『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ブランコ。公園とか子どもの頃はよく行って遊んでたものだ。
公園でよく遊んでたのはやっぱりブランコだな。こぎまくって遠くまでジャンプするとか止まったまま限界まで回して反動で回転させるとかやってた記憶がある。
後は公園にあった木に上ったりなんのためにあったのかわからない丘みたいなのに上ったりしてたな。
それと複数人で乗れるでかいブランコみたいなのと名前わからないけど回転させて遊ぶ遊具。楽しかったな。
でもこの記憶が正しいかはわからない。人間って記憶を改竄しちゃう生き物だからな。
まぁ記憶が正しいかはともかく公園で遊んでたのは確かだと思うし楽しかったという思い出があるのは確かだ。ならそれでいい。
空を飛びたいと思った時
子供が叶えられる方法といえばこれだろう。
放課後の校庭か、近所の公園か、それは問題ではなく。
ただただ何処まで高く漕げるか。
何処まで空に近づけるか。
恐怖心は勿論ある。
それでも、望まずにはいられないのだ。
地に生きる人間という種に生まれたからには、
子供だろうが大人だろうが望むのだ。
2024/02/02_ブランコ
ブランコ。下の子が幼児だった頃、近くの公園に連れて行けばまずはブランコ。
何故、ブランコは大人気なのかな…?
私にも子どもの頃があったから、「ブランコ大好き」な子ども達の気持ちはわかる。ハイジのブランコは、ちょっとあこがれ。
ある日、「ママも乗れ」と子どもに押し押しされて、公園のブランコに座った。何十年ぶりだろう…?
ブランコってこんなに小さかったか。揺らしてみた。地面に足がぶつからないようにする必要があった。うーん、小さな子ども達が安全に遊べるような造りだから仕方ないけど、これけっこうキツいぞ。
大きく揺らしてみて、自分の感覚に驚いた。酔いそうだった。疲れでジャイロ(三半規管)が対応できないのか? それとも体格に対する移動半径のせいなのか? その日はそれまでにして、また次の機会に試してみたが、まったく同じ感覚になった。
ブランコなのに揺れて遊べない。自分の身体から「子ども時代」が、いつのまにか去っていたことに、寂しいような気持ちになった。高く高く漕いで空を真っ正面に見ることは、思い出の中のものになってしまった。
まあ、子ども達のためのブランコだ。大人は譲るのが分別というやつなのだろう。
子どもの頃、ブランコの立ちこぎでどれだけ高いところまで行けるか試したことがある。ぐんぐん上がったが、一定以上は行かなかった。それとも行けなかったのか。
2人乗りもした。向かい合って立って乗る形、1人は座り1人は足を広げて立つ形。さすがに3人乗りはやったことがない。
両脇の鎖を持ってブランコの板の上で前回りもしていた。
当時はよくある光景だった。
いまはブランコの立ちこぎや2人乗りは禁止されていたり、たとえ禁止されていなくてもルール違反、マナー違反と見なされたりするらしい。
理由はまず危険であること。そして、土足で立ちこぎをすると板が汚れて次の人に迷惑だからだそうだ。
禁止と聞いたときは驚愕したが、理由を聞けばなるほどと思わないこともない。
立ちこぎで落ちたことはないけど、座り乗りしているときに滑り落ちるとスイングした板が頭に当たって痛かったな……と思い出すが、安易に昔のことを持ち出すのもいまは不適切なのだろう。
ブランコひとつとっても常識や価値観はアップデートされゆくもの。
ところでジャングルジムはどこに消えた?
