『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
久しぶりに公園に来た
昔は広かったはずの
無限に遊べた、懐かしき遊び場へ
滑り台、砂場、鉄棒
どれもが小さく
今の自分が遊ぶには不釣合いな遊具達
ブランコにそっと座った
昔に比べたら狭くて座りにくい
少し体を揺らしてみる
ブランコが心ともなくギィギィと揺れる
昔は遠くへ行けたはずの遊具
今はどこにも行けない遊具
ブランコから立ち上がり、背伸びをする
遠くへは行けないが、歩いていける範囲なら
きっとどこだって行ける
今日はどこまで行こうかな
【ブランコ】
『ブランコ』
子どもの頃はどこまでも
大きく漕げたのに
50も過ぎると
目眩と吐き気
家事をしてくれていつもありがとう
ヘロヘロになって頭がバグリナがらも家事をしてくれてありがとう
食洗機があったらもっと楽になるだろう
ゆらり、ゆらり。
楽しかったはずの遊びは、いつの間にか幸せと不幸せを表すようになって。
思いきり振りきることができなくなった。
何で、そうなったんだろう。
ただ言えることは、飛び降りた先に待つのがどちらかなんて解らない事実だけだ。
ブランコ
人生とはブランコのようなものなのかもしれない、だがそれにしては不幸と幸福が釣り合っていない。いくら頑張ってもこのブランコは前に進んではくれないんだ。
ブランコに乗れば
貴方に近づける気がしたの。
空があまりにも近かったから。
ーブランコー
幼かった頃は
やれ立ち漕ぎだ、二人乗りだ
そのうち着地地点を競ったり
若かったなあと。
楽しかったはずの遊具も
今じゃ三半規管がやられ、
すぐに酔ってしまうんだな、これが。
テーマ【ブランコ】
制作者:いと。 2.1 2023 22:55
君と一緒に遊んだ場所、
君に相談を聞いてもらった場所、
君が僕に初めて涙を見せた場所、
僕が君を初めて”ぎゅっと抱きしめた”場所。
――君が僕に最後の笑顔を見せた場所。
久しぶりに僕はあのブランコに腰掛けた。
今は16時、肌寒い時間帯だからか周りに人はいない。
もちろん、ずっと一緒だった君も。
「きぃ...きぃ...」
静かな公園にきぃ..というブランコの音だけが響く。
なんだか心にぽかんと
穴があいたような気がした。
僕は地面に寝転がり無心で空を眺める。
「っ....なにっ..これ...、」
胸が痛い、ぎゅーっっと締まっていく感覚。
「...でもっ、」
この痛みもどこか懐かしかった。
今まで誤魔化してきた感情が次々溢れてきて、
それと同時に君との思い出も次々溢れてきて、
すごく、すっごく苦しい。
けど何より、今僕の頬を伝っている涙が、
次々と溢れ出てくる涙が、たまらなく愛おしかった。
言葉では上手く表せないけど、
僕が僕を素直に受け入れてくれている感じ。
「...あったかい、」
今は真冬の夕方。暖かいはずがない。
でも僕が暖かく感じた理由。
ちゃんとあるんだ。それはね、
「君は僕が弱みを見せた時
”ぎゅっと抱き締めてくれたから。”」
紫、桃、橙色でグラデーションされた空と
きっと今”抱きしめてくれている”君が
2人でブランコをこいだ思い出と
夕日に染まった公園を再度、僕達色に色付けた。
振り子のような人生に飽きたので、
自分に自信を持ちたいと思います。
みんなーーーーーー今日もお疲れ様。
#ブランコ
【ブランコ】
キーコキーコと悲しい音が鳴る。公園のブランコで漕いで見えるのは小さな小さな我が子の丸まった背中。いつもは仲良く遊んでいる友達がいるのに。今日は一人。
「どうかした?」と私は後ろから声を掛ける。
「……友達とケンカした……。」ふてくされたようなでもちょっと寂しそうな声で息子は返す。
