『一年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一年後のことなんて分からないと
その男は言った
明日のことも定かではないのに
そんな無責任なことをお前に言えない
嘘を言えばよかったのに
無責任でいい
適当なことを言えば
それでよかったのに
馬鹿正直な男だった
そんな男を愛した自分も
じゅうぶん馬鹿だと思った
その男はもうこの世にいない
遠い昔の話だ
告げられた余命は一年だった。ただし、それは延命治療を施し続けた場合の話。治療をしないというのであればもっと短いらしい。
それを聞いた途端、両親はその場で泣き崩れた。だけど、それを言われた張本人である私に自覚はなくてどこか他人事のように感じていた。
私の意見なんて無視して始まった延命治療はそれはそれは辛いものだった。一日に何度も交換される点滴。何のために付けられているのかわからないたくさんのコード。食事のたびに出される大量の薬。トイレすら自力で行けなくなって、視界に入るのはカーテンと無数の穴が空いたような模様をした天井だけ。
副作用で何度も吐いて、動かなくなった身体はどんどん細くなっていった。まるでミイラになっていく自分の姿を見ているようだった。いつか枯れ果てて無くなってしまうこの身体と早く、お別れがしたかった。
ある日、母に元気になったらやりたいことはないの?と訊かれた。私には元気になったらの言葉が、死んじゃう前にと変換されて聞こえた。
「元気になれないってわかってるのに、そんなこと訊くの?」
ひどい言葉だと思った。母なりに気遣ったであろう一言を台無しにした。でも、それすら素直に受け入れられないほど心は憔悴しきってた。見えてくる命の終わりに涙を流すことすらできなかった。何度も謝ってくる母の顔も見たくなかった。
結局、死に際になっても最後の願い一つ思い浮かばなかった。思考すらまとまらなくなった。
一年後、宣告された余命通りに寿命を終えた。最後まで他人事のように感じていた人生は終わりを迎えてもなお、自分のものにはならなかった。
一年後
今回のお題が一年後、ということで、一年後の自分に向けてお手紙を書こうと思います。
拝啓、一年後の自分へ
高校に入学してから一年が経ち、新たな環境にかなり慣れてきた頃と思います。一年後の私は、いかがお過ごしでしょうか。
今の私の高校生活は、心から楽しいと申しあげることができます。
無論、全てが楽しいことばかりではありません。
レベルの上がった勉強、自分の何倍も優秀に見える仲間、中学の時より明らかに少なくなった自分の時間。それだけには留まらず、周りとの人間関係、将来への不安、環境の変化に適応しきることの出来ない体など、問題は山積みです。
これらの問題は、目をつぶって居られるほど小さなものではありません。日々を過ごす程、どんどんと膨れ上がっています。きっと、一年後の私にのしかかる問題は、もっと巨大なものとなっているのでしょう。
けれど、それでいいのだと、思いませんか。
きっと今の貴方は、先の見えない暗闇の中に囚われている事でしょう。越えられない、超えたくない夜を何夜も過ごしているのでしょう。
けれど、それでいいのです。
人生100年時代、貴方の人生はまだまだこれからです。
100年に比べてみれば、まだ5分の1も生きていないのですから、できないことがあったって、辛く苦しいことがあったって当たり前。もがいて足掻いて、時には涙に溺れて。そうして、泣き疲れて眠るのです。
この先楽になるよ!頑張れば救われるよ!だなんて無責任なことは言いません。この先もっと辛いかもしれませんし、頑張って救われるのなら苦労しません。
今の貴方に必要なのは、辛さを乗り越える事ではなく、寄り添って共存していくことだと私は思います。
頑張らなくていいです。温かいものでも飲んで、そっと自分を抱きしめてあげましょう。
長くなりましたが、最後に。
貴方のこれからの人生が、良きものとなるよう心から願って。
敬具 一年前の貴方より
一年後
今も想像出来ないぐらい、いい人生を送っていられたらうれしいな。
拝啓一年後の君へ
あなたはいまお元気でお過ごしですか?
