『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カーテン
カーテン越しに差し込む光
眠たい目を擦らされる朝に
目覚めの一杯アイスコーヒー
浴びるシャワー髪かき上げるロンリー
君がいない時は 君のことばかり
会えないこの気持ちに 雲かかり
君の周り たくさん人だかり
考えちゃうよ 朝からがっかり
「カーテン」
小さい頃からカーテンが好きだった。
光を透かすものも、遮るものも。
風がある日にベランダを開けて風で膨らむカーテンの中に入ると、まるでおとぎ話の中に入ったような、不思議と満たされる気持ちになった。
風邪を引いて寝込んだ時に、部屋を暗くするために閉めたカーテンの下から漏れる光が、なんだかすごく好きだった。
成長するにつれて、いつしかカーテンは邪魔な存在だと感じることが増えてきた。
エアコンのない私の家は、夏場は常に家中の窓が開いている。
勉強していたりなんかすると、風の強い日は揺れるカーテンが鬱陶しくて仕方がない。
想像力豊かで気が散りやすい私にとって、勉強中に視界に入る揺れるカーテンは妨げにしかならないのだ。
…とは言ってみるものの、やはり私はカーテンが好きである。
風にあわせて網戸にひっついたり、かと思えばブワッと舞い上がったり。
生き物のようで、見ていて飽きない。
カーテンの下で3時間以上カーテンを眺めるだけで過ごせるのは、少し自慢ポイントでもある。
まあそんなことをしているから勉強が手についていないのであろうが、何もせずボーッとする時間も現代社会を生きる私たちには必要なのだと思っている。
最近はやっと涼しく…いや、寒く?なってきたが、また暖かい日でもきたら窓を開け放ってカーテンを眺めて過ごそうか。
その前に受験勉強をしなければ。
カーテンが動いている
ゆらゆら
きっときみがいるんだろうな
もう少しだけ見ていようか
ゆらゆら
ガシャン!
ビリビリ
カーテンレールと
カーテンの悲しい音
ひゅんっと飛び出したきみが
僕の隣を走り去る
カーテンの隙間から外が見えた
カーテンを開けると太陽の光が目に入ってきた
眩しいな あぁ今日もまた1日が始まると
光を浴びてエネルギーチャージだ
〝カーテン〟
カーテンがふわっふわ、と波打った気がした。最近涼しくなってきて窓を開けていないのに。
気のせいかと手元に集中しようとしたら、足にくすぐったい感触と、鳴き声。
キミが原因だったか。全く、「もう少ししたら一段落だから」と口には出すが、両手が伸びた。
キミを抱いてほんの少し顔を埋めた。
低い声で、にゃあぁ〜、と返された。
キラキラ光る
星空
君と二人
見上げる空
暗闇に光る
星空
二人歩き出す
時々
冷たい風が
吹いて
二人の身体を
冷やす
キラキラ光る
空の下
僕は君を
抱きしめる
カーテンを開けて寝るようにしている。
日光を浴びると起きれるようになると誰かに聞いたからだ。
爆音のアラームも1分おきのスヌーズも、異常なくらい早く寝るのも試したけど、全部ダメだった。
全くもって生活リズムは変わらなかったのだ。
いつだって目覚めると長針は真上を指していた。
高校の時、学校に行かなくなったのがきっかけだった。始まりはなんとなくでも、だんだん何もかもを
やる気力が失せていったのだ。
2年をかけて、受かった職場もわずか数ヶ月で辞めてしまった。
心も生活も宙に浮いたまま、寝ることと起きることを繰り返している。
睡眠の質が悪いのかもしれない。
いつからか夜が怖くなって、いまだに眠りにつく時も豆電球を消せないでいる。
もう諦めてもいいし、そうしてしまいたけど、まだ死なない。
私にも、暖かい布団の中ですやすやと眠れる日がいつかは来るだろうか。
もし来たら、きっとその時には、あの時頑張ってカーテンを開け続けて良かったと自分を褒められるかもしれないな。
カーテンの色くらいは自由で
隠すための物くらいは自由で
もう朝か、とアラームに起こされ目を開ける。
窓のシャッターをしたままカーテンを閉めていたことを思い出した。
重たいカーテンを開き、シャッターをあげると。
ーー眩しい。
今日も快晴だ。雲は多少残っているけれども。
