『ルール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ルールの中で、フェアに堂々と、戦略的に人生を勝ち抜いて行きたい
この世界には沢山のルールが存在する。それは法律であったり、暗黙の了解と言われたりする不文律のルールだったりする。誰が守るためのルールがいつの間にか誰かを傷つけるルールにならないように気をつけないといけない。でも、ルールを守るだけでは私たち自身の力で誰かを守ることはできない。時には勇気を持ってルールを破らないといけない。そうやって守ろうとしたものはきっとあなたにとって何よりも価値のあるものなんだろうな。私にもそんなものができて欲しいと思う。
深い闇の下光輝く星々に照らされて神は言った。
何百億年と続く終わりなきこの世界に一粒のバベルを落とさんと。
「さぁ始めよう楽しい楽しいゲームの時間だ」
天の神が決めたことなどいざ知らず下界の人間は今日ものうのうとした一日を送っていた。
天気は快晴。そんな美しい青空の下で全力疾走している男がいた。彼の名は難波龍馬。高校一年生。そして現在進行形で遅刻中である。始業まであと5分。家から片道10分くらいだから間に合わないのは確定している。それでも走った。彼は自分とメロスを重ね合わせて酔っていた。3分くらい走って疲れたのか立ち止まった。チャンスだなと思いボタンを押した。すると彼を円が取り囲み地面が割れてその中に落ちた。
語り部が変わる。視界は変わり難波龍馬へ。
泥沼に引き摺り込まれるような感触であった。
おかしい。俺は自分の体をペタペタと触り始めた。
今度は頬をつねってみる。痛い。夢ではない。
どうやら本当にこの空白のような世界に来てしまった様だ。周りを見渡すと唯一齢10歳ほどの少年がいた。
声をかけようとするとその前に少年の方が歳に似つかわしくない低く威厳のある声で言った。
「おい、小童、ルールを知っているか?」
いきなり小童扱いをしてかつルールなんて簡単な言葉を知っているかと聞かれて少し怒りを覚えた。
だが俺の心中など知らんと言わんばかりに
「簡潔に言おう。お前は神の遊戯、つまり私の遊戯に招かれた。だからお前にはこれから私の遊戯に付き合ってもらう。」と言ってきた。遊戯という言葉にも引っかかったがそれよりもこの目の前の少年が神だというのが信じられなかった。質問攻めにしたかったが、
実行する前に「異論は認めん」と自称神に下へ蹴り落とされてしまった。視界が暗転し再び元の語り部へと帰る。先程あの人間が言っていた少年もとい神は
『最後』のティータイムを楽しんでいた。するとそこは彼の友神がやってきて話をした。
「…お前本当に良かったのか?」友神が問い詰める。
「何のことだい?」神はシラを切る。
「いくらお前でもルールを破れば消滅することぐらい知っているだろう。」
そう。神は絶対的な存在であるからこそ絶対的な法がある。しかるべくしてもしかの法を破ろうものなら消えてしまうのだ。
「それでも私はやったのさ。暇だったからね、精々見ておいてくれ。遊戯のために狂った愚かな神の末路を。」神は笑った。自嘲の笑みだった。
「そんな事はない。確かにお前は神随一の遊戯狂いだが同時に人も好きだったではないか。今回の遊戯も自分の世界を救うための布石だったんだろう?」
「さて何のことかわからないな、私は自分の好きなことをやったまでさ。おっとそろそろお迎えが来た様だ。この世からは永遠にお暇させてもらうよ。」そう言って一柱の遊戯狂いであり人好きの神は消えた。
残された神のコートを眺めた友神は
「馬鹿な奴」と呟き去って行った。
物語は終息する。しかしこの物語は生き続けるだろう。言葉と読み手がいる限り。
この物語はフィクションです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
「助かったわ。省吾君。小学生なのに偉いわ」
「いえ、当然の事です」
公園のお掃除を手伝って、大人の人たちからお礼を言われる。
僕はいい子と言われて嬉しくなって、にんまりと笑ってしまう。
僕はいい子だ。
人助けをするし、ルールもどんな時だって守る。
廊下は走らないし、授業中お喋りしない。
挨拶は欠かさないし、誰かが困ってたら手伝う。
交差点では、車が通ってなくても青信号になってから渡る。