健康ならなによりです。
1ついいたいことがあります。
時間は使いよう
無理せず自分なりにすてきな人生にしてください
今日の1歩が未来へのリレー
1年後
365日後
8760時間後
525600分後
31536000秒後
長いようで短い‥
短いようで長い‥
一年後
「くっそ、ぜってぇ来年同じ大学合格してやるから待ってろよ」
「頑張って、待ってるから!」
死ぬ気で頑張った。夏には余裕の判定貰っても、ランク上の大学を勧められても、脇見もせず遊びもせず、頑張った。
だから、今ここに立ってることに感動とかは無くて。
今何の言葉も出てこないのは、俯いてるのは、逃げ出したいのは、
「お、おめでとう。キャンパスライフ、楽しんで」
会いたいって連絡に、お昼休みに学食でって返ってきた違和感とか。
地元には無いブランドの服とか、綺麗な靴とか、雑誌でよく見るような髪型とか。
どうしようって隠せてない困惑とか。
右手に見えてる指輪とか。
そういうのでも無くて。
「やっと大学生だわ〜。今まで散々我慢した分遊び倒してやるー!」
「え〜、留年しないようにね」
「分かってるって。マジメに授業出て、テキトーにサボって、サークルもバイトもこなして……ちゃんと大学生するよ、オレも」
「……そっか。じゃあ、そろそろ行くね」
「おう、ありがとな」
理想の一年後を、勝手に描いて勝手に裏切られた気分になってる自分が、ひどく惨めで情けないからで。
「たったの一年じゃんよ……」
たかが、されど。言われなくたって分かってる。
何となく、一年後も情けない姿で一人でいる自分の姿が見えた気がした。
一年後
考えられない…
考えたくないの
ちょっとした一言で…
変わってしまう
相手にとっては
他愛ないことでも
わたしには…
傷つき…
涙が止まらない…
もう、いまは考えたくないの
ごめんね
おやすみなさい
一ねんたったら
友だちがいっぱいできる
たくさんおかねが入ってくる
すきな子とつき合える。
つよくなれる。
ぜんぶうまくいく
色褪せたちらしの裏には、くしゃくしゃの文字でそう書いてあった。
あれから、一年。今でも、あの日を夢に見る。
朝、「いってらっしゃい」と送り出した両親は、帰って来なかった。
行方不明。それが、ふたりの現状。
オレは、“答え”を知るのが怖い。
どうせなら、おまえが解いてくれ。
そう思う。
『一年後』
私は台湾に移住してる。
隣に住んでる鄭さんの奥さんはとても良い人で、寝坊助で朝ご飯を食べない私の為に、時々私の分もお粥を買って差し入れてくれる。
鄭さんご夫婦はもう結構なお年で、ご両親が日本の統治下時代の人だったから、それ流れで親日派だし、二人共意思疎通が出来る位の日本語は喋れるので助かっている。
私ときたら、住めば何とかなるだろうと見切り発車で来たせいか、まだまだ日常会話なんてレベルじゃないから、ホント鄭さんの存在は有りがたい。
てか、昔、台湾出身の女の子に、北京語習っていたのに、役に立たない記憶力にはあきれてしまう。
それでも、このGW。
日本からの観光客に、グーグル機能を使って道を聞かれた時に、「あ、日本語で大丈夫ですよ。自分、日本人なんで」なんて答えたら、ビックリされる程には現地に馴染んでるはいるらしい。
最近、あんまり断るのは悪いと思って、鄭さんご夫婦が誘ってくれる早朝太極拳に参加するよう頑張っている。
とは言え、早起き出来る訳ではなく、完徹後の太極拳から一緒にお粥コースなんだけど、バレたら本気で怒られそうだからそれは内緒。
その後に3時頃まで爆睡して、ほとんど朝活のせいで1日潰してる気もするけど…
なんて言いながら、まだ参加したのは、数えるほどなんだけどね。
まあ、そんな、ゆったりとした移住生活。
夢が叶って、幸せ。
「一年後も私のこと好きなら、付き合ってもいいよ」
それはよく告白される私の、決まりきった断り文句だった。
気持ちが変わらなければ、一年後にここで。そう答えて頷いた人全員が、同じ場所には現れなかった。私はちゃんとずっと待ってたのに、誰も姿を見せなかった。
「ほーらね」
今日もまたそう。高校卒業の前日に告白してきたあの人は、やっぱりやってこなかった。私は律儀に日記をつけて忘れないようにしていたのに。ちゃんと学校前の公園で、同じ時間まで待ってたのに。
「みんなそう」
私というアクセサリーを身につけたいだけの人たちは、その中身なんてろくに知らずに告白してくる。初めて会うような人だっている。
それでも中学の頃は、お試しで付き合ったりもした。でもみんな私の顔しか見ないから、なんだかもう全てが嫌になってしまった。
「メイクにだって限界はあるし」
普通の顔でいいなんて言ったら怒られるかもしれない。そうでなければ、忘れられないくらいのとびきり美人になれば、きっと一年後だって皆やってくる。どちらでもないから私はこうなる。
「整形したいなぁ」
そうぼやいた私が踵を返した、その時だった。慌てて駆け寄ってくる足音がして、私はおもむろに振り返った。
見覚えのある顔がそこにはあった。目を見開いて立ち止まっているのは、隣のクラスだった竹田君だ。
「遅れて、ごめん」
竹田君の口が動く。驚きすぎて声が出なくて、私はこくりとだけ頷く。
夢じゃないの? 頭の片隅でそんな声がする。だって本当にやってくる人なんて今までいなかった。みんなすぐに私のことなんて忘れる。ちょっと可愛いだけの、学校が同じなだけの私のことなんて、すぐに忘れるのに。
「でも牧野なら、まだいると思って」
「だい、じょうぶ」
私はぎこちない口調でそう答えた。急に涙が込み上げてきそうだった。胸がいっぱいだった。
全部全部、今日のためのことだった。そんな風に思ってしまうのは大袈裟かな? 都合が良すぎるのかな?
