『タイムマシーン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【タイムマシーン】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
1/21 AM 8:40
「もしもタイムマシーンがあったとして。
子供の頃に戻って、牛乳いっぱい飲んだり
運動一生懸命したら、わたしも宵ちゃん
みたいなナイスバディになれるのかなぁ」
「……人の体ガン見しながら何言ってるのよ」
「だって~、一緒にお風呂入るの
久しぶりだから~。
見なきゃ損でしょ、宵ちゃんのヌードは」
「あのねぇ……」
「あ、背中流そうか?
ついでに色々触っていい?」
「却下。まったくもう、魘されてた割に
全然元気じゃない」
「……やっぱり、すごく心配させちゃった?
でも本当に、自分ではうなされてるの、
分からなかったの。ごめんね」
「……別に。ちょっと驚いただけで」
「ふ~ん?」
「何でニヤけてるのよ」
「愛されてて嬉しいなぁって思ったから」
「そんなこと言ってないわ」
「言ったも同然だよ?
もー、宵ちゃんったら照れ屋さん」
「はいはい、大好きよ、愛してるわよ。
……これで満足?」
「もうちょっと感情込めて欲しかったけど、
わたしも照れちゃいそうなので、良しと
しましょう」
タイムマシーンが完成した。
しかもこのタイムマシーンは自分の願ったタイミングに行くことができる代物だ。
そこで自分の最期を見に行くことに決めた。
これからどんな人生を歩むのだろう。
このタイムマシーンで大金持ちになるのだろうか。
それとも素敵な女性と巡り会い、その子供たちに囲まれて、最期を看取られるのだろうか。
いやきっと両方だろう、間違いない。
ニヤニヤする口元を抑え、スイッチを押した。
・・・・・・
ドンッ!!
着いた・・・・・・のか?
さっきと風景が変わってない。
・・・時計を見た・・・・・・同じ時間・・・だな?
正確には10秒経っている。
・・・何か違和感、ゆっくりと下を見る。
・・・・・・赤い血が流れ出ていた。
よしっ!成功
・・・ドンッ!!
#8 『タイムマシーン』
さあ、まずは16年前からだ
私は覚えているよ
あの日間違った選択をした
母親に進められた習い事に
行こうとしなかった私
今頃英才教育が花開いてただろうに
お次は11年前
まぁここは良かったのかもな
悩みどこだけど一つ助言できるとしたら
さぼってもいいんだよってことだけ
伝えておくかな
そして次は8年前だ
ここでは言いたいことが山ほどある
細かいことは後でリスト化するとして
一番に伝えるべきは
固定観念は捨ててまずは
いろいろ見てみるといいよってことだな
そして、5年前だ
もっと未来を見据えて行動しててほしかった
後悔ばかりの人生
それでも今それなりに楽しいって思えるなら
過去の選択も悪くなかったのかな
未来に希望があるのは
タイムマシーン開発への期待じゃなくて
自分の変化に対する期待が
胸の中でぞくぞくしてるからだ
#タイムマシーン
非現実的なものを見たとき、自分は呆然とするのではなく、思わず笑ってしまう人間なのだと初めて知った。
目の前にあるものは、時間遡行仮想装置――いわゆるタイムマシンらしい。
搭乗者であるSの反応に構うことなく、開発チームの主任である高齢の女性博士が装置の説明を始めた。
「あんたに乗ってもらうコイツは、私達の最後の希望だ。人が愚かだったのか、臆病だったのか。そんなこたぁどうだっていい。ただ、取り戻したいだけなんだよ。取り戻すための希望がコイツで、コイツを動かせるのはあんたしかいない。だから、あんただって希望だ。分かるかい」
時間遡行仮想装置のラボには、Sが見たこともないほどの人数の大人たちがいた。むしろ、この島にこれだけの大人がいたのかと感心すらしていた。
この時点で、恐らく自分は場違いな思いを抱いている。非現実的な装置を見て笑ってしまったり、大人数を目の前にして感心してしまったりと、内心を知られればふざけているのかと怒られるに違いない。
