『カラフル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カラフル
洋服選び、グレーとか黒とか、紺色を選んで着てしまう‥本当はカラフルなものを着た方が良いのに。身につける色で、呼び寄せるものも違うと聴いた事あるから。でもカラフルな色着るのはとても苦手なわたしです。
洋服ではちっとハードル高いから、ハンドタオルでカラフルなの持つようにしました。それで結構気分も変わりますよ。
お財布にも優しいしね!
ねえ、貴方の好きな色は何?
心理テストだから早く答えて?…なんてね、冗談よ。
この世界にはたくさんの色が溢れているわよね。
絵の具や色鉛筆には、最低でも6色以上の色が揃っているし、画材ともなれば素人には識別が難しい色がごまんとある。
お綺麗で快活な女優さんも言っていたじゃない?白には200色あるって。それくらい世の中には色が溢れているのよね。
林檎は赤、空は青、草は緑…一般認識ではその通りかも知れないけれど、見る人が違えば色も違ってくる。とても面白いわ。
私たちが見ている世界は何色なのかしら?机や椅子、扉や部屋の壁だって色はある。恋や愛、心から楽しめる事に出会うと「心が色づく」なんて例えるじゃない?色づいた心は何色なのか…とても知りたいわ。
これはあくまで私の仮説なのだけれど、空気には色が含まれていると思うの。
空を見上げた時の青、誰かと談笑している唇の桃色と声色、夕食を準備する手元には赤、黄、緑…そんなカラフルな色を空気というフィルターを通して私たちは目に映しているの。だから、空気は変幻自在に色を変え、私たちを楽しませてくれている…これが私の持論よ。
話が逸れちゃったわね。
で、貴方の好きな色は何色なのかしら?
…あら?私の頬の色が好きなの?かわいい人。
なら、貴方に染まった私は何色になるのか…一緒に見届けてくれると嬉しいわ。
「カラフル」
私は、耳に入ってくる音を大切にしている。
風のなびく音だったり、雨が滴る音だったり、
鳥たちが謳うように鳴く声だったり。
そういういつも"在る"音が、毎日実は少しづつ違ってて、
楽しくて、綺麗で、とてもカラフルだなあ。
十人十色、個性を大事に。
こんなことが叫ばれるようになった。でも、結局個性も何もないじゃないか。
出る杭は打たれる、なんて言うように、目立つ人ほどみんなに良くも悪くも使われていたり、変人扱いされている。
そんな風にしか考えられない私はおかしいのかな。
みんな同じ服を着て、同じメイクで、同じ曲を聞いて、流行りに乗れない人は置いていかれる。
私はいつも、取り残されてきた。
私が悪いのかな。
十人十色と言うのなら、一人くらい、私みたいに真っ黒な人がいてもおかしくないのに、カラフルな色彩にまざれない黒は認めないなんて、都合が良すぎる。
私は黒いことを理由に、今日も、明日も、一人でお昼を食べる。
「カラフル」
昔から絵を描くのが好きだった
鉛筆と紙だけでひたすら何か描いていた
最初モノクロだったそれに色を付けたくなり、色々と試してみたが、私は早筆で飽きっぽかった。ひとつの絵をじっくり時間をかけて描くタイプじゃなく、簡単な絵を短時間で量産していくタイプだったのだ
まず水彩と油彩が向かない。乾かない。待てない
コピックはお金がかかった
アクリルガッシュは結構好きで性に合っていたが、自分の絵柄に合わなかった。難しい…
結局は色鉛筆とクレヨンに落ち着いた
色鉛筆はあれこれ色を混ぜすぎると汚くなるので、1パーツ2〜3色ずつくらいで陰影をつけたりアクセントを入れたり…。できるだけ同系色でまとめるのが無難かなあ。ちょっと水彩感も出せたり、柔らかい雰囲気が出てとても良い