網戸のまま遮光カーテンを閉めると、カーテンがぶわりと広がるようにめくれる。
どうやら風は相当強いらしい。
しかししばらくこのままでいよう。
強くて心地いい風がカーテンをめくらせるのを見るのが、なんとなく楽しいのだ。
カーテン
パッと見では分からない
ずっと西日を遮ってくれてたから
紫外線のストレスを受け続けていたのかな
ある時ちょっと強く引いたら
「ビリリ」って、簡単に裂け目ができてしまった
自分が壊れかけた時と同じなのかもしれないって思った
なんとも無いように見えるけど
定期的に事前にケアすると
壊れてしまう前に気づけて、修復もできる
自分を丁寧に扱うって全てに繋がるのね
どんな日、どんな場所でも欠かさないルーティンがある。それがカーテンの開け閉めだ。朝起きて布団から出たらまずカーテンを開けるし、夜暗くなってきたら閉める。これは出先のホテルでだって変わらない。寝起きで回らない頭を目覚めさせるのに太陽は効率的とよく言われるがこれは本当にその通りだと思う。少なくともカーテンを開けることを徹底するようになってからは二度寝してしまうことも無くなった。それに陽の光によって室内が明るくなり気分も明るくしてくれる。
逆に夜は防犯面で役立つのがカーテンである。部屋の明かりによって外から丸見えになるのを防いでくれるため、電気を点ける際には必ず閉める。
ほんのちょっとした事ではあるが、これだけで1日の流れを感じることができるため私はこの作業が好きだ。だから私は今日もカーテンに手をかける。
カーテン
自室の部屋のカーテンは、常に閉めっぱなし。
日差しが眩しいし、痛い。
暑いし、目が痛くなる。
そう、僕は所謂インドア派だ。
一人暮らしではないけど、部屋のカーテンを開けることは一度もない。
窓を開けろと言われても、カーテンは閉めっぱなし。
確かに、風でカーテンが揺れる景色は好き。
けど、やっぱカーテンは必要だ。
夜とか、部屋の中を見られないようにするためでもある。
なんて最高な家具なんだろう。
嘘かもしれないけど、最近はカーテンをつけないって人が増えてるって。
けど、僕はカーテンは絶対に必要。
あなたがもし、カーテンをつけない派なのなら、いつか理由が聞きたいな。
今日は窓を開けていた。
カーテンが膨らんで近くの席の人は可哀想だなと思った。
カーテンがあった、扉を開けてから、分からない
どこだろうな…。分からない?
誰か…。教えておくれよ…。
ワン!!
?犬の声?なんでだろう。行ってみよう。
歩いて数百メートル先に
赤と黒の鱗?鎧?みたいな犬がいた。
目の色はオットアイで、体と同じ色をしていた。
その犬はやけに、懐いた。
このバックルームではどの生物でも、
エンティティだろうと危険であるために
気を付けて行かなければ行けない。
だが、記載にはないエンティティだった。
良くも分からず触っていたが、硬いが傷は付かず
逆に痛みや疲労感が消えていった。
一体この犬のエンティティは何者なんだ…?
そう疑問視していたら、犬の口が開いた。
"貴方、平気なの?"
あれ?喋れる?しかも大人の女性の声?
え??マジ?声帯ある系のエンティティなの?
???????????
混乱していたら、犬の姿が見る見る内に変化して
女性へと変身した、だか、
女性とは違う箇所が、沢山ある。
それは、角があったりドラゴンの翼があったり、
尻尾があったりと、衣装が見たことが無いよな
服装をしていた。不思議と怖さはなかった。
"現実世界に戻りたいんでしょ?
幸運の遭難者さん。"
戻れるものなら戻りたい!!
そう思い同意の意図を体で表現した。
そうしたら、女性がとある物と紙を渡して、
彼女は消えて行った、紙にはこう書いてあった。
「これを見てくれてありがとう。
バックルームで遭難した場合は
様々な大変な事があっただろうがもう平気だ。
この小瓶に入った赤い液体(私の血液だけど)を
飲んで強く現実世界に戻りたいと目を瞑って
願うと行けるよ。でもね、それで戻れなくても
安全なレベルに行けるから安心してね。
それでは、健闘を祈る。
黒き龍より。」
分からないけど、一応飲んでみよう。
ん…。上手くないけど目を瞑って願おう…。
現実世界に戻って、皆と遊んでいたい……!!
