『ジャングルジム』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#ジャングルジム
夕暮れ
ひとり
家路に向かう友達を見送って
いちばん星を待ってた
ジャングルジムのてっぺんは
僕の夢見る世界の一部
暮れてゆく街並みに
帰るはずもない人影を待っては
寂しくない…寂しくなんかないと
自分に言い聞かせてた
あれから何故だろう
待つことを諦めてしまう…
あの日見上げた空も星も
さして変わりはないはずなのに
自分だけが変わってく
もう上がることもないジャングルジムも
街の風景の一つになってしまった
小学生の頃は外で遊ぶのが大好きで、休み時間にはよくグラウンドに行ってた。ジャングルジムに登ったりしてたっけ。嫌なこともたくさんあったけど、こうして振り返ってみると本当に楽しかったな、小学校。あの時と比べたら、結構成長できたかな。きっとできたよね。
ジャングルジム……。
ジャングルジム。まるで、自分の人生のようだ。
中は透け透け、入口も出口も決まっていない。
そんな面白味の無い人生にしたのは、あのゲス女だ。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
ジャングルジム……。
草も木も無いジャングル。迂闊に入ると、他所の子の蹴りが頭に炸裂する。
ルール無用の悪党(ママ友)が、「うちの子の邪魔をしないで!」と言ってくる。
それが、ジャングルジム。
小さい頃
外に行くのが
嫌だったなあ
だって
人がいるんだもん
気の強い子
いじわる言う子
だから黙ってた
そしたら
何もしゃべらない子って
言われた
ジャングルジムも
うえまで登ってみたよ
でも
楽しさが
分からなかった
そうだったんだね
今はどう?
今?
とっても楽しいよ!
いろんな人いるな〜
と、眺めては
自分の気持ちに
素直に生きているよ
え?
心境の変化のきっかけ?
君だよ
ありのままの僕を
引き出してくれて
“ありがとう”
ワンダラウンド オレンジ色の猫の物語
オレンジ・キャットを知ってるかい?
知らない?
そりゃそうだろう。オレンジ・キャットは夢の世界に住む死神なんだから。
オレンジ・キャットは、身体が名前の通りオレンジ色なのさ。だけど、身体は普通のサイズの猫なんだけど、顔は恐ろしいほど醜い。これはオレンジ・キャットを見た人の心の穢れを写し出しているからなんだってさ。
死神というのはだな、その猫を見た者は夢の世界に永住したくなるんだな。だけど夢って覚めるから夢だろう? だから二度と目が覚めないように現実世界で死のうとするんだ。
オレンジ・キャットは現実世界で死んだ人間の魂を夢の世界へ連れて行くんだって。
そこで、永遠に覚めない夢の世界の住人になるんだ。最近となり町の女子高生が自殺したニュースは知ってるだろ? 遺書に『オレンジ・キャットが呼んでる』って一言だけあったらしい。
オレンジ・キャットは心を病んだ人間の夢に現れるそうだぜ。
お前もメンタルヘルスにはご用心。
じゃ、俺バイト行くからさ。
バイト先?
ピザ屋だよ。俺ピザ生地をクルクル回転させるのが特技なんだぜ?
今度店に来いよ、オレンジジュースも用意してるからさ。
夜。あなたは彼と連れ立ってこの夜を歩く。手を引いて歩き、手を引かれて歩いている。あなたか彼が公園へ行こうと言う。あなたか彼がブランコに乗ろうと言う。あなたか彼がジャングルジムに登ろうと言う。あの日あなた方は分かたれてしまって、真ん中は消え去ってしまって、愛だけがその役割を引き受けている。懐かしさや思い出と呼ばれるものたちのいくらかは、冷たく硬い手触りと錆びた鉄の匂いをしている。
見下ろしてくるてくるあいつが嫌いだった。
赤い帽子に白のTシャツ。活動的な少年ぽさまで輪にかけて嫌な気分を増長させた。
『お前、いっつも暗いのな。明るいこと考えね〜と早く歳とるぜ』
お前に関係ないだろって何度思ったことか。
『下ばかり見てると危ないから上見て歩けよ』
友達の多い人気者のお前とは違うんだ!!
こんなことが多かった。
だから、今。
何が起きているのだろう?
