『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カーテン
夜明けが早い
星の瞬きとひとり
会話しながら朝を迎えてしまった
誰にも言えない
誰にも知られたくない
自分の醜さに
そっと薄手のカーテンで仕切り
ほどほどの距離感を保ってきた
それでも時折
人恋しくて…
誰にも悟られない真夜中に
カーテンを開け月明かりに語りかける
朝日の眩しさにはまだ
微笑みかける勇気がなくて…
でも、でもね
カーテンの向こうに
私を待つ何かの声が聞こえてくるの
そこへ踏み出す勇気
光溢れる場所で自分を愛せるのかな
【カーテン】
カーテンを開けてはいけないとその人は言った。
死にたくなるだろうからって。
なにそれって、思った。
勝手に決めつけるなよって、思った。
だからその人がいない隙にカーテンを開けた。
窓の外の景色が見えた。
見たことのない生物がこちらに向かってくる。
窓を割ろうと強く叩いてくる。
私はカーテンを閉めて。
死にたくなった。
【カーテン】
部屋のカーテンが揺れる。
夏の蒸し暑い風が自分の髪を揺らす。
街から少し離れた自分の家は活気に溢れた街がよく見える。
この景色が好き、この街が好き、そして綺麗に優雅になびくこのカーテンが好き。
カーテンが日焼けで裂けた無人家の
客間に居座る迷い斑猫(ぶちねこ)
♯カーテン
カーテンを洗う
柔軟剤の優しい香りが私を包む
なんだか優しい気持ちになる
「おはようございます」
良いことのひとつくらい
有りそうな一日の始まり
タイトル:光の向こう
薄曇りの午後、佳乃は久しぶりに母の家を訪ねた。駅からの坂道は思いのほか急で、途中で何度も足を止めては空を仰いだ。風が頬を撫で、遠くで犬の鳴き声が聞こえた。
玄関を開けると、微かに漂う線香の香り。数ヶ月前に亡くなった母の気配が、まだ家の中に残っているような気がした。誰もいないはずなのに、背中に視線を感じる。思わず「ただいま」と声をかけると、空気がわずかに揺れたようだった。
リビングの奥には、あの窓があった。南向きの、陽当たりのいい窓。かつては観葉植物が並び、母が毎朝カーテンを開けながら話しかけていた場所だ。そこに、まだ白い布が垂れていた。
風に揺れる布を見つめながら、佳乃はそっと近づいた。触れようとして、指先が少しだけ震える。思い出が、あまりにも鮮やかに蘇るから。
――あんた、今日も泣いて帰ってきたの?
小学生の頃、いじめられて、何も言えずに帰ってきた日。母は怒るでもなく、ただこの窓辺に座らせて、麦茶を出してくれた。「ここに座ると、不思議と楽になるのよ」と言いながら。
あの頃の母は、いつも強かった。優しさを表に出すのが苦手で、口調はきついけれど、夜中にこっそりランドセルの肩ひもを直してくれていたり、忘れ物に気づいて駅まで走ってきたり。そういう母の愛情を、佳乃はずっと正面から受け取れずにいた。
大学で家を出てから、連絡はどんどん減った。母もまた、素直ではなかった。「元気?」「まあね」――それだけの会話で、年に数回の帰省をこなすうちに、距離は広がるばかりだった。
病院からの連絡を受けたのは、秋の終わりだった。もっと時間があると思っていた。謝ることも、話すことも、何一つできずに。
佳乃は、布を指先でつまんだ。やわらかく、どこか懐かしい手触りだった。陽の光が透けて、庭の草木がぼんやりと映る。あの頃と同じ、午後の明るさだった。
ふと、窓辺の棚に、古い箱が置かれていることに気づいた。手に取ると、中には何枚もの手紙があった。封筒の裏には、佳乃の名前。開くと、母の字が並んでいた。
「いつか素直に伝えられたらいいけれど、私は不器用だから――」
母は、言葉にする代わりに手紙を書いていたのだ。誕生日、卒業式、引っ越しの日。それらの節目ごとに、封筒が一枚ずつ増えていた。
佳乃はその場に座り込み、ひとつひとつ読み進めた。心の中に沈んでいた言葉が、波のように溶けてゆく。もう二度と、声は届かないけれど、母の気持ちはちゃんとここにあった。
気づけば、外は少し曇りはじめていた。遠くの空が灰色に沈んでいく。