「それで、どうしてケンカしちゃったの?」と言いながら私は息子の隣のブランコに腰掛ける。
「俺が大事にしてたもの壊したから、だからもう遊んでやんないって言っちゃった。」
「そっか……。でも本当は言い過ぎちゃったなって思っているの?」
「うん……。」
「なら明日仲直りしてみれば?」
「でも壊したし」
「ちょっと見せて?これ直るよ!大丈夫」
「本当!?」
「大丈夫直るよ。明日は仲直りできそう?」
「出来るかな?」と不安そうな息子を見て私はブランコから立ち息子のブランコの後ろに行き、背中を少し押す。
「大丈夫だって!きっと許してくれる。なんたって自慢の私の息子だからね!仲直りしていつもの元気出しなさいよ!」
ブランコは、背中を押せば高くなる。もちろん自分でも漕げるが二人で協力することは大事だと教えてくれる。また、順番を待つこと、交代すること、子供と目線を合わせることを。そんなことを思いながら明日の息子に背中を押す。
「ブランコ」
ちょこんと乗ったとき
生まれたさざ波
膝をうんと伸ばし曲げを
しているうちに
大波を呼ぶ
地球には真下に落ちる力しかないと思っていた
それがこんなに高く伸び上がる
まるで地面から離れたがっているように
ずっと揺られていればいつか
宇宙まで流れつくみたいに
摂理から切り離されて
自由になった身
今度こそ 今度こそ 今度こそ
とぶ
#ブランコ
思い出のブランコ。
今は一人でしか乗れないブランコ。
君と笑い語り会ったブランコ。
もう君とは話せないんだね。また会えたらこのブランコに乗って一緒にはなそう。
『ブランコ』
乗り物だね。乗り物だ。
小さなおしりじゃなくちゃ!
大きなおしりは抜けないね。
僕たちの星にも作るかい?
重力の計算してさ、作れないかな?
いいね 面白そうだ。
靴とか、飛ばそうよ!
いいね!飛ばそ!飛ばそ!
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2/2 16:50 編集にて
上の最初の投稿は、寝る前の数分で思ったままに書いた。
わたしは、ブランコに、これといった思い出がないので浮かんだイメージをそのまま文字にした。
あまり丁寧ではないけど、宇宙人もブランコを楽しんでくれたら嬉しいから、まあ、いっか。
おしりが抜けなかったのは、わたしですけどね。
本当に嵌ってしまって、なかなか抜けなかったのです。
このアプリの紹介文の出だしに
「いま心になにが浮かびました?
その想い、そっと教えてください」とあるし、、、
心のままに、付け足しちゃいます。
ほとんどの子は好きなブランコ。
高いとこ苦手な私はそこそこで。
でも田舎でのんびり出来て大好きだった。
自分で漕いでブランコを高くできる子
友達から助けて貰って出来る子
できなかった子
自分でできる子は努力したんだね。
友達に助けて貰えた子は良い友達いるね。
出来なかった子には人間出来ないものがあるよ、でもチャレンジしているのが凄い!
みんな色んなことにみんな経験して欲しい。
ただ楽しいブランコでも取り合いになるし、
靴飛ばしなんかして怪我する子もいる。
昔っからだわ。
スカートの子とかジャンプして沢山とべた子、
頑張りすぎて怪我した子。
懐かしい。
人生も、似たり寄ったり。
争って競って嫌な気持ちだったり
乗りたくないブランコ乗せられて。
で、あの日のブランコを思い出して勉強する。
新しく乗れるブランコを探す。
「 私 、優しくないよ 。」
ブランコを漕ぎながら 、急にそんなことを
呟く彼女 。
一体どうしたのだろう。そんなことを思いながら 、私はなんて返そうかと 考えた 。
それでも何も思いつかなくて 、