「来てくれて、ありがとう」
そんな胸の内を吐き出すようなつもりで、私はそう言った。竹田君はくしゃりと顔を歪めて、小さく首を縦に振った。
1年後の自分よ──
好きなものを好きと言える
今の自分のままでいておくれ
好きなことをやって
好きなものを追いかけて
楽しく過ごしていておくれ
嫌いな自分をどこかに捨てるように
ネガティブをポジティブに変えて
悲しみを乗り越えて
笑顔に変えて
少しずつ嫌いな自分も
好きになって
今日より明日が良き日であるように──
1年後は良き日を1日ずつ重ねて訪れる
そうあってほしいと願うよ──
(2023.05.08/一年後)
人はそれを永いという
短いともいう
見えるようで見えない
まだ将来(さき)を想像するとわからないと言わざるを得ない
だってわからないから…
不安でまるで雲を掴むような事だから
しかし、だからこそ今があるのだ。
現在(いま)は未来(さき)のために
春夏秋冬のなかのほんの僅かな過ぎ行く時間を生きていく
あすを憂いて、生きていく
#一年後
1年くらいまってさ。
まってるだけでさ。
そのうち何をまってるのかわからなくなってさ。
でも急に思い出したりしてさ。
よく私の1年を振り回してくれたよな。
また一年後の私が、
見返してやる。
「一年後」
ごめんなさい。
何も思いつかなかったので、
それっぽい言葉並べました。
あれ?それいつもか!!てへ!!
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人でーす!!
ぜひぜひきてね!!
私は最近忙しいし色んなことに夢中になって頑張っているので浮上は少なめになっておりますが、
メンバーみんな優しくて面白いのでおいで~~
私は、一年後何をしているのかな?
やっぱり、家に引きこもっているのかな?
はぁ、何処で間違えたのかな。
(フィクション) 一年後
僕は一年後どうしてるのかな?
生きてるかな?
何してるかな?
全然想像できないや。
だけど、君はきっと僕とは違う誰かの隣で
幸せに笑っているのだろう。
【一年後】
#13
将来なにしてるだろうって
大人になったら解ったよ
なんもしてないさ
ある日、目覚めたら
一年経ってた…とかないかなぁ。
一年経っても、今と同じ状況
だったら…嫌だなぁ。
そう思うなら結局は
『いま』の積み重ねなのかなぁ。
少しでも、軌道修正
少しでも、違う方向へ…
ただひたすらに、同じ道を
歩いてる錯覚に折れそうになっても
それでも…。
【お題:一年後】
お題 「一年後」
オレの一年後はどうなってるんだろう。
一人ベランダで夜風に当たりながら考える。
いや、いい考えがある。この前、時間を設定すれば移動できるアイテムを貰ったんだ。
それを使えば、見に行ける。そう思って行ってみたんだ。
着けばそこには...
「「「ぼろぼろになったオレがいた。」」」
足音がしたから隠れて様子を見ていたら、オレは拷問されていた。
恐ろしくて、思わず声を出してしまった。すると、そいつはこちらを向き、オレを捕まえて言った。
「新しいおもちゃだ!嬉しいなぁ。」
あぁ、もう帰れない。父さん、母さん、ごめん。
「一年後」
一年後の君へ。
君は高校生になり、新生活が始まって、
どうでしょう…五月病にでもなっている頃でしょうか。笑
受験はどうでしたか。
あの子と同じ高校にはいけましたか。
一年後はどうですか。
幸せですか。絶望ですか。
大好きだと伝えられない恋はまだ続いていますか。
それとも、もう冷めてしまったのでしょうか。
君からの「頑張れ」があれば、もっと頑張れるのにな。