『バカみたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
独り暮らしの夜10時。
陰気臭いマンションの9階で、今日も一夜が過ぎる。
“またつまらない一日を過ごしてしまったな”
安い缶の酒を含みながら酔いに身を任せ、鬱々とした泥濘に嵌まる。
“もし俺が、平凡だと思ったらチートキャラだったとしたら”
と、どこぞの小説家を誘うたぐいのライトノベルのような題材に思考を沈ませる。
“もし自分が平凡ではなかったことに気づいた時、俺はきっと日常からおさらばできる。
素晴らしい非日常へと歩み出し、自分の欠点や汚泥のような嫉妬や憎悪などの感情は無に帰すのだ。”
変わった日常が欲しかった。
日本刀に始まり、魔法・呪術・推理・スポーツ・歌。
二次創作に走り、世界観に没頭してみたり、好きなキャラクターを模したイマジナリーフレンドを作ってみたりした。
そしてこの世の中で言う、「正気」に戻るのだ。
すると何一つ変わらない自らの醜い現状に絶望するのである。あぁ平和。
そうさ、平和だ。
ならばその平和の均衡を崩してみようじゃあないか。
非日常の始まりだ!さぁ、道を開けろ!
唐突にワクワクとした高揚感が自身の体を突き動かす。
ベランダに通じる窓を開け、夏の生ぬるい風がまるで誘うように頬を撫でて行く。
彼はベランダから身を乗り出し、
恍惚とした表情で引力に従い落ちて、
硬くて身の詰まった西瓜を砕いたような音を立てて逝った。
それを雲の上から見ていた僕(神)はこう嗤って呟くんだ。
「バッカみたい」
__まぁ、それが面白いのだけれど。
会いたい けどね、きっと会うべきじゃない
だって私たち良い終わり方だったよね?だって戻っちゃうと会いやすい存在になっちゃう そんなの絶対いや
先生 可愛くなって会いに行きます
初めから違うのに
同じになりたくて
勝手に憧れて
勘違いして
叶わないのに願ってしまって
本当に_
『バカみたい』
仕事をしてる時は休みたくて
休みの日は暇だという
ホントバカみたい
意思を持って生きたい
小説家は原稿を書き上げると、妻に読んでもらうことにしている。
「バカみたいな話だね」
と妻が言ったときは、売れるとき。
「いい話だね」
と言ったときは、売れないとき。
最近は、いい話しか書けていない。
バカみたい
─ なぁ、俺らバカみたいなことしてるな
─ そうだな、、、
─ こんなこともうやめようぜ
─ あぁ、俺らの正しい道を歩もう、、!
そうして俺たちは明日提出期限の課題を放り投げた
#バカみたい
お姉ちゃんだから〜しなさい。後輩の見本になりなさい。あなたのためを想って言っている。良い子だね。
バカみたい。自分を殺しながら生きてる。
毎分のようにあなたを探し
あなたを見つけ出しては
合わない目をずっと見つめて
そして悲しくなる
こんな悪循環を、なんで私は楽しんでいるのかな
ほんと、バカみたいだよね
バカみたい
ほんと、バカだって思う
けど
[おはよう]
たった一言で今日の幸せ度が
メチャクチャ上がる
人生は一度きりなのに
誰かに言われるがままにしか
歩めていない
私はバカみたい
#バカみたい
バカみたい
生きてるなんてバカみたい。
バカな人しか生きてない。
こんな苦しい世界で真面目に生きていくのはしんどすぎる。
バカみたいに楽観的な人しか生きていられない。
私はバカじゃないから死のう。
馬鹿は何故
馬と鹿なのか調べたのだけど
よくある当て字らしい。
もっと意味があると少し期待してた。
期待に応えられた所で
別にどうということは無いけど…
…ちょっとバカらしい。
常に他人から認められたがってバカみたい。
誰もあなたを必要としていないわ。
そのことにもう気づいてるでしょう?
なのにあなたはその事実を認めたくないのね。
だから存在しない存在に縋って、
ほんと、バカみたい。
バカみたいだって、そう思った。
私の手の中にあるのは卒業アルバム、開いているのは寄せ書きのページ。
そこには、学生時代共に時間を過ごした「友人」からのメッセージが散りばめられていて。
"離れてもお互い頑張ろう"
"たまには一緒に遊びに行こう"
"卒業してもLINEするから会おうね"
今ではそう書いてくれた「友人」の全てと縁が切れた。
私は信じていた。卒業しても仲は続くと、連絡を取る回数こそ少なくなれど会おうと思えば会えると。
だから私は待っていた。私は本当に友人だと思っていたから。
けれど、1年経っても2年経っても会おうなんて連絡は1つも来なかった。私から連絡しようと思ったこともあった。でも、インスタのストーリーに映る彼女たちはとても楽しそうで、私はそこに居るべき人間として選んでもらえなかったのだと思ったら、とてもじゃないが連絡なんてする気になれなかった。
おかしい、悲しい。ストーリーに映る彼女たちの全員と私は卒業するまで「友人」であったはずなのに。
コーティングされた寄せ書きのページは、私から零れた涙を弾いた。
私がどんなに泣いたって滲んで消えることすらしてくれないこのメッセージたちは、この先もずっと私の心に傷を残し続ける。
結局私だけだった。彼女たちを好きだったのは。
結局私だけだった。今後も会えると思っていたのは。
結局私だけだった。友情は続くと思っていたのは。
結局、結局、全部、私だけ。
「…バカみたい」
