど、手伝ってもいいかな?」
「いいの?今回は君の力を頼ろうかな」
「うん。じゃあ、休憩終わりだね。一緒に頑張ろう!もうひと踏ん張りだよ!」
「ありがとう!すごく助かるよ!」
それから、僕達二人で仕事をして無事にミスなく仕事を完了した。
「ありがとう!無事にミスなく終える事が出来ました!」
「うん!私は少し手伝っただけだよ」
「今回のお礼に、一緒に昼ご飯を一緒にどうかな?」
僕が君を誘うと、君は表情に嬉しい!という感情が溢れだしていた。
「いいの?キミと久しぶりに昼ご飯を食べれるなんて嬉しい!」
君はそう言って喜んでいた。
今回、時には、人に頼る事も必要だと学んだ出来事だった。と、君と二人で社員食堂に向かいながら僕はそう思うのだった。
私の人生は上手くいかない
幼稚園の頃、お姉ちゃんに子供が出来た
みんなその子供に取られた
親でさえ自分の子供より孫を可愛がる
小学校に入るといじめを受け始めた
1から3年生の時は3つ上の先輩に
3から6年生の時は同級生に
しかも、小1の頃甥っ子が勝手に
階段から落ちたことを私のせいにされた
私がちゃんとみていなかったからと
大人の責任を小1に押し付けるなと思う
中学生に入っても同級生からのいじめは続いた
そして中1の秋、不登校になった
教育センターというところに通い始めた
そこはとても自由で
同じような待遇を学校で受けた人が集まるからか
すごく自然に馴染むことが出来た
人生上手くいかないことの方が多いけど
そうでなければ出会えなかった友達がいると思うと
こんな人生も悪くないと思える時がある
あ も一回
い 少し休みなよ
あ ううん
い 無理しなくたって
あ 言ってらんないの、そんなこと
い もう…
あ 約束したし
い 約束?
あ 一緒に散歩
い …
あ でしょ
い …ま
『上手くいかなくたっていい』
上手くいかなくたっていい 続けていれば
下手くそでもいい 楽しんでいれば
投げ出したっていい また始めれば
『上手くいかなくたっていい』
綺麗事に力なんて無い。
その大半は言い訳さ。
でも、地球は丸いからね。
後ろに逃げ続ければ、その内ぐるりと回って、
元の場所に戻ってきてしまう。
何を言いたいかというと、
つまりそういうこと。
失敗することを、
恥だと思わないように。
上手くいかなくたっていいから、
恥だと思うな、成長できるんだから。
大丈夫、なんだかんだ生きてる、
生きれてる。
明日が過ぎるのはすぐだから。
_上手くいかなくたっていい