そう願ってからかなりの時間が経っていたので、
目を開けたら壁抜けをした場所にへと戻っていた
バックルームでの記憶もある。
普通はないのに…。なんでだろうな…?
分からないので取り敢えず、Webサイトに載せて
情報を集めてみようかな。他にも居るかも…。
数日経ったが、全然来ない処か、
そんなエンティティ初耳だという事が多いらしい
始めてあった一人目らしい為細かく書いた。
でも、条件は分からないので、今後に期待しよう
それから半年経って、細かい情報が追記された。
そのエンティティは、
エンティティじゃないらしい?
別の世界から来たと言ったらしい。
細かい質問も答えてくれるが、分からない事も
あるらしいので、そこは許して欲しいらしいです
その人に会った探検者や遭難者は、
幸運の◯◯と呼ばれるらしい。
理由は、その人によると色んなレベル徘徊してる
ので、会えるのは滅多に無いのでラッキーだね
って事だそうです。案外お気楽ですね。
ただし、基本的には、ちゃんと礼儀正しく、
敵対的な行動をしなければ、助けれくれるらしい
逆の行動をしたら危険度が0な所が5のように
危険なエンティティが湧き、
その人も怒って追いかけられるらしい。
その人の連絡はない事から、結論が分かった。
敵に回してはいけない。
レベルの危険な所を旅したいと言われれば、
付いていってくれるらしい。
何故か、危険な所でも危険度が0のようになって
エンティティが近寄らないらしい。
原因はその人が居るからだそうだ。
現実世界に戻りたいなどは同じく小瓶と紙が
渡されて方法は一緒らしいので、割愛するね。
だから、結論は馬鹿な行為しなきゃ、
友好的な人だが、細かく間だ不明点があるため、
調査が必要らしいな。
今後も知ってみたいな。
終わり。
⚠️注意⚠️
これは創作設定のエンティティ?が居ますが
本家には居ないので間違えても、
記載などは、あまりしないで頂けると幸いです。
レベルのカーテンも創作なのであるか、
主は分かりません。
間違っていれば、ごめんなさい…。
私が毎晩楽しみにしていることがある。
それは真夜中の映画鑑賞だ。
特に雨がしとしと降っている夜なんか最高。
閉め切ったカーテンをスクリーン代わりに、洋画や邦画なんかを映す。ココアとクッキーを手元に用意して、エンドロールと共に眠りに落ちる。
それが金曜日の夜の楽しみになってしまった。
さぁ今晩も、カーテンを閉めようか。
【カーテン】
私の部屋には開かずのカーテンがある。
大きな窓で、日差しがよく入るだろうと思っていた。でも、利点を上回る問題があった。
近すぎるのだ、隣の家に。
カーテンを開けると、すぐ目の前にはお隣さんの窓。
部屋の中が見えそう。と言うか、見える。
もし、カーテンを開けて目でも合ったら気まずくて仕方がないな……そう思った私は、その窓を封印すると決めた。
以来、一年近く、カーテンを開けていない。
最後に開けたのはエアコンの不調を見てもらった時だったか。
もったいないことだと思う。
せっかく大きな窓があるのに。
でも、角部屋でもうひとつ窓があるから、明るさには困っていない。
大きな窓がある部屋で暮らしてみて感じたのは壁が足りないということ。
壁が足りないとどうなるか?