ご飯の前にお菓子は食べない、などなど。
だから僕はいつも『いい子』って、周りの大人たちから褒められる。
でも僕がルールを守るいい子でいるのは理由がある。
それはサンタさんからプレゼントをもらうため。
『いい子じゃないとサンタクロースからプレゼントをもらえない』
子供たちならみんな知ってる。
だからいい子でいるんだ。
でも正直なところ、少しだけ『本当に?』とも思っている。
だって、友達やクラスメイトは、普段はルールをあまり守らない『悪い子』なのに、クリスマスが近づいてから『いい子』になる。
それでも、サンタさんからプレゼントをもらえるんだから、不思議だ。
でも、と省吾は思う。
でも、僕は友達の翔君みたいサッカーがうまくない。
でも、隣の席の香織ちゃんみたいにテストで100点をとったことがない。
でも、隣のクラスの健吾君みたいにみんなを笑わせることが出来ない。
だからみんなは、ちょっとくらい悪い子でもいいのかもしれない。
でも自分は違う。
だって他の子みたいに何か出来るわけじゃない。
運動も勉強も、何も出来ない。
だから、僕が唯一出来る事、『ルールを守る』ことで、いい子アピールするしかない。
みんないろんなことが出来るから、少しの間『いい子』でいればいい。
だけど、僕は才能がない。
だから僕はルールを守らないといけないんだ
◆
ある日の夕方。
学校が終わって、いつもの帰り道。
車の通らない交差点に着いたとき、事件が起こった。
道路の向こうで、お爺さんが苦しそうにうずくまっていたのだ。
助けを呼ぼうとしたけど周りには誰もいない。
お爺さんを助ける事ができるのは自分だけ。
急いで道路を渡ろうとした瞬間、信号が赤になってしまった
赤はわたってはいけない。
それがルール。
信号が変わるまで待とう。
そう思ったけど、お爺さんはとても苦しそうに呻いている。
早く助けに行かないと、死んじゃうかもしれない。
でも、信号は変わらず赤のまま。
どうしよう。
僕は迷った。
赤信号を渡るのは、悪い事。
でも、道の向こうで苦しんでいる人がいる。
僕は少し迷って、赤信号を渡ることにした。
怒られるのは嫌だけど、でもお爺さんが死んじゃうのはもっと嫌だ。
僕は左右を見て車が来てないことを確認してから、横断歩道を走って渡り、お爺さんの元に走り寄る。
「お爺さん、大丈夫ですか?」
「ああ、そこのカバンを取ってくれ。薬が入っているんじゃ」
周りを見ると、少し離れたところにカバンがあった。
すぐさま、カバンを拾ってお爺さんに渡す。
「これですか?」
「ありがとう」
お爺さんはそう言うと、カバンの中から水筒を取り出して、薬を飲んだ。
何回か深呼吸した後、お爺さんは僕を見る。
「ありがとう。助かった」
「どういたしまして。 困ってる人が助けないといけませんから」
「ほほ、さすがだね。とてもいい子だ」
いい子、と言われたのに僕の心は嬉しくならなかった。
こんなことは初めてだった。
「どうしたのじゃ? そんな悲しそうな顔をして」
「お爺さんを助けるために、赤信号を渡ってしまったんです。
赤信号を渡るのは悪い子……
このままじゃ、サンタさんにプレゼントをもらえない」
お爺さんは、泣きそうになる僕の頭を優しく撫でてくれた。
「大丈夫、省吾君はとてもいい子じゃ」
「えつ、なんで僕の名前を?」
急に名前を呼ばれてビックリする。
「ほほほ、儂はサンタじゃ。子供のことは何でも知っておる」
「サンタさん!?」
「ほほほ、内緒じゃぞ。クリスマスじゃないのにサンタがいるとみんな驚いてしまうからな」
「分かりました」
確かにみんなを驚かすのはいい子のすることじゃない。
「儂は省吾君は励ましに来たんじゃ」
「えっ」
「省吾くんが最近悩んでいる事は知っておるじゃろう。
確かにルールを守ることはいい事じゃ。
じゃがそこまで必死にならなくてもよい」
「でも……」
「君は人助けができる。それは誰にもできる事じゃない」
省吾君はいい子じゃよ。
そう言ってサンタさんは微笑む。
たしかにサンタさんの言う通り、必死になりすぎたのかもしれない。
不安だったのだ。
けれど、もう大丈夫。
だってサンタさんにいい子だって言ってもらえたから。
「もう大丈夫じゃな」
「はい!」
僕は、大声で返事をする。
やっぱりサンタさんはすごい。
