『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
七夕
今日は年に一度の七夕
織姫と彦星が再開できる日
地上の人々は言い伝えに倣って
笹の葉に願いを書いた短冊をつるす
キミも川の向こうにいる
だから、今日ぐらい合わせてよ。
どうしてもキミに会いたくて
その川を渡りかけたことがある
あぁ、やっとキミに会えるんだって
涙が出るほど嬉しかったのに
結局、キミには会えなかった。
目に見えぬ何かに拒まれて
いっちゃ駄目だって言われて……
だからね、やっぱりキミがこっちに戻ってきてよ。
また一緒に笑おうよ
他愛もない話をして、さぁ……
キミは彦星
私を置いて、三途の川の向こうにいってしまった
帰ってこないって分かっているのに、
ゼロの奇跡を信じてさ
また来年の七夕も
私はきっと、同じことを言うだろう
「会いたい」って
「帰ってきてよ」って
私は、七夕が嫌いだ。
「七夕」
七夕に
織姫様と
彦星様が
今年は
出会えるといいなぁ
と
わりと真剣に思う
会ったこともないのに
どうしてだろ?
滅茶苦茶昔
彦星様に会ったことでも
あるのかな?
遥か昔に
織姫様に恋でもしてたか?
じゃなきゃ
いちいちそんなこと
無意識に考えないよ
"七夕"
商店街を通るルートを歩いていると、商店街の至る所に思い思いの七夕飾りが店先を彩っていた。
早朝でどこも開いていない為、普段ならとても静かで少し寂しさを覚えるが、七夕飾りのおかげでそれを感じさせない。
この前通った時と少し違うからか、最初はキョロキョロしていたが次第に『道自体は同じ』と気付いたらしく足取りが軽やかになった。
──帰ったら星、もう少し折るか。
七夕に
願いをのせて
宙を見る
あれ?もしかして
叶うかも
天の川
輝く星は
2人のね
境になって
会わせない
お願い後書きましたか?
私は
「宮沢賢治さんに会ってみたい」
「宮沢賢治さんがトシ(妹)さんに逢えてますように」
と書きましたか。
叶いますよね。多分。
今私は何もするにもやる気、モチベがない。何でだろう?と考えることが多くなった。たぶん、燃え尽きたんだと思う。人付き合いに疲れたし、やることが多くて睡眠時間を削ることもあった。心のモヤモヤが大きくなったんだと思う。
ちょっとは休んでみようかな!自分のやりたいことやろうかな!気楽に考えよう!
自分のペースで頑張れますように!!!
ナツキとフユト【34 七夕】
夕方、駅の改札を抜けると、フユトの姿に目を止めたナツキが笑顔で手を振った
フユトは近づきながら尋ねる
「どうしたんだよ」
「フユトを待ってたんだよ」
「なんで?」
「商店街で買い物すると、そこにつける短冊がもらえるんだよ」
駅のコンコースに、大きな七夕の竹飾りが設置されている
「短冊をもらって、願い事を書いて、あそこにつけてもらおうよ」
「いいけど」
答えながら、フユトは考える
あれって子供向けのイベントじゃないのか?