佳乃は立ち上がり、窓のロックを外した。重たいガラス戸を開け放つと、カーテンがあおられて涼しい風が部屋を満たす。
その瞬間、光が差し込んだ。雲の切れ間から射す、まばゆい一筋の光。
佳乃は、そっと微笑んだ。
「ありがとう、ちゃんと届いたよ」
部屋の中には、もう母の姿はない。でも確かに、そこに愛があった。風に揺れる白い布が、まるでその証のように、ゆっくりと空に向かって手を振っていた。
遮光カーテンで光を遮ることができても、音までは遮ることはできなかった。
突如、激しく窓を叩きつけてきた雨音は、微睡んでいた俺の意識をはっきりとさせる。
隣で眠っていた彼女も同様だったらしく、体を起こして遠慮がちにカーテンを捲っていた。
そのまま食い入るように窓を見つめているから、我慢ならずに声をかける。
「そんな格好でカーテン開けないでください」
「え?」
体を起こす気力はなく、彼女の背骨を指で辿る。
小さく皮膚を震わせ、反射的にカーテンを掴んでいた手を離して振り返った。
「ねえ。やめて」
「なら、今の自分の格好を自覚してください」
シンプルこそ彼女の美しさを際立たせるが、さすがに上裸はやりすぎである。
外はまだ暗く、部屋の明かりは常夜灯にしたままだ。
いくら雨がモザイクの役割を担っているとはいえ、しどけない姿を晒した女性が窓際にいることくらいは視認できるだろう。
例えここがマンションの高層階だとしても、だ。
不用心にも程がある。
「脱がしたのはそっちのくせに」
きまり悪そうにする彼女に、今度は俺が口を閉ざす。
彼女を求めて散々好き勝手したのはその通りなのだが、下着やシャツを羽織ることなくタオルケットの中に潜り込んでくるのはどういう魂胆だ。
脇の下におでこをグリグリと押し当てて照れくささをごまかすくらいなら、きちんと服を着ればいいのに。
わざとらしく彼女の小さな背中を叩き、ギブアップした。
「ちょ、これ、さすがにくすぐったいです」
「ふふん」
勝ち誇って得意気に鼻を鳴らした彼女につられて、俺も笑ってしまうのだった。
『カーテン』
カーテンは驚くべき生存戦略を持っている。断捨離の際に脳裏に浮かぶことが一度もなかった。誰にも意識されずに西日や月光から守っている。まるで影の主人公のようだ。そんな存在でありたい。
題『カーテン』
〝 カーテン 〟
久しぶりに創作っぽいことをしたい、なんか文書きたい、てか前のわしどんなこと書いてたっけなー見てみるか。
と、思って久しぶりにこのアプリを開いたら今日のお題が「カーテン」だった、むずい。
カーテンに関する思い出とかないな。
思い出じゃないけど、白いレースとかのカーテンが扇風機の風で揺れてたらクラゲっぽいって今思った。揺れるカーテン、って言葉すごいこれだけでお洒落な感じする。
あと教室のカーテンにくるまって友達とこそこそするみたいな女の子の図が浮かんできた、自分はしたことないけど。
カーテン変えるなら水色とか薄い紫とか、パステルカラーみたいなああいう淡い色がいい。予定ないけど。
遡ること2ヶ月前
ちょっと暑い日
ノースリーブワンピに
カーデを羽織り
友人との
待ち合わせ場所に
立っていた
風が強くて
それはそれは
モスグリーンの
ワンピースが
バタバタと
波打っていた
背後から
ひょっこり現れた
近所のおじさんに
「カーテンかと思った」
チクッ…
何気ない言葉が
ちょっぴり刺さった
私の顔はひきつり
苦笑いしか
できなかった
✴️440✴️カーテン
私の心
誰にも見せられない
あなたの優しい風のせいで
揺れてなびいてしまいそう
信じてもいいですか
カーテン
カーテンの隙間からわずかな光が見える
今日は久しぶりに晴れたらしい
それを確認したら、カーテンを開いて日光を全身で浴びる
これが私のルーティーン
カーテン
今日で今年半分終わるんだなぁ
そう思いながら暑さに負けて
窓際で仰向けに寝転び
窓を片面全開に開け
さぁ風よ来い!!!
と願ってはみたのですが
うちの部屋は風通しが良くないものでして
窓についているレースのカーテンが
揺らめくことそんなにないんです
動け!!!!!
