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ーカーテンー

ああ、保健室の布団は柔らかい。
横隣のカーテンを開くと、もうひとつのベッドには寝息を立てて横たわる君。
まつ毛が、まるで羽のように瞼を撫でている。
廊下には、パタパタと走る音や、誰かの笑い声が響いている。

突然、長いまつ毛が揺れて、君との視線がぶつかり合う。
君はまた目を瞑り、こちらを向いたまま微笑んでいる。
愛おしさが込み上げて、不覚にも胸がきゅっとする。

カーテンの向こうには、忙しない世界が広がっているけれど、今だけは二人だけの小さな世界。

永遠にこの時間が続くことを願いながら、再び二人は眠りについた。

10/11/2024, 10:43:13 AM