『三日月』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
三日月のネックレス
それを手に取った
「……」
女性しかいない店の中で
気まずそうに立ち尽くしていた
でもあの子に似合うのはこれしかない
そんな確信があった
値段のプレートを見て、財布の中身を確認する。
「ッスーー」
いや…大丈夫……大丈夫…
心の中で言い聞かせながら
商品を手に取りレジに向かう
でもよくよく考えてみれば
これで笑顔が見れるのなら
安い買い物だな
悩んでいる時とは打って変わった笑顔で
店員さんに声をかけた
「お願いします」
お題『三日月』
【三日月】
三日月っておいしそう
しゃりしゃり、ぽりぽり
あまーいお砂糖の
お菓子なのよ
思っているより細く鋭い三日月って、猫の爪痕のよう。
月ってミステリアスだよね
三日月の欠けている部分が地球の影だっていうのも、わかっていてもなんだか不思議
月の満ち欠けも、宇宙の現象のひとつなのに、ロマンチックで情緒的
そういうのを全部ひっくるめて、やっぱり月って好きだな
あの美しい曲線を見ると、スプーンでまあるくプリンを抉る、きみの第二関節を思い出すみたい。きれいな夜ですね。
#三日月
そういえば、今日だったか昨日だったか、三日月と金星が接近するらしいよ。月とか惑星とか、そういう宇宙のことって考え出すと無限大よね。私は未だに、何故地球が丸いのかっていう謎に悩んでた。ネットで調べればすぐ答えなんて出てくるような謎だけどさ、言っちゃえば「中心からの方向によって差別のない形、それが球」なんだよ。地球は地球の元となる部分が集まってできたもの。だから引き寄せる力に違いは出ない。だから、地球は丸い。
三日月から話が逸れたね。三日月ってさ、歪だけど綺麗な形してるじゃない。私、結構好きなんだ。
平等に、差別なく、表面的にはそう作られた地球より、影と、光が共存して、歪さのある三日月の方が、美しいと思うんだ。
#三日月
三日月。私は眼鏡をかけないと、三日月が三日月に見えない。裸眼で見ると、深い紺色の夜空には大きな光る花が咲いているように見える。縦の乱視と横の乱視があってそのように見えるらしい。だから、新月のとき以外で月が見えるときは必ず、空に大きな一輪の花を見る。比較的月が丸いときに、花弁が何枚見えるか数えてみたら、16枚あった。螺旋状にぐるぐると花弁の連なる花だ。
最初からそのように見えていたわけではない。子供の頃は、月は観測されるとおりに見えていた。いつの間にか月は花になっていた。
「心にしたがって見え方が変わる」と昔誰かが言っていた。じゃあ、いつも夜に眠れず涙をためて空を眺めていたせいで、そんな見え方になったのだろうか。今となっては、この見え方も気に入りだ。
もしかして、いつも涙をためている子供を見ていた月が、ちょっと魔法を使ってくれたんだろうか…?
「世話のやける子供だね、ほら、元気出しな」とか。
月が届けてくれる光は太陽からの伝達だ。太陽さんは沈んだ後も此方を気にしてくれるらしい。
そういえば今日はどんな月だったか
もう何年も夜の空を見上げる、という行為をしていない気がする。
ふとそう思って
ネットで月予報を確認して
真っ暗な闇の中空の光だけを頼りに歩を進める
今日の月は三日月。
明日の月は…何を映しだすだろうか。
ただ見上げて息をするだけ。
またね
そう聞こえた気がした。
【初投稿】 三日月 1/9.
月に照らされて、あたり一面が銀色に包まれた。
その色と混ざりあった貴方の姿は、女神と表現しても足りないくらい、
美しかった。まるで白昼夢のように、鮮やかで鮮烈に記憶に刻まれる。
貴方の横顔を、ただずっと見つめている。ああ、美しい、美しい。
貴方は、私の方を向くことなく、ただ 前を見ている。
片耳に付けているピアスを、色っぽく揺らして、静かに、静かに月を眺めながら
歩いているのだ。
私は貴方について行った。
歩いていった。2人喋ることなく、まっすぐ歩く。
たまに聞こえる、吐息の音が、なんとも例えがたい愛おしさを抱いた。
足に枝が刺さる、頭に雨がさらさらと落ちる。
それでも私は、声もあげず、帽子も被らず、貴方についていく。
貴方は目的地についたのか、漸く近くのベンチに座り、口を開いた。
「綺麗な三日月だね。」
『…うん』
「また来年も、一緒に見に行こうね」
『…うん……っ』
私は 大粒の涙を零し、はしたなくも鼻水を垂らしながら、
なけなしの笑顔を作って答えた。
気づけば彼女はいなかった。
ただ、ベンチに三日月のピアスが、からりと置いてあるだけだった。
少しだけ見せた光り
夢の続きは星になり
月は雲に隠れたまま
愛しているの言葉に
心を夜に預けたまま
あの頃の私のような
あなたの瞳のような
魅せられた月の魔法
『三日月』
街灯も消えた深夜
その日に見た月は
ひと目で違和感を覚えるほど明るく大きなお月様だった
いつもより大きいだけでなく、鋭く綺麗に欠ける月はまるでピエロの仮面のよう
空から見下すように三日月が怪しく笑っているような気がした
『三日月』2024,01,09
ふと見上げた夜空には、のぼり始めた三日月。
三日月を見るのは久しぶりだ。
それにしても、綺麗だと感じる。
最近、色々あったため、疲れていると言うのも、理由の一つかもしれない。
しかし、私は月の形のなかで、三日月が一番好きだと思う。
