『モンシロチョウ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#モンシロチョウ
―――
美しい女が居た
姿をま見かけたなら
誰もが振り返るほどの
男が言い寄り
スカウトが声を掛け
誰から見ても”充実“している様に見えただろう
だが、夜になると彼女は独りだった
昼の歓声も、何も聞こえない夜
それでも、彼女は鏡に向かっていた
鏡の中の、美しい自分を着飾っていた
視線もない、自分自身を
『モンシロチョウ』
シロツメクサの冠に
軽やかに飛び交うモンシロチョウ
嗚呼、春よ
まだ行かないでおくれ
まだこの居心地のいい空気の中で
微睡んでいたいのよ
「モンシロチョウ」
人は死んだら蝶になる。
そう私に言ったあの男の葬式は、つい、先月のことだった。
その男とは腐れ縁とも言おうか。私は自分でも自覚があるのだが、どうにも友人と言うには恥ずかしいのである。
その恥ずかしいという感情が、嬉しいという感情だと分かっているはずなのに。難儀な生き物だと思う。
__話がそれてしまったので戻そう。年寄りになると無駄に話が長くなる。
そんなあの男とは随分と、自分たちが思っているよりも長い付き合いになっていたと思う。
最初は、確か、私が30かそこらで、あの男は20になったばかりの頃か。同じ研究員のチームとしてデスクが隣りだったことから始まった。
私とは違って明るい奴だった。若さゆえかな。違うか。
当然、人間なので会話の一つや二つを交わす。そしたら何とも反りの合わない人間であることがお互いに判明した。
そして、まぁ、つまりとても仲の悪い奴らとして同じ研究チームの同僚からは揶揄われることとなった。今では笑い話か、一緒に笑っていたハズだった男は先月死んでしまったが。
しかしお互いに思考は似通っていたのか。食の好みは意外に合うし、仕事のやり方などはお互い目を見張るものがあった。
結局、月日を重ねるうちに、反りは合わないが一緒にいて不快にはならない、という不思議な関係に落ち着いたのである。
そんな腐れ縁の男が死んでしまった私は、1人寂しく墓の前でせっせこ花を変えてやっているのである。地獄のアイツも報われることだろう。天国かもしれないが。まぁ地獄でも良いだろ。タフだし。
「生まれ変わったら蝶になるとかなんとか、くっさいこと言っていたけど、結局、人は死んだら骨だけだよ」
まだ梅雨入り前だというのに少し湿っぽい風が肌にまとわりつく。空はからりと晴れた晴天であるのに。
強い日差しを浴びた花は、首をもたげて項垂れる。
あれでは蝶も寄り付かないだろう。ちらりと横目に見てそう思う。私も随分、詩的な人間かもしれない。
ふと視線を戻すと目の前に白いものがある。
モンシロチョウであった。
それはヒラリと身を翻すと、私の鼻に止まってまた空へと飛んでいく。
化けて出るには早いというのに。
ふ、と笑いを漏らす。
あぁ 歳はとりたくない。涙腺がバカになってきかないからだ。
モンシロチョウが
女性の髪の毛にとまったのを見た時
モンシロチョウの形が
リボンの髪どめをしてるみたいに
見えて物凄く可愛らしいなと思いました
ほのか
子供を抱っこして公園を散歩していると、近くに白い蝶々飛んできた。
ふよふよと揺れ飛ぶ姿。その蝶々の動き通りに幼子の頭が動いていて、思わず噴き出す。
子供の無垢な動きにほっこりしてしまった。
おわり
七二四、モンシロチョウ
モンシロチョウ
雨が降ったら飛べないはずなのに飛んでいるのを見た
飛んで言った先に子供がいた。
子供のために命をかけて生きる親
かっこいいなぁ
私もそうなれるだろうか
パタパタとモンシロチョウが飛んできた。
花の蜜を吸いに来たのだろう。
でも、親指姫からしたら自分より大きな生物が飛来して来たのだからそれはそれは驚くだろう。
(モンシロチョウ)
親指姫のオマージュ、花の蜜ではなく鼻を吸われて飛び起きたようです。
モンシロチョウ
ぱたぱたとひらひらと
手に乗り肘へ
肘から顔へ
鼻に乗って止まった
チョウは動かない
わたしも動かない
動かない、動けない
ひらひら舞うモンシロチョウ
モンシロチョウを目で追うわたし
青い空に白いチョウは雲のように流れていった
ー公園ー(モンシロチョウ)
地面に足を擦り付けると、
靴の裏で砂が動いている感触があって気持ち悪い。
サンダルのようなこれではなくて、もっとちゃんとした靴を履いてくるんだった。
自販機で買った無糖のコーヒーを手で弄んだ。
揺らすたびに、重さが変わって、たぷたぷと音がした。
よく冷えていて手の皮膚に張り付いてくる缶は、少々鬱陶しい。
