『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ススキ イネ科ススキ属 振袖草ともいう。秋の七草のひとつ。
秋の夜長を感じますな
『ススキ』
脳裏に浮かぶのは、辺り一面のススキ野原。
熟しきり、風に飛ばされるほど綿毛が膨らんだススキの穂が、ふわふわキラキラと輝いている――そんな風景。
人は皆、心の中に原風景を持つという。
それは幼い頃に体験したことだとか、むかし暮らした場所だとか、はたまた記憶の組み立てによって作り出された架空のモノや場所だとか。
人によって違っていて、しかし強い郷愁を感じるそれは、個人回帰の基準点となった。
肉体を捨て、意識体を仮想空間に放流して、全ての人がひとつの大きな海に揺蕩う現在。
自我が拡散しないよう、私は時々そこへ還る。
私はススキ。
あなたは?
❴ススキ❵
ススキがサラサラと夜風に揺れる
そのススキ畑に一人の私、、、
「この世から、、、」
「消えることが出来たなら、、」
そして、天高く昇っている中秋の名月が、、
「消えることが出来なくても、、!!」
「貴方を超える事が、、、皆から信頼される、、、尊敬される様な人になることがぁ、、、」
私とススキを孤独に照らしてる
『出来たなら、、、(泣)』
ススキ
肌寒い夜
カーディガンを持つ
風が冷たくなり、冬の音を告げる。
変わらぬ日々に時が経つのは速い
もう●月、
時の流れは残酷で平等。
朝が来て夜が来る
風が冷たい。
しかし
さら、さら、とススキの音が聞こえる
夜が凪いでしまうと聞こえない音
₌₌
冬の音ずれも許してやろう
ススキ
ふと見ると
隠れられるほど伸び
風に揺れる様を見て感じる
ああ、秋だ、と
ススキ
ススキとは何かわからない。
見たこともなければススキ自体なんなのか分からない。
だから、私で勝手に作ってみた。
「ススキとは○○さんす、好きです」
思いを寄せた人に告白をした。
返事はかえってこず、私は泣いた。
家に帰ったが、辛すぎて友達に連絡。
振られたことに、辛さを感じもうどこにも行く気失せた。
それほど相手が好きだった。
風が吹くと、ススキが揺れる。
秋を感じる空気と景色。
なんだか切ない気持ち。
ススキのように
風に揺らされ
あなたを見つめあった
あの日のことは忘れない
ススキの花言葉
心が通じる
【ススキ】
神様、ボクはいつになったらあなたにこの想いを伝えることができますか?
いつもはきらきら光る星ぼしたちも今宵は夜空を舞うのはやめて、暗闇照らすは月の優しい輝きだけ。
誰もがあなたに恋い焦がれる。
思わずこのてを伸ばしてみても、それがあなたに触れることは赦さない。
ボクの朱い瞳はいつだってあなたしか映してはいないのに。
あなたは、誰にだって恩恵を与え、微笑みを絶やしはしない。
ボクが求めているのも心通じたいのもあなただけだというのに。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
あー、秋刀魚たべてえ
太刀魚もたべてえ
#ススキ
ススキに似たふわふわの葉の名前を
自信満々に教えてくれたんだ
もう忘れちゃった
ススキをみると秋って感じがする
でも、今年はあっという間に秋がいなくなってしまった
冬がくる
冬がきてしまう
大変だ。とても困ってしまった。
「ススキ」をテーマに文章を書こうとしているが、今までススキをよく見たこともなければ、ススキ自体に特別な感情を抱いたことも、美しさを見出したこともない。
私は今年で25歳。ススキに全く触れずに生きてきた。
そんなことで頭を抱えながら、帰宅している道中にふと、ススキが目に入った。
満点の夜空に背を伸ばすススキに、自分も負けじと背筋を伸ばしながら、帰路についた。
少し背筋を伸ばして見る世界は、いつもと違って胸が高鳴った。
お題 ススキ (*´-`)
ススキ?お月見を思い出すかも~
白いお団子、ふわふわのススキ、輝くお月様
季節を感じられて凄く素敵な一面よね
日本に生まれてよかった笑
お月見は串団子のあんこのものをホットサンドにしたらお手軽でおいしいからおすすめよ
一面のススキが波打つ草原に、彼と私は立っていました。
さわさわとススキが擦れる音だけが、広い草原と二人の間を渡っていきます。誰もいない夜の草原に銀色の月と、照らされたススキの穂だけが柔らかく輝いていました。
彼は無言で佇んでいます。すらりとした長身は草原の遥か先を見つめ、ピンと立った耳は時折ぴくりと動いて些細な音も聞き逃すまいとしています。
その背に立つ茶色の尻尾は物言わぬ彼の心を伝えているかのようにゆらゆらと、右に左に揺れていました。
狐の彼と過ごし始めて三年。
彼が車で私を連れてきたこの草原は、彼が生まれた地だったのでした。
さわさわとススキが揺れています。
「みんなすっかり無くなってしまった」
銀色の波を見つめながら、彼がそっと口を開きました。
「この髪と目の色のお陰で、仲間からも爪弾きにされていたけれど」
狐であること。
人に化けられること。
今は人として人の世界で生きていること。
それ以外で彼の事を聞くのは、これが初めてでした。
「それでも私にとっては·····故郷だから」
静かな声は私の耳に優しく響きます。
長い夜。
彼は少しずつその生い立ちと、人の世界にやって来た理由を話し始めたのでした。
END
「ススキ」
