「カレンダー」
俺の部屋のカレンダーは
5月でずっと、止まっている。
5月は弟の命日だ。
あいつが死んだのは俺のせいだ。
恭一、、ほんとうにごめん、、、。
恭一が死んでから、俺の親は口を聞いてくれない。
やっぱり、俺を人殺しって思ってるんだ。
恭一と俺が写ってる写真を見ながら、毎日泣いてる。
「生きたかった」「許さない」「お前が憎い」
「お前のせいだ」
こんな、言葉たちが脳裏から離れない。
恭一も恨んでるんだ。俺は今日も後悔をする。
俺 「ん、なんか眠いな」俺は睡魔に襲われた。
ーーーーーーーーーーー
ーーーん?ここはどこだ?
??「兄ちゃん!起きた?」
俺 「その声は、、恭一か!?」
恭一「そうだよ」
俺 「ここは?」
恭一「兄ちゃんの心の中?かな」
俺 「そっか。あ!恭一、あんときはごめんな、、」
俺 「兄ちゃんがあんとき気づいてれば」
恭一「兄ちゃんは何も悪くないよ。誰も悪くないんだ」
俺 「ん?どういうことだ?」
恭一「僕たちは、急に突進してきた、車にひかれたんだ」
はぁっ!!!??!?!?!??!??
ーーーーーそっか、、
俺 「思い出した。俺は死んでたんだ」
そう。俺と恭一は2人共、飲酒運転の事故により、
死んでたんだ。
俺は、生きたいという想いが強すぎて、
記憶が改ざんされ、魂だけが現在に残ってたんだ。
俺 「脳裏から離れない言葉って、「俺」が俺に
言ってたのか。」
俺 「うぁ、!母ちゃんごめん、父ちゃんごめん。
生きたかった!もっとしたいことあった!
恭一と一緒に、(現在)戻りたい!!」
恭一「僕もだよ。でも、兄ちゃん、自分を責めないで。
僕も、死にたくなかった。未練たらたらだ。
でも、事実はくつがえせない」
俺 「そう、だよな。ふっ笑。相変わらず、
お前は大人びてんな。 情けない兄ちゃんで
ごめん。お前だけでも、助けてやりたかった。
恭一「僕だけ助かったって嬉しくないよ、、、。
あ!そうだ!また、生まれ変わろう!
生まれ変わって、また兄弟になってママとパパの
とこに戻るんだ。」
俺 「そうだな笑」
ずっと一緒だよ。 もちろんだ。
俺の部屋のカレンダー。
もう、5月になるのでめくる。
5月は、俺と弟の誕生日だ。
END
フィクションです
9/11/2023, 10:56:44 AM