スリル』の作文集

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スリル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/12/2022, 9:46:52 PM

平日の遊園地は空いている。
スタッフのほうが多いんじゃないかと思うくらいで、来園した若い夫婦は「そろそろここも潰れちゃうかもね」と声を揃えた。

彼らは誰も乗っていない、「笑っちゃうくらいゆっくり走るジェットコースター」に乗ることにした。

トコトコとそれは進んで、時折小さなコブを乗り越えたりしている。

スリルがないね。とふたりは言い合う。
生活ってそういうものか。
ふたりの胸の内は一致している。

彼女が胸ポケットから離婚届を出す。

今? と彼が驚く。

あまりに遅いからと彼女に言われ、それはこのジェットコースターのことなのか、別れることなのかと彼は悩んだ。とりあえず「ペンもはんこも持ってないよ」と答えたが、用意のいい彼女はペンとはんこも取り出した。

そこでコースターは止まる。

書けということか。と覚悟を決めた彼は、離婚届にサインをした。それを彼女に返したとき、コースターは突然スピードを上げた。

景色がふたりの日々に変わる。
それをふたりは泣きながら見た。

おかえりなさいと出口で言われる。

あれ、離婚届は? と聞かれた彼女は、飛んでいっちゃったみたい。とちいさく笑った。

もう少しだけ、小さなコブを乗り越えていきませんか?

もう少しだけね。

ふたりはトコトコと歩き出した。

11/12/2022, 9:35:02 PM

【スリル】
雨が降っている。その他の雑音と
雨音が混じって、
少しだけ、
ほんの少しだけ
落ち着く。
やっぱり、1人の時間
良いな。
なんでもない
そんな時間が私は、
1番好き。だから、
スリルを感じたいと思う事は無いのかもしれない。

11/12/2022, 9:32:09 PM

午前2時。寝静まった街に、がらがらと窓を開ける音が響いた。

「やっぱり起きてた」

なかなか寝付けず暗闇に慣れていた僕の目はすぐその姿をとらえる。映ったのは、隣に住む、僕が十年前ここに越してきた以来の幼なじみ。ここ最近、夜中に僕の部屋の窓を開けて話しかけてくる、迷惑なやつだ。

「……何しに来たの」
「また今日も夜更かししてんだろうな〜って」

そうあけすけに笑う。夜更かしなんかじゃ、と反抗の言葉も夜の静けさに負けて言い淀んだ。でもまあ、半分くらいは夜更かしだし、言い返すことも無い。

会話がうやむやになって時が止まる。そんな静寂を破るように、その幼なじみは言った。

「行きたい場所あんだよね」

眠れないのなら一緒に、と続ける。
僕らはまだ15才。みんな寝てるとはいえ、バレたら補導対象だ。そんなリスク背負ってまでこいつに付き合ってやる義理もない。

だから僕は断る。

「なーんだ、眠れなくて退屈そうだから誘ってあげたのに」
「余計なお世話」

ぷーっと拗ねた顔をして僕の方を見る幼なじみ。そんな顔をしても何も変わらないからな。そんなおねだり♡みたいな目で見てきても変わらないからな。
何も、何も変わらないから……。

「一緒に行きたかったんだけどなあ」



「わかった、少しだけなら」
「ほんと?やった」

寝巻きにパーカーを羽織って、靴だけとって窓から出た。お互い自転車に乗り、夜の街に走り出す。

もうすっかり夜は冷え込む。向かい風でぶるっと身震いをした。
隣の見るからに薄着の人間は大丈夫だろうか。

「寒くないの?」
「めちゃめちゃ寒い」
「馬鹿……」

自転車を止めて、自販機であったかいコーンポタージュを買う。
冷えた指をぴったりくっつけて暖を取る幼なじみ。僕はポケットに缶を入れて、じんわり体が温まっていくのを待った。
もう大丈夫とにこやかに笑った顔がうっすら浮かんだ。

「じゃ、この坂のぼろ」

この坂というのは、今目の前にある坂。ちょっと急で、まあまあ高い坂。自転車で登るには危険だけど、幼なじみは当たり前のように自転車を走らせてのぼり出した。戸惑いながら、自分もそれに続くようにペダルを漕ぐ。そりゃ初めこそ躊躇いはあったけど、案外踏み出してみると怖くなくて、ちゃんと漕げる。

