『カレンダー』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カレンダーの三十日を見ると、丸が書いてある。
その下に、誕生日。と、花丸が添えてある。
「ぐふふ……」
私は笑った。
何を隠そう、十月三十日は、私の六歳の誕生日なのである。
今思えば、数々の思い出が蘇るのである。
例えば、隆之くん家の、犬のシロに乗っかって(シロは大型犬だ。種類はセントバーナードとという。私はなんでも知っている)隆之くんの、お城のようなお家を、歩いて回ったことや、家族での五歳の誕生日パーティに、焼肉をしたこと。(私はタンが好きだ)
それからそれから、数え切れないくらいの、お父さんとお母さんへの感謝をここで、述べることにしよう。
お父さんへ、いつも足が臭いですが、会社員を頑張ってくれてありがとう。
お母さんへ、共働きは大変ですが、幼稚園の送り迎えを今までありがとうございました。
もう、自転車にも乗れます。
補助輪付きですが、どこまでも行ける気分です。
大人になったら、旅がしたいです。
言葉もいっぱい覚えたいです。
夢が叶いますように。
季節のページをめくる度
日が暮れるのが早くなっていくのを
肌で感じる
この季節が一番キライ
沈む夕日が切なさを連れてくる
カレンダー
月の初めにカレンダーをめくる。予定は仕事以外何もない。
寂しい人生だと思われるかもしれないが、僕はとても楽しんでいる。
ある心理学者が人間関係がストレスの原因だと言っていた。
それを取り除いた今、僕の人生はこれまでにないほどのストレスフリーな生活を送れている。
そしてその確保したストレスフリーな精神状態を全力で家族の介護に当てられることができる。
以前の僕は他人の人生と自分の人生を比べていた。
ひどく落ち込んでいたことが多いように思う。
周りの人全てがキラキラ輝いて見えていた。
人付き合いを最小限にしたことでその考えは消えた。
SNSも一切やっていない。
他人の人生を見ていた自分が消え、自分の人生に全力を注げるようになったと考えている。
本音を言えば僕もキラキラした人生というものを生きてみたかった。
だが無理なものは無理なのだ。
テレビやインターネットに出てくる人と比べてもしょうがない。今考えると時間の無駄だった。
他人の人生を羨んでいた頃の自分は、自分の人生を歩めていなかったのだと思う。
今は空いた時間をどう楽しむかについて全力で考えるようにしている。
気づいたらテレビやSNSを見なくなった。
そうしていると自分の幸せに気づくことができた。
こう考えるとテレビやSNSは果たしてどれだけ多くの人を不幸に導いてきたのだろうか。
もし今、自分が不幸だと考えている人がいたら、一度テレビや SNSから離れてみるといいのかもしれない。
空白の多いカレンダーも悪くない。
カレンダーをめくる
丸をつける
またカレンダーをめくる
また丸をつける
そしてまた・・・。
「そんなに丸、要らないと思う。」
後ろから声が聞こえてきた
聞こえないふりをした。
そう反応を返す事しか出来なかった。
君はもう死んでるんだから、ちゃんと死んだ自覚を持って、生まれ変わって欲しいから。
「何に丸つけてんのかと思ったら、私の月命日と付き合った記念日じゃん。 もう5年目からやるのやめたと思ったのに。」
もしかしてずっとやめて欲しかったのかな ごめんね
「別に嫌な訳じゃないよ。ほんとに。嬉しかった。」
そっか、なら良かったよ
「私の好きだったグミも、ちゃんと置いてくれてるんだね。ありがとう。」
君のおかげでこのグミを好きになれたんだ
こちらこそだよ
「私君の入れる珈琲だけは飲めたんだよね。不思議。」
そうだね 君珈琲苦手だったもんね
「、、、ねえ、幸せになってね。」
急にそんな事言わないでくれよ
「ほんとにホントよ。幸せになってね。」
そんなこと、、、「言わないでくれ、よ、。」
「っ、、ふふっ笑 ダメじゃん、私未練残っちゃうよ。」
本当はずっと言いたかった 行かないでって
「行かないで。嫌だ!嫌だよ、君が居なくなったら僕はっ、僕は!!笑顔になれない!!」
「ごめんね、本当にごめんなさい。 貴方を1人残して行くことを、どうか許して。 だからせめて貴方は幸せに生きて。」
「どうして君は、、、どうして、、」
抱きしめた君の体が少しずつ、少しずつ、僕の体に沈んでいった
部屋に飾られた何気ないカレンダー
ふと見ると
今月20日に大きな"バツ印"
メモ欄は空白だ
背後で鼻歌を歌いながら
珈琲を淹れる彼女に視線を向けて
ゴクリ…
溜飲を下げた
#カレンダー
#カレンダー
一枚一枚
捲れるたび
気づかぬうちに
いろんなものを抱えている
どこで手放そうか…
何を捨てていこうか…