どういうことなのだろう?
赤く回る赤色灯。
鉄の強い香りと散った赤い桜の花弁と君の帽子。
突き飛ばされた方向からでも見える君の白い顔。
止まる世界と停まる車。
誰かが近くで喋ってる。
君に手を伸ばす。
ジャングルジムの上から聞こえていた。
君の声はもう聞こえない。
ジャングルジム
危険?
公園の遊具はなくなってる
危険が、先にくるのがなんだかねぇ
経験を奪って、文句だけ言うだから
たいへんやなぁ
子供の頃幼なじみの子と
ジャングルジムに登った
あの時はたくさん笑ったな.......
今何してるだろうか....?
久しぶりに会いたいな。
幼なじみに
いつだって、キミは私の先を行く。
小さい頃からそうだった。
補助輪なしの自転車も、逆上がりも、平仮名を覚えるのも、レギュラーに選ばれるのも。
全部全部、私より先に達成してしまう。
ジャングルジムもそうだった。
2段目に足をかけて半べそになる私を置いて、キミはスルスルと1番上まで登っていく。
「良い眺め!」と笑うキミが羨ましくて、妬ましかった。
あれから何年もたったけれど、私は今だにキミと同じ所まで行けないようで。
懐かしのジャングルジム。
老朽化だの、子どもが落ちると危ないだのと、今度撤去されるらしい。
3段目に足をかける。手汗が止まらない。怖い。
うん、一生無理だな。
それでもいいと思えるくらいに、私は大人になっていた。
子供の頃、一緒に登ったジャングルジム。
君は早く登るなり
「早く来てみろよぉ〜!」と言うので
「待ってぇ〜!」と
私はそれを追いかけるよぉに登った。
すると空一面が夕陽が綺麗で
私は「うわぁぁぁ〜!綺麗っ」と
上から見る景色に感動して
一緒に見るから余計に綺麗なんだなと
あぁ、私はこの子が好きなんだな
ってドヤ顔をする君を
ドキドキしながら見つめていた♡
それから10年が経ち…
私たちは20歳。
今でも相変わらず仲が良い。
無意識にドキドキさせられる…
ずるいなぁ〜もぉっ♡///
なんて思いながらも幸せ。
君を見ながら微笑む私が居る。
ジャングルジム。
幼い頃はあって遊んだ記憶があるけれど
今では見かけなくなった遊具だ。
自分の手足をめいっぱい使って
自分の力で空に近づけるのが嬉しかった。
幼いながらに許される高さは
大した高さではないはずなのに
当時の私にとっては随分高く感じた。
あの感覚はきっと子供だけの感覚なのかもしれない。
本当にそうなのか試してみたいところだけど
近所の公園にジャングルジムはない。
それに、大人がジャングルジムにいるのもなかなかシュールというか異常な光景だ。
結局、ジャングルジムがあったところで試す勇気もない。
幼い時の思い出としておくのが良いのかもしれない。
…あぁ、だから子供だけ(許された)感覚となるのか。
電話
それは
便利で
淋しいもの
それは
不便で
頼りないもの
そしてそれは
あなたと
わたしを結ぶ
細くて脆い
ひとすじの糸
声だけですか
逢えないのですか
# 声が聞こえる (285)
近所の公園にあったジャングルジムから落ちてから怖くててっぺんまで登れなくて登れないままジャングルジムが無くなっててっぺん登れずみたいなのことあってねつか公園の遊具ほぼ苦手だったなシーソーも鉄棒も苦手だったな
ジャングルジム
最後に上ったのいつだっけ
そもそもジャングルジム
どこにあるかな
この先の人生
まだ可能性あると思う?
