『ルール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ルール
親の言うことは素直に聞きなさい
先生の言うことはちゃんと聞きなさい
目上の人の話はしっかり聞きなさい
誰が決めたルールなの?
昔からよく大人たちが大好きな「ルール」。
守ってみたり、
破ってみたり、
改定してみたり、
廃止にしてみたり。
そんな難しいこと考えずに一旦、子供と目線を同じにしてみたらいいのに。
新たになにかわかるかもしれないのに。
「そういや最近、ルール作家、あんまり見かけなくなった気がするんだが。ほらアレ。エセマナー講師」
今頃どうしてんだろうな。それとも見かけなくなったの、気のせいだったりすんのかな。某所在住物書きはニュースをぼーっと観ながら、ランチを食う。
「自作のルールで誰かを殴るとか、殴ルーラーでもあるまいし、某ソシャゲの中だけにしとけよとは思う。……まぁ個人的な意見と感想だけどさ」
ところでルールとマナーって云々、モラルとの違いは云々。物書きは味噌汁をすすり、ため息をついて……
――――――
ウチの職場には、誰が決めたとも分からないし、別にハッキリ規定に書かれているワケでもないけど、確かに「ここ」に存在するルールがある。
始業はこの時刻です。
「でもその時間ピッタリに仕事を始める人はいません。10〜20分早く業務を開始してください」。
終業はこの時刻で、その先は残業手当が入ります。
「でも非正規や、入ってきたばかりの方々の場合は、残業ではなく自己ケンサン、自己啓発です。残業として申告してはなりません」。
休日は休日なので、職場は一切関与しません。
「でも連休でどこか遠くに旅行した場合、部署の同僚・部下・上司に、合計2000円以上1万円以内でお土産を買い、配布してください」。
他にも色々、上司の指示は絶対断っちゃいけないとか終業時刻から10分程度は仕事を続けるとか、古くさいルールが未だに残ってるのが、ウチの職場だ。
「これでも少なくなった方だ」
私より何年か先にここに就職してた先輩は言う。
「トップが今の緒天戸に交代する前、ドン引きするやつが複数個あった。……本当に酷いルールさ」
昼休憩、一緒の机で、お弁当とちょっとのお菓子を広げて、18年前の大変な事故のニュースをBGMに、先輩は昔の話をほんの少しだけしてくれた。
「ドン引きって?学校のブラック校則みたいな?」
「ブラック校則そのものか、それ以上だ。私が入って2〜3年で撤廃になったが」
「たとえば?」
「よせよせ。メシがマズくなる」
意外とルールは「ルール」になってしまうと云々、時代に合わないから変えましょうと言っても云々、これだから云々と、あきれた目で遠くを見る先輩。
「そういえばどっかで、『大昔の会社は、女のひと採用するとき、勤務してる男性社員の結婚相手になることを見越して、キレイな若い子選んでた』ってデマ、見たことある気がする」
すんごく昔の、社会に女性が参加し始めた初期だったと思うけど、って前置いてぽつり私がしゃべったら、
「昔。むかしねぇ?」
先輩が小さい、短い息をフッと吐いて、乾いた空虚な微笑っぽい何かで、私を見た。
「……あったの?」
「黙秘」
「ガチ?男尊女卑?セクハラ?」
「『男女平等』。あとは言わない」
「待って!平等ってなに、どっち?!」
「黙秘だ」
#29 ルール(17:14:00)
ルールとは、課された集団における“普通”の人が、普通に何の理不尽や不条理に晒されず、広い秩序の中に収まった自由を最低限保護する為にあるだけだ。
つまり、“普通”から少しでもはみ出した人のことは取り零すようにできている。
これを紛糾したいのではない。
何度も直面するそう気付かされる現実を、わたしは忘れず、常に心に留めていたいのだ。
できうる限りの選択をし、時に普通であろうと背伸びをして最前策を取り、愛情を持って接していても、そのルールが適用されない人は多く在る。