自分の意志に関係なく、最後の希望とやらを握らされる。真っ当な説明もなしにタイムマシンに乗せられ、大人たちが取り戻したいらしい何かを掴まなければならないらしい。
こんな馬鹿げた話があるか、とSは憤慨した。せめて、取り戻したいものとやらの説明をすべきだ。タイムマシンなどという非現実的なものに搭乗させられるのだ。タイムトリップしたあとの自分の命を果たして保証してくれるのか。
大人たちに問い詰めたいことは無数にあった。
Sが声を荒らげて問おうとしたとき、映像で見たことがあるだけの島の長が穏やかな笑みを浮かべて口を開いた。
「君が叫びたいことは分かる。私達が何を取り戻したいのか。こんな信じ難いものに乗せられて、自分は生きていられるのか。ああ、全て分かるとも。そして、我々が理解していることが君の叫びの答えだよ」
長に同調するように、大人たちが揃って穏やかな眼差しをSに向けた。眼差しは冬から春に移ろうときに吹く生温い風にも似ていた。濁った春が体の内側を弄っているようで、あまりにも気持ちが悪い。
一刻も早く、この生温く濁った風よ、止んでくれ。
しかし、Sの願いが叶うことはなかった。気色の悪い季節の移り変わりは深まっていき、大人たちは均一な微笑みを浮かべながら拍手し始める。
「一度目の君がその憤りを叫んだ。二度目の君に疑問を知っていると告げたら、絶望のあまり脳波が乱れてしまい、遡行可能なスコアに届かず、仕方なしに圧縮するしかなかった。そこで、三度目の君だ。二度目の君に告げたように、三度目の君にも告げよう」
――短時間の範囲でなら、我々は既に時間遡行を可能にしている。君が私達の思う反応をしない度に、私達は時間を巻き戻しているのだ。時間を遡っても死にはしない。現に、私達は生きているのだから。
腹の底から嫌悪が湧き上がり、Sはそのまま昼食に渡された大好物のドーナツを吐き出した。三日振りに食べたものだったのに。唾液と胃液にまみれたドーナツはあまりにも惨めだ。
「吐くのは初めてだ。もしかしたら今回の君が私達の希望を掴んでくれるのかもしれない」
生温く気持ち悪い視線がどんどん熱を帯びていく。
再びこみ上げる吐き気。Sは喉を締めて迫り上がってくるドーナツの残りをきちんと認識した。今まさに吐き出す、というタイミングで口元に手を当て、形が残ったままのドーナツを受け止める。生理的嫌悪感。一刻も早く手放したい気持ちと、自分に纏わりつく気持ち悪さをまとめて押し付ける勢いで、Sは吐瀉物を長に投げつけた。長の背広に無惨なドーナツがべしょりとくっつく。
「三度目の君はそうなるのか――ふうむ、君の反省を活かして、四度目の君にはドーナツを与えないでここに連れてこよう。私もある程度の憎まれる覚悟はあるが、ゲロを投げられていい気はしないからね」
四度目の自分はドーナツを食べられないらしい。
三度目の自分が大人たちの身勝手な遡行でなかったことにされようとしているのに、Sは四度目の自分によく分からない同情を向けていた。
タイムマシーン
タイムマシーンがあれば、社会の歴史は
課外授業で勉強できる
刀で斬られるのは御免だが
藁草履は履いてみよう
移動手段は徒歩になるが
それなら峠の茶屋で団子を食べよう
病室のドアを開けると、今日も親友はベッドに腰掛け、幸せそうな笑みを窓の外に向けていた。
今日は一体、どの過去に心を置いているのだろう。
最初は運命の出会いだったと語っていた結婚間近の恋人と、次に懸命に支えてくれた両親と、最後に辛抱強く待ってくれていた新しい恋人と……ショッキングな離別を三度も経験した親友は、現実に生きることを放棄してしまった。
無力な自分がひたすら腹立たしかった。例えば何度声をかけても、ずっと過去を生きている親友にはなにも聞こえていない。担当医もいろいろと手を尽くしてくれているが、傍目には変化がみられない。
「でも、あなたにとっては現実に戻るほうが苦しいんだよね」
わからなくなる。少しでも長く生きてほしい、またお互いに笑い合いたいと願っているからこそ、毎日少しでも回復するようにと祈っている。
親友にとって苦しいのは今だけ。治ればきっと——でも、それは本当に?