僕の悩みは、サンタさんの言葉で無くなってしまったのだった
人は規則に従いルールに従って生きていかなければならない。
でも、ふと思うのだ。
少し窮屈だと、生きづらいと。
生きる中での喜びを見出すことがなかなか難しくなったこの世で私達はどう生きていけばいいのか。
確かにSNSは普及し色んなものが便利になっている。
だが、私達の幸福はそんなもので満たされるかというとそうではないと思う。
ただ、スマホを触るのもルーティーンになっていて暇つぶしに過ぎず要らぬ情報に惑わされ正解か不正解かもわからず束になって論争しているだけに過ぎないのだ。
私達はこの世が便利になり過ぎて、便利にしすぎて生きるという目的を忘れているのだ。
生きる喜び。
生きる意味。
生きる価値。
それは、こんなただのスマホの中にある訳じゃない。
生きる。
これは自分の中にだけあって指図されながらそのルールに従う必要は無いのだ。
ただ、生かされて。
ただ、息をして。
ただ、つまらない毎日を送る。
これじゃあ、生きる意味さえ分からない。
そんな状況から逃げ出すには自分で動くしかない。
この一言に尽きる。
難しいかもしれない。
だけど、いつか気づくはずだ。
自分とは一体誰なのか。
自分はなんのために生きているのか。
私達は生きている限り追求される。
自分の存在意義を。
自分の幸せを。
自分の価値を。
そこから逃げることは出来ない。
ならば立ち向かうしか無いだろう。
1歩踏み出す勇気を。
1人でダメなら2人で。
【⠀ルール 】
「ルール」
朝目が覚める。今日も静かだ。目は覚めたものの、まだ眠い。思い切って二度寝でもしようか。
……いや、そんなことをしているのをあいつが見てたとしたら、どう思うだろうか。
「全く!!!キミは輪をかけてねぼすけだなあ!!!」
なんて言ったりするんだろうか。
はぁ、こんなことを考えたって無駄なのに。
ため息をついて、のそのそ起き上がる。やっぱり眠い。
朝ごはんを作る。いつもあいつが作ってくれていたサンドイッチ。いつものようにありあわせを挟んで食べた。
……いつもと変わらない味のはずなのに、そんなに美味しくない気がした。
朝ごはんも済ませたことだし、買い物にでも行くかな。家から出て空を見上げる。晴れとも曇りともつかない中途半端な天気だ。
スーパーまでの道を歩いた。いつもと変わらない、何の変哲もない道。ふと目をやると、住宅街の生垣で躑躅の花が咲いていた。あいつは「ツツジの花は食べられないのかい?!!」なんて言いそうだな。
スーパーに着き、買い物をする。卵、カップ麺、惣菜。……知らないうちにあいつの好物だった桜餅まで手に取っていた。
それにしても、今日はずっとあいつのことばっかり考えてる。「3日で元通りにする」って言われたんだから、こんなに気を揉む必要はないのに。
しかも、あいつと自分の立場は全然違う。あいつが宇宙の管理者だとしたら、自分はただ管理されるだけの立場だ。自分なんかがあれこれ心配したところで、何の意味もないのに。
スーパーで流れる軽快な音楽を聴いているだけでなんとなく寂しくなってしまったから、自分は早々に買い物を済ませて家に戻った。
「ただいま。」誰もいないと分かっているのに挨拶をする。返事はない。
あいつが来る前はこれが普通だったのに、今ではデカい声で「おかえり!!!」って言ってもらえるのを知らず知らずのうちに期待してしまっている。
元々あった「当たり前」を受け入れられない自分がいることに気づいて嫌気がさした。
今日はもうやることを済ませてしまったから、音楽でも聴こうかな。
随分前に買ったCDを手に取る。この曲を聴くのは何年振りだろうか。懐かしい気持ちに浸っているところに、失恋ソングが流れてきた。
ありきたりなコード進行、ありきたりな歌詞。
「あなたがいない人生は太陽のない宇宙みたい」
「凍えた心を抱きしめて深い海に堕ちる」
……こんな曲も入っていたっけか。
何故だか自分でもわからないが、なんとなく慰められたような、孤独を埋められたような、そんな気がした。
全ての曲が流れ終わった部屋に静寂が流れる。
暇になってしまったからか、ふと余計なことが脳裏によぎる。
本当に3日で戻ってくるのか?
本当にいつもと変わらないあいつが戻ってくるのか?
信じて、いいんだよな……?
