『セーター』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
セーター
冬物を買いに出かけられないと嘆く彼女に自分の欲とともに贈り物をした。
「これってセーター?」淡い色のセーターを広げた彼女は目を輝かせ、穴が空くほど見たかと思うと強く抱き締めた。「本当に嬉しいすっごく可愛い!ありがとう!」少し興奮した様子で言う姿を思わずくつくつと喉の奥で笑う。「それを今着てみてくれないか?」そう提案すると彼女は快く了承し軽い足取りで部屋を後にする。
しばらくだった後扉を開け「どう?」と問いかける彼女。
その姿に驚いた、なかなかいい買い物をしてしまったなと、息を吐き頭を抱える。すると上から彼女の焦った声が聞こえ、似合ってなかったのか?太りすぎたか?なんて可愛い不安を口に零す。
こいつは馬鹿か?少しは自分の可愛さに気づいて欲しいものだ。そうだ、たまには褒めてやろうか。
「いや似合いすぎだな。俺以外には見られて欲しくないくらいだ」そっと同じ目線になるよう座った彼女の太もも、頬の順に手を這わせて囁くと彼女は顔を真っ赤にし俯き「もう、」と小さく呟く。あんなクサイセリフにこうもいい反応をするあまりの単純さに笑みを零さずを得なかった。
o
ふわふわのセーターに身を包んだ君。
寒いねってはにかんで白い息を吐く。
真っ赤な鼻、に触れる。長いまつ毛が揺れる。
この時間を僕はそっと心に留める。
永遠に続くようにと。
『セーター』
着ないからあげる
そう言って渡されたセーターは私の宝物だった
貴方の香りに包まれているみたいで
袖を通す度に嬉しくてほっとした
長い年月が過ぎて
そのセーターはもう着られなくなり
ボロボロになり
思い出と共に過去の物となり
やがてこの手から
この部屋から姿を消した
でも忘れてないの
私は今も
貴方の温もりを
セーターではなかったけれど
私も貴方に贈ったことがある
今となってはそれも
きっと貴方の手から離れているだろうけれど
私のぬくもりと、思い出と贈り物が
貴方を不快にさせていないと、いいなぁ……
モコモコセーター
暖かくて冬には欠かせない
今年の冬もセーターに
活躍してもらわないとね
セーター新居に持って来な。一気に冷えたし。寒っ!
娘とお揃いのセーター
セーター
セーター
セーターを着て微笑む君は、
いつも俺の太陽だった。
セーターは網目から肌が見えてしまいそうな不安がある。
それでもあったかいから好き。
「コーディネートクラブ」
「あなた」はクラブ内を散策していました。
「ねぇ、聞いたー?
しゃれこさん、また出たみたいだよ?」
会員達が世間話をしていました。
「しゃれこさんって、何の事ですか?
私、初心者なので分からないんですけど…」
「あなた」は、会員達に聞きました。
「しゃれこさんは、怪談話とか都市伝説に
出て来そうな会員の事だよ。
見た目が幽霊みたいで…
あんまりお洒落じゃないかな…?」
「本物は退会したけど、
マネする子が一定数居て、
クラブマスターの頭を悩ませてるんだって」
会員達はしゃれこさんについて話しました。
「しゃれこさん…ねぇ」
「あなた」は、しゃれこさんの真似をしている
会員の部屋へ行く事にしました。
しゃれこさんと言う名前の部屋は100はあって、
「あなた」は一軒ずつ周って見る事にしました。
「こんにちは…あれ?誰も居ない」
しゃれこさん達の部屋は、殆どが空室で
まるでゴーストタウンの様でした。
「キタナ」
「あなた」はしゃれこさんの一人に話しかけられました。
「本物のしゃれこさんは…どんな人?」
「ホンモノハ、キゾクトセイテキカンケイヲキョウセイテキニモタサレテイタ。
ホンモノハ、ソノコトヲキョダイコミュニティデイッタカラショケイサレタ。
トオイムカシノハナシダケド、マネヲスルヒトガシュツゲンスルゲンショウガ
ツヅキニツヅイテイマニイタル」
「そうなんだ…」
「ワタシタチハ、ココデハオシャレジャナイトイウリユウデ
ケムタガレテイル。ケサレタクナカッタラ、ワタシタチカラハナレタホウガイイ」
「あなた」はしゃれこさんの
部屋のエリアから離れました。
「色々不気味だったな…」
冬の
ふわふわ
もこもこ
あったか服。
そろそろ
出番だよ。
今年も
寒がりな私たちを
暖かく包んでね。
#セーター
すこしばかり秋の気配がした日に
君がセーターを編んでいた。
美しく織り成される編み目を横目に
ぼくは減っていく毛糸をみて
すこしだけなぜか
さみしさをおぼえた
秋の日差しはふんわりと
僕と君のために
日溜まりをつくる
#セーター
「ちょっと散歩しようよ。」
あなたを誘う、私の声はすこし震えている。
いつものように、お気に入りのリュックサックを手に取った。中には、お財布と、鍵と、ブックカバーをつけた文庫本。そして、あなたのリュックサックにも、たぶんお財布と、鍵と、それから文庫本。
「どこまで行く?」
そう訪ねるあなたを尻目に、マフラーを首に巻く。
「とりあえずそのへん。」
ちょっと強引すぎたかな、なんて今更遅いか。
開き直ることにして、あなたの手を引く。
コートの袖からのぞいたセーターに指先が触れた。
セーターってダサいイメージあるよね(´・ω・`)
いつも通り過ごした毎日。
朝は竜胆がコーヒーを入れてくれて、俺はそれを飲む。「兄ちゃんご飯美味しい??」そんなの当たり前だろ、『お前の飯はこの世で1番美味しいよ。』照れた竜胆が「やった!!兄ちゃん大好き」俺はその言葉だけで生きていけそうだよ。たとえそれが本当じゃなくても、『俺は愛してるよ。』美しい兄弟愛だろ?
俺は性的に竜胆を愛してた。でも手は出さなかった、竜胆には、正しい道を歩んで欲しかったから、
ずっとお前の隣にいれればよかった、それだけでよかった。いつも通りの日々が、ずっと続く
そう思ってたのに、、、なんで先に逝っちまうんだ¿?
君の小さな背中
セーターを編んでいる
僕らの暮らしは
まだ始まったばかりだ
これからの人生を
共に生きていくって
そう誓ったから
君を離したりしない
ずっとそばにいるから
ずっとそばにいてくれ
きれいな黒いロングスカートと一緒に買った
白いセーター。
昔まみえたあの子みたいに見えるかなって。
セーターを編む。
柔らかな毛糸を使い、
手編みでゆっくり時間をかけて、
丁寧に編み込む。
編み針と編み針が溶け合うように、
毛糸に混ざり合い、
そして漸く、
ひとつのセーターが出来上がる。
あなたの袖口にちょっとたけ触ってもいい?
手を触れるのはちょっと恥ずかしいけど
セーターの袖口なら…
触れる気がして
「セーター」
セーター着て
コタツに入って
ミカンを食べるのが
冬には最強なんよ?