いったい、親友の未来はどうなっているのだろう?
自分こそ、今すぐタイムマシーンを手に入れて過去に戻りたい。
親友に降りかかる不幸すべてを振り払ってあげたい。
数日前花瓶に生けた花を捨てて、新たな花を挿す。
「花の世話するの好きだったのに、また、枯れてたよ」
響いた声は、それだけだった。
お題:タイムマシーン
『タイムマシーン』
未来に行く?過去に行く?
未来を見て幻滅したらどーしよ
過去に行って何を変える?
今までの生き方を変えて
未来が幸せとは限らない
人生一度きりだからいいじゃない
後悔しない選択をして
間違えたら修正して
死ぬ時に幸せだったなって
思えたら結局OK!
だから私はタイムマシーンなんて必要ない!
変えなくていい。知らなくていい。
私の幸せは私の生き方次第だから
タイムマシーンに乗って
愛する君に会いに行けたとしても
僕はきっと会いに行かないさ。
君に会いにいけばきっと、
今の世界よりも君がいる世界の方が心地良くなって
今の世界で僕を見守ってる君が
僕を探し回ってしまうから。
だから、だからね。
君を想うのをやめて欲しいなんてことを
最後の手紙に書かないで欲しかったな。
僕はその願い叶えられないから。
お題「タイムマシーン」
タイムマシーンがあったらどこに行きたい?私は大学生に戻りたーい!
友人がそんなことを飲み屋で騒いでいたのを思い出した。彼女は私の大学からの友人で、卒業してからも職場が近いからということでよく飲みに行く。彼女は酒にはそんなに強くないのでいつも私は介抱する側だったが。
そんな彼女は、今、写真だけの存在になった。
彼女の家族が泣き、友人と思しき人が泣き、ああ、ここは彼女の葬式だったと思い出す。
仏さんになった彼女は見せてはもらえなかった。
聞いたところによると、霊安室で再会した親御さんは吐いたそうだ。
なんだか最近ポストに変な写真が入ってるんだよねー。
大したこともなさげにそんな話をしていたのは大学在学中のころだ。
ただの大学の景色や花の写真だったため彼女も気にしていなかったようで、これとか綺麗だよねーと笑って見せてくれていたのを覚えている。
彼女はその見ず知らずの人を「写真の君」なんて呼んでいた。
だがその写真の君は卒業後もそれを続け、しまいには痺れを切らして彼女を追い回したり「なんで無視するんだ」と騒ぎ始めたりしたそうだ。
家の前で待機された時にはさすがに怖いと私のアパートに駆け込んできたっけ。
そんな「写真の君」がついに彼女の家に忍び込んだ際に、彼女と鉢合わせてしまい、彼女をその場にあった包丁で刺し殺したそうだ。その上全身を家具などで殴られていたらしい。
その直前、私は彼女と過ごしていた。
彼女の好きなアクセサリーの店に行って、お揃いのものを買って。
一緒にごはんを食べて、「おいしいね」と笑って。
「好きだよ」という私の言葉に、彼女は困った顔で「私もだよ」と笑って。
「付き合うことについては、もう少し考えさせて」
その優しい答えにホッとして彼女の手を離した私は、ひどい過ちをおかしていた。
あのとき手を離さなければ。今日はずっと一緒にいさせてと粘れば。彼女はあいつに会わずに済んだのに。
生きて、ここにいるはずだったのに。
「あら、来てくれたのね」
いつのまにか目元を赤くした女性が目の前にいた。
彼女の母親だ。彼女の家には何度も行っていたので、顔を覚えている。
この度は、と挨拶を返そうとする私を、母親は制する。
「そういう挨拶は、あの子は好きじゃなかったはずよ」
「……そうですね」
母親は花に囲まれた彼女の写真を目で示して、小さく笑った。
