『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ススキ
ススキってあのススキ?
十五夜のススキだよね。
急にススキって‥‥
身近に生えすぎてて
珍しさも、情緒も風情も何も感じない
でも、住んでる場所が違えば
きっと、見方や感じ方も違うんだろうな
ただ、ちゃんと季節は感じてます。
ススキに想いを託して、
今年の秋は死に季節は繰り返されていく。
季節が繰り返されていくのは当たり前なんかじゃないんだと
もっと早く知りたかったと
僕は思えるようになりたい。
"ススキ"
スーパーからの帰り道、途中の野原に生えているススキが視界に入ってきて、目を向ける。綺麗な夕焼けに照らされ揺らめくススキが優雅で美しい。が、ふと思い出す。
「確かそろそろだな…」
悲しげな声色で思った事を口に出す。
以前、気になってススキについて調べた事がある。ススキの見た目は草に見えて、それまで花という認識が無かったので驚いたが、ススキの先についている《穂》という部分は、花が集まったものらしい。見頃は確か、十月から十一月半ば。もうそろそろ、枯れる時期だ。
心做しか、揺らめく様が儚げにも見えてきた。
「……」
ありがとう。また来年。
ススキに向かって、心の中で呟く。足を前へ一歩、また一歩と動かし、帰路に着いた。
【ススキ】
風が吹く秋の夕方。
私はいつものススキの野原へ行く。
手にはスケッチブックと色鉛筆。
いつもの場所に行くと、野原に寝転がる彼。
寝転がっているからか、遠くから見ているからか、彼の姿は幾分か小さく見える。
でも彼は私よりとても大きな体躯をしている。
若いからか筋肉質な体と逞しい腕。
寝転がる彼と、夕方特有の青と紫に染まった色がとても綺麗で、思わず息を呑む。
『お!百合香〜!』
私に気づいたのか、遠くから大声で私を呼ぶ。
私は嬉しくなり、そこにかけて行く。
『優希さん!』
途中でローファーが突っかかって転びそうになるが、慌てて体制を立て直して優希さんの元へ行く。
『大丈夫か?!』
心配してくれる優希さんに頬が緩む。
『今日もスケッチ、よろしくお願いします!』
『おう!』
夕日の中、佇む彼をスケッチするのが私の放課後の楽しみだ。
毎日違う彼を見ることもできるけど、何より魅力的な彼をスケッチブックに納めるのが好きだ。
今日は彼を斜めアングルから見た姿。
まずはアタリから。
鉛筆で大体の情景を描き、そこから鉛筆線を薄く練り消しで消して本描きをする。
『なあなあ、、俺なんか描いて楽し?』
『ん〜?楽しいですよ?ほら動いちゃダメですよ。』
私が注意すると慌てて横を向く彼。
『できました!』
『おー!やっぱりいつ見ても上手いなぁ。』
私と彼が出会ったのは、放課後の教室だった。
いつも片隅で絵を描いている目立たないタイプの私と、忘れ物をしたと教室に戻った彼。
私達はそこで出会い、スケッチを頼んだのだ。
彼の体がとても魅力的だったから。
『よし、これで完成です!』
最後に色鉛筆で色をつけてから絵を渡す。
『どうぞ。』
『おう!ありがとな!』
笑顔でお礼を言う彼にまた胸が締めつけられる。
『じゃあ、私はこれで、、、』
これ以上彼の姿を見てドキドキしていたら心臓が持たないので帰ることにする。
『待って!』
パシリと手を掴まれ、後ろに倒れそうになる。
『え、な、何ですか?!』
『あっ、、ごめん、、』
いつになく顔も赤く、とてもモジモジとしている様子の彼。
『?』
不思議そうに首を傾げると、彼はキリッとした顔になり、私にまっすぐ向き合った。
『あの、、す、好きだ!!百合香のことが!』
『はぇっ?!』
突然の告白。
『返事、聴かせてくれないか?』
シュン、、とした子犬のよう。
『、、私も、、好きです。』
パァッと途端に明るくなった彼の顔。
私達は茜色の空の中、笑い合い、抱きしめ合った。
ススキをすぅっと通り抜け消えるようにして 居なくなったあなた
かつての当たり前の日常の懐かしさ
秋の木の葉を風にまとわせ
冬のかおりを漂わせる
しんと静まり返った空はうすく張り詰めた氷のように危うい均衡を保っている
肌寒く人肌こいしくなるあなたからのお便りは
ひとときの未読のままに
ぎこちなく動く体をもどかしく感じても尚
乾燥した細い指先が絡む音を幸福と呼ぼう
(ススキ)
3,ススキ
ススキって前はよく目にしたんだけど。
最近はあんまり見れないなって思ってたんだけど、でも。
本当はそこにあったけど、見ようとしなかっただけってことに最近気づく。
大人になるにつれて、みれる幅がもしかしたら、子供の時よりずっと狭くなっていくのかもしれないと思った、今日この頃。
大切なことは見落とさないようにしたいな。
ちなみにススキの花言葉は、「活力」、「生命力」、「精力」、「なびく心」、「憂い」、「心が通じる」、「悔いのない青春」とかたくさんあるらしい。
ススキの花、今まで見たことなかったかも。
見てみたいな。
2023.11.10
気づけばもう秋の空
実りの季節である秋だけれど
すすきを見ると
なんだか少しだけ切なくなる
秋は色鮮やかな紅葉の季節でもあり
枯れた落ち葉が虚しさを感じさせる季節でもある
もう秋なんだなと
私の時間はずっとあの日から止まったまま
置いてけぼりで
でも季節はまた次の季節に移り変わる準備を始めていく
時間は待ってくれない
さよならの準備はできた?