残された捲る暦もあと僅か
私の中にせめて
温かいものがひとつでも多く
育まれていますようにと。
未来(あした)
微笑む世界でありますように…と
"カレンダー"
「そういやこの後何かあったか…?」
予定を確認する為一度居室に戻って鍵付きの引き出しの鍵を開けて、中からスケジュール帳を取り出しページをパラパラと捲って今月のページを開いて確認する。数日後に締め切りのやつは、もうできてて昨日チェック済みで提出するだけだから、今日か明日提出するか。早く提出するのに越したことはないし。えぇ〜っと、他に予定は…。サラリと今月のスケジュールに目を通す。それ以外はプライベートな予定だらけだった。来月のページなども開くと、次の月も、その次の月も、何なら先月のも先々月のも、仕事のより個人的な予定の方が多かった。
「以前の俺がこれを見たら、相当驚くな」
ハハ、と笑みを零しながら想像してみる。きっと混乱してフリーズもするなぁ。
などと想像しながらスケジュール帳をパタリと閉じて、元あった引き出しの中に仕舞い、鍵を閉める。
「さて、次が来るまでに補充するか。…まだ残りあったか?」
居室を出て、処置台がある診察室へ向かう。無かったら、明日物資を頼もう。
主人は大きな箱を僕の前に置いた。
「今日からよろしくな」
真っ白で角が整えられたそれは縦にながく、主人が一抱えするくらいだった。
主人は箱の向こう側から僕をのぞき込んでいた。
その夜、主人は箱の蓋を1枚ぺろりとめくった。
中身は僕への贈り物だと思っていたけど蓋はあいていないみたいだ。
毎日主人は蓋をめくる。まだまだ中身は出てこない。
ある日主人の手元が狂ってはこがぽさんと落ちてきた。
ちょうどはこが半分くらいの長さになった時だった。
箱は真ん中でぽっくり折れて地面に落ちてちょっとのところで繋がっていた。
箱は箱じゃなかったんだ。
断面はみっちり詰まった箱はただの紙の束だった。
僕はその文字を見て何も言えずにいた。
そこにあったのは僕の名前。
そして残り100日/365日という文字。
これがゼロになったら僕はどうなるんだろう。
僕は不安な感情を主に向けた。
「怪我はなかったかい?まだ時間はたっぷりあるからね」
その日はどんどん近づいた。
紙の束は薄くなり、そのうち間違えて捨ててしまいそうになるほどだった。
主人は時々寂しそうな顔はしたけれど躊躇いなくぺろりとめくった。
あと5回くらいめくったら【そこ】についてしまう。
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カレンダー
カレンダー
6を見ればキミを
9を見ればボクを
似ているようで全然違う
キミとボクみたいだ
6月生まれのキミは梅雨も楽しそう
ボクは本当はちょっぴり憂鬱だけど
キミが生まれた月だと思うと梅雨すら愛おしい
キミは9月、何を思う?
ボクを生まれた日を喜んでくれるだろうか?
9月まであと1か月
その間ですらもボクはキミを想うよ
毎日がキミで溢れている
幸せな日々をありがとう
きっとこれからも
教室の黒板の横。
担任教師によって貼り付けられたそれを、私はどうしても好きになれなかった。
その大きな数字が4になったとき、みな私の知らない道を歩み始める。
ムードメーカーのあいつは就職して。
真面目なあの子は内部進学を。
気になるあの人は県立の大学へ。
体感の時間と違って、それは決まった日に捲られる。
ときには早く、ときには遅く。
暑くても、寒くても、雨でも、雪でも。
お願い。もう少しだけ待って。
数字が進む前にあの人に伝えたい。
「____。」って。
『カレンダー』
「カレンダー」
俺の部屋のカレンダーは
5月でずっと、止まっている。
5月は弟の命日だ。
あいつが死んだのは俺のせいだ。
恭一、、ほんとうにごめん、、、。
恭一が死んでから、俺の親は口を聞いてくれない。
やっぱり、俺を人殺しって思ってるんだ。
恭一と俺が写ってる写真を見ながら、毎日泣いてる。
「生きたかった」「許さない」「お前が憎い」
「お前のせいだ」
こんな、言葉たちが脳裏から離れない。
恭一も恨んでるんだ。俺は今日も後悔をする。
俺 「ん、なんか眠いな」俺は睡魔に襲われた。
ーーーーーーーーーーー
ーーーん?ここはどこだ?
??「兄ちゃん!起きた?」
俺 「その声は、、恭一か!?」
恭一「そうだよ」
俺 「ここは?」
恭一「兄ちゃんの心の中?かな」
俺 「そっか。あ!恭一、あんときはごめんな、、」
俺 「兄ちゃんがあんとき気づいてれば」
恭一「兄ちゃんは何も悪くないよ。誰も悪くないんだ」
俺 「ん?どういうことだ?」
恭一「僕たちは、急に突進してきた、車にひかれたんだ」
はぁっ!!!??!?!?!??!??
