『ジャングルジム』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ジャングルジム
ジャングルジムの頂上で、恐る恐る立ち上がった時のことを思い出す。夕暮れ時。クラスメイトたちが姿を消してから、煮え切らない自分と決別するために、骨組みに足をかけた。最上段まではすぐに登れた。あとは立ち上がるだけだった。肝を冷やすには十分な高さ。手を離してしまえば、自分を支えるものはないこともわかっていた。最初に手を離した。屈んだままバランスをとる。重心を意識し、膝に力を込める。目線が、ぐぐぐ、と予想より高くまで上がっていく。膝が伸び切った時、できた、という実感が足元から這い上がってきた。思ったよりも簡単だと思った。その高さは生々しいスリルとともに、自分のものになった。
久しぶりに訪ねた地元の公園はすっかり様相が変わっていた。ジャングルジムはほとんどなくなっていた。六段あったそれは、落下による事故を危険視され、二段の立方体になっていた。肌の白い少年たちが退屈そうに腰掛けて駄弁っていた。
私はどことなく彼らが哀れに思えた。その時、ポケットの右手が固い感触を捉えた。取り出してみると、燃料の入った百円ライターだった。ちょうど少年たちが場所を変えたので、私はそれをジャングルジムの角に置いて帰った。
ジャングルジム
子供の頃、1番上まで登っても怖くてのんびり周りを眺める余裕なんてなくて、すぐ降りてた。
今と変わらない小心者。
ブランコは大好きで必ず乗ってた。でもあんまり強く漕ぐとやっぱり怖くて。ゆっくり揺られるのが気持ちよかった。
今と変わらない臆病者。
シーソーも好きだったな。
友達と水平を保とうと何度もチャレンジしたけど、絶対むりで。その度笑い転げてたなぁ。
今は笑わなくなっちゃった。
あの頃、一緒に公園で遊んでたみんなは今何処にいるんだろう。何をしているんだろうな。
会いたい、会いたいな。
けれど、私が会いたいのはあの頃のみんなだ。
あの頃の私に戻って、苦手なジャングルジムのてっぺんから一緒に同じ風景を眺めたい。
ブランコもシーソーも思い切り漕いでふざけて、お腹が痛くなるくらい笑って、、、。
忘れてた幸せな風景が蘇る。
今の小心者で臆病者で、笑えなくなった私を見たらどう思うかな。
あの頃のように手を差し伸べてくれるかな。
私も手を差し伸べるよ。
頼りないけれど、あなたを救えるのなら。
end
銀杏の木と同化したジャングルジム
太い幹にのまれた鉄は錆色
てっぺんに腰かけて
ぷらぷら揺れる足を見つめる
夕方のチャイムは少し前に鳴った
なのに僕はここから降りられない
まだ帰れない
もう帰りたい
揺れる心と足は翳りをみせて
いっそのこと銀杏の木よ
僕ごとのみ込んでしまえ
そうすれば悩みごと消えてしまえるから
私がまだ小学生だった頃の校庭には
大きな滑り台やジャングルジム
色んな遊具があった
それも今は老朽化でどんどん撤去されていて
遊具が減った校庭の横を通るたび
思い出の場所が消えていくようで
ものすごく寂しい気持ちになる
なんか小学生の頃ジャングル鬼ごっこ流行ってて遊んでたら一人の子ジャングルジムから落ちたの。それ以来禁止されました。笑、
あのジャングルジムではよく遊んだなぁ。
あの頃は空のような水色だったが、今はもうサビていて所々茶色になっている。
「一番早く上まで来たら勝ちな!よーい、ドン!」
「えぇー、待ってよー」
なんて会話を思い出す。
最初はビビって2段しか登れなかったっけ。でも、やっていくうちに一番上まで登れるようになって、しまいには俺がみんなを追い越して真っ先に一番上まで登れるようになったんだっけ。おかげで「サル」って呼ばれてたなぁ。
よし、ちょっと久しぶりに登ってみるか。そう思い、足をかけた瞬間
パキッ
と、良からぬ音がした。おそらくサビの部分が剥がれたのだろう。
このままだと、絶対にパイプを折ると確信した俺は、残念ながらもジャングルジムを後にした。
ジャングルジムのてっぺんで仁王立ちが一番かっこいいと思っていたあの頃
【ジャングルジム】*107*
最近上まで登る機会があって
立ち上がっている人もいたけど
私は高所恐怖症だから登るだけで精一杯!
でも、なんだか怖いより気持ちイイが勝った気がする♪
大袈裟かもしれないけど…
高い所から見る景色はなんだか世界が違って見えて
スーッと気分が晴れた感覚だったかな
登山やスカイダイビングには全く興味ないし
なんなら苦手だと思うけど
もしかしたらその体験の先には…
まだ味わった事のない世界が無限に広がっているのかも知れないな
ジャングルジム
凄く、懐かしいな
いつからだろう。
懐かしむようになったのは
突然でもないような気もしなくもなくもないような気がするけど笑、大人?用のジャングルジム欲しい。笑笑
意外と簡単そうに見える 公園の定番の遊具… いざのぼってみると高くて見晴らしはいいんだけど 怖くも感じるし 中に入ると狭くて動きにくい… これな~んだ? ジャングルジム!