“普通”の人はそういう人に対して、一切の妥協を許さない。
一度の過ちも、些細な休息も許さない。
その両者の間には壁はおろか溝すらなく……というよりも、人間には本来“両者”などと表現できるような収まるべき場所などなく――カテゴライズとは分かりやすくするために必要な行為でありそれ以上でも以下でもない――少しのことで簡単にどこへでも行けてしまうし、何者にもなり得るというのに。
ルールは必要だ。
心からそう思うし、ルールを作ることは人を想うことだとも考える。
しかし、ルールはどんな物事と一緒で、完璧で完全なものはないことも知っているつもりだ。
だから、いくらルールを必要とするわたしでも、そして紛糾するつもりはないとしても……。ルールを成熟させる気もなく穴だらけのルールを論理的なアイテムとして振り翳し、ルールに頼ってでしか判断を下せない人や組織や仕組みや思想を、わたしは正直、ここまで多くは必要としていない。
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
#24 もしも未来を見れるなら
「着きましたよ」
運転手の声でわたしは目を覚ました。
また17時頃にここへ迎えに来るということだったので、礼を言って、金を払った。
銀色のオープンカーから降り立つと、そこは未来のようであったが、せいぜい数十年先のことだからか、東京は然程変わり映えはしなかった。
あの2030年を越え、散々取り返しのつかないことになると言われていた此処も、仮初の穏やかな日常にどっぷりと浸かっていた。
砂糖で煮詰まった腐りかけのいちごのように、その場限りの寿命を消費していた。
わたしはすぐ目に入ったカフェで、無脂肪ミルクで作ったコクの少ないアイスカフェラテを買い、飲みながら、未来の青山を歩いた。
利益が何かも知らないままに損を避けて生きてきた人たちが、各々お洒落をして、其処彼処を行き交っている。
それは、ふとショーウィンドウに写し出された自分自身も、決して例外というわけではなかった。
ファンデーションを施した肌に、美しいワンピースの花柄が透けているのがいい証拠だった。
それでも、アイスカフェラテが胃から迫り上がってくることはなかった。
何も飲み込むことはなかったのだ。
「いかがでしたか?」
17時、銀色のオープンカーの中、白い手袋をした運転手が言う。
「何も変わっていなかった。カフェラテの味さえも。平和で、安心した」
後に続くべき“悲しいほどに”という言葉は、飲み込んだわけでは無い。
出なかったのだ、催さない吐き気のように。
もしも未来を見れたとしても、ロクなことはないだろうし、未来の自分にとって未来という現実は、どれほど腐っていてどうしようもなく、ひどい天災に見舞われていたとしても、まったくドラマチックではないのだ。
だけど、そうであるからこそ。
わたしは未来に繋がる今という時間を、目を逸らさずに消費しようと思っている。
損得なんてあやふやな秤を使って、選択はしない。
そのことだけ、自分自身に誓えたのはプラスなことだったように思う。
『ルール』
生きとし生けるものにかせられた最大のルールは、
「生きましょう」なんじゃないのか。
生きなきゃいけないんだから、
健康的な生活を送らねばならないし、
死刑になるような罪を犯してはいけない。
過度なストレスからは逃げるべきだし、
あらゆる危険を避けるべきだし、
死なないよう最後まで足掻くべきだ。
生きれる限り生きるんだよ。
課せられて科せられてる枷だから。
生き方はさほど問題ではない。
ルール/2023.04.25
自分を縛るルールが存在する
そのルールは自分の命綱になったり、
自分の首を締めたりする
私は、今
後者に片足を突っ込んでいる
※三次元(くじらのひとの黒迷さん)注意
※BLではありません
『言いたい事はなんでも言い合う』