ーーーーーそっか、、
俺 「思い出した。俺は死んでたんだ」
そう。俺と恭一は2人共、飲酒運転の事故により、
死んでたんだ。
俺は、生きたいという想いが強すぎて、
記憶が改ざんされ、魂だけが現在に残ってたんだ。
俺 「脳裏から離れない言葉って、「俺」が俺に
言ってたのか。」
俺 「うぁ、!母ちゃんごめん、父ちゃんごめん。
生きたかった!もっとしたいことあった!
恭一と一緒に、(現在)戻りたい!!」
恭一「僕もだよ。でも、兄ちゃん、自分を責めないで。
僕も、死にたくなかった。未練たらたらだ。
でも、事実はくつがえせない」
俺 「そう、だよな。ふっ笑。相変わらず、
お前は大人びてんな。 情けない兄ちゃんで
ごめん。お前だけでも、助けてやりたかった。
恭一「僕だけ助かったって嬉しくないよ、、、。
あ!そうだ!また、生まれ変わろう!
生まれ変わって、また兄弟になってママとパパの
とこに戻るんだ。」
俺 「そうだな笑」
ずっと一緒だよ。 もちろんだ。
俺の部屋のカレンダー。
もう、5月になるのでめくる。
5月は、俺と弟の誕生日だ。
END
フィクションです
カレンダーに毎年入れてる予定
叶うことはない予定
愛なのか、戒めなのか理解は出来ない
でも傷付かなくなるぐらい傷付いた
もうこの感情を知ることは出来ない
諦めて生きる僕と諦めずに亡くなった君
対極にいるようで本当はとても近いところにいる
あぁ、今日は何の予定を入れようか
カレンダー
月日が流れていくのが
早い気がする
今年は異常気象…
まだまだ、蒸し暑い
耐えられない…
暦では秋だというのに
早く涼しくなって…
秋は切ない気持ちに
させてくれるけど、
夏の暑さより好きです
カレンダーを見れば
今年も半分以上過ぎた…
何処かさみしく感じる
でも…
そのさみしさが
愛おしい…
君がくれた誕生日プレゼント。
お花がたくさんかいてある可愛いカレンダー。
「花が好きだって言ってたからさ、」
「うん!ありがとう。絶対大事にするね!」
それから私はカレンダーにしるしをつけた
君と話せた日は花のマーク、
話せなかった日は三角を
明日も君と話せますように
#カレンダー
毎年表紙を捲っては言う“今年こそ!”。
だいたい9月の今頃に言う“結局ね( ̄△ ̄)”
今年の年の瀬もきっと言う“来年は!!”
それを半世紀やってのけてんだから、大したものよね、アタシも。
「カレンダー」
5月29日
貴方に勇気をだして気持ちを伝えた日。
そして貴方と結ばれた日。
1月23日
貴方と別れた日。
死にたくなった日。
3月22日
貴方とまた思いが通じ合った時。
そしてまた結ばれた日。
9月11日
今日も貴方が大好きです。
私のカレンダーは貴方でいっぱい。
前にめくっても、後にめくっても。
これからも、
カレンダーを貴方の名前でいっぱいにしたい。
1年後も、2年後も、3年後も
貴方と未来を共にしたい。
二度と来ないのに
来年までお預けの今日をめくる。
まるで明日が当たり前に来るように
並んでいる数字を
見飽きた目で見つめる。
印をつけた日が
来ると信じて
今日を終わらせる。
また明日、
また明日も
なんて。
全てが杞憂に終わるのに
恐れてもいなかったことが
突然来るとも知らずに。
なんてくだらないことを考えながら
二度と来ないのに
来年までお預けの今日をめくる。
–カレンダー–
カレンダーを見るたびに焦燥感
何もしないまま消えていく時間
君の部屋のカレンダーは
色鮮やかな花と美しい風景に
君の可愛らしい絵文字が書いてあった
ねぇ…これ、わかる?
君はいつも僕を覗き込んで
そう聞いていたね
知っていたよ…
君が僕を真似てカレンダーに
書いていた可愛らしい絵文字
だけど いつの間にか…
カレンダーから僕が居なくなって
僕は君の心を探すことを決めたんだ
君の心を見つけることができたなら
また、僕を君のカレンダーに書いて欲しい
必ず君の心を見つけてみせるから…
アドベントカレンダー
クリスマスまでのカウントダウン
遠い日あなたが手作りしてくれた
一日ごとに出てくる動物たち
シマウマ キリン ゾウにサイ
ヘビクイワシと青いコマドリ
楽しい旅の思い出がよみがえる
最後の窓は何だろう
笑顔の二人の写真と
Will you marry me? の文字
新しい幸せへの
カウントダウンに驚いたあの日
「カレンダー」
#218