子供たちの笑い声が耳に辛い。
あぁ、どうしてこんなに苛つくんだ。
子供たちは虫取りをしているらしかった。
一匹の蝶を追いかけている。
黒いまだらに白い体。
あれは確か、モンシロチョウ。
ガサッ
軽い音がして、一人が嬉しそうに叫んだ。
「捕まえた!」
網はぐにぐにと動いている。
モンシロチョウが抵抗しているようだった。
一人がモンシロチョウのいるであろう箇所を押さえ、
もう一人がその中に手を突っ込み、モンシロチョウを引きずり出した。
その瞬間、
「あ」
一人が声を上げた。
モンシロチョウの翅の一部が取れたのだ。
「うぇ…。お前なにやってんだよ!別の取らなきゃじゃん!」
「ごめんって。どうしよこれ」
「捨ててけば?」
「うん」
手が離され、
風に揺れる翅と対照的に、本体は軽く落ちる。
「なにこの粉!」
「きったね」
「…」
「は!?なすりつけんな!!」
子供が去っていくのを見届けて、俺もそろそろ帰ろうかと立ち上がった。
缶を捨てようと、子供たちがいた場所を通り抜けるときに、
思わぬことが起きた。
ぶつっ か ぐちゅ。
そんな擬音で表すのが相応しいであろう。
薄い靴底にはっきりと感じた。
こんなにも、気持ち悪いのか。
足を挙げ、踏んだ場所を見る。
意外にも、血らしきものは見えなかった。
ただ、潰れている。
…まぁいいか。
――――――――――――――――――
踏んだらやだなぁ。
おやすみなさい。21:08
春の陽を溶かし絡まる白蝶のつがいに微笑む あまねく爆ぜよ
題-モンシロチョウ
モンシロチョウになって
会いに来てくれたんだね、
なぜかわからないけど
あなたが
会いに来てくれたんだよね、
ひとしきり飛んで
いなくなった後
風が
吹き抜けていった…。
お題【モンシロチョウ】
『境界』
「ねえ、なんで大人は、タンポポとモンシロチョウを分けて考えるの?」
給食のあとの長い休み時間。理科室の裏で、凛(りん)がしゃがみこんで言った。
彼女の視線の先では、黄色い花びらの上に、白い翅がぴたりと重なっている。風が吹くと、どちらが揺れているのか分からなくなる。
「分けてるかな。花は花、虫は虫でしょ。」
私は、自分の上履きで地面に描いた魔法陣を修正しながら答えた。
「変だよ。だって、あれはくっついてる間、ひとつの『黄色くて白い何か』じゃん。名前をつけるから、バラバラになっちゃうんだよ。もったいない。」
凛の言葉は、いつも少しだけ世界を溶かす。
大人が分類して片付けてしまったものを、彼女はもう一度ごちゃ混ぜにして、魔法みたいに手触りを取り戻していく。
「凛、見て。あっちのチョウ、私のこと見てるよ。」
「どれ? ……本当だ。でも、見てるんじゃなくて、一花(いちか)の色を聴いてるのかもよ。」
「色を聴く?」
「そう。大人は『見る』しかしないけど、チョウはきっと、赤とか青を音で感じてるんだよ。だから、あんなにふらふら飛ぶの。音楽に合わせて踊ってるみたいに。」
私たちは、しばらく黙ってその踊りを眺めた。
太陽の光が、チョウの翅を透かして、地面に淡い影を落としている。その影は、白くない。ただの、頼りない灰色だ。
「ねえ、私、昨日お母さんと喧嘩した。」
「なんで?」
「ピアノの練習しなかったから。お母さん、『将来のためよ』って言うんだもん。でも、将来っていつ? 明日のこと? 十年後のこと? そんなの、今このチョウがどこに飛ぶかより、ずっとどうでもいいことなのに。」
凛は、足元の砂を指でいじった。
爪の間に、黒い土が入り込む。
凛はその指先を躊躇なく口に含み、言葉を喋るための舌で、黒い土の味を確かめるようにペロリと舐めた。
「大人は、今を見てないよね。いつも、ここじゃないどこかの話ばっかり。でもさ、私は今、このチョウの翅の粉が、私の指についた瞬間のことだけを考えていたいんだ。」
彼女は、不意に手を伸ばした。
指先が、白い翅に触れるか触れないかの距離で止まる。
チョウは逃げない。まるで、凛の指もまた、何かの花の一部だと思っているみたいに。
「触らないの?」
「触ったら、私のものになっちゃうでしょ。私のものになったら、もうこれは世界のものじゃなくなる。」
凛が小さく息を吐くと、モンシロチョウはふわりと浮いた。
それは、重力から自由になったというより、世界という大きな呼吸に、ただ身を任せただけのように見えた。
「ねえ、死んだらどうなると思う?」
「……天国に行くとか?」
「ううん。きっと、名前がなくなるんだよ。モンシロチョウでもなくなるし、凛でもなくなる。ただの『光』とか『土』とかに戻るの。それって、すごく自由だと思わない?」