「やっと着いた……」
「いい運動でしょ」

いい運動の範疇を超えてるんだよ。息を切らしながら僕は音を上げる。
ふーっと深呼吸をして顔を上げると、大きな満月が見えた。あまりの美しさに息を飲む。

「今日、スーパームーンだって」
「へぇ……」
「ここならよく見えるでしょ?」

明るくて真っ白な月。闇から眺める光は、眩しい。なのに、優しくて、痛くなくて、綺麗だ。

「……月が綺麗ですね」

思わず飛び出した言葉に、顔を真っ赤にしながら狼狽えた。どう思われるか、なんて言われるか。今あるのは大きな不安と、30パーセントの期待。心臓の音がはっきり分かるくらい、高鳴っていた。
早く返事を返してくれ。早く、どんな返事でもいいから。いや、でも本当は――

「死んでもいいなあ」
「…………え?」
「ははは」

笑って誤魔化された。


実は、ここ数日、夜に幼なじみが来るのを密かに楽しみにしていた。夜あまり寝付けない僕は暇を持て余して、それこそさっき言われたように退屈で。そんな中話し相手ができたのを、僕はちょっと嬉しいと思ってたりするんだろう。
それで、もしかしたら、いや、やっぱり、僕が嬉しいのは話し相手が出来たことではなく、幼なじみが話し相手になってくれることなのかもしれなくて。

なんだか気恥ずかしくなって、咄嗟に携帯を取り出し、いじるふりをした。

「もう3時」
「はっやいね〜」

「そろそろ帰ろ」

僕は自転車の方へ歩き出し、幼なじみに背を向ける。
最後にもう1回確認したかったから。
すると、幼なじみは僕の肩を叩き――

「もうちょっとだけ見てよーよ」

「…………しょうがないな」

また少しだけ、月を眺めていた。

……明日もまた、窓の鍵を開けたまま寝よう。



夜明けまでには帰ろうと、今度は2人自転車に跨る。
躊躇なく坂を下りはじめた幼なじみに続いて、また僕も坂を下った。ブレーキは踏まず、強い風を浴びながら下っていく。不思議と怖さなんてなかった。

「すずしいな」

スリル。なんとも楽しい恐怖感。



――スリル

(ぎゃー。ちゃんとお題に沿って書いてったつもりがほとんど関係なくなってしまった。ごめんなさい。)

11/12/2022, 8:37:00 PM

満月よりも欠けた月がいい

有り余る幸せより

足りないくらいがいい

満たされると不安になる

そんなスリルを味わうより

足りないものを追う方がいい

11/12/2022, 7:35:30 PM

スリルについて思うこと

・何もしてこなかった私にとっては、何もかもがスリルだ。初めてすること、まだやったことがないことをやってみたいという気持ちがあるが、何が起こるか分からず、躊躇してしまう。
・でも、どんなに安全志向の人でも、平坦な毎日が続けば、マンネリしてくることもある。私でも、そんなことがあるから、何かやってみたいという気持ちが起こるのだ。
 それに、心のどこかで、新しい自分を見つけたいとか、強い自分になりたいとかそういう願望を抱いているのだろう。
・スリルは、ある意味人生を豊かにするものなのかもしれない。そう信じ、私は深夜のバイトに挑戦する。

11/12/2022, 5:56:20 PM

スリル

ちょっとしたスリルは
楽しいよね
お化け屋敷だったり
ジェットコースターだったり
バンジージャンプだったり
そうゆうスリルは楽しい
けど
死ぬかもしれない
殺されるかもしれない
ってゆうスリルは
ただただ怖い
それを楽しんでる人は
「異常」だってこともない
人それぞれだからね
偏見も差別も
ない世界になればいいのにな

11/12/2022, 5:49:15 PM

″スリル満点!!君もぜひ!科学部へ!!″

古ぼけたドアに貼り付けられた紙切れ。
ドアには犬が何かのような噛み跡がある。

少し心配だが、念願の部活活動だ。

深呼吸してドアを開ける。


「ワァ!!踏まないでね!!」

「え??!!?」

びっくりしながらも足元に目をやると、
そこには、地を這うスライム、のようなもの。

ぺちょぺちょと音を立てながら、
私の後ろのドアを目がけて向かって来ている。

液状の体が動かしにくいのか、速度は遅い。


「え、えぇ?!」

「ドア!ドア閉めて!!」


あ?!逃げようとしているのか!!!