『ブランコ』
「ねぇ、海沿いにあるブランコ乗りにいかない?」
「いいね、行こうか」
わたしがあのブランコが好きな理由。
「わぁ、やっぱりきれい」
波の音
海の匂い
きれいな夕焼け
嫌な事を全部忘れることが出来るここが
わたしの居場所。
『ブランコ』
ブランコ
バレエ教室の帰り、一週間に一度だけ
ブランコを漕いでいたのは昔のこと
もう何年もブランコには乗っていない
今どきは事故の影響ですっかり遊具の撤去された
寂れた公園しかない
楽しかった
何をするでもなく、ゆらゆらと揺れて
ブランコで一週間の区切りをつけていた
車椅子に乗る女性、白い網タイツにニーハイブーツ。
白いキャスケットと赤いメガネ。どっからどう見てもオシャレ。ヨイショと漕ぎ出して足を前に投げ出した。勢いよく漕いだご機嫌なブランコ乗りのようだった。
彼女にはその二本の足で立つ、歩く能力はないようだが、しかし、背中を丸めて、下を向いて歩くわたしより、いやその場にいた誰より、自信に満ちて自分らしさを大切に生きているように見えた。
そうでなければ風景だったはず。いつもの日常だったはず。
とても刺激的な出会いだった、また会えたら声をかけようと思う、素敵ですねなのか、お手伝いしましょうかなのか。その出会いを楽しみに駅前を、少し、顔を上げ歩く。
【ブランコ】
ブランコ
「あれ?珍しいな。」
隣町に赤ちゃんポストができたと言うので、何となく見に行った帰り道、通りかかった公園のブランコが普通と違って見えた。一般的な公園のブランコは2つ並んでいるのに対してこの公園のブランコは3つ並んでいた。
「まぁ、3つあっても問題ないもんな。」
こう見えても小学生の頃はブランコの達人だった。ブランコを立ち漕ぎで思い切り漕いで、頂点に到達する寸前にジャンプし、ブランコが頂点に到達して止まる瞬間に宙返りして座板に着地する。名付けてドラゴンスピンを繰り返していた。
30代を迎えた今、そんなことをしたら怪我をするだけだが、懐かしさから少し座って見ることにした。
「やっぱり真ん中かな。」
真ん中のブランコに座って少し漕いでみる。悪くない。いいブランコだな。自分にもこんな童心が残っていて嬉しかった。最近はスマホゲームでちっぽけな達成感を味わうだけの日々だ。
ゲームのスタミナが気になってスマホをポケットから取り出そうとしていると、若い男女がやってきて、それぞれ右のブランコに男が左のブランコに女が、立ち乗りで漕ぎ出した。
気まずい。普通、他人を挟んでブランコに乗るか?どうしてもブランコに乗りたい訳じゃないだろ?
「これで良かったのかしら?」
「これで良かったんだよ。」
「私は自分の手で育てたかった。」
「僕だってそうだよ、だけどしょうがないじゃないか、俺たちの経済力ではきちんと育てられない。」
おいおい、深刻そうな話をしてんじゃねぇよ。
もう限界だ。俺は立ち去ろうとした。
「待って下さい。僕たちの話を聞いて下さい。」
「えっ?俺?」
「そうです。ブランコに戻ってくれませんか?」
俺は面食らって、思わずブランコに腰掛けた。
「俺なんかが、話を聞いても仕方がないでしょ?」
「僕たち、さっきそこの赤ちゃんポストに子供を預けて来たんです。でもお互い思うところがあって、でもあなたが間に入ってくれたら喧嘩しないで済むかなって。」
「いや、俺は間に入ったんじゃなくて、オタクらが俺を挟んだんだからね。」
「でも、僕たち見たんです。赤ちゃんポストに向かって叫んでらっしゃいましたよね?何か事情があるんじゃないかと思って、話して下さいませんか?」
見られてたか?少しの罪悪感と羞恥心に襲われる。
「別によくある話ですよ。俺の母は、俺のことを産むとさっさと父と別れて出て行ったそうです。今時片親の子なんていくらでもいるし、自分が特別不幸だなんて思ってはいませんよ。でもね、俺はダメですね。自分は必要とされて産まれてこなかったんだという思いが、人生のど真ん中を貫いちゃってる。彼女と付き合ってもそう、会社に勤めてもそう、自信のなさが影響して上手くいかない。いや、ただ単に俺の能力が低いだけなのかもしれないけど、それって同じことだろ?
