靉葉

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『ピーンポーン』

私がゴロゴロしてるとき、ベルの音が響いた。
その少し後、
ドン、ドン、ドドン、ドン(ドアを叩く音)
と、アナ雪みたいなノックの音が聞こてきた。
これは、私の彼氏が私の家に来た時に毎回やるノックの仕方。
だから、私は、きっと彼が来たんだと思った。
そして、こう応えた、
「はぁーい、ドア開いてるから勝手に入ってー」

ガチャッ

ドアが開いた。
立ち上がりながら「もー、来るなら連絡してよーメイクもしてな………」振り向き、そちらに目をむけると、見知らぬ女の子が立っていた。そして、その子は美しい金色の髪の色、目の色は青色と緑色のまるでずっと見つめていたら吸い込まれそうなだった。

っていうか、この子誰?会ったことあったっけ…?
なんか懐かしいような気はするけど…

「…え?だ、だれ?」

『Hi. Nice to meet you. My name is Bell.』

その子の声は、とても可愛い声だった。

えーっと、初めましてってこと?だよね。
さっきの懐かしさはなんだったんだろう?

「な、ないすとぅーみーとぅーとぅー、えーっと、まいねーむいず、りんか。」

『Oh Rinka! You are nice name! 』
ん?いい名前だねってこと?

「て、てんきゅー。ベルも、ないすねーむ。」

ちょっと、時間が空いた。何?私の英語変だった?

『…うふふふ、ありがとう』
とても可愛い笑みだった。私が男だったら多分惚れてたレベルに。…って、日本語じゃん!

「ちょっとまって?え、えっ?日本語喋れるの!?」

『うん、しゃべれるよ。だって日本そだち。字もかんたんなやつなら書ける。』
なんだ、私せっかく英語頑張ったのに。

「もー、なんで英語で話してたのよ…最初っから日本語で…って、そういえば聞いてなかった。君何歳なの?あと、なんでここに来たの?」

『13さいだよ。目てきは、りんかに会いに来た。』
会いに来たって…
やっぱりどっかで会った?さっきの懐かしさはそういうことなの?
でも、話したのは初めて…
「私、あなたのこと知らないと思うんだけど。」

『まぁ、そりゃそうだよね。でもね、私ね、前世あなたの妹だったの。』
???前世?ん?なに?
私を馬鹿にしてる?…ようには見えないか…。

「そんなの、なんでわかるのよ。」
だって、不思議でたまらない。なんでそんなことがわかるの?前世の記憶があるの?

『私は前世、あなたの妹だった。そして、お姉ちゃんをころしたの。だから、それをあやまりに来た。』
ん?いま、殺したって言った?え?言ったよね?

「こ、殺した!?なんでよ!てか、私覚えてないんだけど?謝ったって仕方ないし。」

『でも、あやまりたくて。ごめんね。お姉ちゃん。』
本当に私のこと殺したんだ。なんか、そんな気がする。この子、嘘はついてない。

「まぁ、いいよ。前世のことなんてこれっぽっちも覚えてないしさ。あ、ちょっと話さない?前世何があったのかとか聞きたいしさ。ケーキあるから…」
って!泣いてるじゃん!

「べる、あんたなんで泣くのよー!」

『だって、だって!お姉ちゃんがやさしいんだもん!前世はぜーんぜんやさしくなかったくせに!』
はぁ?私、そんなにひどい姉だったの?だから殺されたってわけ?

「はぁ、そんなことはいいからさ。前世の私と今の私は別人なんだから。立ち話もなんだしさ、ほら、あがって。」

『ヒック、ヒック、、うん…』


ひとつのベルの音からはじまった、
これが、私とベルの不思議な物語の始まりだった…

12/20/2022, 1:46:03 PM