ポポヤ
子どもと一緒に公園に行った。6才と3才の2人連れて。
5才の子は下のほうで遊んでた。
3才の子はみるみる上のほうまで上がって、
得意そうに手を振ってお母ちゃんって、大きな声で…
下からハラハラしながら見てるのに…
ジャングルジム
子どもたちの笑い声に視線を向けると
そこは昔自分たちも遊んでいた公園だった
懐かしい気持ちになるが
記憶にある遊具はほとんど撤去されていて
子どもたちはベンチに集まって
流行りの携帯ゲーム機で遊んでいるようだ
時代の変化に仕方ないことと思いながらも
同時に寂しさもわいてくる
あの頃の僕たちは
ジャングルジムの上に集まって
他愛のない話をしたり
漫画の雑誌を持ち寄って回し読みをしたり
先のことなんて何も考えなかった
ただ、ジャングルジムの上は気持ちよくて
みんなと過ごす時間は楽しかった
時が流れて
僕は冴えないサラリーマンになって
ここを通ることもなくなったし
一緒に過ごしたみんなも
今どうしているかなんてわからない
なくなってしまったジャングルジムと同じく
僕たちの過ごした時間も
記憶から消えていくのかもしれない
知らぬ間に公園の遊具は撤去され
親子連れ憩う芝生広場に
#ジャングルジム
ジャングルジム
あぁテーマむず過ぎる
ジャングルジムで友達と遊んだ思い出もなけりゃ
ジャングルジムのようだみたいな詩を作れる才能もねぇ
僕にはなんにもない
まぁ自分が努力してないのが全て悪いよ
そうだよ
僕がいっつも枕抱えて悩んでることの100%は僕が悪いよ
僕が最強だったらそんな悩みないよ
だから最近周りを見たら最強ばっかり
五条悟かよ
悩んでる姿見せろよ
僕だけ意味もなく自分を嫌いになってくだけじゃねぇか
別にいいや😏
このアプリで絵文字使うとめっちゃ面白いねw
文字めっちゃ綺麗なのに急に顔出てくるww
今日は祝日明日は平日
さてと、寝るか😴
水色のジャングルジムのてっぺんから逆さまにぶら下がる。
男の子がやっててやりたかったんだよね。
水色の格子の向こうに金色の夕日。
空と地面が逆さになって
きれいだし、重力から自由になった気がして
バンザイして
気分よくなって
なんだか足もまっすぐにしてもいいような気がしてきちゃって…
おっきなたんこぶできた。
「ジャングルジム」
ごめん
返信できなかった
心配したよね
ごめんね
風呂入ってくるね
湯船だから
長くなるかも
なるべく早くでる
ほんとに大切?
「ジャングルジム」
あの上に登った時は
なんて高いと喜んだ
今はそれより高いビル街で
働いているというのに
空がかえって遠くに思う
ジャングルジムに登った記憶はないが、雲梯の上に登って降りられなくなり泣いた記憶はある。大人になっても乗りたいのはブランコ。一生懸命漕いだ後に続く浮遊感が楽しかったのかもしれない。
グローブジャングルが好きだった。
球形の回転するジャングルジムだ。
私が格子をよじ登り、君がぐるぐるとを回してくれる。
君は友達より力が強かったので、一人で勢いよく回すことができた。
外側へ引っ張られる力と、頬や腕をすり抜けていく風が気持ちよかった。
ただ、君も楽しくなったのか、回す力が段々強くなった。
手が離れそうなほど体が引っ張られ、風がひっかくように痛い。
私の冒険心は恐怖心に変わった。
怖くて、降りたくて、しかし離すこともできない。
私がほとんど半泣きになってから、ようやく君はハッとした。
君は私を下ろし、あやそうとして、それでも私は泣き止まない。
君は私をグローブジャングルの中に入れた。
ごめんよ、と言って、格子を掴み、普段の歩幅の半分で歩き出す。
ゆっくりとした揺れ心地に、幼いながら懐かしさを感じた。
その後私は、二度と君とは公園に行きたくない、と言ったらしい。
申し訳ないが、そこはあまり覚えていない。
公園に行かなくなってから、君と会うことも、グローブジャングルに乗ることも少なくなった。
グローブジャングルが好きだった。
他の人より少しだけ大人な君も、好きだった。
題:ジャングルジム
「わーい!」
デートの帰りに見かけた公園。最近は見かけないパイプを骨組みにしてできた遊具に、彼女は登り始める。
「危ないよー」
「大丈夫ですー!!」
俺としてはスカートも少し気になるところなのだけど。彼女は俺の気持ちを知らずにスイスイと登る。ある程度のところで、俺は一歩後ろに戻り進めなくなった。
「どうしましたかー?」
理由を伝えるかどうか悩むが、俺は口を開いた。
「下着が見えそうー」
「えっち!!」
「理不尽!」
俺はそれを心配していたのに、真っ先に怒られてしまった。気にせず登ったのは彼女なのに。
「危ないから降りて降りて。落ちても応急処置しか出来ないからねー」
「はぁーい」
俺の職業は救急隊員。でも今の俺は医者じゃない。ただの彼女の恋人なのだ。
彼女は素直にジャングルジムから降り、最後に体操の選手のようなキメ技っぽく飛び降りるからパチパチと拍手を送る。
彼女はピースを俺に向けて満足気に笑った。
「俺も登ってみようかな」
「普段と違う景色が見えますよ!」
得意気に微笑む彼女だが、俺は彼女の足元を指さした。
「登っちゃだめだからね」
「ぶー!」
俺は視線を上に向けるけれど、彼女の強い視線もしっかり受ける。
「やっぱりやめよう」
「どうしてですか?」
「今度はここに登ることも想定して来ようよ」
つまりは彼女がズボンを履いてきた時にと伝える。
「ふたりで登りたいな」
とは言え、最近ジャングルジムは遊具として危険だと言うことで、どんどん姿を消している。だから早めに来られるように予定を立てようと彼女に伝えると、大きく頷いてくれた。
思い出を作るならふたりが良い。
おわり
一三〇、ジャングルジム