『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
学校帰り、ブランコで立ちこぎして、高く高く上がるのをよくやった。
小学生の頃のはなし。
ブランコだけじゃなくて、ほかにも色々遊具があった。まだ危険とかなんとか、あれこれ言われて撤去される前の時代。今思うと、危険とは隣り合わせだったのよね、ほんとに。そのギリギリのスリルが楽しかったのかもしれない。
ブランコの記憶からあれこれ芋づる式に思い出して、われながら意外だったのが、ほとんど、ひとりで遊んでいたこと。友達と遊具で遊んだ記憶がほとんどない。なんでかはわからない。けど、ひとりでも楽しかったような氣はする。
登り棒に登って、てっぺんからあたりを眺めるのも好きだった。あの頃の身軽さに戻れるものなら、戻りたいなあ。
2023/02/01 今日のお題:ブランコ
キーコーキーコー
ブランコが揺れる
夕暮れに、君と。
はいーっ…最近短いね‥w(すいません)
今日、いいねが100いって、一日中深夜テンションでいました(笑)
嬉しいな!あははっ!
ありがとうございます。
私の文を読んでくれてる人がこんなにいるんだって....!!!
もっと丁寧に書こうと学びました!
さて!今日のお題はブランコ!
ブランコといえば皆さんは何を思い浮かべますか?
私は…小さい頃に友達と夜になるまで遊んでたなぁ…って感じです!
今回は『君』と一緒に社会から逃げ出してきたこのお話でした!
(あとは想像におまかせします…)
疲れたら一回休むのも、大事だよねん(^o^)
さあ!今日もしっかり疲れを取って、また頑張るぞ!!
もうすぐで金曜日だ!!ファイトーっ!
ここまで読んでくれた諸君!!!
礼を言う!
さらばだっッッッッッッ!!!!!!
お題:ブランコ
「お、公園だ。珍しいな、今時。」
彼女がふと横を向いて言った。
視線をそちらにやると、春の日差しに包まれた小さな公園がそこにはあった。
といってもあるのは小さなブランコと、あたりに咲くたんぽぽの花だけだ。
「珍しいね。最近見なくなったよなぁ。」
なんとはなしに返事をして歩いていると、視界の隅にいた彼女が消えた。
ん?と思って後ろを振り向くと、すでに彼女は公園に足を踏み入れていたのだった。
「え、どうしたの?」
「ちょっと遊んでいこう。」
「えー……、ご飯どうするのさ……。」
まったく、なんのために出かけたんだか。
彼女はずかずかと公園に入り、躊躇いなくブランコに腰掛けた。
「ジーパン。汚れるよ。」
「こんな面白そうなものを前に服の汚れなんて気になるか。」
ただ、小石が尻に当たって痛いな。
とぼやいた。
……僕たち今年で28なんだけどなぁ。
まあ本人が楽しそうならいいかぁ。
彼女はたまにすごく子供っぽいことがある。
なんというか、昔付き合っていた頃より感情豊かになった。
よく笑い、よく不機嫌になる。
笑う時も以前のお淑やかな笑みとは違う、無邪気な笑み。
その顔はきっと、大人になった証だ。
「お、いいこと思いついた!」
彼女は口の端をにっと歪めた。
嫌な予感がする。
「祐介、私の前に立って……いや、違うもう少し手前。そう。おっけー。」
目の前で棒立ちになった僕を見ながら、彼女はイタズラっぽく笑う。
そして地面を蹴った。
彼女を乗せたブランコはゆっくりと動き出す。
彼女が足を動かすたび、ブランコは徐々に大きく揺れていく。
そしてようやく彼女の体が目の前に来た時だった。
彼女の足が僕の腹を直撃する。
「あふっ。」
「あははははっ!」
小気味よい笑い声が遠ざかっていく。
「服汚れちゃっただろ!ご飯どうすんのさ?」
「カップ麺!」
再びこちらにきた足は、今度はちょんと触れる程度だった。
「なんかさ、いいよなぁ。ブランコ。ぶらぶら揺れるー。」