家具が置きにくいのだ、とても。
次に引っ越すことがあれば、ここまで大きな窓は要らないなぁと思っている。
子どもの頃から境界が怖かった。
当時は田舎の木造家屋に暮らしていたため、夏は窓や家中のドアを開放して扇風機だけで涼をとっていた。
夕食の時間にもなると常に電気がついているのはリビングくらいなもので、続く廊下や座敷には暗闇が広がっていた。
開けたドアの位置には暖簾を取り付け目隠しをしていたがそれがかえって内側と外側を意識させ、見えない向こう側に何かを感じていた。
他にも座敷のすりガラスの向こうに見える影、少しだけ開いた押入れの戸や隙間風に揺れるドア。
認識できそうでできない、そんなありふれた境界に想像力を掻き立てては恐怖した。
仕事を終えワンルーマンションに帰宅する。
一人暮らしだから迎えてくれる人などいるはずもなく、電気をつけながらリビングに入る。
正面に見える掃き出し窓には朝と変わらずレース生地だけが掛かっていた。
外からまる見えじゃないか。そう思い、荷物を置いてカーテンを閉めた。
境界の外側に何かがいる気がする。それが怖いのだ。
『カーテン』
カーテンを開けることもないまま1日が終わる。
俺たち家族はあの日から全てが変わったんだ。
「犯罪者の息子!」
「あいつと一緒にいるとやばいぞ!俺らも嫌われる笑」
「近づくなよ気持ち悪い。」
なにが分かるんだ。お前らなんかに。なにも知らないくせに。父さんがどんな理由であいつに手を出したかも分かってないくせになにが言えるんだ。もっと頭使って考えろよ。どんな背景があるのか。表しか見てないからすぐ裏切ったりするんだ。ニュースで報道されていることだけが全てじゃない。もっと自分の頭を使ってよく考えるんだよ。考えて、表だけで判断せずどんな背景があるのか。どんな理由があったのか。そこすらも分かっていないのに、無差別に人を殴った最低のやつだと決めつけて。自分が見たことが、聞いたことだけが世界の全てだと思ってるの?そんなのおかしい。
父さんが悪く言われるのは確かにしょうがないとは思う。でも、それでも俺たち家族を守るために父さんは手を出したんだ。その理由を知ってから父さんを叩けよ。
「冬弥。俺が戻ってくるまで、駿と母さんをよろしくな。絶対戻るから。」
そう言ってくれた父さんの言葉だけは信じたい。
俺たち家族は、命を狙われていたんだ。
「次なにか目立った行動をしたらお前ら家族全員殺してやるよ。」
怖かった。死にたかった。俺たち家族は震えながら長い夜をいくつも過ごした。毎晩毎晩かかってくる電話。出ても意味がない。暴言を吐かれるだけだ。
「死ね。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。」
初めて電話に出たとき、ずっと耳元で死ねと言われ続けた。
頭がおかしくなりそうだった。狂いそうだった。叫んでしまいたい。逃げてしまいたい。死んでしまいたい。滅多に怒ったり怖がったりしてるのを見たことがなかった父さんですら怒っていた。
「誰のいたずらなんだ!毎晩毎晩電話をかけてきやがって!迷惑だ。」
俺と俺の弟駿は直接そいつに話しかけられたこともあった。薬物を勧められた。
「これを飲むとすごく気分が良くなるんだよ。」
駿はあの時まだ小学生だった。乗り気になってしまいそうな駿を必死で止めた。
「もらっちゃ駄目だ駿!兄ちゃんがもっと美味しいお菓子買ってやるから我慢するんだ!」
「分かったよ兄ちゃん。」
「チッ、、、、お前余計なことしやがって。お前らの人生ぶっ壊してやるよ。」
我慢できなかった。頭に血がのぼった。少しでも気を抜けば、殴ってしまいそうなほどに腹が立った。
だけど我慢して、
「なんのためにこんなことすんだよ!意味分かんねえよ!俺たちがなにをしたんだよ!なんの恨みがあるんだよ!こんなことしておいて、ただじゃ済まねえぞ!」
「兄ちゃん!いいよ。関わらなければいい。」