私は彼女に対して 何も返答できぬまま俯いた 。
「 そんなことないよ 」
なんて 、なんだか無責任な気がして 、私には到底言えなかったのだ 。
その無言の空気を切り裂くように 、
彼女は言葉を続けた 。
「 あんたみたいに 、」
…と。でも、私にはそれがどういう意味か
分からなかった 。
「 どういう意味? 」
そう聞こうと思った瞬間 。
紺色の靴が一つ 、宙に舞った 。
── 彼女の靴だ 。
その靴は思ったより遠くへ飛んだようで 、
彼女は少し焦りの表情を見せつつ ブランコから立ち上がり 、無言で片足を上げながら必死に 靴の飛んだ方向へと向かった 。
そして紺色の靴をしっかりと履き直した彼女は 、
「 じゃあね 。」と 一言 。
私も咄嗟に「 またね 。」と返す 。
そんな出来事から 、 約数ヶ月が経過した 。
彼女には未だに あれがどういう意味で 、どういう意図があったのかは聞いていない 。
いや 、聞いていないのではなく 、聞けていないの方が正しい 。
私は 、誰もいない教室で1人 。
彼女の机の前に立つ 。
そっと木目をなぞり 、 椅子を引いて 、彼女の席へと座る 。
窓から入ってくる爽やかな風と 、キラキラと光る太陽の日差しが心地よくて 、なんだか眠ってしまいそうだ 。
そういえば彼女は 、この席でよく授業中に居眠りをかまし 、先生に怒られていたな 。
なんて 、懐かしい思い出に浸る 。
彼女の机の上に置いてある 、白い一つの花瓶と 、その花瓶の中に咲いている一輪の花 。
「 ねぇ 、私だって 、優しくないよ 」
彼女がどういう意味を込めて 、
あの日私にあの言葉を向けたのかは 、
彼女に聞かないと きっと永遠に分からない 。
でも 、一つだけ言えることは 、本当に私は優しくなんかない 。ということだ 。
私は優しいのではなく 、「 断れない性格 」なだけである 。
だから リーダーシップのある 、正義感の強い彼女に 、私はずっと憧れてた 。
私が いじめられていることに気づいて あなたが私を守ってくれた あの日のことは きっとこの先もずっと 忘れない 。
… まるで 昨日のことのように 、鮮明に思い出せる 。
でも 、そのせいであなたは 、
あの日からいじめの標的になった 。
それに私は気づけなかった 。
気づいたのは 、 あなたがいなくなったあと 。
「 … ねぇ 、どうして 、言って … 」
くれなかったのか 。
言ってくれたら 、もしかしたら助けられてたかもしれないのに 。
「 … 確かにあんた 、優しくないよ 、」
私に隠し事するところとか 、
私を置いて1人で先にいってしまうところとか 、
1人取り残された私の気持ちも考えずに 。
言ってよ 。いくなら 。
言ってくれたら 、私も一緒に いってたのに _ 。
「 ねぇ ? 今からでも遅くないかな 、? 」
私は 優しくないから 、あんたの気持ちなんてこれっぽっちも考えていない 。
それでも 、分かってる 。私がそっちにいってあなたに会えば 、大激怒されることくらい 。
でも 、もし大激怒されたら 、私も大激怒してやるんだから 。
「 怒りたいのはこっちだ ! 」ってね 。
で 、2人して疲れるまで激怒しあったらさ 、
またいつもみたいにバカ笑いしようよ 。
だから 、…
「 まっててね 。」
Fin .
ブランコに乗ると、手が鉄臭くなる。強く記憶に残っている匂いだ。
大人になった今も、ブランコを見かけると、子供の頃に、遊んだあと手に移った鉄と錆の匂いが脳裏に浮かぶ。
でも不思議なもので、子供をつれて公園へ行き、一緒にブランコで遊んでも、あの冷たい鉄の香りを感じることはできないんだ。大人になって、嗅覚が衰えたか?