小杉と組む前のコンビでは、これが出来ずにお互い限界が訪れた。ボヤの内に消せば大火事にはならない。
このルールがあっても仕事をセーブしたい事を言えないくて、結局大火事にしてしまったのは数年前の事……。
『先に結婚した方が三千万円払う』
コンビ結成後間もなく、結婚したらこいつ芸人に見切りを付けそうだと猜疑が生まれた。
たぶん小杉が俺を頭のおかしい奴だと思い始めたのはここからだ。
結婚しても辞めそうな気配はなかったから、結局うやむやになった。
『収録後は楽屋で反省会』
これをやってると話すと、だいたいの芸人は驚く。お前らもやれとは勧めない、けどこれが俺らのやり方。
MCの番組ではほとんど行う。あの時の言葉選びはもう少しなにかあったんじゃないか、ゲストをもっと目立たせる事が出来たんじゃないか。そんな事を話し合う。
『小ボケ・中ボケ・大ボケの流れを守る』
芸人としての基礎。あいつは全然守らない。お前はNSCでなにを学んだんや。
『月一は漫才の舞台に立つ』
あの大火事の後、『漫才というしっかりした基盤と還る場所があれば、テレビでも恐れず喋って行ける』と小杉に話した。小杉は納得してくれて、なんとか消火は果たされた。
それ以来、月一でNGKでの舞台をマネージャーに頼んで入れて貰っている。
トリを任せて貰うという夢は叶ったが、看板を背負うにはまだまだ足りない。でも、ネタ中のボケやツッコミではなく、登場時の歓声が一番デカかった俺らはもう居ない。
『一生コンビ』
一緒に漫才してくれよ。一生そのアホ面、側で見せながらな。
(おわり)
#ルール
あの先輩、最後のチェック工程って本当に必要なんすか
作業効率悪い気が
前回その工程サボって、取引先からクレームが来たんだよ
そうだったんっすか
誰かがやらかせば、それだけ後のルールが増えるんだよ
厳しいっすね
誰でも失敗やミスはするから、そいつをカバーするためにも、ルールが必要なんだよ
了解です先輩
ところでなんで今日休んだんすか?
ズル休みだ
…明日は来てくださいよ先輩
自分で課すもの
他人が課したもの
全部守り通したいのに
溢れて綻んでなにか
間違いを起こす
経緯は汲み取られず
すべて良し悪しで決まるなら
わたしはここから逃げ出したい
ルール
まぁ、守らなくてもいいさ。……ただし、それなりのペナルティはあるけどね。
『ルール』
テレビを見ていたら天才の話しが流れてきた。
リクルートを作った江副浩正さんだ。
彼から学ぶためにアマゾンの社長も働いてたそうだ。
日本にアマゾンができたのかもしれない。
江副浩正さんは作ろうとしてたそうだ。
彼は最後にルールを破って捕まった。
たらればの話しだが彼を捕まえて良かったのだろうか。
日本の経済からしたら損失だ。
ただ、なるようになったのだろう。
そう思うしか自分にはなかった。
ある古い書物の一節にて。
全て赤色の街並みの国。政府は国全土に名札を付けるルールを作った。
このルールを守らない者は厳しい罰が与えられる。
だが、当然付ける事を忘れてしまったり、失くしたり、拒むものが出てしまう。
その対処として1回目は6日の地下への監禁。
それ以上忘れたものに対しては想像を超える対処が施される。それは先程の厳しい罰と同じだ。
1番重いのは、拒む者だ。
この国を人は「極楽園」とよぶ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
ルールといえばなんだろう。身近なルールで気になっていること。特にないな。
そうなると書くことがないぞ。毎日代わり映えのない日々ですからな。ぼーっとしてるだけで一日が終わってるからな。
ダイエットもあすけんを続けてるけど痩せられないんだわ。どうにも食べちゃうんだよな。己の食欲が憎い。
なにか時間を忘れて熱中できるものがあれば低カロリーで健康的な食事で平気になるんだけどやることないから食事しか楽しみがない。
そうなると美味しくて高カロリーなもの食べちゃうし空腹を我慢できなくて食べ過ぎちゃうんだよな。
