『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「カーテン」
カーテンからもれる光。
私は、優しい光だと思った。
遮光カーテンを閉める
最近暑いな
早く寒くならないかな
カーテン
目隠し インテリア
こんなもんか?
調べたら
光線・温度の調節、防音、遮蔽(しゃへい)、間仕切り、装飾用なんだと
うーん
なんも思いつかん……保留
後日 違うお題にて
カーテン使ったからいいかな
カーテン
朝だ。
緑のカーテンからはみ出す明かりが、数時間の眠気を覚まさせる。眠たい目を擦りながら、63kgの重い体を無理やり起こす。黄色のボーダー柄をした可愛らしいカーテン。
もう色褪せて外が透けている。
このカーテンは、彼女が選んだものだった。
“カーテンと乙女”
退屈な16年だった
文字にできないこの感情や
純情という正義に悩み
今でも打ちのめされてる
潔癖だった知りたくなかった
この苦しさの正体とか
だけど傷ついても考えることをやめない
キレイじゃいられない
心のカーテンを上げて
過去に笑われても中指立てろ
荒ぶれ乙女たち、抗え乙女たち
痛みを知ってゆけ
戯言はいらない
数ヶ月前、ウッド原動機さん(略してウド原)がカーテンを買い忘れた時のエピソードを俳句にしてXで大バズりしてました。「ねぼけては織れども触れぬ月錦」。月錦が季語っぽいですがそうでもないので、これは無季俳句または川柳ということになります。半年ほど前(多分)柳元先生に無季俳句と川柳の違いを聞いた時、その句を読んだ人の気持ち次第と言われたのを思い出しました。ウド原さんはどっちのつもりで詠んだのでしょうか。この句を書いた紙の写真に「歌にしてみました!!」と書いてあるだけなので私にはわからないです。もしかしたらそこまで考えてないかも。
朝目覚ましの音とともに目を覚まし
大きく背伸びをする
カーテンを開けて朝日を浴びる
雨の日は、カーテンを開けて窓の外を眺めながら
心地よい雨の音を聴いて目を覚ます
カーテンを閉じて1日を締めくくり
カーテンを開いて1日を始める
何気ない動作だけど、気持ちを切り替えられる
大事にしていきたい
陽光を浴びて輝く純白が風の手をとりふわりと踊る
「カーテン」
#カーテン
年季の入った木造建築の体育館
部活前 もちろん更衣室なんてない
ステージ両脇に垂れ下がった大きなカーテン
隠れるように滑り込む
カビっぽい据えた匂いに包まれて
Tシャツに袖通す
「カーテン」
良くない事はわかっている。
だけど
カーテンをあける事が
出来ないんだ。
もう何年も何十年も。
もちろん全部遮光カーテン。
どうかあけないで。
気が狂いそうだ。
生きていけない。
やめてくれ
どうか頼むお願いだ。
【カーテン】
学校。
一人の隠れ場。
私しか知らない。
窓を開ける。
朝の空気が入り込んで
ぶわっ
カーテンが揺れる。
深呼吸をして、
また、整える。
カーテンの間から
運動場で体育をしている
そんなのを見ていた
甘酸っぱい青春
でもその君も今は隣で
今度は見てくれている
彼女の背後で揺れるカーテンがまるでヴェールのようで私は感極まって泣いてしまった。いいえ、悲しいわけではないの。いずれ貴女をさらってしまうわるい男のひとに思わず嫉妬してしまったのよ。
父と母が亡くなった。
大切なペットも亡くなった。
その度に
カーテンの向こう側に
行っただけ、
姿が見えなくなっただけ、
と思っている。
だから、娘にも
「お母さんがいなくなっても
カーテンの
向こう側に行っただけ、
いつも側にいるよ。」
と伝えている。
ーカーテンー
ああ、保健室の布団は柔らかい。
横隣のカーテンを開くと、もうひとつのベッドには寝息を立てて横たわる君。
まつ毛が、まるで羽のように瞼を撫でている。
廊下には、パタパタと走る音や、誰かの笑い声が響いている。
突然、長いまつ毛が揺れて、君との視線がぶつかり合う。
君はまた目を瞑り、こちらを向いたまま微笑んでいる。
愛おしさが込み上げて、不覚にも胸がきゅっとする。
カーテンの向こうには、忙しない世界が広がっているけれど、今だけは二人だけの小さな世界。