この街に赤ちゃんポストができたって言うんでちょっと見に来ただけなんです。だけど、赤ちゃんを置いて行くカップルを見た時につい感情が昂っちゃって。それだけです。」
「すみません、イヤな話しさせちゃって。」
「別にいいですよ。ただね、あなた方が俺に話しかけたのが、少しでも赤ちゃんを置いて来たことを後悔しているからならば、全力で引き留めますよ。あなた方の人生に介入する権利なんてないし、あなた方の幸せを保証できないけど、赤ちゃんを自分たちの手で育てて貰えませんか?俺はね38年間、結婚したら幸せな家庭を築くんだって生きて来たんですが、叶えられていません。その夢をあなた方に託してはいけませんか?」
「健一さん、私、やっぱり、自分で育ててみたい。」
「そうだな、誰に反対されたっていい。もう1度育ててみよう。」
健一と呼ばれた男性はブランコ降りると俺の方を向いた。仕方なく俺もブランコを降りる。
「勝又健一と言います。失礼ですがお名前を聞いても構いませんか?」
「進藤濁美です。赤ちゃんの名前に濁美とは付けないで下さいね。仕事も恋愛も上手く行かない子になっちゃう。」
「進藤さん、それはお約束できないですね。」
カップルは赤ちゃんポストがある方に向かって行く。
「まさか、ブランコに座っただけでこんな事に巻き込まれるとはな。でも何だろう、なんかスッキリしたな。」
それから程なくしてX市Y町Z公園にあるブランコに乗ると悩みが解決されると言う噂が広まった。
【ブランコ】
前に後ろに
高く低く
ブランコは揺れる
慣性のままに
前に後ろに
高く低く
ブランコは揺れる
君を乗せて
いつか空に還るまで
久々に公園に来た。空はどんより曇っている。雨が降る予報なのか、人はほとんどいない。
たった一人、子供がブランコで遊んでいる。
その子はブランコ板に上半身を預け、走り始めた。板が最下点に着くと同時に地から足を離す。ヒーローが飛ぶ姿でもやりたいのかな、と僕は思った。
危ないからやめなよ、と言いかけてやめた。
その子は泣いていたからだ。
家で悲しいことがあったのだろうか。小さいのに親もいないし、寂しいのだろうか。
そのとき、自分自身の記憶が蘇る。
僕はブランコが苦手だった。ブランコ板に腰掛けて足を浮かせるだけで胸の鼓動が激しくなる。友達と二人で公園に遊びに行っても、友達はブランコ、僕は滑り台で遊んでいた。
その友達と離れ離れになって、僕は……。
その子は過去の自分の姿だと気づいた。
「きみを、ほんとうの心の場所に連れて帰ろう」
天気予報は外れたのか、晴れ間がさしてきた。
空中ブランコのような生活が続いていると思う。不安定で刹那的。それでも、全身に風を受けて次の地点を見定め、飛び立つ時は気持ちがいい。
昔学校をサボって、その朝初めて知ったような当てずっぽうな場所へ行ってみたことがある。その日から私の全身が、自分で決めることの楽しさを忘れられずにいるのだ。
元の地面に足をつけられないまま、だからこそ、せめて投げやりになってしまわないように。毎日を丁寧に、不安定に暮らしていきたい。
これを読んでくれた人に、爽やかな1日が訪れますように。
ネクタイ締めた大の男が、公園のブランコひとつ占領して夕飯を食う。
こんな迷惑行為を毎夕続けていたら、そのうち俺は、遠巻きにひそひそ『ブランコの妖精』なんて呼ばれていた。
「何とでも言いやがれ」
今日もブランコを軋ませながら、おにぎり片手に、背中丸めて携帯の画面に集中する。
すっかり日も暮れて、いつもなら公園に誰もいなくなる頃。
ふいに気配を感じて顔を上げると、俺の目の前に、よれよれの服を着たガキがひとり立っていた。
「うわ、びっくりした。何だお前」
「なあ、おっさん」
「おっさんじゃねぇ、まだ20代だ」
「やっぱりおっさんじゃん。おっさん『ブランコの妖精』なんだろ? おれに立ち漕ぎ教えてよ」
「いやいや、もう夜遅いから家に帰れよ。お母さんが待ってるだろ」
