『ベルの音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〘ベルが鳴る〙
ベルが鳴るとみんな教室に入ってくる
「今から何の授業?」
「多分社会だったはず」
そんな話をしながら
卒業までもう少し
あと何回ベルが鳴る?
学校で最後のベルの音を聴けるのはあと何日?
あぁずっと言ってるけどやっぱり卒業したくないや
自分の志望校はみんなとは全く違うから全部受かってもみんなとは絶対に会えない。
ベル鳴らないで欲しいや
「ベルの音」
発車のベルが鳴る。
わたしは故郷を離れるんだ。
さよなら、みかん畑。
さよなら、おばあちゃん。ありがとう。
ドアにもたれた。
涙が頬を伝う。
頑張ろう。
不安もあるけど頑張ろう。
今年も雪が降ってる
あー雪かきしたくないな
今年の雪は重たいな
絶対腰痛くなるなー
よし、やるか
無心で雪かき
ソリを見つけて
ふと、昔のことを思い出した
雪降ってきた~!サンタさんいついつ~!
終わりの見えない雪かきに目処をつけ
家に戻った
ストーブの前でぼーっとしていたら
小さい頃に戻った気がした
ベルの音が聞こえる
今年はきっと懐かしいあの頃に
幼い頃に少しだけ戻ってみよう
ベルが鳴ったので
お腹の中からでてきたの
扉を開けて
そして
もう一度ベルが鳴ったら
私の持ち時間は終わり
遠くで誰かのためのベルが鳴るのを
優しい気持ちで聞いている
甲高く、家のベルが鳴る。
それは、友達が来た事を告げる音。
静かに、玄関のベルが鳴る。
それは、親戚が来た事を告げる音。
ゆっくりと、家のベルが鳴る。
それは、久しく懐かしい友達が来た事を告げる音。
堂々と、玄関のベルが鳴る。
それは、酔った父が帰ってきた事を告げる音。
ただ高く、アパートのベルが鳴る。
それは、見知らぬ勧誘が来た事を告げる音。
単調に、アパートのベルが鳴る。
それは、宅配便の届けを告げる音。
優しく、扉からベルが鳴る。
それは、母が差し入れを持ってきた事を告げる音。
点々と、玄関からベルが鳴る。
それは、唐突に友達が来た事を告げる音。
軽快に、家のベルを鳴らす。
それは…
私を待つ人に、帰った事を告げる音。
顔が見たい、声が聞きたいだけ。
ただ会いたいだけ。
あとちょっと
息も絶え絶え
上り坂
響くベルの音
ラストスパート
寒かったでしょう
暖かいおしぼりをどうぞ
本日のおすすめは…
頭の中で繰り返す
最高の笑顔を思い描いて
ベルが鳴るのを待ちながら
カランカラン
いらっしゃいませ
ベルの音
それは誰かが来たことを知らせてくれる音。その音が始まりだった。
いつしかその音はただいまの音に変わった。二人で過ごす大切な時間の始まりだった。
青空の下でたくさんの人の歓喜に負けないくらいにひときわ大きく、低いその音は二人の幸せを祝福する音。家族という名の新しい始まりだった。
そして、静かな部屋に響く優しい音はあなたの魂が安らかに眠れるように祈る音。始まりの音たちとはすこし違うその音に耳を傾ける。
もし天国であなたが待っていてくれるのなら、私はきっとベルを鳴らす。あなたが見つかるように、あなたに見つけてもらうために。
【ベルの音】
鳴っている
ずっと鳴り続けている
12時の魔法も
メリークリスマスも
ウェディングドレスも
その音から産まれてきた
鳴っている
鐘の音は遠くて
今は耳元
聞き慣れたスマホのアラーム
Angelusの鐘が
鳴り響き
天から使者達が
舞い降り
哀しい笑み浮かべ