永遠にこの時間が続くことを願いながら、再び二人は眠りについた。
カーテン
私の小学生の頃。
曖昧な記憶の中で、ひとつ。
鮮明に残っているものがある。
水色で、少し透けている。
大きなカーテン。
祖母の実家に行ったときに見たものだ。
「おばあちゃん、このカーテン、すっごく綺麗だね!それに、すっごく大きい!」
「ええ、そうね。」
「それは、私の思い出なの。」
「おもいで…?」
「ええ。」
いつだったかしら。
今はいない夫ーー
おじいちゃんと一緒に買ったものだったわ。
水色が好きだから、それにしたの。
窓につけたら、とても窓の風景に似合っていたわ。
おじいちゃんと一緒に、そのカーテンの前で喋って。ご飯を食べて。遊んで。
「いろんな思い出を、そのカーテンにはーー
カーテンは、覚えていてくれている。」
「私は、そう思ってるわ。」
そう、祖母はクスッと笑った。
その時の祖母は50歳だったが、
笑った祖母はとても綺麗だった。
「おばあちゃん。大人になったら、このカーテンもらっていい?」
「ええ、いいわよ。」
「私の、私達の思い出に。あなたのーーあなた達になるかもしれないけど。ーー思い出を、重ねていってね。」
そういってまた、祖母はニコッと笑った。
カーテン
カーテンを開けると、眩しいばかりの光が溢れてくる。窓から入ってくる少し肌寒い風が、淡い色のカーテンを靡かせる。
「よし。今日も頑張るぞ!」
そう意気込んで自分に喝を入れる。
そっとカーテンが靡き、自分を応援している様だった。
カーテン
レエスのカーテンが揺れる
夜の風に踊っている
部屋を暗くして
キャンドルの灯りをつけた
揺れるカーテンに
風の通り道が見える
カーテンをすり抜けて
風はどこまで
想いを運んでくれるだろう
カーテンを新しくしたい。夏が終わるし、ずっと変えたいと思っていた。緑色がいいなぁ。冬になってしまうと緑が少なってしまうのが悲しいから。推しカラーだし。年中使える色だから良いよね。濃いのじゃなくて淡い色がいい。それも淡すぎないないで、丁度いい色合いがいい。緑はリラックス効果があって、青色との相性がいいらしい。青も好きな色で、リラックス効果があるのは自分にとって都合がいい。それに、あの事を思い出せる。悲しいけど、忘れたくはないから。
〈カーテン〉
保健室は学校内にあるはずなのに、別世界にいる気分にしてくれる。
保健室のベッドに寝そべり、独特の消毒のような匂いが鼻につく。アルコールのような匂い。
いつも保健室にいるような生徒ではない。不登校でもサボりでもない。いつもは毎朝登校し授業もちゃんと受けて、週に3回のクラブ活動をして、帰宅する。至って普通の生徒だったが、今日はノットノーマルデーだ。
いつものように校門に突っ立ってる教頭に頭を下げは途端、下腹部に鋭い痛みに襲われた。
声にならないほどでそのまま私は蹲った。
異変に気づいた教頭やたまたま通りかかった友達、名前すら知らない生徒が次々に声をかけてくる。
私はそれに頭をふるか、頷くことしかできなかった。額には汗が伝わり、ぎゅうっと痛みが次第に強くなる。
女にしか分からない、痛み。
「おい、大丈夫か?」
「ユキちゃん?どこが痛い?」
「俺、保健室の先生呼んでくる」
親切心で声をかけてくる人には申し訳ないが、私にとっては騒音にしか聞こえない。
頼むから、ひとりにしてくれ。
心の底から願った。
やがて騒動を聞きつけた養護教諭が私の意図を読み取ったのか、私を囲む生徒らを遠ざけ、背中を擦りながら裏道から保健室に入った。
幸い他に生徒はいないようで、近くのベッドに寝かされた。
心遣いのつもりなのか無意識なのか分からなかったが、養護教諭の配慮にはとても感謝する。
「寝てて良いからね。1時間くらいして症状次第で早退するか考えよう」
そう言って、養護教諭はカーテンを閉めた。
複数のベッドが並ぶ1台に寝かされ、他に生徒はいないとは分かってるが、そわそわしてしまう。
生まれて初めて保健室のベッドを使い、枕に顔を突っ込む。柔らかい花の柔軟剤の香りが伝わり、うとうとし始めた。下腹部は相変わらず痛いが、さっきよりはマシになった。
冷房の風でゆらゆら揺れ動くカーテンを見ながら、瞼を閉じた。
このまま時が止まればいいのにと願いながら。