#ススキ
草花は揺れることなくまっすぐ立つ
私たちはいつも揺れてばかり
スズの音が吹いて
やっと少し動き始めた
あぁ、私は生きている!
貴方は私を解ってくれたのです
ススキ
ススキになりたいなぁってたまに思う
ススキみたいにゆらゆら揺れていたい
風に揺られて痛い
ススキ
ふわり、と白く小さな綿毛が肩にとまる。
なんだろうと思って、つまんでよく見るとススキの綿毛だった。
手を離すと、風に乗りまたふわりと飛んでいく。
「お前は自由にどこへでも行けるんだなぁ」
人間みたいにしがらみに縛られず、自由にどこでも生きられる、そんな彼らが少し羨ましくなった。
最近は、見なくなったかな。
ちょっとだけ、寂しい気もする、かな。
人にとっては、取るに足らないものなのかもしれない。
かく言う自分だってそうだった。
けれどなんてことないこの”ススキ”が。
意味のあるものになるんだから、不思議なものだね。
ススキ
ススキ畑で夜空に輝く月を見上げて
君を思う。
君が好き…。
ススキ畑が風に揺れて切なくなるよ。
団子を作って、ススキをとって、うさぎがいる月を見る。
【ス】 好きだよ
【ス】 素敵な
【キ】君
夕焼けに染まる一面のススキの中を、手をつないでどこまでも駆けて行きたい
入道雲に映える 鮮やかな緑の曲線
切れ味するどい鋸の その葉を齧る
トノサマバッタにショウリョウバッタ
葉蔭で狙うオオカマキリ
虫とり網を掲げ 駆け回る子どもたち
陽射しを受けて 風に鳴る葉
いま 冴えざえとした月あかりの中
過ぎた夏を思い 穂をゆらす
「ススキ」
#245
『ススキ』2023.11.10
春に七草があるように、秋にも七草がある。
奈良時代の歌人、山上臣憶良が万葉集に『秋の野の花を詠みし歌二首』として、次の二つの歌を詠んだ。
『秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花』
『萩の花尾花葛花嬰麦の花姫部志また藤袴朝貌の花』
この朝貌であるが、桔梗だったり牽牛子や木槿と諸説ある。
などと言うことを、元高校教師をしていた彼がなんの脈絡もなくそんな話をしてきた。
さらに続けて、五七七五七七となっていることから、こういった歌を旋頭歌と言うのだとも教えてくれた。
それがどうしたのかと聞くと彼は、呑気に秋だねと宣った。
彼の唐突な授業は今に始まったことではない。自分たちの間に会話がなくなると、思い出したかのように授業を始めるのだ。
「ススキと言えば、まさしく秋って感じだもんな」
心優しい我らが最年長はそんな彼の授業を聞いて、うんうんと頷いている。高身長の彼は興味なさそうにスマートフォンを弄っているし、金髪の彼は目を閉じている。もちろん、自分もあまり興味はない。
「七草ってことは食えるのか?」
「秋の七草は観賞用らしいよ」
食べられない、と分かって余計に興味がそがれた。
秋の月夜に映えるススキも素晴らしいが、やはり腹が膨れねば意味がない。
芸術より読書より、食欲の秋こそ至高なのである。
季節感満載のイベントのすすめ。
お盆に田舎へお墓参り
キュウリの馬にナスの牛。
スイカ割りや手持ち花火。
ハロウィンのおばけやかぼちゃ。
たくさんの駄菓子。
赤と緑に配色された街中の人が楽しみな
クリスマス。
大きなツリー小さなツリー。
お正月、豆まき、ひな祭り、お花見…
毎年やって来るイベントだけど
大事なんです。
「この年齢のひな祭りは一度しか無い」
と思いキチンと大事に迎えてください。
思いっきり人の心に残るような演出をして下さい。誰かを喜ばすの好きでしょ!
そんな毎年の十五夜なのですが、
ススキを用意するのが都会ではなんと難儀なことでしょう。子どもの頃はどこにでもあった様に思うのですが…。
一番そばの家族を笑顔にしましょう。
ーーーススキーーー
ススキのエピソード思いつかなかった。。。
強いて言うならアレルギーです
ススキを見れるのもそろそろ終わりか。
雪降り始めてるところもあるし…
最近ススキあまり見てないなあ
学校の他にはあまり出かけないな。
だから見てないのか、ススキ。
通学路にないし。
通学路にススキ咲いてたら
今ごろ見れたのかな〜
興味あまりないけど見れるなら見たかったかも。
「ススキ」