まぁダイエットは食事量を自然に減らせるまでこのままでいいかな。なんかもうなにもかもがどうでもいいし。
お花とミツバチ
綺麗な花にはミツバチたちが寄ってきて
美味しい蜜を吸い上げる
可愛い子には男の子が寄ってきて
お近づきになりたがる
いつのまにかできあがった
自然界の暗黙のルール
大して可愛くもなく綺麗でもない
そんなわたしにこのルールは通用しない
ならばいっそ変えてやろう
顔もスタイルも敵わない
ならば内面から溢れ出る
わたしのフェロモンに寄ってこい
とびっきりの美味しい蜜を育てるから
わたしのルールに従って
ミツバチたちよ、集まりなさい
#ルール
ルールは守らなければならないけれど、
ルールを破った時の罰則は、
その行為の度合いによって変化する。
ルールは一つ。
罰則はグラデーション。
ひとつ、「おはよう」と「おやすみ」は必ず言うこと
ふたつ、ごはんはなるべく一緒に食べること
みっつ、隠しごとはしないこと(サプライズは除く)
同棲をする前に決めた三つのルール。
多くなく、縛りすぎず、緩すぎず。
僕たちらしい、三つのルール。
まさか半年で破られることになるなんて。
毎日言えるおやすみは、あの日おはようを言えなかった僕への罰なのかな。
/『ルール』
【ルール】
髪を染めてはいけませんとか
眉を整えてはいけませんとか
化粧をしてはいけませんとか
与えられたルールに従って生きてきたのに
大人になればそれを当たり前にできないと馬鹿にされて
ルールを守らなかった人たちが上手に生きてる。
子どもの頃にルールを守り続けたばっかりに
今はダサい女の扱いを受けて
女としての幸せを手に入れられていない。
こんな酷い話がある?
わたしは至って真面目な人間だ。
毎朝、目覚ましのベルが鳴るきっちり五分前に目を覚まし、ナイトテーブルの上に置いてある水を飲む。そして、洗顔から始まり、朝食等々、いつもと同じように朝支度を終え、決まって右足から家を出る。社会に出て以来、ほんの数年に過ぎないが、わたしはいつだって規則正しく生活することを旨としている。いつか持つであろう家庭を円滑に運営するための予行演習というわけだ。
これまで繰り返されて来たのと同じ朝を歩き、百歩きっかりで横断歩道まで辿り着く。だか、どうしたことだろうか――昨日と同じ今日であれば、目の前の信号が赤であることなど有り得ないはずだ。不意の出来事に、わたしは少しばかりの動揺を感じ、そんな自分の心を覆い隠すように、深く呼吸し、自分の身体を撫でてみる。五分、十分と経過して、一向変わる気配のない信号機。わたしはいつだって繰り返される今日を生きてきた。そしてこれからもそうやって生きていくに違いないと思っていた。いや、そうやって生きていかなければいけないのだ。規則は絶対だ。すべて規則が人生を主宰すべきなのだ――苛立ち焦るわたしの眼にはただ赤い光だけが見え、それすらも次第にぼやけていく――
――あれからどれだけの歳月が経ったのか、わたしには分からない。依然としてあの忌まわしき赤い光がわたしを睥睨している。交差点に座り込んでいたわたしの処へ、黒い服を着た人びとがやって来る。何か会釈などして挨拶しているようだった。それから、手早くわたしの身体を持ち上げると、箱の中へ詰め込む。人びとは何か悲しげに言葉を交わしている。わたしの眼には焼き付いたあの赤い光だけが揺れている――燃えるような赤――そして、幼い女の子の声が言うのだ――「おじいちゃん、焼かれちゃうの?」
わたしは至って真面目な人間だった。
---
お題:ルール
破る、破らない、破る、迷うことの贅沢さ、贅沢さと思う傲慢さ、どの立場で考えれば良い?と考える呑気さ。ループ。ただ空を見あげる。
「ルール」
ルール……
ルーレット……
トマト……と…とり
り…リンゴ…ゴリラ…ラッパ…パン!
あっ、ん がついちゃった~
しりとりのルール違反で負けた!