たぶん、衰えたのは感受性だと思う。色々なものを離れた視点で見るようになり…あの頃のダイナミックな、直接的な感動を感じることは少なくなった。
ブランコに乗っていた私の番は終わり。
次は子供たちへ、順番を譲ろう。
楽しんでくれればよい。
楽しんだら、また次の世代へ譲ってあげてね.。
テーマ:ブランコ #81
突然現れたリーリエと名乗る妖魔族は、勝瑠の付き人…いや付き人外らしい。勝瑠から伝言を預かってきたというーー
「リーリエ。勝瑠は無事なのか?」
『はい…。怪我をしているわけではなく、喋ればするのですが、鎖に繋がれ勝瑠のそばには組織のものと見られる人に警備しています。それにしても、人なのでしょうか…あの人たち』
リーリエはそう言って首を傾げる。
『リーリエはどうしてその警備をくぐり抜けてこれたんだい? 強行突破、してきたようには見えないが…』
『はい。何でなのかその人たち、勝瑠が能力者であることは知っているものの人外は、見えないみたいで…』
その言葉がさっき得た情報と重なる。
人でも人外でもない…。化け物。
「リーリエ、それで勝瑠の伝言は?」
『あっ、はい!! えっと…。『奴らは僕たちの能力を知っている。むやみに近づくな』って』
リーリエはそう言った後、俯いた。リーリエだってその言葉の意味を知っていっているのだろう。
「なるほどな」
僕がそう言うとリーリエはナニか言おうとして口を開き…そのままくるりと背中を向ける。
『勝瑠はいつも私に言うんです。『ブランコ』を大切にしろって』
「ブランコ?」
『
『 ブつかって
ラくにならなくても
がまン強く粘り
自分をコろしても相手を傷つけるな』
の『ブランコ』です。変ですよね。自分を殺してまで
相手を傷つけるなって』
ハハッと笑っているリーリエは眉をハの字にして笑う。
『勝瑠は優しすぎるんです。人を傷つけるくらいなら死んだほうがマシだって言ってるようなものじゃないですか。もっと頼ってほしいのに。何でも1人でやってしまうんです』
リーリエは下唇を噛んでいた。
『こんな時にしか、私は役に立てないんです…』
「リーリエ…」
僕は震えるリーリエを見てそう呟く。
『確かにな。1人で突っ走ろうとする姿はやっぱり、兄弟なんだな』
『…え?』
リーリエがシャドウの言葉に顔を上げる。
『まぁ、人を傷つけることを嫌うってとこもか』
「そうか?」
『そうだろ。この前も人助けしていたし』
「あれは、たまたまだ」
『そういうとこが可愛くねーんだよ』
シャドウがケケケッと笑う。
「リーリエ、侵入する経路は?」
『え…』
「だーから。そこの建物、侵入する経路は?」
僕がそう言って手を組むとリーリエは首を横に振る。
『だめです! 勝瑠は真様が傷つくのが一番嫌がります!!』
リーリエは首がもげそうなほど振っている。
「勝瑠の伝言無しでもそうしていた」
僕がそう言うとリーリエは首を振るのをやめた。
「僕の弟なんだろ? 助けない意味がない」
僕は片口角を上げる。
『でも…』
「これは僕の考え。リーリエはちゃんと伝言を僕に伝えた。それでいい。これから僕が侵入するときは、全部自己責任でやる。だから、情報教えてよ」
リーリエは僕をまっすぐ見ていた。リーリエの目に涙が溜まっていった。それはもう少しで零れ落ちそうなところ小さなリーリエの手がそれを拭う。
『わかりました。私も援護します』
昔はブランコが大好きだった。
ノーマル乗り(?)、立ちノリ、2人乗りといろいろやったものだ。当時は純粋に楽しくて楽しくてしょうがなく、ブランコを見つけると何の迷いもなく飛び乗っていた。よくブランコの取り合いで喧嘩をしたものよ。
今久々にブランコを見てまず思うことは、「服が汚れそう」、次に思うこと、「壊れないか心配」そして実際に乗ってみると、すぐ酔ってしまい楽しめず…。
なんだかなあ…。
大人になっていろんなリスクを考えるのは大事なんだけど、昔の何も疑わず純粋に楽しむということがなかなかできないことを寂しくも思うねえ…🍃
ぶらんこ
高く 強い陽射し
乾いた熱い空気
生きものたちが皆 光から身を隠している時間
大きな木の ゆたかな葉陰に 揺れるぶらんこ
腰かけて つま先をついたままゆらゆら揺れる
葉がつくりだす 涼しい風
揺れながら 本を読もう
遠い海の 山の 知らない国の物語を
ゆらゆら揺られて
こころはかぎりなくひろがっていく
「ブランコ」
#4
近くの小さな公園。二人でブランコになった記憶。
時間がゆっくり感じられて、幸せだった。