彼女が口ずさむ。
「祐介がー遠ざかるー、祐介がー近づくー。」
「楽しいのか?」
「楽しいよ、なんか昔の私達みたいじゃない?」
近づいて。
遠ざかって。
よっ。
と彼女はブランコを飛び降りた。
僕のすぐ隣に並ぶ。
「あー、こんな気分の時に吸うタバコは美味いだろうなぁ。」
「医者に1日2本までって言われてたでしょ。」
「ちぇっ、後1本かぁ。」
彼女は軽やかな足取りで公園を後にする。
もちろん僕も一緒にだ。
「あ、じゃあ祐介が粉薬飲んでる時に吸うことにするかな。
あの薬飲んでる時の祐介、顔が岩石系モンスターみたいで最高なんだよね。」
「……なんてやつだ。あの薬本当に苦いんだよ……。」
笑いながらきた道を引き返していく。
今日はなんだか、風が一段と暖かく感じた。
ブランコ
夕暮れ時、いつも第八公園の奥にあるブランコに乗る。その、ふたつしかない片方に座って、足を振りだしてみる。そうすれば、夕日にさらされた影は近づいたり、大きくなったりする。
それでも影はたったひとつ。昨日も今日も、明日も。きっと、ここでずっと待っている。影がふたつになるまで。
「ブランコ」
少し頑張って少し上にいく。
とにかく頑張って少しでも上にいく。
そんなブランコが好きだ。
ーー4月ーー
新学期が始まった。勝負の年だ。
そう言うのも今年は受験生だ。入試は2月。残り10ヶ月で少しでも上を目指す。少しでも得点を多く取れるように……
ーー5月ーー
なんだかんだ言って受験を経験していない僕からしたら、どうすればいいのか分からない。
中2の時初めて塾に通って、やっと良い勉強法を見つけた。それまでは適当にノートに重要用語を書いて終わっていた。
良い勉強法を知らなかった僕は何が勉強かもあまり知らなかった。
それと同じ状況が今起こっている。受験を経験したことがないから、何もすればいいか全くわからない。
ーー6月ーー
徐々に塾や学校から内申の話が出てきた。けどやっぱり分からない。内申が大事なのは分かってるのに、心のどこかで舐めている自分がいる。
ーー7月ーー
今思えば、今この状況は中2の頃と変わらない。受験だからといっても僕は何も変われなかった。
ーー8月ーー
夏期講習。そこでやっと気づいた。塾長からの話で僕のすべてが目覚めたように感じた。
ーー9月ーー
後半戦だ。前半戦では何も変われなかった。でも今は違う。変わったんだ。心の中にあったサボりたいという気持ちも無くなった。全部受験の気持ちに変わった。
ーー10月ーー
「このままじゃキツい」
たった一言で人はこんなに変われるだなんて知らなかった。
その一言を聞いてから、より頑張った。
ーー11月ーー
過去は変わらない。それが今分かった。内申は全く足りていない。
ーー12月ーー
少し勢いをつけて上へ行こうとした。でも変わらなかった。そんなブランコだった。
ーー1月ーー
「キツい」
そっか。結局僕は心のどこかで舐めていたんだ。もっと頑張れるだろ。
ーー2月ーー
勉強。この一心。すべてを注いだ。
ーー2月下旬ーー
少し勢いをつけて上へ行こうした。今回は前と違かった。
上へ行くことができた。
そんなブランコだった。
今でも好き
たまに乗りたくなる
でも乗れない
時間って残酷
ブランコ
大人はブランコには乗れないと
大人になって初めて気づく
子どもの時だけの特権
もう二度と乗れぬと知っていたなら
もっとブランコに乗っていただろうか
高い高い空へと、力強く漕いでいけただろうか
私は首にロープをかける
人生の最期がブランコなら
ほんの少しだけでも報われるのではないか
あの日見た、真っ青な空へと昇っていけるのではないか
ブランコ
小学生の頃凄いブランコしてた。
何がそんなに楽しいのかわからないくらい。
休憩に入るとダッシュでブランコ取って遊んでた。
何だったんだろう?