ジャングルジムにチャレンジする
勇気とか残ってますかねワタシ
ゆっくりと
一つ一つ
灯りが消え
聞き慣れた
騒がしい朝の音が
近づいてくる
忘れていたかった
日常を連れて
叶わない約束を
沢山しよう
あやふやな二人は
いくつもの夢を口にした
あの夜
私に見せたいと
送ってくれた
空からの夜景
綺麗だと呟く
大好きだった
君の優しい声
もう聞く事は無い
分かってた
夜が明け
美しい夜景も
朝に溶け入って
消えるように
何もかもが
いつか覚める
夢だったの
「夜景」
ジャングルジムに登って
二人で一緒に花火見たよね
「好きだよ」って言ったのに
花火の音で掻き消されちゃった
『ジャングルジム』 No.131
この町に来て数十年。
最初はそこまで長く居座るつもりもなく越してきたマンションを出て、今では四人家族の一軒家まで居場所がある。本当に出会いで人生とは変わるものだ。
蒸し暑さが重くじめじめとした九月前の今日は、公園にもあまり人が居なかった。昔ならちいさな子供らが公園内を元気に走り回っていたのだが、ここ最近は昔ほど見かけない。やはり家でゲームとやらをする時代なのか。時代の変化にまたしみじみ来つつ、あるものに目がいった。
かつて鮮やかな蛍光ブルーが公園の目印になっていたはずの場所には、ボロボロの遊具だけが残されていた。よくみたら、それがジャングルジムであることに気がついた。いつの間にこんなにも褪せてしまったのか。ここに越してきたときの新鮮な色を失い、これもまた今にもちぎれそうなほどに朽ちた黄と黒色のロープでぐるぐると巻かれ、赤い文字で「しようきんし」と平仮名で書かれていた。使用禁止…そうなるのも無理はない。取っ手の部分は錆びて握るだけでも折れそうだ。(実際、手前側の取っ手が1本、大きく斜めに折れ曲がっていた。)
子供の頃、私もよく遊んだものだ。
そういえば、あの時の公園も今はもう土地になったと聞いた気がする…
──時代だなぁ。
ジャングルジム
んーあんまり家の近くにジャングルジムある公園ないから思い出はあんまりないかなー。ちっちゃい時ジャングルジムじゃなくてジャングルジームやと思ってずっと過ごしてて小学校入学前くらいにお母さんに名前間違えてたこと言われてめっちゃびっくりしたなぁ。小学校のときはジャン鬼とか一時期流行ってやってたけど落ちるの怖くてすぐ捕まってた気がする。回るタイプのジャングルジムある公園嬉しかったなぁ。
せっかく復縁できた彼氏に1ヶ月も経たずまた振られそうな私。回るジャングルジムで回って1年分の全部記憶飛ばしちゃいたい。
思い出の公園。そこら辺にあるような、普通の公園に、私たち4人は、夜中に足を運んでいた。
小学生の頃、いつも4人で通っていた思い出の公園。ベンチに荷物を置いて、公園の右ら辺にあるカラフルなジャングルジムを登って、私たち4人は腰掛けた。
「久しぶりだね。ねぇ、今何時?」
「えっと、11時」
「まだ11時なのかぁ」
さっきまで、居酒屋で飲んで食べて、楽しい時間を過ごしていたのに、まだあまり時間は経っていないみたいだ。
すると、夜空にひとつの流れ星が。
「あ、流れ星。見た?」
「えー見てない。でも珍しいね」
「あ!また!」
「どこだ?」
こうやって、声を潜めながらはしゃいで、やっぱりあの頃と何も変わってない。
4人、別々の道へ進んで、高校までは一緒だったものの、大学はバラバラに。でも、こうしてたまに集まって、くだらない話をするのが習慣になっていた。
すると、いつものようにポニーテールをしている彼女が、無邪気にこういった。
「ねぇ、お願いごとしよ」
「3回言うやつか?」
「そんなの無理だよ。1回でいいんじゃない?」
「まぁ、お願いごとが、届けば、きっと大丈夫」
話終わったあと、ゆっくり私たちは目をつぶった。
流れ星が来てるかなんて分からない。この先、私たちがこうやってジャングルジムに登って、夜景を見ているかも分からない。
でも、いいんだ。なぜだかは分からないけれど、私たちは絶対に、また会える。どんなに遠くに行っても、それは変わらない事だと思っているから。
お願いごとが終わったのか、4人はいっせいに目を開ける。
「ねぇ、何お願いしたの?」
「そういうお前はなんだよ?」
「秘密ー」
「何それー!」
「まぁまぁ」
夜の11時18分。まだまだ話は終わらない。
小学生の頃、どんなに見えない傷を負っても、4人いれば最強だと思ってた、あの頃のように。
静かに、願った。
『また、このジャングルジムに、私たちが集まれますように』