「駿!お前は何もわかってない!今俺たちがどんな状況にいるか分かってんのか?!なあ!このままだと俺たち家族全員ほんとに殺されるぞ!関わらなければいいじゃない!俺たちが身を引いてもこいつはずっとついてくる!今までもそうだったろ?!俺たちが一歩でも外に出ればいつも後ろからずっと見られてた!こいつは意地でも関わってくる!今すぐにでも刑務所に放り込まないと駄目だ!じゃなきゃこいつからは逃げられない!もうすでに俺らは追い詰められてるんだ!もうこれ以上俺らに関わらないでもらっていいすか。」
駿の少しびっくりしたような泣きそうな顔が見えた。
「ごめんな駿。でも、しょうがないんだ。」
「兄ちゃんわかってるよ。落ち着いて。そうです。もう僕たちに関わらないでください。」
「おい。次また大きい声とか目立った行動をしたら殺すぞ。」
反射的に駿を、後ろに隠した。
「無理です。もう俺たちに付き纏わないでください。もう勘弁してもらっていいですか。」
「土下座しろよw」
言われた通りに土下座する。
「兄ちゃん!こんなやつ土下座なんてする必要ない!」
「こうするしかねえだろ!俺たちの命がかかってるんだよ!」
「まじでしたのかよwまあそんなんで辞めるわけがねえんだよなwちょっと考えればわかるだろ?w」
「ふざけんな!お前なんか!お前みたいな犯罪者は一生刑務所にいろよ、、、!」
「ははっあっはは!随分舐めた口を利くガキだな!まあ今日はこんくらいで勘弁してやるよ。」
このように付き纏われた。それに耐えきれなくなった父さんはそいつを殴った。全治1か月かかる怪我を負わせた。
それからというもの俺たちはまた毎日怯えながら過ごしてた。でも、最悪の事態が起こる。
プルルルル。プルルルル。
「はい。〜〜〜〜。え?駿が?はい。はい。っ!今すぐ行きます!」
「母さん起きて!」
「、、、、殺される、、、、殺される、、、、殺される」
「クソッ!」
ダッシュで家を飛び出した。駿が学校の教室から飛び降りて自殺しようとしているらしい。
なにやってんだよ駿!
「駿!」
飛び降りようとしている駿が見えた。それから風でカーテンが揺れ、駿にちょうど重なり、カーテンが元の位置に戻ると駿が消えていた。全てがスローモーションに見えた。急いで走る。
「っっっっ!駿!」
ギリギリのところで手を掴めた。
「駿っっ!上がれっっ!早く!」
「兄っ、、、、ちゃん?」
「いいから早く!」
力いっぱい引き上げると、軽い駿はすぐ引き上がった。
「兄ちゃん、、、ごめんっ。」
「バカ!お前が死んでどうする!」
「耐えられなかったんだ。このクラスの雰囲気も、俺に対する視線も、この世界の残酷さ。全て耐えられなかった。犯罪者の息子だと冷たい目を向ける人、父親が犯罪者だと大変だねとでも言うかのように同情の目を向ける人。おはようも返してくれない。辛い。苦しい。逃げたい。死にたい。」
「そうだよな。兄ちゃんと一緒に死のうか。死にたいよな。苦しいよな。でもな、暗い夜だっていつかは明けるんだ。世間が俺らにどんな目を向けようと関係ない。いつかこの暗い夜も明ける。」
「待てないよ、、、(泣)暗い夜が耐えられないんだ。寒い。この世界は冷たい。驚くほどに。」
「あぁ、また俺は守れないのかなぁ(泣)大切な人ですら助けられないのかなぁ(泣)俺の力だけじゃなにも変わらねえのかなぁ(泣)死にたいなんて言うなよ、父さんの気持ちを無駄にしたくねぇよ(泣)自分の人生を振るってもいいから父さんは俺たち家族を守ることを選んだ。そのことは忘れないでくれよ(泣)」
「兄ちゃんやっと泣いたね(泣)父さんが捕まってから兄ちゃん、泣いてるとこも笑ってるとこも楽しそうなとこも見たことなかった。目に光がなくて。俺より先に兄ちゃんは、、、壊れてたんだ。感情を感じられない。父さんが捕まる前は怒ったりしてた。でも、父さんが捕まってから怒りも呆れも楽しさも悲しさも幸せも、なにも感じられなかった。この世界に絶望してる瞬間はまだ良い方なんだ。俺みたいにね。でも、本当に壊れてしまった人はなにも感じない。兄ちゃんはなにも感じないから、これが当たり前だと思ってしまっているから、感情がないんだ。」