脱出を阻止するため、慌ててドアを閉める。


「ナイス!捕まえたぞ〜!」


スライムの努力虚しく、両手で掬い上げられてしまう。
抗議するかのように手のひらで跳ねている。

そんな顔でこっちを見るな…。ごめんって…。


「今度からはノックしてね」
 
「あ、はい。すみません。」

「いーよ。次からよろしくね。」


「散らかってるけど」

先輩らしき人は物が重なったテーブルへと向かい、
ガラスケースの中に先ほどのスライムを閉じ込めた。

飼育している生き物はスライムだけでは無いようで、
足の生えた消しゴムに、目玉のついたキャンディ状の
チーズがガラスケースの中で跳ね回り、暴れていた。

人差し指をガラスにつけ、指をスライドさせてみると、チーズは目の焦点を指に合わせようと目を回している。

面白い。


「…大丈夫?」

「え?」 すっかり夢中になっていた。危ない。

「入部希望ってことなんだよね…?」

「ほら、見ての通りこういう所だからさ。
 逃げ出すことなんてしょっちゅうだし。」


幼い頃児童館で見た、
科学部のお兄さんお姉さんによる粉塵爆発。

あれほどスリルを感じた事はない。
また心臓が飛び出るような驚きがしたい。

この部活で、昔見せてもらった時のように。


「覚悟してきましたんで!!!!」



スリル /

11/12/2022, 5:35:31 PM

いつだって
僕の感情の波は
ジェットコースター
散々言ったのに

なんて事ないと
平気そうに乗リ込み
案の定酔ってしまった君は
自ら降りてしまったけれど

どうせいつか
振り落とす事になるんだって
分かりきっていたよ
最初からね



求めてやっと手に入れた
充足しているはずの日々に
不安なのか不足なのか
自ら綻びを探してしまう癖が
僕にはあるようで


きっと信じちゃいないんだ
何もかも

こんなしょうもない僕に
愛をくれた君さえも



無意識にスリルを求める僕と
常に安定を求める君

初めから温度差のあり過ぎた
チグハグだらけの二人だから
未来の事など何ひとつ
約束はしないできた


短い季節の間だけの
戯れだと予感していたから



また冬が来る
そろそろ出発しなくちゃ



木枯らしが

温かかった君の
便りを運んで来る前に





「スリル」

11/12/2022, 4:50:17 PM

そんなのいらない

だだあなたと手をつないで
歩きたいだけ
穏やかな日差しの中
枯れ葉の音を聞きたいだけ
寒いからって缶コーヒーを
一緒に飲みたいだけ
冬の星空を眺め見たいだけ
あなたと一緒にいられるだけでいい

スリルなんていらない


【スリル】

11/12/2022, 4:39:25 PM

なーんでスリルって

こんなに楽しいんだろ

結果良くないことが

起こるかもしれないのに

スリルを期待する自分がいる

11/12/2022, 4:38:53 PM

おかえりなさい。
お仕事お疲れ様です。
ご飯は冷蔵庫の中にあるよ(ビールも冷やしておいた!)
お風呂沸いてるから入ってね。
最近、帰りが遅いですね。お仕事忙しい時期なのですか?
あなたの身体が心配です。
「健康第一」ですからね!!!
無理はしすぎないように。お願いします。
何より、寂しいから、なるべく帰ってきてね!
じゃあ、手紙はここまで。
おやすみ。
ps.スリルはお好きですか

俺は、一足先に眠りについた妻の方を見て
好きだよ
と、言った。
少し、背筋が凍った気がした。

11/12/2022, 4:37:06 PM

神様の善悪は
人間の叡知ってやつなんかを遥かに越えてるから


この一瞬一瞬
どれを選んで進んで行くのが

本当に自分が望んでる未来
みんなが望んでる世界への
正解へ続くのか

答えは誰も知らないのだと思う。

だから、
正解を探して、迷っても無駄だ。

だから
自分の頭で、考えろ。

何が起ころうと
それを受け入れていくのには

自分で、決める。選ぶ。
それしかない。と、

学んだ気がする今日までの人生。



ほんんんと!

生きてるだけで、スリル満点。

#スリル 2022.11.12

11/12/2022, 4:27:14 PM

「スリル」

平和な平穏な生活がいいので、スリルは、なるべくなら避けたい。


喧嘩してるとき、仲直りするときに、好きな人に好きだよって伝えるだけでも、なんて返ってくるか、私はハラハラドキドキのスリルなのにこれ以上の、スリルは、心臓に良くなさそう…。


そんな、私は平穏が一番いい。


のんびり本でも読んだり、ご飯作ったり、話したり、音楽聴いたり…。

みなさんはどうですか?

11/12/2022, 4:14:15 PM

時計の針を動かしていたのは君で、骨が浮き出た長い手で時計の口角を上げていた。
結局君は口がおかしくなるまで目を覚まさず、ずうと僕の2段ベッドの上にいた。暑くなってうるさい扇風機を強に設定しても、君は起きることなく横たわっている。
今日はこんなに蝉が鳴いてるのに、君はずうと髪が斑のままだ。
今朝、僕は彼女の目覚ましを10時止め、うるさく喚いた。カーテンからの日差しはない。ただ真っ暗闇の、夜か昼かも分からない四角形の個室にいる。
僕はカーテンを開ける気にもなれなかったが、蝉の声が聞こえてきた時、鳥のさえずり聞こえてきた時、
誰かに呼ばれているような気がしてカーテンを開けた。ただ眩しい血が通うような日差しは僕を憂鬱にさせるばかりだった。
カーテンを閉め、また僕は上を見る。
そういえば昨日の目覚ましは10時にセットしていたんだったな。彼女は毎日起きもしないのに目覚ましを適当に決める。朝食も昼食も食べない、ただの屍のようだとはこの事なんだろうか。