軈て時を刻む
私はベルの音が嫌いだ。
ベルとはいっても、それにもたくさんの種類がある。
家の呼び鈴の音、注文する時の音。
今の時期だと、サンタさんのベルの音かな。
私は全部嫌い。
家の呼び鈴が鳴らされる時の、無駄なドキドキ感も。
注文をする時の、店員さんをあごで使ってるあの感じも。
もう来ることもないサンタさんのあのベルの音も。
みんな嫌い。大嫌い。
けど、いつかは好きになれるといいな。
新しい自転車を手に入れて半年以上経った。
兎にも角にも、次に交通事故に遭ってもちょっとやそっとじゃ壊れないよう、ママチャリ最強と名高いブリヂストンを奮発して購入したのだ。最強なだけあってかなり重量級の(丈夫さ=重さである)しかもうっかり27インチにしてしまったのを、なんとかえっちらおっちら乗りこなしている。
さて、ベルである。
通常、自転車のベルというのは「チリンチリン」もしくは「ジリジリジリジリ」といった、いかにも、自転車のベルです!という音がする。こいつを後ろから鳴らされると、故意に道を塞いでいるわけでもないのに「アッ、スンマセン…」感に苛まれるアレだ。
しかし、ママチャリブリヂストン氏は違う。
「ピーーーーーーン」とも「チーーーーーン」とも言えるような言えないような、頓狂な音がするのだ。ママチャリブリヂストン氏のベルは、ベル状の金具をプラスチックか何かの爪で弾くだけの造りをしており、そしてその構造通りの音がする。
この「ピーーーーーーン」もしくは「チーーーーーン」を聞いた時の衝撃…!は、さほどでもなかったが(何せ構造通りなので)しかし若干の戸惑いはあった。
何せ自転車のベルというものは、あの「そこのけそこのけチャリンコが通る」的な五月蝿さを持ってこそのベルであり、あの騒々しさ…もっと平易に言うと、ウザさ、が、自転車ベルのアイデンティティではなかったのか。
さらに言うと、自転車の通称である「チャリンコ」の語源だってベルの音だ(注:諸説あります)あのベル音があってこそのチャリンコなのだ。
このママチャリブリヂストン氏の音で通称をつくると、「ピーンコ」もしくは、「チ(自主規制)」になってしまい、およそ呼称として使えない上に、小学生男子が大喜びしてしまう。
だがしかし、
よく考えてみると、チャリンコのあのベル音は、皆にこよなく愛されているのかというと、それはそれで微妙である。
何せ、歩道を歩いている真後ろから、あの「チリンチリン」だの「ジリジリジリ」だの鳴らされると、「アッ、す、スンマセン…」的気分になるし、そもそも歩行者を退かすためにベルを鳴らすのは道路交通法違反…ということに気付くと、音にもじわじわと腹が立ってくる。
だから、あの「ピーーーーン」や「チーーーーン」は、なかなか考えられた音なのかもしれない。
人を不快にせず、しかし金属の高い音で危険をしっかりと知らせる…ために作られたのかもしれない。
そう思うと、自転車????か????みたいなベル音にも、ほんのりと愛着が湧いてくるのである。
愛着湧きついでに、私のママチャリブリヂストン氏は通称を「チー(自主規制)」で呼んでみ…、
いや…ないな…さすがにな…
テーマ:ベルの音 #38
※この物語は#20からの続編です
ベルの音がどこからか聞こえる。
この音を聞くと自然にクリスマスを連想する。
「なんの音?」
隣にいたミデルがあたりをキョロキョロと見回している。
「ベルだよ」
「べる? それは何?」
ミデルは首を傾げる。ベルも知らないのか?