「そうかもしれないな。大人はなにかあったら大人を頼りなさいと言うけれど、実際には何もしてくれない。俺、実は一回みんなが寝ている時に外に出て助けを求めたんだ。助けてくださいって。でも大人は俺を一瞬みるだけ。声すらかけてくれない。そんな大人に、世界に呆れどころか、もはやなにも感じなかった。それから俺はなににも期待することはなくなった。所詮こんなもんって。そう思うことでなんとか、自殺をすることをやめていられたんだ。期待するから、裏切られた時に、期待した分だけ返ってこなかった時に、絶望するんだ。それで辛くなる。だったら最初から期待しない。その方が楽だ。」
「でも、それで兄ちゃんは幸せになれる?俺たち家族を守ることに必死で自分の心を、制御してること、気づかない?本当に期待してなかったら、なににも期待してなかったら、今こうやって俺を止めてくれる兄ちゃんはいないよ?俺が生きていることに期待してたんだよ兄ちゃんは。兄ちゃんは俺たち家族を守ることに必死すぎだよ。」
「俺が、、、、俺が家族を守らなかったら誰が守る?父さんはいない。男で、今いる中で年が一番上なのは俺だ。だから家族を守らなきゃいけないんだ。」
「兄ちゃんって家族のことを考えているようで考えてないよ。だって本当に家族のことを考えているのなら、守らなきゃいけないじゃなくて、守りたいって思うはずだよ。まもらなきゃって思うから辛いんだよ。」
「俺は、守りたいとも思ってるよ。父さんに、任されたっていうのも少しはあるかもしれない。でも、父さんのように、命をかけてでも家族を守りたいって思ってる。辛いって感じてるのは責任感のせいじゃない。駿や、母さんが死ぬかもしれないっていう恐怖があることが辛いんだ。大切な人が死ぬかもしれないって思ったら辛いだろ?そういうことなんだよ。」
「駿?大丈夫?」
「うん。まさくんありがと。」
「俺、ずっーとおかしいと思ってたんだよ笑そーいうことね笑」
「に、兄ちゃん?」
「ガキの考えてることなんて全部わかってんだよ笑」
ずっーと不思議に思っていた。母さんがずっと殺されるって言ってることをあいつが知ってるわけがないんだよなあ。だって、俺は友達やクラスメイトに母さんがあんな状態のことは話していない。つまり、駿が誰かに相談してたってことだ。そういえばあんなこと言ってたんだ駿。
「今日まさくんに、まあ、本名は正広なんだけど〜母さんが大変なんだよねって話をしたんだ。そしたらまさくん、そっか。なにか俺にできることがあったら何でも言ってねって言ってくれたんだ〜ほんとにまさくんいい子なんだよね。」
それで、あいつが知ってるってことは、まさくんだかなんだか知らねえがそいつがあいつに言ったんだ。つまり、あいつとまさくんとかいうやつには何らかの接点があるということ。だから、あいつに家も、帰路も知られていたんだ。
「君がまさくんとかいうクズ野郎?笑さすがガキだわ笑全部分かっちゃった〜笑」
正広を壁に叩きつける。
「いった、、、、なにするんですか。」
一回切ります!また後で書くので気になったら見てみてくださいね!!
私のアカウントでは、主に短編小説を書いています!でも最近はお題が難しくてあまりかけていないんですけど、最初の方を見てくれればたぶんいいお話が見れるかもしれません。
あなたの心に残るような、言葉、小説を残したい。あなたの人生を変えるきっかけになりたい。
本気でそう思っています。ぜひ小説読んでみてね!ここまで見てくれてありがとう。
ここまで読んでくれたあなたの毎日がとても素敵なものになることを願っています。
カーテン
色とりどりのカーテン
そのカーテンを開けた先に見えるのは
どんな景色?
温かい朝日
寂しげな夕日
優しい月明かり
きらめく星空
涙を流す空
俯く曇り空
冷たいのに優しい雪景色
赤黄色に色付いた紅葉
綿菓子のような夏の入道雲
可憐な桜
さあ、カーテンをあけて
あなたの感じる、
あなたの目に映る
あなただけの景色を
見てみない?
55日目 #カーテンコール
ぼやける視界の中ふと周囲が明るくなる
......終わったはずではなかったか?
どこからともなく歓声が聞こえた
「意識が戻りました!」「よかった!」
歓声が次第に形を伴って耳に届く
嗚呼、そうか僕は失敗したのか
こうしてまた幕が上がった