「いい写真でしょう? あなたが遊びに来てくれた時に撮ったものよ、あの子、こんな嬉しそうにしてたの」
写真の中ではひまわりくらい明るい笑顔が輝いている。
この笑顔はもう見れないのか。
思わず呟いた言葉が届いてしまったのか、隣から嗚咽が聞こえた。
彼女の名前を呼び続ける光景はとても傷ましくて。
彼女の父親が謝りながら母親を連れてどこかへ行った。
無神経な言葉だったなと反省する。
だが、ここに来るまで私は実感できていなかったのだ。本当に彼女が亡くなったなんて。
涙はでなかった。ただ心の重さを感じて外に向かう。
嫌なくらいの晴天が広がっていたが、夏だというのに暑くはなかった。
彼女が死んだ。
その事実が、ようやく心を締め付け始める。
まるで悲しさを増幅させるかのように、彼女との思い出が蘇る。
タイムマシーンの話も、彼女との思い出のひとつだった。
タイムマシーンに乗れたらどこに行きたいか、という話をしてたとき。彼女は大学に戻りたいと言った。
私は、ストーカーと出会ったときに戻っちゃうじゃんと指摘したが、彼女は照れたように笑って言ったのだ。
「ストーカーよりも、君と遊んだ時間が楽しかったから……もう一回君との出会から始めたいんだよね」
そう言ってくれた彼女を、私は「写真の君」から守ることができなかった。
「タイムマシーンか……」
空に手を伸ばしたところで、タイムマシーンにも彼女にも手は届かない。なんなら逮捕された「写真の君」にだって。
「あったら私も大学に戻るよ。『写真の君』を殺しに行く」
もう誰にも届かない誓いは、青い空に消えていった。
おわり。
タイムマシーン
あなたなら過去に戻りますか?
未来をみに行きますか?
このタイムマシーンが
自分の生きてる時間でしか使えないのなら
私はきっと使わない選択をするでしょう
過去の出来事があって今の私がいる
今の私が幸せだから
過去に戻りたくないし未来もみたくない
でも過去に戻って
「あなたは近い将来幸せに暮らしてるから大丈夫」
って伝えてあげるのはいいかも
未来にいったとして
「今も幸せでよかった」
「今辛くても過去の私は幸せだから
その事を思い出して頑張ろう」
どちらの言葉を伝えることができるんだろう
幸せでよかったと言える
そんな人生を私は歩み続ける
例えばドラえもんがいたらきっと僕を守ってくれたかもしれない。
例えばふしぎなポケットがあったら楽しいで僕の心が満たされたかもしれない。
例えばタイムマシーンがあったら過去が好きなように変えられるかもしれない。
…………でも、僕の隣にはドラえもんは居ないし、ふしぎなポケットもない。
ましてやタイムマシーンなんてあるはずもない……。
22世紀の未来に生きている僕らはドラえもんがいなくたって、前を向かなければ行けない。
未来へ足を踏み出すのはいつだって少し怖い。
えいやっと拳を少しあげて僕は歩き出した。
明日のために、未来の僕のために。
【タイムマシーン】
タイムマシーンがあったらいつに行きたい?
あなたは答えてくれたね。
どこにもいきたくないよ。
だって君がそばにいるのは今でしょ。
それ以上も
それ以下もいらないし。。。
愛のことば。
タイムマシーンなんて、いらない!!
だって、過去も未来も自由に行き来出来たら、つまらないじゃない。
あたしは、『今』を思いっきり楽しみたい!!
過去なんて作り変えようとしなくていい、
未来なんて見通せなくてもいい、
何が起こるのか分からない『今』を生きる方が、冒険みたいで、絶対楽しいと思うの!
――だから、あたしは!