ミデルはイルミネーションといい、ベルといい知らないことが多いな…。それくらい、地下牢の労働には余裕がなかったのだろうか。
僕は、ミデルに過去の生活について問うことはなかった。なぜなら、ミデルにとっていい過去ではないと思ったからだ。
いつか、自分から話してくれる日が来るんじゃないかと心の中では思っている。
「ベルは楽器だよ」
「吹くの?」
「ううん、振るって言ったほうがいいのかな…?」
僕はベルのある体で腕を振ってみせた。
「そうやって音を鳴らすんだ…」
不思議なものもあるものだと言うような表情でまじまじと僕を見つめてから、鳴っているベルの音に耳を傾けている。
「ミデル、もうすぐクリスマスだね」
僕がそう言うと頷く彼女。昨年よりもゆとりがあるからこんなことにも視野を向けられる。
今年のクリスマスは何か、ミデルにプレゼントしよう。そう心の内で思った。
冷たい風に乗せて、ベルの明るい音がなる。
〜ベルの音〜
人通りの少ない古い道を歩く
時折とび出ている道に足を引っ掛けて転けそうになるが、周りの目を気にして必死に耐えた
色の変わった石のタイルを子供のようにはしゃぎながらルンルンとした足取りで踏んでいく
街の中はシャッターのしまった店の後だったような場所、営業しているが人が来ないため無人販売状態になっている場所と個性的だった
その中でぽつんと一つ洒落ているが落ち着いている喫茶店がひっそりと建っていた
コーヒーの香ばしい匂いが扉の隙間から香り立つ
うずうずとしていたが、いてもたってもいられなくて扉を開いて中に入る
カランカランと澄んだベルの音が店内に響く
【いらっしゃいませ】
古い町にしては珍しく若い男性が店員として働いていた
この人…、ここで何年働いてるんだろう、
【こちらメニューです。お決まり次第そこのベルを鳴らしてくださいね】
メニュー表を持ってきて営業スマイルを見せてテーブルへと戻って行った
ここは、コーヒーが美味しそうだったな…
香ばしいコーヒーの匂いを思い出しドリンクはコーヒーのホットにしようと決断した
【ご注文は、】
注文したのは、コーヒーのホットとたまごサンド
こういう店のたまごサンドは絶品なのだろうという予想でウキウキとしながら背負っていたリュックからパソコンを取り出す
クチコミを開き書き込む
数十分後
【お待たせしました、こちらオリジナルブレンドコーヒーのホットと、本店手作りのたまごサンドです。ごゆっくり】
持ってくる姿もイケメン、差し出す姿もイケメンと…
クチコミには女子ウケするようなことも書いて、写真をひとつ取りコーヒーを手に取る
匂いを楽しみ1口コクと飲み込むと香ばしい匂いと共にほんのりとした苦味が口いっぱいにひろがった
サンドイッチもとても美味しく、自家製オリジナルのサンドイッチだからか、家庭の味といった懐かしさを持っていた
【気に入って頂けましたか?】
そう言って食器を片付けていく青年
めっちゃ美味しかったですと答えると嬉しそうに微笑み奥へと戻って行った
また来よう、次は友達も連れて
そう、思っていたが、友人を連れて行くとそこは何も無くて、そんなカフェ地元の人も聞いたことがなかったそうでした。
これは不思議な体験談
※実際の店や団体とは関係ありません
『ピーンポーン』
私がゴロゴロしてるとき、ベルの音が響いた。
その少し後、
ドン、ドン、ドドン、ドン(ドアを叩く音)
と、アナ雪みたいなノックの音が聞こてきた。
これは、私の彼氏が私の家に来た時に毎回やるノックの仕方。
だから、私は、きっと彼が来たんだと思った。
そして、こう応えた、
「はぁーい、ドア開いてるから勝手に入ってー」
ガチャッ
ドアが開いた。
立ち上がりながら「もー、来るなら連絡してよーメイクもしてな………」振り向き、そちらに目をむけると、見知らぬ女の子が立っていた。そして、その子は美しい金色の髪の色、目の色は青色と緑色のまるでずっと見つめていたら吸い込まれそうなだった。
っていうか、この子誰?会ったことあったっけ…?
なんか懐かしいような気はするけど…
「…え?だ、だれ?」
『Hi. Nice to meet you. My name is Bell.』
その子の声は、とても可愛い声だった。
えーっと、初めましてってこと?だよね。
さっきの懐かしさはなんだったんだろう?
「な、ないすとぅーみーとぅーとぅー、えーっと、まいねーむいず、りんか。」
『Oh Rinka! You are nice name! 』
ん?いい名前だねってこと?
「て、てんきゅー。ベルも、ないすねーむ。」
ちょっと、時間が空いた。何?私の英語変だった?
『…うふふふ、ありがとう』
とても可愛い笑みだった。私が男だったら多分惚れてたレベルに。…って、日本語じゃん!
「ちょっとまって?え、えっ?日本語喋れるの!?」
『うん、しゃべれるよ。だって日本そだち。字もかんたんなやつなら書ける。』
なんだ、私せっかく英語頑張ったのに。
「もー、なんで英語で話してたのよ…最初っから日本語で…って、そういえば聞いてなかった。君何歳なの?あと、なんでここに来たの?」
『13さいだよ。目てきは、りんかに会いに来た。』
会いに来たって…
やっぱりどっかで会った?さっきの懐かしさはそういうことなの?