こんなことを考えるのはやめだ。そろそろ晩御飯の支度でもしよう。
何も考えないでいられるように、わざと手間のかかる料理を作る。キーマカレーとメンチカツにしよう。
作業に集中する。とにかく無心でいなくては。
……ようやく出来上がった。我ながら上出来だ。
初めて作った割には美味い。
……あいつにも食べさせたかったな。
腹を満たしてうつらうつらとしている時に突然呼び鈴が鳴った。こんな時間に誰だ?
少し警戒しつつ扉を開ける。
「こんばんは。夜分遅くに失礼する。本当はもう少し様子見をしたいところだったんだが、どうしても戻りたいって言うから急遽お届けにきたよ。」
「ただいま!!!キミがちゃんとご
飯を食べているか気になったから戻ってきたよ!!!」
あぁ、おかえり。
「反応が薄い!!!薄す
ぎるよ!!!もっと喜びたまえよ!!!」
「あ、そうだ!!!キミにお礼を言うのを忘れてい
たね!!!ボクを元通りにしてくれてどうもありがとう!!!」
「どういたしまして。……と言うか、この人をこんなことに巻き込んでいいのか?トラブルに第三者を巻き込むのはルール違反だったはずだろう?」
「多分……大丈夫だよ!!!ちゃーんと本部にデータも送っているし、定期的にミーティングも行
っているからね!!!それに!!!ここはボクの管轄下だからね!!!ボクがルールみたいなもんさ!!!」
「……それにしても!!!すごくいい匂いがするね!!!カレーと揚げ物かい?!!ボクも食べたいよ〜!!!」
まだちょっと残ってるから……そっちの黄色いひともよければ食べないか?
「ぼくまで頂いてもいいの?どうも、ありがとう。」
「わーい!!!いっただっきまーす!!!」
……あっという間に明るい日常が戻ってきて拍子抜けした。
無事でいてくれて、ありがとう。
う~む。
誰も居ない職場で独り唸る。
先に帰った他の皆に倣い、私も残業を切り上げ帰ろうと席を立った。
着替えて荷物をまとめ、いざ店舗を出ようとしたところで、「そういえば、来月のシフトは確定したのか?」と気にかかり歩みを止める。
数歩後退って、伝言の類いがまとめてあるデスクを確認して冒頭の唸り声に至る。
――これは、良いのか?
首を傾げて一枚の紙切れを前に眉根を寄せた。
来月のシフト表はまだ完成していなかった。
代わりに、皆の休み希望を聞き取った紙が一枚放置されていていたのが目に留まる。
日曜祝日を除いて年中営業。お盆休みは無く、三ヶ日含めて年末年始の休みが五日間冬にあるくらい。医療機関ゆえに、元より世間のような長いゴールデンウィークとは無縁の職場である。
そういう条件の中で、前もって希望を聞き取りながら、日曜含めて週休二日になるよう皆の公休を回している。
希望が却下されることはあまり無く、ほぼ希望通りでシフトを組まれるのがうちの職場だ。
まあ、混雑の予想が立っている日にちや曜日を外したりと、店舗の事情を暗黙の内に汲みながら出されている希望なので、皆の要望が通って当たり前、とも云えるのだが。
だがしかし。私の視線は某一点、とあるスタッフの希望欄に集中する。
この希望は、有りなの、か?
繰り返しになるが、うちの職場に世間のような長い休みは無い。
有ったとしても、運良く公休が祝日や日曜と繋がるか、元々そういった希望を出した場合に限られる。
誰だって、連休は長い方が嬉しい。
けれども、ゴールデンウィーク、独りで前後の日にちを公休と有給で挟んで希望出すって有り?
五月だけならまだしも、この人、四月のゴールデンウィーク初日の土日月も、同じ手で土曜から火曜を連休にしているのは既に確定している。
その上、五月までも、なの?
休みは労働者の権利であるし、本当に予定があるなら批判して申し訳ないが、他のスタッフからの心証は考えないのだろうか。
何せ、今回の話だけではないのだ。
この御仁、去る年末年始休暇のときも同じで、独り一週間の長期休暇であった。
加えて毎月土曜日の公休希望も常習である。
そりゃあ、土曜日休みの方がプライベートの予定も組みやすいだろう。
けれども、一ヶ月に土曜は四回、多くて五回。
スタッフの人数はそれ以上居るのだから、皆が土曜休みを獲得できる訳ではないのだ。
そもそも、土曜日というのはうちの店舗にとって大変混雑しやすい曜日であって、個人の休み希望にとやかく口を挟まない店長も、「業務が回らなくなるから、土曜日の休み希望は控えめで」と制限をかけている。
その中で、土曜日の休み希望を独りで二回、三回出す月も有るのだ。
何とも図太い性格だ。と思ってしまうのは、私の方が心狭いところなのであろうか。
さらに頂けないのがもう一点。
棚卸しを予定している土曜日まで休み希望って、どういうこと?