最近知った事、ススキが食べられるという事。天ぷらで食べていた事には久しぶりに驚いた。秋になると一斉に。いつの間にか見渡す限り同じ向きでススキは風に揺れて夕日に光っている。孤独なススキはあまり見当たらずいつも仲間と一緒に。ほんの短い命だけど、それを感じさせない。ずっとこんなふうにいつもここにいましたと言いたげな存在感で、そのくせいつの間にか消えている。
ススキ 11.11
「先輩、好きです」
私は今日、ずっと想いを寄せてた人に告白した。
返事は「NO」でも「YES」でもない。
一旦待って欲しいとの事だった。
その後、家に帰ったが気になりすぎてまともに居れない。
もし断られたら私はもう、立ち直れないかもしれない。
それぐらいほんとに好きなの。
気持ちを落ち着かせるために散歩に行ったの。
もう夜で、当たりは暗い。
ちょっとした、人気のない公園。
ここは私のお気に入りの場所。
ススキが生えていて、ここに来るとなんだか落ち着く。
そんな景色を眺めながら、「恋」と言う呪いを唱えた。
【ススキ】
茶色い毛玉を見ながら、トワは砂利道をせっせと歩いていく。肩にかけた散歩用のポーチにはビニール袋と水の入ったペットボトルが入っていて、少し重たい。
「ついてくるなら荷物くらい持ってよ」
「やだよ、だりぃ」
何十回めになるのかわからないやりとりを、今日も繰り返す。
隣にはナガヒサが退屈そうに歩いていた。別についてこなくていいと毎回言っているのに、なんだかんだと悪態をつきながらついてくる。こちらとしてはひとりのほうが気楽なのに、相変わらず何を考えているのかわからない。
茶色い毛玉の名前はモモ。今年で3歳になるメスの犬だ。父が言うには雑種らしい。柴犬によく似ていた。焦げ茶色の短毛は触るとゴワゴワとしている。
家に来た時は家族それぞれが好き勝手(「パン」だとか「イヌ」だとか「ムサシ」だとか)呼んでいたが、最終的には母の呼ぶ「モモ」が定着した。世話をするのが主に母だったから当然の結果なのだが、子供心にネーミングライツをもらえなかったのは少し不服だった。
砂利道の両脇はススキが群生していて、鬱蒼としている。子供の目線ではススキはかなり大きく見えた。生い茂るススキの大群の中から、何かが飛び出してくるのではと期待半分、恐怖半分の散歩道だ。
前者はタヌキだとか猫だとか、ちょっとした動物との邂逅。後者はわかりやすく不審者だ。
たまに人とすれ違って、その度に少しだけドキリとする。けれど、不服ではあるものの、隣にナガヒサがいるおかげで平静を保つことができた。
それから数年経って、相変わらずトワはモモの背中を見下ろしながら砂利道を歩く。モモはシニアに片足を突っ込んでいたが、今のところは元気そうだ。首の後ろあたりの皮がたるんでいてかわいい。よく摘んでいる。
「歩きにくい、うざい、触るな」
「うるせえバーカ」
隣にはいつも通りナガヒサがいた。いつから始まったのかなんて覚えていないけれど、ナガヒサの左手はトワの右手を掴んでいて、それはずっと続いていて、正直落ち着かない。
──こういうのってだんだん適度な距離感に落ち着いてくるものじゃないの?
誰にも訊けそうにない疑問はずっと胸の辺りに居座って、トワをモヤモヤとさせてくる。
秋の夕方は暗くなるのが早くて、背が伸びた今でもススキの大群を不気味にさせてくる。今となっては期待よりも恐怖のほうが上回っていた。
だから、認めたくはないけれど、ナガヒサが隣にいて、右手を離してくれる気配がないことが、心強くもあった。
もうずっと、似たような自問自答を繰り返している。答えなんてきっと、嫌か嫌じゃないかの二択しかないのに。
チラリと盗み見たナガヒサはつまらなさそうに口を尖らせていた。
やっぱり、何を考えているのかわからない。
※※※
登場人物
モモ:雑種犬。女の子。焦げ茶色の短毛種。好きなおやつは蒸したさつまいも。
トワ:ナガヒサのお姉ちゃん。自分勝手で何を考えているのかわからない弟に振り回され続ける。好きなおやつはライスバーガー(焼肉)。
ナガヒサ:他の追随を許さないシスコン。トワのことが大好き。感情の出力が下手。好きなおやつはポップコーン(塩)。
「ススキ」
私はただの根無草。貴方は黄金に輝くススキ。
私は貴方に恋をしていた。
輝く貴方に、恋をしていた。
私は貴方を見つめて、貴方はどこかを見つめて。
私は踏みつけられ、貴方は風にそよいで。
そんな毎日が愛おしかった。
私は花をつけることもない、美しくもない草でしかなかったけれど、貴方は柔らかな穂を、穏やかに揺らしていた。
それはそれは、美しかった。
私は日陰で、貴方は太陽と月に照らされて。
雨に打たれても強く強く生きた。
そんな貴方が愛おしかった。
貴方は美しく愛おしい。
そんな貴方だったから、手折られてしまった。
私は手折られる貴方を見つめることしかできなかった。
貴方は命をなくした芒。私は枯れゆく根無草。
愛する貴方を失い、枯れゆくのを待つ根無草。
もし私が貴方と同じ芒だったら、同じように手折られて、同じように死ぬことができたのかしら。
こんなふうに、凍えて死ぬことも、なかったのかしら。
ススキ
この前曽爾高原に行った。人生で初めてススキを綺麗だと思った。ススキなんて、どこにでも生えているようなものだと思ってたけど、綺麗な景色の一部としてしっかり映えてた。人間だったら背高くて細くてめっちゃスタイルいいんやろなあなんて思いながら笑。
秋だねえ