『ベルの音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日郵便局にクリスマスカードを出してきた。24日には友人に届くだろう。アドベントツリーも完成間近。クリスマスの鐘の音が近づいてきている。
じいさんの件
だいたい87にもなって自分から話しをする事が出来ない事を俺のせいにするのはどうだろうか?
そもそも幼い頃から俺と真剣に会話した事も無く、いつもそれはおばあちゃんの役目であったのでいまさらやろうとしても無理な話しだ。
どこかのお店のドアの
ベルの音に憧れて
家にも玄関と
部屋のドアにつけている
どんな音かって?
音を表現するのが難しい
心地よい響き
家の出入りが楽しくなる
ひとつの方法
✴️247✴️ベルの音
全部今すぐ伝えたいの
でも傷つきたくない、嫌われたくない
でも、誰かに取られたくもない
勇気をだして
go go go for you
明日君に電話しようかな
ベルの音、
クリスマスを感じるね
バチバチの夢見る夢子な
わたしは、
クリスマスの雰囲気が
大好きだった!
ドラマみたいなシーンに憧れて
若かりし時を過ごした気がする
今はファミリークリスマスだね!
それもまた幸せ♡彡
ベルの音
卓上ベルを鳴らします
おやつが出てきます
もう一度鳴らします
またおやつが出てきます
ニンゲンは、吾輩がベルを鳴らせば
おやつを持ってくるように
調教済みなのニャ
「サンタは捕まる」
二学期の期末試験の最終日。
開放感を抱えながら、いつものメンバー四人でだらだらと歩く。
「鈴の音って邪気を払うっていうじゃん。ということはさ、サンタが来る時のあの音もそうなのかな」
悪友のひとりがまたわけのわからないことを言い出した。
「あれ鈴の音なのか」
「トナカイの首についてるアレだろ。だったら浄化じゃねぇと思うけど」
「じゃあなんなんだよ」
「飼い猫の首輪の鈴のようなもんだろ」
「飼いトナカイ?」
「トナカイペットじゃねーし。あれ馬みたいなもんだろ。馬に鈴ってつけるか?」
「ていうか、結構大きな音出してるよな」
「あれだ、車とかバイクの排気音をうるさくするのと同じなんじゃね?」
「暴走サンタ」
「イキリサンタ」
「捕まるだろ」
「あいつら不法侵入するしな。煙突から」
「うち煙突ないけどサンタ来るぞ、毎年」
「それは……」
言いかけて、やめる。
まさかとは思うが、高校生にもなって……いや、こいつならありえる。
俺以外のふたりもそう思っているようで、顔を見合わせた。
「え、俺変なこと言った?」
「いや……」
「お前はそのまま綺麗な心のままでいろよ……」
「いつも変だから気にするな」
────ベルの音
『ベルの音』
チリリン、と鳴らされたベルの音に考える間もなく体が反応する。
奥様は、待たされるのを殊の外嫌うのだ。
ましてやそれが、お客様をお迎えする日となれば尚更。
このお屋敷でのおもてなしは、いつも盛大に行われる。
昼食会も晩餐会も頻繁で、日常と化しているほどだ。
それは即ち、この家が国にとって重要であるということの証明でもある。
私の役目は、奥様が見苦しくない格好で――洗練されつつも相手より華美にならぬよう――時間通りにお客様をお迎えできるようにすること。
だからといって日常の業務が免除されるわけもなく。
私を含め、この屋敷の者たちは皆、軍事教練さながらの様相で如何に効率よく動くか、頭の中で次の作業を考えている。
それを中断するのが、奥様のベルの音だ。
何かを持ってくるように言われたり、用事や言づけを頼まれたり。時には会場の飾り付けをやり直すよう言われることもある。
奥様は決して我儘や傲慢ではない。
より良くお客様をおもてなしできることを優先されるだけ。
私たちは己が矜持において、それをこなすのだ。
チリリン、ともう一度ベルの音がした。
さあ、何を言われるのだろう。
どんな要求でも叶えてみせましょう。
鐘の音がする
ここら辺に教会なんてないし、鈴の音とも違うし、神社の鐘のような音でもない。
ーー洋風のキリスト教あたりの鐘の音。聞いたこともないのにそう確信がつける。
周りは交差点でガヤガヤしているのに、その音だけは私の耳に真っ直ぐ、周りの音に被さらずに聞こえる。
イヤホンを外して周りを見渡す。
音源が見当たらない。スマホの電源を落とし耳を済ます。赤信号から青信号になり私は不思議に思いながら信号を渡る。
周りは信じ難いほど普通で、それ以外の表現の使用がない。鐘の音なんて聞こえていないようだし、私がどうなってもこの人達の日常は変わらないのだろうか。
歩き始めても鐘の音が遠くなったり近くなったりしない。私は歩くにつれ不安が増していく。原因と音源が分からない音がこんなに怖いとは。
信号待ちしている車のラジオ?私は左をみる。
ーーーえ?
