夢見てる

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セーター

冬物を買いに出かけられないと嘆く彼女に自分の欲とともに贈り物をした。
「これってセーター?」淡い色のセーターを広げた彼女は目を輝かせ、穴が空くほど見たかと思うと強く抱き締めた。「本当に嬉しいすっごく可愛い!ありがとう!」少し興奮した様子で言う姿を思わずくつくつと喉の奥で笑う。「それを今着てみてくれないか?」そう提案すると彼女は快く了承し軽い足取りで部屋を後にする。
しばらくだった後扉を開け「どう?」と問いかける彼女。
その姿に驚いた、なかなかいい買い物をしてしまったなと、息を吐き頭を抱える。すると上から彼女の焦った声が聞こえ、似合ってなかったのか?太りすぎたか?なんて可愛い不安を口に零す。
こいつは馬鹿か?少しは自分の可愛さに気づいて欲しいものだ。そうだ、たまには褒めてやろうか。
「いや似合いすぎだな。俺以外には見られて欲しくないくらいだ」そっと同じ目線になるよう座った彼女の太もも、頬の順に手を這わせて囁くと彼女は顔を真っ赤にし俯き「もう、」と小さく呟く。あんなクサイセリフにこうもいい反応をするあまりの単純さに笑みを零さずを得なかった。

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11/24/2021, 4:20:04 PM