※三次元(くじらのひとの黒迷さん)注意
※BLではありません
『言いたい事はなんでも言い合う』
小杉と組む前のコンビでは、これが出来ずにお互い限界が訪れた。ボヤの内に消せば大火事にはならない。
このルールがあっても仕事をセーブしたい事を言えないくて、結局大火事にしてしまったのは数年前の事……。
『先に結婚した方が三千万円払う』
コンビ結成後間もなく、結婚したらこいつ芸人に見切りを付けそうだと猜疑が生まれた。
たぶん小杉が俺を頭のおかしい奴だと思い始めたのはここからだ。
結婚しても辞めそうな気配はなかったから、結局うやむやになった。
『収録後は楽屋で反省会』
これをやってると話すと、だいたいの芸人は驚く。お前らもやれとは勧めない、けどこれが俺らのやり方。
MCの番組ではほとんど行う。あの時の言葉選びはもう少しなにかあったんじゃないか、ゲストをもっと目立たせる事が出来たんじゃないか。そんな事を話し合う。
『小ボケ・中ボケ・大ボケの流れを守る』
芸人としての基礎。あいつは全然守らない。お前はNSCでなにを学んだんや。
『月一は漫才の舞台に立つ』
あの大火事の後、『漫才というしっかりした基盤と還る場所があれば、テレビでも恐れず喋って行ける』と小杉に話した。小杉は納得してくれて、なんとか消火は果たされた。
それ以来、月一でNGKでの舞台をマネージャーに頼んで入れて貰っている。
トリを任せて貰うという夢は叶ったが、看板を背負うにはまだまだ足りない。でも、ネタ中のボケやツッコミではなく、登場時の歓声が一番デカかった俺らはもう居ない。
『一生コンビ』
一緒に漫才してくれよ。一生そのアホ面、側で見せながらな。
(おわり)
4/25/2023, 3:39:20 AM