私はとんだ。鈍い衝撃が走って、より一層鐘の音が大きくなる。
最後に見た光景はモヤが掛かった人たちの叫び声と、道路に広がっていく私の血。
あぁ、私死ぬんだな。目が閉じちゃう。嫌だ。目を閉じてしまったらーーー
ベルの音
ベルの音が聞こえる
自転車のベルのような気がする
それにしても何度も鳴る
今は真夜中でここは2階なのに
やっぱりベルの音が聞こえる
むしろ近づいてきた気がする
もうほとんど窓のすぐ下で鳴る
立ち上がって窓を開ける
道路を見下ろすけど誰もいない
何もいない 見えない
でもベルの音が聞こえる
窓を閉めて布団に入る
何かがもぞもぞ動く気配
耳元でベルの音が聞こえる
今日もたくさんのベルがなる。慌ただしい院内。ああ、今日こそは、今日こそはベルの音を聞きませんように、と、願うも叶ったことは一度もない。疲労困憊の看護師、医師たち。ここは毎日たくさんのベルの音を聞く病院だ。
『』
詩を書く時に得意な課題、苦手なタイトルがある。
なるべく書きたいと思うが、ダメな時はだめなのである。
だからタイトルは出るたびに、どうか得意な
タイトルでありますようにと、いつもも願っている。
ベルの音色が鳴り響く。それは祝福をもたらす音色か。それとも、災いを告げる音色か。
それは両方である。何故ならば、奏でている二人にとっては祝福となっており、聞いている者にとっては災いとなっているから。
とある小世界は審判に掛けられていた。存続するか否かである。
その世界の神は、新婚を迎える信仰心のある夫婦の結婚式に大きなベルを贈った。結婚式に鳴らすことで祝福を受けられると説明して。
しかし、それは神が仕組んだ罠である。実際に、信仰心のある夫婦は祝福を受けることができる。
だが、信仰心が無い場合、絶無だった場合はどうなるのか。聞いている者にとっては災いとなるのである。
どうして神は災いをもたらすことにしたのか。人が抱くべき信仰心を無くしてしまったからである。
悪魔によって堕落した人々は悪行を呼吸するかのように繰り返して、幾重にも太い、神の堪忍袋の緒が切れてしまったのである。
その処罰として災いによる破滅を与えることにしたのだ。信仰心がある夫婦を除いて。
結婚式の当日。二人の夫婦は神から贈られた大きなベルを鳴らし始めた。二人にとっては、祝福のお裾分けと信じて。
しかし、実際には災いの音色。それが結婚式場で、いや、小世界全体で鳴り響いている。
神が仕組んだ罠を誰も見抜くことができようか。誰もできないのである。
二人がベルを鳴らし終える。すると、そこにあったのは、人々を堕落させた張本人である悪魔が二人の前にひれ伏していたーー。
ーーその小世界はどうなったのか。誰にも分からない。悪魔が二人を堕落させることができたのか。去らせられたのか。
結末は誰にも分からないのであるーー。
「今年の大晦日はベル何回鳴るんだろう」
「百八回って決まってんだよ。てか宗教上英訳は不味いだろ」
『ベルの音』
地元の小さなスーパーでは
手づくりのパンを売っている。
日替わりで作られるコッペパンの中の具を
私は毎日楽しみにしている。
だから、焼き上がりを知らせるベルの音が
店内に響くと機嫌を損ねていても私の口元が緩む。
初めて買ったコッペパンの中はあんバターだった。
愛知出身の母が好きな味。
母と一緒にこのスーパーに初めてきたとき
母は子供のように目を輝かせ、
ひとつ息を吐いて、こう言った。
「あんバターはね、お母さんの母の味なのよ。
ただ、あんバターと一口に言っても母のは別格。
普通より少し強めの甘さのあんと
しょっぱいバターが相まって、いい塩梅を生む。
あの味を出すのは意外と難しい。
でも、もしこのスーパーと母の味が似ていたら
また買いに来ようね」
そう言ったあのときの母のほんわかした笑顔は
あんバターのあんみたいな甘い匂いがふわりとした。
今日もベルの音が響いた。
いつもより少し遅い時間。
手間のかかるコッペパンの具は新商品なのだろうか。
いや、改良した母の思い出の味のあんバターかも。
雪が降っている
寒さで息も真っ白
サクサクと
足音が響く
教会のステンドグラスから
ベルの音
大切な人を思う
温かい夜が来る
ベルを鳴らせば
君がすぐに来てくれた。
もう随分と昔の記憶だけれど。
┊︎ベルの音┊︎
「『ラベルの音』で、当初、書きたかったワケ」
うまいこと考えたと思ったんだ。
某所在住物書きは、小瓶にラベルを貼るジェスチャーをしながら弁明した。
「茶っ葉を小分けにして、テープでラベル作って、それを貼る音とか。
スーパーの値引きの時間に、店員が値引きラベルを作って、それが端末から出てくる音とか。
書けると思ったワケ。実際書けたワケよ」
結局「ラベル」ではなく「ベル」に戻したのは、完成品に対して掲載の納得ができなかったから。