あのブランコへの執着。
小学生の頃は特別な時間が流れていて、ブランコに乗りながら何時間も友達としゃべっていた。
何時間も、というのはほんとうは気のせいで、実はほんの1時間くらいしか経っていなかったのかもしれない。
話の内容はだいたいクラスの全員にあだ名をつける話とか、独特なギャグの開発とか、そんな感じだった。
ただそれだけで楽しかった。
と言いつつ、今もけっこうそういうのが好きで、やろうと思えばできると思う。
/ブランコ
漕ぐ者もいないのに何故か きいきいと寂しげな軋んだ音を鳴らし前後に動く孤独な遊具。
かすかに積る雪に覆われ周りは白く染め上げられている。一人分だけ残された小さな足跡はこの寒い中遊んでいたであろう子供の存在を残す。
この年になれば公園の中へ入ることはおろか視界へ入れることすらも無いに等しい。忙しない日々の中で視線は自然と下がり,どこか不思議な魅力を放っていたその場所は認識されることも無く過ぎ去ってゆく。
滑り台もブランコもシーソーも在りし日に遊んだ思い出のひとつ。今では遥か彼方の過去となりかわった。
それでもここへ足を踏み入れたのは,銀世界の中の公園があまりにも眩しかったから。キラキラと光を反射するそんな白の中たたずむ遊具に心を奪われたから。
ほんの10年前まではしゃいでいたはずの そんな空間。夕暮れに染められるまで飽きもせずただ時間を過ごした。
確かにあの頃とは変わっている。遊具自体も塗装の色も。似ているところを探す方が難しいかもしれない。それでも,同じ雰囲気が空気が流れていた。
だからだろうか,無性に懐かしい気持ちを感じるのは。久しく忘れたはずの思いが蘇るのは。
丸太をモチーフにした椅子に荷物を預け,足跡をなぞるように動きを止めたそれに近づいてみる。
そっと 大切なものに振れるように冷たい鎖へと手を伸ばす。体温を奪ってゆく金属独特の硬い感触。錆びたような香りが指先へとまとわりつく。
おそるおそる 鎖の繋がった板に体重をかけ眺めた景色。椅子に座るよりもなお低く見上げた空はいつもよりずっと青く高い。ふっ と小さく息をついて,確かめるようにもう一度鎖を握りながら 軽く地面を蹴る。
その瞬間 揺れて流れる景色。前後にゆっくりと周りの物達が動いてゆく。思うよりはずっと早くて高くて妙な興奮に襲われる。
このままどこまでも行けるんじゃないかって そんな錯覚を覚える。思い出に刻まれた 遠いいつかの記憶。それはまざまざと蘇り襲うようにして感情を揺さぶる。
「たの しい」
こんな感情はもうずっと感じてこなかった。そんも得も何も無いただ純粋で自然な思い。ただ純粋で自然な思い。どこまでも自由で可能性にみちたそんな 悦び。
ついさっきまで酷く小さく見えていた空間が箱庭が,果てのない開かれた場所へと様変わりをする。
そうだった。世界は広くて美しくて 不可思議な魅力を放っていた。とらわれることも無く好きなだけ駆けてゆける遊び場だった。
自由になったはずの身はいつの間にか不自由になってがんじがらめで,忘れていた。翼はあった,空はひらかれている 未来は明るく夢に溢れる。なんだってできた。
「変わったのは自分か」
世界はこんなにも同じだ。さっきと今では,数分では変わらない。それでも見えている景色は違う。
「また来よう」
この思いを失う前に。今度は,滑り台に乗ってもいいかもしれない。もしくはジャングルジム。一つ一つ大切に思い出をなぞるように。
テーマ : «ブランコ»
昼間のブランコは人気者だ。子供だけで競ったり、親が押して子供がはしゃいで。心なしかブランコも楽しそうに見える。色褪せた赤色のブランコが本来の色を取り戻したかの様に。
誰もいなくなった夜の公園。風に揺られて時折「キィ……キィ…」と悲しげに軋む音が辺りに響いていた。夜のブランコは名の通り宙ぶらりん。誰にも構って貰えず、ただただ寂しく日が高くなるまで耐える。明日も沢山遊んでもらえるように。
「ブランコ」
『気分は空中ブランコ』
ランチプレートに残ったスリル グレイビーソースでいただきます 張りつめた心が弾けたら僕はどんな顔をしたらよいだろう 思わず飛び散る鮮血をジェリービーンズで誤魔化して ついに僕は作り笑いの天才になる
・ブランコ
昔は怖いもの知らずでした
信じられないほど
高く高くこいでいました
今はどうでしょう
恐怖心が勝ってしまって
あのころの体験を
味わえないようになりました
このブランコを蹴り上げて
あなたの腕の中へ
抱き留めてくれなきゃ嫌よ
あなたの1番はあたしだけ
あたしの1番はあなただけ
ずっとずっとあたしだけ
離れるなんて許さない
【ブランコ】 #9