(つづく)
物心ついた時から七夕の夜には空を眺めることだけは欠かさなかった。何億光年という距離を経て縮小した星々が、箱から乱暴に抛り出したレゴブロックのように夜空に散らばっている。美しい。大人になった今でも感想は変わらない。と言うより、私は昔から何も変わっていない。この景色を額縁に収めて独り占め出来たらと、子供じみた発想が今でも頭の片隅に出てくるのが何よりの証左だ。そうすると、私の人生に区切りは無いのだと悟る。
溜め息を吐き、生温い外気が後に続く。夏のせいで赤みがかった頬は濡れ息は荒かった。エロティックな夢を見ているようだった。眠気でとろんとした目で視界には収まりようが無い広大な星空の一点をぼんやり見つつ過去を振り返っていると、刹那に空を流星が横切った。いつも通りお願い事を込めるのだが、子供の頃は誰よりもその時を楽しく過ごせていた自信があるのに、ここ最近は何も面白く感じない。まだ理屈も諒解できなかった時分は流れ星の非日常感が私の非現実的なお願い事にマッチして、「叶いそう」という期待に繋がっていた。そうして願いが叶う将来を想像するのが楽しかったから毎年七夕という日を待望していたのに、今やそれはただのルーチン作業と化していた。これまで続けてきたのだから今年も来年も同様にしよう、という陳腐な煩悩。形式的にでも願っておけば叶うだろう、というチープな信憑。
バイトの仕分け作業と何ら変わらなくなってしまったらしい、そう心の中で呟きやれやれと少し下を向いて足元の姿勢を直し、もう一度空を見る頃には自分が何なのか分からなくなっていた。少し考えるが、淫らな状況に酔っていた自分に思考の違和感を取り除く余力はない。そんな私はよろよろと、帰宅の途についた。
・七夕
七月七日今日は七夕
何をお願いしよう
『この世に暮らす全ての人が幸せに暮らせる平和な世の中になりますように』
短冊に、お願いを書いた。
『みんなを、笑顔にできますように』
今日は、あたしの誕生日。
そして、世界が終わるかもしれない日。
あたしの正義は、みんなを笑顔にすることだから。
絶対に、世界だけは終わらせない。
絶対に、あんたらの好きにはさせないから。
そして、最っ高にクールな誕生日にしてやるんだ。
*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚
小説を作る練習です。
好きな小説の、まとめみたいなものです。ナノ版
七夕には織姫さんと彦星さんが1年に一回会える日
それは私も同じ、
織山薫と弥彦蒼汰が一年に一回出会える日なのです!笑
七夕に
織姫と彦星が
一年に一度会う
好きが爆発する瞬間は
尊い
年に一度の限りしか逢えない
織姫と彦星。
自分の彦星は何処に居るんだろう?
って思ってた時期もあったなー
最近になって、気付いた
そんなもん最初から居なかったってさ
結局、彼も運面の人じゃなかったし
さてさて、気楽なおひとり様を
満喫しますかね〜
七夕/夜凪
天の川の畔の逢瀬
幸せな時間をお過ごしですか
もう朝から地上に熱気が伝わってましたよ
邪魔はしないので 素敵な夜を
#七夕
「七夕」
昔、住んでいた家の近くに笹群があった。
夜にその辺りを歩くと、サラサラサラ…って
風が笹を揺らす音だけが聞こえてくるのが、
なんか怖くて嫌だって、母は言っていた。
私が眠る時もその音は鳴った。
サラサラサラサラ…って音を聞きながら、眠った。
ある日突然、その笹群は無くなった。
切られて地面はコンクリートで固められた。
母は良かったと笑った。
私は、何も思わなかった。
その夜、私は夢を見た。夜の笹群に、
サラサラサラ…と歌う笹に、赤や橙、青や翠、
いろんな色の丸い灯りがふわふわと灯って、
風が強く吹いて、サラサラサラ…
重なって涼やかな鈴の音までが聴こえてきて、シャラシャラシャラ……
「きれいだなぁ、七夕みたいだ」って私が呟いたら、
フッとぜんぶの灯りが夜空ヘ飛びたってゆき…
ふわふわと笹と私から、灯りは離れて、最後の灯りも何処かヘ消えて、真っ暗になって、
…目が覚めた。
大切な人達が
笑顔で過ごせるように
短冊に願いを込めて
七夕
祭りの匂いにつられてアーケード街に入ると入口で短冊を渡された。「なんでもいいんだよこういうのは!」と明るい笑顔で言われたが、本当の願いなんて短冊に書けはしなかった。無難な願いを書いて笹に吊るし、チョコバナナとお好み焼きを買ってひとりで人の波を抜け出した。
日々家
「七夕」
願いが全て叶うとは思ってない。
今までの経験から言えることだ。
たかが、人が作った単なる行事の七夕。
でも、今日くらい願いを叶えたいを思いたい。
幸せの意味、生きることの大切さを教えてほしい。
もう一歩進める力と勇気をほしい。
七夕
年に一度だけ会える織姫様と彦星様。
一年ぶりの再会って、どんなこと話すんだろう。
実はずっとスマホで連絡でも取り合ってたのかな…。
僕はそんなことを考えながら、君に言う。
「7月7日。今日は〈七夕〉ですが、全国乾麺協同組合連合会では〈そうめんの日〉と決まっているらしいですよ。」
それに対して、君は微笑み返す。
「だから流しそうめんをする風潮があるんですね。」
「…久しぶり。」
「一年ぶりだからね。」
一年も会ってないと、初めに何を話していいか分からなくならないですか???