「かーちゃんならさっきまた仕事行った。なあ、教えてくれよ」
「……」
気まぐれだった。
運動神経にはそこそこ自信があるから、ガキにそれを自慢したかったというのもある。
その日から、こいつは毎晩遊びに来た。立ち漕ぎができるようになっても、何かと理由をつけてここに来続けた。
◇
ある日のことだった。
「なあおっさん、おれ、じいちゃんちに引っ越すことになった」
「……そうか」
「かーちゃん、もうかけもち? しなくていいんだって」
「そりゃよかったな。元気でやれよ」
それから別れ際、俺はこう付け加えた。
「俺みたいに、迷惑な大人にはなるなよ」
ガキは、にかっと笑った。
「やだね、おれもいつか『ブランコの妖精』になるんだ」
『ブランコ』
最近同じ夢を見る。
夢はいつもブランコを漕いでいるところから始まる。
隣には白いワンピースを着た少女。
いつも向きが揃わないから
顔を見ることは無いんだけど
そしていつも俺は声をかけようとする。
でも声が出せないんだ。
自分の夢の中なのに
そのあとは場所が変わるんだ。
ここは前と変わってたりするから
ランダムで変わるのかもしれない。
でも場所が変わっても白いワンピースの少女はいつも
俺の前にいて追い越そうとしても出来ない
この夢からどう脱出できるのだろうか
─────『ブランコ』
いったりきたり
ずっと同じ場所でよろこんだりさみしくなったり
「立ち漕ぎできる?」
「できるでしょ」
「ふたりのり」
「制服汚れるぞ」
「踏むなよ」
冷たい金属を握りしめる愚行。
でも近づけるなら。
「ケツでけぇ。踏みそう」
「ぶっとばすよ」
「俺が座った方がいんじゃね?」
「ぶっとばすよ」
これでいい これがいい
もう一歩踏み出すのが怖いからずっといっしょに揺れていたい
2024/02/01 ブランコ
ぶらぶらと揺れ動く私の心はいつになったら止まるのだろう
もしも太陽がなかったら生物が生きることができない。また陽を浴びないことでビタミンを得られず風邪などひきやすくなる。だから太陽は我々の生活を支えており必要不可欠な物である。
お話シリーズNo.1
美しい乙女は青いブランコを漕ぎ続けていました。
空に届こうとして、いつまでもいつまでも百年千年と漕ぎ続けたのです。
全てを忘れ漕ぎ続けました。
それでも空には届きません。
神々は乙女のそんな姿を見て、乙女を空へと放ち星座にしました。
乙女はブランコの星座として夜空を輝かせているのです。
題 「ブランコ」
récit œuvre originale
☆ブランコノセイザハタブンアリマセン、ソウサクデス
小学生の頃、昼休みになれば毎日学年問わず取り合いになってたブランコ。私もブランコは大好きだった。ブランコを高くあげて、そこから落ちる時の浮遊感とか乗って揺らすことしかできないけれど、そこから発展する変な遊びが楽しかったから。もう一回小学生に戻って思いっきり遊びたい。
「ブラコンが欲しい」
息子がそう言った。
ブラコン?
ブラザーコンプレックス?
いや、さすがにわかってますよ。
ブラコンじゃなくてブランコね。子供特有の言い間違いね。
一生懸命作ったよ。
庭にある木に、ロープと板を括り付けて。パンダが遊ぶようなあんなものじゃない。ちゃんとした、立派なブランコだ。
息子に自慢気に見せた。
どうだ。これがお父さんが作ったブランコだ。君の為に作ったブランコだ!
「違う! ブラコンなの!」
違う!? ブラコンなの!?
あれか? 兄弟が欲しい的なことだったのか!?
よくよく話を聞いてみれば、ブラックコンテンポラリーという音楽のジャンルがあるらしく、その音楽が聴きたい。という意味だったらしい。どこで知ったんだそれ。
わかるかぁー!!
顧客が本当に必要だったもの。
その通りのものを用意するのって、本当に難しい……。
『ブランコ』
ブランコ…
ブランコにさよならをして去ってゆく
愛してるってきっと言えずに