塾へ向かう途中
小学2年生くらいの男女が
坂を自転車で駆け上がっていた
きっと、大きなブランコのある
あの公園へ行くのだろう
私は心の中で声をかける
「今を楽しめよ」と
小学生のうちにもっと遊んでおけば…
と後悔してる自分がいるから
眩しい夕日を眺めながら
立ち漕ぎをして
友と笑い合った
懐かしい日々を思い出す
それはあまりにも新鮮で
美しい過去であった
子どもの頃は、どれだけ高く漕げるか、
いつも友達と競っていたっけ。
力いっぱい、膝を曲げて、
なかなかの速さで漕いでいた。
今にして思うと、あんなスピードで、
よく怖くなかったものだと思う。
まあ、それが子どもというもの。
危険の予知などせず、後先も考えず、
ただ高く漕ぐ事に夢中だった。
近所にある公園は、昔は遊具が結構あったが、
老朽化なのか、どこかから苦情でも出たのか、
いくつかが取り壊されてしまった。
その中で、ブランコは今でも残っている。
雪の多い地域だからなのか、冬になると、
鎖を束ねて支柱に巻きつけている。
子どもがふざけて乗らないようにだと思うが、
雪がとけたら、また子ども達の元気な声が
聞こえてくるだろう。
かつての自分がそうだったように、
子ども達も、その時をきっと楽しみに
待っていることだろう。
「ブランコ」
ゆらゆらゆら、ゆらゆらゆら。
揺れに揺れるブランコに、
貴方は無邪気に乗っている。
ゆらゆらゆら、ゆらゆらゆら。
夕暮れ時のブランコに、
貴方はゆっくり乗っている。
ゆらゆらゆら、ゆらゆらゆら。
夕暮れ時のブランコは、
貴方がいなくても揺れている。
ブランコ
立ちこぎが怖かったあの頃
君と二人乗りしたブランコ
君が私を
果てしなく高い空に連れて行ってくれた
君となら
なんでもできる気がした
懐かしいね、
夕暮れが染み込むあの公園
錆びた遊具が今日も
風に揺られ、キーコキーコと音をたてる
もう誰も乗っていない
青い小さなブランコ
8年前も君の隣でブランコをこいでいた。
ブランコの軋む音と、地を蹴る音が懐かしい。
地を蹴るうちに、ブランコはだんだんと高く飛ぶようになる。よく君と高さを競ったり、靴を飛ばしたりしていた。靴を汚して、怒られていたなあ。
時が経つと、僕たちはだんだん一緒に遊ばなくなっていった。中学にあがるともう話すこともなくなっていた。でも、まだ君が好きだった。僕の隣で、楽しそうにブランコをこいでいた君が。
1年前、君は1人でブランコをこいでいた。
相変わらずブランコの軋む音と、地を蹴る音が静寂に響いていた。
6年前の元気は全く感じられなくなっていた。君は、長い髪をゆっくり揺らしながら、俯いて足で地面を撫でるように軽く蹴っていた。
何かあったのかと、そんな君が心配で、不憫で、耐えられず、僕は3年振りに声をかけた。
最初、君は驚いていた。もうずっと話していなかった。正面から改めて見ると、6年前のような幼さはもうなく、もう自分も彼女も、もうすぐ大人になるんだと感じた。
「どうかしたの」ブランコに腰をかけながら言った。もう6年前のように軽く話せなくなっていた。顔を合わせながら話すのが恥ずかしくて、そっぽを向きながら言った。
堰を切ったように、彼女は泣き始めた。泣き方は、昔と変わっていなかった。子供っぽくぐぜりながら、ひとことひとこと喋っていく。話をまとめると、彼女は恋人に浮気されていたらしい。そのことを恋人に問い詰めると、あっさり振られたんだとか。美代子の純真さを踏み躙る男の態度が許せなくて、僕は一緒に泣いた。2人に手に、ブランコの錆がこびり付いていた。
一通り話終わると、もう辺りは暗くなっていた。家の近い僕らは、一緒に帰ることにした。
「こうちゃん、話聞いてくれて嬉しかった」
2メートルぐらい先を行く彼女が、振り返り、いった。
「もうずっと話してなかったけどさ、これからはもっと話そう。また私の話、きいて」
逆光で彼女の顔は見えなかったが、きっと6年前のような笑顔をしていたのだろうと思う。
それから、僕らはまた話すようになった。受験期で忙しく、面と向かって話すことはあまりなかったけど、通話は毎日のようにしていた。いつの間にか昔のように軽く話せるようになっていた。
彼女もまた西高校を受けるらしかった。もし2人とも受かって、同じ高校に行けるようになったら告白しようと決めた。
2人の願いは叶い、同じ高校に通うことになった。
今日、僕は君を呼び出して君の隣でブランコをこいでいる。僕はバクバクする心臓を落ち着けるために、桜の匂いがする空気をゆっくり吸いながら、喋り出した。
ワイヤレスだからね2人好き好きに
ぶらんこ漕いでも同じメロディ