〜タイムマシーン〜
タイムマシーンがあったら
10年前、5年前の自分に会って言いたいよ。
夢を叶えるためにたくさんの試練がある事。
わがままだけじゃ生き残れない事
まるでサバイバルな生活をして強くなってる事を
【タイムマシーン】
タイムマシーンに乗って過去へ行こう
あいつにもう少し付き添ってみよう
あいつに苦手な英語を教えてやろう
あいつに俺の好きな店を教えてやろう
あいつに愛してるって 伝えてみよう
そうすれば、俺は今もあいつと笑えてるかもしれないから
タイムマシーンがあったなら
顔も知らない父親と
どうしても好きになれなかった母親が
出会うのを阻止するんだ
どんなにバチがあたったっていいから
どうか、どうか僕が産まれませんようにと
それで良いと思ってた
だけど、
必死に愛想笑いをする僕に
愛想がいいねと、微笑む老人がいて
すぐ隣に小さな寝息を立てている
無垢な寝顔がそこにはあって
分からなくなったんだよ
自分に向けられた温かい眼差しと
守らなければいけない存在があって
どこかで負けたくない、と
思ってる自分が居て
こんな世界は嫌だ、と
嘆く自分も居て
結局どっち付かずで
優柔不断な僕だから
タイムマシーンなんてあっても
過去にも未来にも行けず今を彷徨う
それでもいいや、と思えた
理想を並べるのは嫌い。現実を見なくてはならない時、辛くなるから。これもそう。タイムマシーンなんて、非現実的過ぎる。
でも、そうだな。そんなものがあったなら、ビッグバンが何で起こったか知れるし、歴史の謎も解明できる。例えば、あなたと出会った時。
あの時をやり直したいね。もっと愛想良くして、言葉選びも、言動も最善を選ぶ。その後も今までの無駄な言動を省きたい。やり直したい。あなたとの未来を。
そうすれば、こんなことにならなかったと思う。私があなたの危険を全部知ってて、まるでヒーローみたいに駆けつけて、全部解決しちゃうの。
そうしたら、もっとあなたと居られたのに。そうでしょう?
こんなこと考えても無駄なのに。そう思った瞬間、頭と胸が重くなって息が出来なくなる。鼻がツン、として目頭が段々と熱くなってくる。
過去には行けないし、未来なんて分かるものか。私が存在して、知っているのは現在だけ。
だって、タイムマシーンなんて都合の良すぎるもの、ないのだから。
思い出したくない事ばかり浮かび上がってくる。
1つ1つ浮かぶ度に心臓が掴まれたように痛む。
その時に戻れば今なら上手くやれるはず。
さあ、やり直そう。
戻る術はないから、頭の中で作り変える。
『タイムマシーン』
タイムマシーンとは、過去や未来に行くことのできる乗り物?です。
皆さんは、タイムマシーンで行くなら、過去と未来どちらに行きたいですか?
私は過去です。過去に戻って未来を変えよううんぬんとかではなく、ただ過去の自分を観察したいです。過去の出来事で、自分が何を考えてどんな行動をとったか観察し、懐かしんだり、あほやなあこうすればよかったなあって考えたりしたいですね。
あとは単純に未来を見たくない、見たら面白くない、っていう理由ですかね。未来見ちゃったら、今やってることに意味を見出さなくなったり、何をやるにしてもスリルというかワクワクというか、そういうのがなくなっちゃったりしそうでねえ…。
まあそんなこんなでタイムマシーンについて初投稿でしたぁ
「カプセル」
この大きな木の下に埋めておこう
右から3番目のメタセコイア
いい匂いのする消しゴム
うまくできた作文
ほつれたハチマキ
図書委員でつくった栞
みんな育てたアサガオのタネ
持ちえる
めいっぱいの
宝ものを詰め込んだ
あのときあの場所でだからこそ
形を成した
いまではガラクタのような
ものたち
疑いを知らない
わたしたちからの
一方通行なメッセージ
もしもし
と言ったら
お喋りできたらいいのに
いまのわたしの
大切なもの
毎日の暮らし
これからのこと
返事をしにいこう
くるくると
澄んだ瞳で
きいてくれるだろうか
ふらりと頭に落ちる
メタセコイアの葉
#タイムマシーン