なんでしょう
世代的にスプーン曲げを念じているかのよう
でもね
こっちはミイラのように足先揃えて手を組んで
顔だけ窓に向けて念じるだけ
動きたくないわけですよ
カーテンじゃなくてお前に念じろよ
って話なんですが
ほんと暑さには弱いです
結局念じたまま睡魔と添い寝したのか
起きたらこの時間
日付変わってた
こういうときって寝た気しないんですよね
真面目に冷感敷パットほしい
唯一の癒やしは
抱き枕代わりに使っているタオルケット達
先日洗濯した洗剤の匂いがまだ残っていて
真夜中の暑い室内のオアシス感
さぁ
頑張って起きて
冷たいお茶でも飲みに冷蔵庫へ行きましょうかね
カーテンといえばたまに話す入院時の夢
寝ているベッドを仕切るカーテンに
外から顔みたいなものが押されてきた夢
自分にはわりと鉄板ネタな話ですが
今日は動かぬ自分とカーテンの我慢比べ
きっと暑くても動きたくない私と同じで
カーテンもじっとしていたかったのかもしれません
ならばしゃあなし
いつもは日射しから私を部屋を護ってくれているんです
カーテンさんありがとう
感謝はするもの
ありがたい
爽やかな そして涼やかな空気を感じていた
秋の昼下がり
ふと 左肩と首筋を 撫でる様な風が 通り過ぎた
カーテンが揺れた
〈カーテン〉
西陽があなたの肌を撫でるのが許せなくて閉めた。
お題:カーテン
カーテン
貴方は当たり前のように貴方のまま生きている。
朝起きて、カーテンを開けて外を見る。そのくらい自然に。
貴方は幸でも不幸でもない。
お金持ちなわけでも、頭がいいわけでもない。
容姿も秀でているわけじゃないし運動もあまりできない。
だと言うのにその姿はやたらと晴れやかで。
幸への執着がないのかいかれているのか。
貴方は貴方の人生に満足している。
だからちっぽけな幸不幸に惑わされない。
重たいカーテンに風が吹いてもびくともしないように毅然としている。
吹く風吹く風は貴方を確かに押しのけようとしているのに。
威風堂々。だというのに嫌らしさがない。
尊大でありながら最も我々に近しい。
貴方の魅力に取り憑かれた。
貴方を開けて見たかった。
体を、頭を、心を。
知りたい。
貴方を知りたい。
もっと。
もっと。
その魅力の正体を。
カーテン1枚に遮られて浮かび上がる影。
美しい貴方がそこにいる。
重たいカーテンは風で揺れない。
貴方の姿を見ることはできない。
私は貴方にとって不特定多数の目の一員。
カーテンを開けたら外が見えるくらい当たり前にいるもの。
貴方のその目を奪いたい。
開けたカーテンの奥にたまたま鳥がいたように、
重たいカーテンがたまたま強い風で動くように、
貴方のたまにの非日常になりたい。
しかしカーテン越しの恋はとどめておこう。
私は貴方の外でいい。
貴方は貴方であるのが美しいのだから。
カーテン
窓に吊るすもの?
開口部に吊るすもの?
外からの光などを遮るもの?
開口部がなければ、カーテンも存在しない?
開口部を作らなければ、カーテンを作らなくていいのに
わざわざ窓を作って、カーテンを閉めて、
そのすき間から外を眺めたりして、
外に憧れるけど、自分のことは見られたくない、
そんなわたしたちのための、隠れ蓑
誰からも愛されないことなんてないよ
眠れない夜が星をひとつ隠しただけさ
天鵞絨のような風くるり舞う部屋の中
キミはキミを探してた深く青い夢の中
スキかキライかはどうだっていいんだ
一番大切なのは自分を信じることだよ
疲れたら休む休んだらまた歩けばいい
答えはいつだってシンプルだ少しだけ
遠まわりをしてみたいキミの内に宿る
光りはきっと眠れない夜が隠していた
星のように輝いていること知っている
今はまだ見えないかもしれないけれど
どれほどの愛の中に生きているのかを
『カーテン』
次に引越しをする時は、窓が多いところがいいなぁ
エアコンが苦手で、出来ることなら付けずに過ごしたいのに、付けなければいけないとイノチノキケンを感じたので、重い腰を上げて掃除をしてから冷房を付けたら壊れてました。
次は重い腰を上げて修理業者を呼ばないと。
腰重すぎィ
思い立ったが吉日という言葉は、ちょうど私の反対側にあると思う。
しなければならないこと、やった方がいいこと、その場でできることでも一旦は後回しにするという特性持ちなので、即行動‼️みたいなことは人生であまり経験をしてこなかった。即日で早めに動いてよかったと思った成功体験があまりにもない。
サンプルが少なすぎる
だって今この瞬間からでもやりたいことややれることは大量にあるのに、私は今ベットの上で眠たい目を擦りながらこれを書いている。
寝なよ…
上半期が終わり、なにかまとめようと写真やら文章やら見てきたけど、今の自分が作ったものの仕上がりを想定するにあまり期待できなかった。
なので7月の予定だけまとめてきた。
私は前しか見えねえんだよ、ということで。あっちゃんかっこいー!
日中あんなに眠いんだから夜くらいすぐ眠くなりなさいよおいった2:14
【カーテン】
カーテンコールが
聞こえない
舞台に
乾いた薔薇の花束を 挿す