でも、話したのは初めて…
「私、あなたのこと知らないと思うんだけど。」
『まぁ、そりゃそうだよね。でもね、私ね、前世あなたの妹だったの。』
???前世?ん?なに?
私を馬鹿にしてる?…ようには見えないか…。
「そんなの、なんでわかるのよ。」
だって、不思議でたまらない。なんでそんなことがわかるの?前世の記憶があるの?
『私は前世、あなたの妹だった。そして、お姉ちゃんをころしたの。だから、それをあやまりに来た。』
ん?いま、殺したって言った?え?言ったよね?
「こ、殺した!?なんでよ!てか、私覚えてないんだけど?謝ったって仕方ないし。」
『でも、あやまりたくて。ごめんね。お姉ちゃん。』
本当に私のこと殺したんだ。なんか、そんな気がする。この子、嘘はついてない。
「まぁ、いいよ。前世のことなんてこれっぽっちも覚えてないしさ。あ、ちょっと話さない?前世何があったのかとか聞きたいしさ。ケーキあるから…」
って!泣いてるじゃん!
「べる、あんたなんで泣くのよー!」
『だって、だって!お姉ちゃんがやさしいんだもん!前世はぜーんぜんやさしくなかったくせに!』
はぁ?私、そんなにひどい姉だったの?だから殺されたってわけ?
「はぁ、そんなことはいいからさ。前世の私と今の私は別人なんだから。立ち話もなんだしさ、ほら、あがって。」
『ヒック、ヒック、、うん…』
ひとつのベルの音からはじまった、
これが、私とベルの不思議な物語の始まりだった…
私って何?
あの時の私は何をしていたかなぁ。
日々の忙しさに流されて、見失っていたもの。
ここは人が喜びを感じた時にベルがなる世界
私の周りには
色んな人達のベルの音が聞こえる
クリスマスでプレゼントを貰った子供
好きな人と結ばれた女の子
告白が成功した男の子
結婚する恋人たち
子を産む母親
それを見守っている父親
たくさんのベルの音
だけど、一つ一つ音色は違う
その人が持ってる音で
鳴り響く
あなたの周りには
どんな音色でベルがなってますか?
そして
あなたは
どんな幸せをつかみ、
どんな音色を鳴らしますか?
今年のクリスマスも、君とは居れない。
どれだけ君のことを想っていても、
私は気持ちを伝えられずに時間だけが過ぎる。
私はある時、夢を見た。とても美しい夜だった。
私はクリスマスにもかかわらず、外で月を見上げていた。すると、どこからか君がやってきて、こう言った。「今日は月が綺麗だね」
私は、「そうだね。」と答えた。
しばらくして君は、
「ねぇ、プレゼントちょーだい」と言った。
私は「何がいい?」と聞いた。
君はこう答えた。「君が欲しい。でも、嫌なら大丈夫。僕は、君が嫌がることを絶対したくない。」
私は、しばらくしてからこう答えた。
「君という名のサンタさんが来てくれないかな、、、。そしていつか、またこの日に一緒にベルを鳴らしたい。」
それから数年後―――
君は「やっと約束を果たせたね。」と笑いながら言った。
私も笑いながら「そうだね。まさか本当にこんな日が来るとは思わなかったよ。」と言った。
君は、「それじゃあ、改めて、、、一生君を幸せにすると誓うよ。」「私もよ。愛しているわ。」
――カラン カラン――
その時、私たちはベルの音のようにたくさん笑い続けた。
そんな夢を見たことをふと思い出した。
ホントにそうなって欲しいと心から空に向かって願った。
長文読んでいただいた方、ホントにありがとうございました!
シャンシャンシャン……
世間はすでにクリスマス一色。赤や緑の灯りが立ち並び、分厚いコートが翻る。あと一週間もないのだ、当然だろう。
さて、この鈴の音はどの店の客引きだろうか? あちらの飲食店か、はたまたそちらの雑貨屋か。コンビニの可能性だってある。
シャンシャンシャン……
袖に引っ込めた手のひらに息を吐き、帰路を急ぐ。寒い。家で温もりたい。暖房器具が恋しい。
シャンシャンシャン……
ふと思う。クリスマスの鈴とは、こうも重なった音だったか。
もっと、一つの澄んだ音だったのでは?
シャン。
耳元で、一つ。
——鈴は鈴でも、神楽鈴