夕方までの通常業務を終えた後から、本格的に医薬品類のカウントと確認作業に入るため、棚卸しの日は深夜残業に突入することも珍しくない。
スタッフの人数は多いに越したことは無いのだ。
そんな日まで、プライベート優先なのはどうなのだろう。
プライベートありきではなく、もう少し職場の事情と皆の印象を考慮することは出来ないのだろうか。
「これ、皆どう思ってるんだろうな……」
引っ掛かっているのは私だけだろうか。
他にも気付いている人が居たとして、きっと菩薩の心でスルーしてくれているのだろう。
本人の性格や勤務態度を見ても、突っついたら突っついたで面倒臭そうである。
ならば、私も右に倣うか。
きっと店長はこの希望を通すのだろう。
通すのだろうけど、モヤモヤが残る。
暗黙の了解と皆の良心に頼ってきたけれど、あんまり無茶な希望が続くようなら、休み希望の出し方とか、もっとはっきり決めた方が良いのだろうか。
――大人相手に面倒な。
「空気を読んでくれると助かるなあ」
残念ながら、あまり期待できそうにもないけれど。
ふと気が付けば、悶々としている間に狙っていた電車の時間も過ぎてしまっていた。
いけない、早く帰らなければ。
わだかまりを抱えながら、ため息を吐いて店舗を出た。
(2024/04/24 title:027 ルール)
何度、敗れただろう。
何度、打ちひしがれだだろう。
己の無力に苛まれた夜の数を数えるのをやめたのは、一体いつの頃だっただろうか。
この世界で、平凡な私よ。取るに足らない誰かの人生のエキストラである私よ。どうか、今一度だけこの声に耳を傾けて欲しい。例え今、その身が無力さに震えていたとしても決して歩むことをやめないでほしい。戯言であったとしても、どうか。
前へ、前へ。
それだけあれば、明日に進める。
昨日の私が、今日の私の背中を押してくれたように。
たとえケンカしている時でも
いってらっしゃいといってきますは
笑顔で
最期は必ず訪れるから
【ルール】
ルールは破っちゃ駄目って言ったじゃん!
はぁ?僕はちゃんと忠告したからね!
はぁかっわいそ〜
ルールを破ったから家族、友達、好きな人まで皆いなくなっちゃうなんて〜
まっ、自業自得なんで!
【ルール】#4
・廊下は走らない
・教室では静かに過ごす
・勉強は真面目に受ける
・移動教室では必ず2列の右側を歩く
・............
「うちの学校ルール多すぎね?」
「まぁ、ねぇ。2年生の時はなかったけど、その時は怪我が多かったから。」
ピーンポーンパーンポーン
『放送委員会から連絡です。環境委員会委員長の直哉さん至急、給食配膳室に来てください。至急、配膳室に来てください。』
ピーンポーンパーンポーン
「やばっ。またこぼしたのかな?ルール増えんじゃん〜。まじ中等生ちゃんとしてよ」
「それなぁ…。まじ勘弁して。」
ー数年後
「いやぁー…。もうちょっと後に入学すれば良かった。」
「ねぇー。まさか私達が卒業してすぐルール廃棄デモが学校で起こるなんて。」
「そして、ルールがめちゃ少なくなってるし…。」
ルールって難しいよね
ルールってなんだろう
ルール違反するとどうなるの
ルールとマナーって何
そんな事を思ってる学生の皆さん!私達、“学校生活補助”がお助けいたします!
そのメンバーは.....
・石岡 音色
・麻呂 千歳
・石川 天津
・木村 綾
が行きます!是非気楽にお電話下さい!
電話番号
0120-1869-2774
題 ルール
みんなはルールを知ってるかな?