七夕
皆が願いを込めて、星にお願いする日。
そんな日に、僕は彼を連れて山に来ていた。人気のない、静寂だけが辺りを包み込む、そんな場所に。
そこから少し麓を見下ろしてみると、ちら、ちらと沢山の小さな灯りが、まるで星々のように煌めいている。きっと縁日の提灯の灯りなのだろう。
麓の縁日では今頃、皆が短冊に願いを込めて文字を綴り、笹に吊るしているに違いない。それぞれが、それぞれの願いを込めて。
だが、そんな事はどうでもいい。今は彼と2人の時間を楽しみたい。そう思いながら、そろ、と後ろを振り返る。
彼に無理を言って、無茶をさせてしまった自覚がある。彼は怒っていないだろうか、それに──体に支障が出ていないだろうか。
そう、うだうだと考え目線が下へ下へと沈んでいると彼の微かな笑い声が、静寂で満ちていた空間に響いた。
彼は、そっと僕へと近ずいて、僕の手を取って。心底嬉しそうな顔で、しかしどこか悲しげに微笑みながら、言った。
『最後に、綺麗な思い出を作ってくれて、ありがとう』
嫌だ。最後だなんて、そんな事言わないで。
そんなに、悲しい顔をしないで。
これからも、キミは───
彼は、病気だった。余命は残り僅か1ヶ月。僕はそんな事信じられなかった。……いや、信じたくなかった。
彼が大好きだった。他の誰よりも何よりも。
彼の為ならば、命でもなんでも捧げてやろうとさえ思えていた。
それなのに、もうほんの1ヶ月で会う事ができなくなる。
そう考えると、いてもたってもいられなかった。これまで、2人だけの思い出なんてなかったから。だから、口に出してしまった。
『ねぇ、七夕にさ。病院から抜け出して、星を見ない?』
断られると思っていた。馬鹿だなぁ、と笑い飛ばしてくれると思っていた。それなのに
『……いいね、それ。行こう!』
……それなのに、彼は。軽く了承してしまった。
頭では分かっていた。彼を病院から連れ出すなんて、あってはならない。でもその時。やっぱりやめよう、冗談だった、と、言えなかった。
ただただ、嬉しかった。2人だけの思い出を作る事が。
だが、今になって後悔している。
もしこれで彼の寿命がより縮んでしまっていたら?
もし帰り道で、容態が急変したら?
ありとあらゆる不安が浮かんで、止まらなかった。
しかし彼は、そんな僕の不安を欠片も気にする様子はなく、軽く僕の手を握りながらふわりと笑って、語り続ける。
ひとしきり話したかと思えば、彼の手が少し緩んで、問いが投げかけられた。
『ね、お願い事……なーぁに?』
まるでいたずらっ子のような、少し悪い笑みを浮かべて、彼は問うた。
お願い、お願い事?……そんなの、1つに決まってる。
僕は、僕の…お願い事は──
『きみと、いっしょに…これからも生きたい…っ』
酷く震えた、情けない声だった。
彼は、僕のお願いを聞いて、困ったように微笑んだ。
『いっしょ……ふふ、うん。僕も生きたい。君と、一緒に生きていたい。……でも、さ。そんなお願い事しちゃ、織姫と彦星が可哀想だよ、ばぁか』
そう言って、ぎゅっと僕を抱きしめたかと思うと、彼は小さな声で言った。
『……しにたくない……こわいよ、いやだ……』
何時も明るく、周りを照らすような声を発する彼からは想像もできないような弱々しい声に、僕は驚いた。
死なないで、そう言っても寿命は変わりはしない。分かってる。分かっているけれど──
『しなないで……お願い…』
今日は七夕、皆が願いを込めて、星にお願いをする日。
そんな日ならば、願ったっていいじゃないか。
織姫様、彦星様。お願いです。短冊に願いを吊るすことは出来なかったけれど。どうか、どうか──
この、心優しい彼を……殺さないでください。彼と、共に生きたいのです。だから、お願いします。
人気のない山奥で、互いに祈りを星に捧げる2人の姿を、星々は優しく見守り照らし続けていた。
まだ、夜は長い。彼等の強い願いはきっとこの夜、愛し合う星に届くことだろう。
川底から水面を眺めるとキラキラしてるものだろう。地球だって、確かに天の川の一滴だ。だから僕らはまるで水分子のようで、今日も揺れながら生きている。