11/12/2022, 3:58:32 PM

スリル

スリルを味わいたくって、危ないことをしてしまう。若いころはやってました。
恋愛とか、友人関係とか。
そうでは無くて、思い通りに行動したら、スリルを味わってしまったのかも。

だんだんと、スリルのない生活を求めるようになり、
気がつけば毎日が単調な日々。

でも、あのスリルはもう結構。
決して誰も幸せにはしてなかったから。

11/12/2022, 3:35:38 PM

テーマ“スリル”

なぜ人は、スリルを求めるのだろう。

ミステリー小説やミステリードラマのスリル
ジェットコースターやバンジージャンプと言うスリル

その中でも…
恋愛のもつれと言う現実に起こり得るスリル…。

わざと起こしている訳じゃない人が殆どだろうが
中には…
自ら、スリルを味わうためだけに
そう言った事をする人も居るだろう。

ーーー
「アヤミの彼氏カッコイイよねぇ」
「そう?うん。カッコイイの」
アヤミは、ニヤニヤと破顔する。
「アヤミも可愛いし、すっごいお似合い」
「そんな事…」
無いよとアヤミは続けない。
「あー、私も、アヤミの彼氏みたいな彼が欲しい」
「大丈夫、ミチエ可愛いから、すぐ出来るよ」
そう。こんな会話をしていた。


その日から数週間後
喫茶店のテラス席。テーブルの上
アヤミ側にはグラスに入った水が置かれ
ミチエ側にはアイスレモンティーが置かれている。
「ねぇ!何で?」
アヤミは、鬼の形相で、ミチエに詰め寄っている。
「え?何が?」
突然、怒鳴られて困惑している様子のミチエ。
「アンタ、私の彼氏と…」
「ああ、その事。」
ミチエは、つまらなそうな表情をして
「だって、アヤミの彼氏みたいな彼が欲しかったし?だったら、アヤミの彼氏と付き合えばいいんだ!って。」
そう言った。
「おかしいよ!」
アヤミは、泣き出しそうな顔をする。
「そうかな?…でも、やっぱり顔だけの男は駄目だね。」
反対にミチエは、あまり興味なさそうに、自分のピンク色のネイルを見つめている。
「なん…」
「他人の彼氏奪うって、もっとスリルとか味わえてサイコーだと思ってたのに。案外あっさり付き合えちゃってつまらなかったよ」
「はぁー!?私がどんな気持ちだったか」
「んー…まだ、やり直せるから大丈夫じゃない?」
「無理…もう。無理…。」
「水、かける?私の事殴る?」
何故か、恍惚そうな顔をするミチエ。
「しないわよ!もう、二度と会わないから!」
そう言って、走り去る、アヤミ。
「つまんないの。」
ふう、と息を吐き
立ち上がるミチエ。

もう少し、略奪愛のスリル味わいたかったのに…。

そう思ったミチエは、後ろから誰かに突き飛ばされ……

(世にも奇妙な物語観た影響でこんな感じの終わり方)

11/12/2022, 3:28:52 PM

私はビビりだ。何処で何をしていようと、すぐに肩が跳ねるほどびっくりしがちだ。それで相手を謝らせたことだって数え切れない。
 そんな私と、スリルの3文字を結び付けるのは、なかなか難しい。スリルとはなんだろう、危険を楽しむ意、というイメージがあるのだが合っているだろうか。
 危険や恐怖はしょっちゅう感じるが、それを楽しむとは想像がつかない。ちょっとドキドキする楽しいことか・・・。
 ・・・何も思いつかない。やはりビビりにスリルのお題は難しかった。いつかスリルの良さを分かりたいとは思うけれど、やっぱり怖いことは起きて欲しくないとも思う。

お題 スリル

11/12/2022, 3:26:33 PM

私は平凡に生きてきた

特に大きな冒険やスリルなんて

一度も味わっていない

ただ平穏に生きてきただけ

私ってなんだろう

ふとした時に思うことがある

けれど、悲しいニュースを見た時

いつも思う 

私って幸せなんだな、と

11/12/2022, 3:07:43 PM

スリルとは
気持ちがハラハラドキドキすることだよね

11/12/2022, 3:06:44 PM

スリル


人は皆、スリルを求めて生きている。

でなければ、殺人なんて起きやしない。

と、私は思う。

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