まあ、大体の人は知ってるよね。
今日はルールについて詳しくない僕がルールについて語らせてもらうね。
ルールには理不尽なルールやあっていいルールとかあるでしょ。どちらもルール違反をすれば怒られる
でも、ルールってさ守るためにあるとか破るためにあるとか色々な意見があるよね
僕は守る派にも破る派にも賛成だな。
どちらかと言えば破る派だけどね…
だって、ルールがあるからこそ平和は保たれやすいけど、ルールばかりに縛られるのも嫌だし、先生達はルールの理由なんて答えてくれない。しかも理不尽な理由で作られてるルールもあるし、ルールを守ってるのに怒られる事もあるし、楽しみが奪われることあるし、ルールが作られてるから学校側は扱いやすいのかな、なんて思っちゃうし…
思い付きはしたものの書けなかったので予定は未定として
私「あほらし」
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ルールールール ルー\ /ール
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ル 私 ル ⇒ ル ル
│ │ │ │
ルールールール ルールールール
時間が空いたんで遊んでみました。
ここでクイズです。
昨日は三つ、一昨日は6つ。
さきおとといは十三個。
色々あるけど、ゼロにはならない。
さて、今日はいくつでしょう?
(ルール)
#20 【ルール】
この世の中のルールは
何なんだろう
なぜこんなにも
縛られなきゃいけないのか
どうしてそういうものができたんだろう
生きにくい世の中になった
「もう、こうやって会うのはやめよう」
私が言おうとしていた言葉を彼が先に告げてくれた。
彼は次を見つけたんだろう。
私は、心が欲しくなったから。
「私もそのつもりで、今日ここに来たよ」
体だけの関係上の暗黙のルールに従っただけ。
ただ、それだけのことだ。
お題『ルール』
スポーツやるならルールは守るべし。
ルールの範囲内で試行錯誤するから面白い。
《ルール》
悪魔には破ってはいけない禁忌がある。
対価のない願いの成就や、契約者のいない時に『野良悪魔』と呼ばれる者達の実力の行使など、複数存在する。
そんな中で生きる悪魔とは、果たして自由なものか。
神話にあるように、神々までもを誑かした存在なのだろうか。
神父は時折、聖典を開いてそう思うのだ。
聖都、シュヴァルデンの中央にある聖教会は聖都のどこからでも望む事ができる大きな教会だ。
また、聖都は聖教会の本山とも言える場所だ、そこで働いている誰よりも力のある神父と言えよう。
神父——イーオンはただ、疑問を深めるばかりである。
「……悪魔とは、神々を堕落させし唯一無二の天界の汚点である? 聖典は嘘ばかりですね」
そうは思わないか、とイーオンが振り返ると、そこには黒に染った男が一人。
「……悪魔よりも、それが似合うのは人であろうが」
聖教会の象徴たる十字架に、杭で打たれた四肢から血を流し続ける男はそう言った。
「おやおや、久しぶりに話したかと思えば面白いことを仰いますね。貴方がそれを言うんですか」
「フン、そっくりそのままお返ししよう」
人好きのする笑みを浮かべたイーオンは、男の前に立つ。
おもむろに手を伸ばし、杭を捻った。
「——ッ、く……っ、ぁ……!!」
血が酷く滴り、男は歯を食いしばって声を殺した。それでも、抑え切ることなど到底できなかった苦痛の声が漏れる。
「でもね、私思うんですよ。例えば悪魔とは、天界の汚点ではなく……契約のある限り死なない存在だと」
「……ふ、ふはははは! そんな訳が無いだろう! 悪魔とは永く命があるだけの種よ」
「そうでしょうか? ……いえ、貴方の言う通りかもしれませんね」
不敵——男にとってはそう見えた——に笑って、イーオンは言う。
「けれど、こうして十字架に杭で打たれ、血を流しながらも貴方は五千もの夜を過ごしている。それだけで十分だとは思いませんか?」
「……何が言いたい、神父如きが」
「悪魔とは、かくも愚かな者ということですよ。そして狡猾で長寿な種だと」
イーオンはただ、嗤う。
「気付かないとは中々、貴方も堕ちたものだ。いや、悪魔には昇ったという方が正しいのか」
「——まさか、」
「抵触してはならない禁忌の一つ、己より高位な悪魔の領域を犯してはならない」
男の目の前で、神父としての仮面をゆっくりと外す。
その瞳は、人に有るまじき金色の瞳だ。
「お、お許しくだッ——」
「聞かなければ、気付かずに生きていられたものを」
禁忌に抵触したものを罰するのは、高位の悪魔の仕事であり——悪魔を滅するのは神父の仕事だ。
こうしてまた、イーオンは——永遠の名を有する悪魔は教会で禁忌を諭すのだった。
ルール
ルールは平和になるために必要なこと
私はルールを守らない人が嫌い
ルールは仕方なく守るものでは無い
約束は絶対。だから私は約束をしない。
不誠実だと言われてもそれが私の誠意だ!
【ルール】