綺麗で儚く、優しい白い光であるのに、わたしたちを淡く照らしていて、その、消えそうなのに、力強さを感じる光が心地いい。
三日月の光を浴びていると、心が浄化される。
今までの悲しみを、慰めてくれてるみたい。
あぁ、まただ。また、涙が流れてきた。
でも、私が泣くのは、これで最後にするよ。だって、私が好きな、三日月が見ているから。慰めているから。
でも、今夜だけは、あなたを好きでいさせて。
あなたもきっと、許してくれる。三日月も、きっと。だって、優しいんだもん。
私は一度俯き、大きく息を吐いた。私の中の何かが、どこかに飛んで行った。
そして、上を見上げる。涙でぼやけていた視界が晴れる。まだ、視界の端はぼやけているが、三日月ははっきりと見える。
「どうか…元気でね…大好きだよ…」
その言葉は、喉が乾燥していたから、すごく掠れていて、音として出ていたかもわからない。
でも、三日月は、その言葉をちゃんと聞き取っていて、君の心に、届けてくれると思う。
そして、私は目元を拭い、涙を流すのをやめた。
そしてもう一度、三日月に視線を向ける。
私は三日月に微笑んで、歩き出す。
三日月も微笑んで、歩く私のことを、優しく、優しく、見ていた。
私は、三日月の光に照らされていた。
【165,お題:三日月】
三日月型に歪められたその瞳の深意に
細胞の一つ一つまで見透かす鋭利な双眼に
気付く頃には遅いというもの
欠けたることもない望月よりも
三日月に趣を感じるのは
自分がどこか欠けた人であるからだろうか
#三日月
真夜中、家を出た。
月明かりのなかを歩いていると誰かに出くわした。紺色のシャツの青年だった。
「よい月ですね」
「ええ、まん丸ですね」
わたしたちの頭上にはビスケットのようなお月さまが、ぽかっと浮かんでいる。
「こんな晩は、あれが聞けそうです」
あれとはなんだろうと首を傾げると、青年がほら、と目配せをする。疑いながら耳を傾けると、たしかに聞こえてきた。
くわっそん
くわっそん
ちいさな、やわらかい鳴き声だ。
くわっそん
くわっそん
「なんですか、あれは」
クワッソン鳥ですよ、と青年が答えた。
「いい声ですね、久しぶりです。今夜はついている」
クワッソン鳥。
「あの声を聞くとね、僕は無性に鳴きたくなるんです。でもあんなふうには鳴けません。なんて優雅なんだろう」
「クワッソン鳥とは、なんですか」
「ご存知ないんですか。この辺りではめずらしいですからね、きれいな鳥です。こんがり焼けたきつね色の羽ではばたくのです。ああやって鳴くのはさみしいからです。仲間を呼んでいるんです。だれだって、独りはいやでしょう。鳥だって一緒です」
くわっそん
くわっそん
しずかな夜の公園に鳥の声が響いている。
くわっそん
くわっそん
たしかにどこかもの悲しい感じがする。
ギャアッと、とつぜん悲鳴がした。
ああ、いけません、と青年があわててベンチから立ち上がった。
「あなたも帰ったほうがいい。奴がきます」
「やつ」
「フィェーフです。急いで」
ふぃえーふとは何だと訊ねると、駆けだそうとしていた青年は驚いてふり返った。
「知らない?フィェーフを?ニュースを見ていないのですか。最近はその話で持ちきりですよ、ああ、だめだ。ごらんなさい」
青年が指差した空を見上げると、ビスケットのようなまん丸な月が、真っ黒な影にムシャムシャ食べられていくところだった。どんどん食べられて小さくなって、公園も街も、たちまち深い闇に沈んでしまった。
目をあけると、家のソファに座っていた。
窓の外には欠けたビスケットのような、クロワッサンのような月が浮かんでいた。
三日月も半月も、月の形が変わっている訳じゃないと知ったのはいつだったっけ。
でもやっぱりハンモックのように横たわってみたい。絶対いい夢が見られる。
「三日月」
まんまるじゃない形、、
でもそれは月っていう
例え形が違くても月は月である、
あなたがどんな人間なのかは分からないけど
あなたは生きてるって事
【冬休み明けで学校行きたくない人もいるかと
お仕事で疲れた人、、
今日もお疲れ様です。】
去年の私の誕生日は満月でした。
今年の月カレンダーを見ると三日月でした。
去年は月見るの忘れてしまったから
今年は見るぞー!
「三日月」
投稿数100になりました!
🩵は940なので、 🩵は1000を
超えるように頑張ります!
たくさんの方々に様々な思いを
届けれればいいなと思います(?)
月が綺麗ですね、とは夏目漱石がI love youを訳した言葉だが、正直いって異議を申し上げたい。
本当に月が綺麗な時に、それを指摘するのが難しくなってしまった。夜歩いている時に空を見上げて、くっきりと月が見えていると少しだけ嬉しくなる。
【三日月】
なぜ人は星や月など空にあるものに願いを託すのだろう
キラキラしていて非現実的なのものとも捉えられるが
日常的に存在している、ちょっと上から目線なものたちに
毎日ドロドロとした真っ黒な感情を抱えながら
私の足を無理やり学校へと向かわせ
1日1日を生きている
こんな私にとって、あの空に浮かぶ『みんなの希望』は
眩しすぎる
そう思ってしまうのは、私がひねくれているからなのか?
私の願いを叶えるためには、いったいどこに願えばいいのだろう
何かに依存しないと生きられないのは
私だけだろうか
見上げることができなかった眩しい存在を
その満ち欠けの変化を
きちんと向き合うことができる自分になりたい
そして
それらをいつか一緒に見る大切な誰かに出逢いたい