viola

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『バカみたい』

あいしてる。
なんて軽々しく言葉にできないくらいに好きなの。
あの温かい陽気とは裏腹な心に押し潰されて苦しくて苦しくて堪らないわたしを、そっと手を引きやさしいところへ導いてくれた。その日からわたし、あなたのことが忘れられないの。陽に照らされて木漏れ日ののどけさのような濡羽色、
ゆるく春風に揺蕩うカーディガンのぬくもりもたつ匂いも、爽やかな皐月雨のごときすっきりとした目鼻立ちも。
ぜんぶぜんぶ、だいすきなの。

「大丈夫?立てる?」

なんて、やさしいこえをかけてくれるのなんてあなただけ。
わたし、うれしくてうれしくて苦しいのも忘れてあなたとのつながりを求めた。あのときのわたしはよくやったと思う。あなたを愛してしまったの。
お礼をしたくって、あなたの連絡先を手に入れた。
あなたの交友関係をしりたくって、学校を特定した。
あなたのことをしりたくって、あなたのいえに行った。
あなたのことだけ考えてたの、そしたらそれだけでやさしくなれる気がしたの。
あなたのおかげなの。

あなたにおはようって言いたくて、何時間も家の前で待ってたよ。連絡だってたくさんしたよ。あなたの連絡先から近くの女性を知って、その子を知るために陽光の中歩くことができたんだ。
でも、あなたは褒めてくれなかった。
好きにはなってくれなかった。
辛い、つらいよ好きになってよ。両想い一生離さない。
あの女が憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い


むなしい。ねえ、どうして連絡してくれないの?
あいしてくれないの?
わたしのせい??なんで?わかんないよ。


それでも世界は廻るの。
私が居ないと生きていけない、そんな人は現れてもくれない

3/22/2023, 12:31:43 PM