宮平和実

Open App

「上手くいかなくたっていい」

「上手くいかなくたっていい。大事なのは、自分がどれだけ努力して頑張ろうとしたかだよ」
 同期の君が言った。
 仕事で最近、ミスが重なっていた。
 僕は辛いなと思い、休憩しようと屋上で空を見上げていたら、君が来て、アドバイスをくれた。
「そうだよね」
 僕は頷きながら言った。
「私はキミが努力して、仕事でのミスを減らそうとしていたのを知っているからね」
 君が僕の目を見て言った。
「えっ?見ていたの?」
「同期だし気になるよ。まぁ、人に頼る事も必要な時だってあると私は思う」
「そっか。忘れていたよ。人に頼る事を」
 僕は、僕の仕事だから、1人でこなさないといけないと、思っていた。
「で、私、キミの仕事を手伝いたいのだけど、手伝ってもいいかな?」
「いいの?今回は君の力を頼ろうかな」
「うん。じゃあ、休憩終わりだね。一緒に頑張ろう!もうひと踏ん張りだよ!」
「ありがとう!すごく助かるよ!」

 それから、僕達二人で仕事をして無事にミスなく仕事を完了した。
 「ありがとう!無事にミスなく終える事が出来ました!」
「うん!私は少し手伝っただけだよ」
「今回のお礼に、一緒に昼ご飯を一緒にどうかな?」
 僕が君を誘うと、君は表情に嬉しい!という感情が溢れだしていた。
「いいの?キミと久しぶりに昼ご飯を食べれるなんて嬉しい!」
 君はそう言って喜んでいた。
 今回、時には、人に頼る事も必要だと学んだ出来事だった。と、君と二人で社員食堂に向かいながら僕はそう思うのだった。


8/9/2024, 7:09:17 PM