私はアルバムを閉じてスマホを開き、
「友人たち」のストーリーをミュートにした。
好きなことに真っ直ぐに、恥も忘れてバカみてぇに突っ走る人は、めちゃくちゃに格好いいと、俺は思う。
好きな事やるって楽しいばっかじゃねぇけどさ、自分の体の中に一本の図太い芯みたいなのを何時でもピンと張っといて、なりふり構わず信じて進めるのって超格好いい。
…なぁんて考えてた時期もあったなぁ。いや、格好いいよ?好きなことに真っ直ぐでいられたらそりゃ格好いいわ。でもさ、無理なんだよ。どっかで必ず壁にぶち当たる。そん時ってさ、大抵何かを捨てなきゃ前に進めないんだよ。それが俺には出来んのだわ。人生なんてランダムに配られたカードで勝負するしかないってよく言うじゃん?俺は不運なことに手持ちのカードがすげえ少ねぇの。捨てれないんだよ。全部、全部大切で仕方ねぇの。
そしたらダチに言われたわ。
「お前のソレは優しさじゃねぇよ。弱さだ」
って。…あぁ、そうだな。その通りだ。
俺は打たれ弱いだけなんだよ。失うのがバカみてぇに怖ぇの。好きなことに真っ直ぐでいられたらどれだけ良かったかな。お前を好きだって言えたら、どれだけ良かったかな。でも、俺は、友達としてのお前を失うのが、やっぱりバカみてぇに怖ぇんだ。
#バカみたい
ばかみたい
そうあなたはいつも言っていた。
私が泣き虫だったから、、、、、
[ばかみたいだなこんなことして何が楽しいんだろな]
そう言って暖かくて大きかった
そんな幼なじみの手は
なんでかその時は同い歳には思えなかった。
いつもやんちゃで先生を怒らせてばっかの
彼の優しくどこか可愛い一面は
私しか知らないし、私しか見られない貴重な一面だった。
そんな彼に言われた
[お前さえ良ければ友達以上の関係になりたい]
そんな言葉を発する彼は今までのどの姿でもなかった。
弱くて自信がないそんな声だった。
縮こまって尻しぼむになっていた。
[ばかみたい私があんた意外と一緒にいるって思ってたの?]
私が彼の男らしい一面、可愛らしい一面を見る度に
少ないけど少しずつ彼に対して特別な感情を抱いていた。
[私の方こそよろしくね]
((こうして(俺)(私)がずっと好きだった人と無事結ばれることになったのだ))
お題(ばかみたい)
No.6
遠い昔
貴方と知り合い
数えきれない
想いでが
心に広がり
優しさで
溢れてるのに
もう
願っても
祈っても
取り戻すこと
できないのに
それでも
貴方を想い
続けたい
愛する
あなたを
「急な仕事が入った。」
事情は分かる。けれど、一生懸命おしゃれして
お化粧して待っていた自分がバカみたい。
「バカみたい」
『バカみたい』
あいしてる。
なんて軽々しく言葉にできないくらいに好きなの。
あの温かい陽気とは裏腹な心に押し潰されて苦しくて苦しくて堪らないわたしを、そっと手を引きやさしいところへ導いてくれた。その日からわたし、あなたのことが忘れられないの。陽に照らされて木漏れ日ののどけさのような濡羽色、
ゆるく春風に揺蕩うカーディガンのぬくもりもたつ匂いも、爽やかな皐月雨のごときすっきりとした目鼻立ちも。
ぜんぶぜんぶ、だいすきなの。
「大丈夫?立てる?」
なんて、やさしいこえをかけてくれるのなんてあなただけ。
わたし、うれしくてうれしくて苦しいのも忘れてあなたとのつながりを求めた。あのときのわたしはよくやったと思う。あなたを愛してしまったの。
お礼をしたくって、あなたの連絡先を手に入れた。
あなたの交友関係をしりたくって、学校を特定した。
あなたのことをしりたくって、あなたのいえに行った。
あなたのことだけ考えてたの、そしたらそれだけでやさしくなれる気がしたの。
あなたのおかげなの。
あなたにおはようって言いたくて、何時間も家の前で待ってたよ。連絡だってたくさんしたよ。あなたの連絡先から近くの女性を知って、その子を知るために陽光の中歩くことができたんだ。
でも、あなたは褒めてくれなかった。
好きにはなってくれなかった。
辛い、つらいよ好きになってよ。両想い一生離さない。
あの女が憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
むなしい。ねえ、どうして連絡してくれないの?
あいしてくれないの?
わたしのせい??なんで?わかんないよ。
それでも世界は廻るの。
私が居ないと生きていけない、そんな人は現れてもくれない
[バカみたい]
テストプレイを兼ねて作った僕のアバター。
彼は、ずっとこの世界と共にあった。
なのに、彼はいつしかみんなのテストアバターになってしまった。
気付けばゲームの中で他に居ない「キャラクター」になってしまった。
未実装故に唯一の職業。
自動操縦で24時間、必ずどこかに存在するbot。
常にレベルキャップを維持する廃人プレイヤー。
いろんな噂が纏わりついた。
好意も悪意も羨望も妬みも飛んできた。
僕はそれでも君を普通にしていたかったんだけど。
バカみたいだな、と思ってしまった。
最初から普通にはなれなかったんだと気付いてしまった。
ならばと僕は、君に詰め込めるだけの機能を詰め込んだ。
簡単ながら学習AIも付けて、フィールドに放った。
そして僕は、ひとつの企画書を提出した。
「新規職業の実装に伴う、カメリア討伐クエスト」
さようならカメリア。
君が倒されたその時が、君の本当の旅の始まりだ。