凛の瞳の中に、小さな白い粒が映っている。
それは、大人が迷信や理屈で塗りつぶしてしまった、名付けようのない純粋な恐怖と、それ以上の憧れだった。
チャイムが鳴った。
現実が、鋭い金属音で私たちの境界を切り裂いていく。
私たちは立ち上がり、膝についた砂を払った。
急に現実に戻された凛の鼻から、一筋の薄い鼻水が垂れて、彼女はそれを上着の袖で無造作に拭った。
「行こう。次は算数だ。」
「やだなぁ。数字って、一番世界をバラバラにするよね。」
凛は最後に一度だけ、空を仰いだ。
そこにはもうチョウの姿はなかったけれど、彼女の網膜には、まだ銀色の残像が、音楽のように鳴り響いている。
私は彼女の横顔を見て、ふと思った。
私たちはいつか、この「名前のない世界」を忘れて、ただの大人になるのだろうか。
「あれはモンシロチョウだ」と指差して、それだけで分かったつもりになる、退屈な生き物に。
「凛、忘れないでね。」
「何を?」
「さっきの、色を聴く話。」
凛は、いたずらっぽく笑って、私の耳元で囁いた。
「大丈夫。忘れたふりをするのが、大人になるってことでしょ?」
彼女の白いシャツが、校舎の影に吸い込まれていく。
その背中は、どんな標本よりも脆く、そして何物にも捕らえられないほど、鋭利に輝いていた。
定義は、檻である。
境界線の消えかかった魔法陣を、もう一度だけ、強く踏みしめる。
だから私は、まだ名前のない空き地で、ケンケンパを止めない。
きらきら輝く羽で空を飛ぶ
これ結構人間の夢じゃない??
もし空を飛べるならどんな手段で飛びたい??
何もなしに飛ぶ、魔法のほうき、蝶の羽、鳥の翼、ドリームフライヤー、
自分は結構真面目にスパイダーマンになって空飛びたい
「きれいだね」
なんて君がつぶやいたらから、隣にいた自分は、そうだね、と頷いた。それは反射に等しい。
だって、そうだろう。君がそういうならそれはきれいなものなんだ。
やや強くなってきた陽射しの中をひらひらと舞いながら遠ざかっていく小さなそれに、ちらりと視線を向けたが直視はできずに、隣の肩先を見つめる。
陽を受けた白いシャツがあまりにも眩しく見えて、そこからも視線を外してしまった。
彷徨わせた視線は、結局、自分の上履きの先で止まってしまう。
嫌いなものも、好きなものも、似ているのかも知れない。
どちらにしたって、見つめ続けることなんて、できやしない。
「行こっか」
「ん」
歩き出した背中はやはり眩しくて、逸らした視線を向けた陽は、さらに目を焼いた気がした。
『モンシロチョウ』
『モンシロチョウ』
ふと、花びらかと思い摘んだ。
花びらにしては大きく、なんだか変な感触がした。
指に滑らせれば、花びらのようなものはちぎれてしまい、思わず声が出た。
もう1枚、今度は黄色い花びらが空を舞っていた。
でも、僕は、今度は何となく摘む気になれず、その白い花びらを川へ流した。
モンシロチョウ
綺麗だよね
でも蝶類は全て
みんなの苦手な芋虫が
成長した姿だよ
成虫になった
蝶の姿だけのエコ贔屓は
よくないね
みな、小さな命を
授かっている
この世を生きる者全てに
生き抜く権利があるのだ
【お題:モンシロチョウ】
白くて、でもどこか影を落としている。
檻は嫌い、外の青さを生きる。
ひらひらと進んでいるようで、
一生懸命羽を動かしている。
僕を好いてくれたかと思えば、
すぐどこかへ飛んでいく、
まるで君は
モンシロチョウ
蝶を飼いならせば、君ともっと近づける?
毒々しい考えに、包まれてしまうほど、
君の糸に絡まってしまった
僕はきっと、サナギ。
窓の外に見えたモンシロチョウ
優雅で優しくて可愛かった
この指止まったモンシロチョウ
思ってたより綺麗じゃなかった
モンシロチョウ
白い蝶々
よく家の庭にいる
学校の理科で習ったなー
ぐらいでなんにも知らない
正直いうと庭に飛んでいた蝶々がモンシロチョウだということを今知った。
雑草とかも名前があるのだろうか…
調べることはないだろうが、ちょっと気になる
No.83
モンシロチョウ
自由研究のために昆虫標本を作ったことがある。国語の授業で出てきたクジャクヤママユはさすがに見つけられなかったからモンシロチョウを使った。パタパタと動いた蝶をテープで固定してさらに針で固定する。薬剤を使って標本になるまでは乾燥させる。
「先生、見て。標本を作ってるんだ」
「自由研究かな?」うまくできているよ。
標本にするとキレイに保存できるから資料として博物館に保管されているんだよ。
「俺もうまく作れたらのこせるかな?」
「残せるよ、きっと」
そんな昔のこと急に思い出した。
※二次創作です。