「言うて、『ベルの音』の方も、うん、うん……」
もう少し書ける気がする。 これを白紙にして、他の物語を書くべきだとも思う。
物書きは苦悩しつつも、「少なくともマシな方」を投稿する判断をとった。
要するに、こだわれば、キリが無いのである。
――――――
私が走ってるソシャゲで、来週のガチャ予報PVが2個、配信された。1個は年末の復刻だ。
もう1個は、新規絵と新規ボイス。
「ドワーフホトのウィンターティーパーティー」。
ドワーフホトっていうビジネスネームのキャラがいて、その子がメッッチャかわいい冬のお嬢様服を着て、貴族な部屋でお茶会を開催、っていう。
カワイイけど私の推しではない(暗示)
PVもキレイだ。
ダークレッドとダークブラウンを基調にした部屋で、ドワーフホトお嬢様が、呼び鈴をチリン。
小さなハンドベルの音で、不知火タイプのミカンがポンポン、24と1個で跳ねてきて、
お菓子やポットをのせたワゴンを押したり、
お嬢様のテーブルにクロスを敷いたり、
お茶の準備をしたり。
カワイイ。推しではない(強めの暗示)
チリン。PVの中のお嬢様が、呼び鈴を鳴らす。
ミカンは舞台の奥に下がって、お茶会開始。
ウサギ系のビジネスネームを持つキャラが、それぞれカワイイ、あるいはカッコいいお召し物で、
名前が紹介されて、レアリティーが紹介されて、
最後に執事の格好してお茶の給仕とかをする私の推し2名が、サプライズで登場。
タバコのカッコいいオッサン(?)と、
その部下のカッコいいお兄さんだ。
推しだ(事実) 推しが執事だ(これも事実)
こちらはガチャでの登場じゃなくて、
ガチャと連動して開催されるイベントで、報酬としてゲットできるらしい。
良かった。ヨカッタ。私の財布は、年を越せる。
貯金額を微増させたまま、終了することがでる。
……ドワーフホトの衣装カワイイ(推しじゃない)
私もお茶会したい(特にお菓子)
で、繰り返し繰り返し、何度かPVを視聴して、
職場の昼休憩中に、お茶会どーのこーの、お菓子云々、推し執事って呟いてたところ、
その欲望を、同僚に聞かれたらしい。
「そのPVに映ってるの、シフォンとマカロン?」
同僚は、名前を付烏月さん、ツウキさんといって、お菓子作りが今年のトレンド。
今月で離職しちゃうけど、これまで何度も、職場に手作りスイーツを持ってきてくれた。
「再現スイーツ、作ってあげよっか?」
多分呼び鈴も、似たやつ、準備できるよん。
最後の感謝セールみたいに、付烏月さんは気前の良いことを提案してきた。
「再現スイーツ?」
「白いシフォンとチョコのシフォン。
かわいいマカロンとタルトショコラ」
「おお、おおお」
「小さなハンドベルの音チリン」
「おををを、ホト様、ほとさま……!」
「執事の服は無いからゴメンね」
「大丈夫。作れるひと知ってる」
「つくれる?」
「藤森先輩に着せよう。先輩に着せて、ツー様やってもらって、ル部長は我慢する」
「ルブチョ???」
「大丈夫だよね??お世辞じゃないよね??」
「大丈夫、作るけど、気合い入ってるね?」
「だって再現ティーパーティー……」
あーだこーだ、云々。
ソシャゲのPVから、リアル茶会のハナシになって、それから、コスがどうの、こうの。
今日もウチの職場はゆっくり時間が過ぎていく。
ひとまず茶会の日程は、私の先輩の予定次第ってことでまとまったけれど、
先輩が執事コスをしてくれるかは、聞きそびれた。
人間最初にベルの音がする
私が生まれたのはお父さんとお母さんが結婚式でゴーンとベルを鳴らしてくれたからで
今まで笑えたのもカラカラとベルを鳴らしてくれたからで
今まで泣けたのもガンとベルを鳴らしてくれたからで
でも鳴らない時もあって
私が頑張ってたら鳴らしたいのを堪えてくれて
私が何かを乗り越えようとしていても鳴らしたいのを堪えてくれて
それでも私が求めたときはいくつになっても鳴らしてくれた
「貴方には期待しない」
って言われたときは本当に親なのか?とか思ったけどよく考えてみたら私だって
「大っ嫌い」「ウザイ」
とか言っちゃってて親だからって何言っても期待されるんだ、とかそれこそ間違いだと思ってたら
「だから私が応援する」
ってお母さんは言ってくれた
ベルの音がする
私は今日も頑張ります
去年の7月末から今まで
毎日続けてきたこのアプリの
連続記録が昨日ついに途絶えてしまった。
別にこだわって始めたわけではないが
意図せず途切れてしまったのは寂しいね。
言い訳をすれば
昨日、父の車がおかまほられて
それどこではなかったのだ。
幸い無事だったが
後々痛みとかでないか心配ではある。
(寂しさ)
で、早速おかまほった方が
今日、事故の謝罪に来てくれた。
インターホンが鳴り、ドアを開けると
きちっとした佇まいの人が
菓子折り持ってやって来た。
菓子、美味しかったな。
(ベルの音)