クレヨンは結構私の性に合っていて、ゴリゴリ描けていい。最初ふんわり色入れといてからどんどん濃い色を上から塗っていって、色んな色を混ぜて、ちょっと油彩っぽい雰囲気が出るし、ゴッホみたいな雰囲気の色味が出せて楽しい
また描いてるうちに描き方が変わったり、他の画材を試したりするかもしれない。絵が描きたい
カラフル
最近の世界はカラフルだと思う。
ゴテゴテしていて可愛い子や男女差別がなくなりみんなイキイキした顔をしている。
地球は緑と青しかないのに。みんなそれぞれの色を持っていてその色を十分に使えている。
今日も世界はカラフルだ。
「カラフル」
虹色のキャンパスを見て思う。
私に見えている世界は君と同じなのだろうか。
人は自分の意識や記憶を客観的に証明できない。今自分が見ている赤が他の人にも同じように見えているとは限らない。そもそも違うということに気づくことすらできない。
もしかしたら、誰しも違う色の世界を見ているなんてこともあるのかもしれない。でも誰も気づかないし、誰も違和感を持たない。
そう思うと、世界はもっと面白いのかもしれない。
今は全くカラフルに見えない。グレーときったない黄色が混ざった色にしか目の前が見えない。
彼に言わなくて良い事を言ってしまった。
大丈夫と言ってくれたけど、
私は言った前と後とでは変わってしまった。
いつもは普通のLINEを待つ時間。
何時間も待つ羽目になったのは私のせいだ。
1秒の時間は変わらないのに。
「貴女を奪えたらどんなに」
灰色だった僕の世界を、貴女は色鮮やかなものに変えた。
貴女は僕の頭を撫でる。
まるで、年の離れた弟にするかのように。
まったく異性扱いされていないことはわかっている。
貴女に触れられることが嬉しい自分が悔しい。
貴女の笑顔はいつも眩しくて、春の花のように鮮やかで、思わず瞼を閉じてしまう。
貴女が嬉しそうにあの人のことを話すたび、僕の心には血のような赤黒いものが広がっていく。
嫌になるほど真っ青で澄んだ空を見上げる。
貴女が生涯を誓った人。
どんな人なのか、知りたいけど、知りたくない。
惚気話を聞きながら、どうやったら貴女を奪えるのかを考えている。最低だ。
奪う勇気も度胸も力もないくせに。
────カラフル
カラフル
(本稿を下書きとして保管)
2024.5.1 藍
カラフルな目したマーイマイ
まるで別人のようマーイマイ
どうにか前の君にあーいたい
あくまで無反応なマーイマイ
明るい葉の頂上でまーい舞い
鳥さんがくわえてばーいばい
もうそこに いなーいいない
みんな色とりどりで
カラフルに見える
私だけ
色が無いの
あなたを忘れないと
早く
忘れたいのに
苦しいよ……
詩『10キロの契約』
(裏テーマ・カラフル)
今日は少ないバイト代から奮発してピンク色のカーネーションの花を1輪とぼた餅を1個買った。
5月2日。母の命日だ。
あれからもう一年が立った。
ゴールデンウィークが始まる前に一周忌の法要は一人ですました。そう、いつも私たち母娘は二人きりでした。父も祖父母も親戚もいない。その理由を母は絶対に話さなかった。
子供の頃は知りたかったけれど母の態度を見てると知らない方がいいんだと思うようになっていた。
母は脳出血であっけなく死んだ。
何か私に言い残すこともあったかもしれないのに、一度も目覚めることもなく死んだ。
命日の今日は仕事も休んで、墓がないのでアパートに置いてる母の遺骨にカーネーションとぼた餅をお供えして、やはり母の好きだった韓国ドラマを一緒に観ようと思っていた。
ぼた餅を買った商店街からアパートまでの帰宅途中に1箇所長い階段がある。そこの上に来た時に急に背中を押された。
「きゃっ!」
私の目の前にいたコワモテのおじさんを反射的にすがるように押してしまった。すると勢いよく転倒してコロコロ転がり階段の下まで転げ落ちた。
「すみませーん」
私の背後からおじいさんの声がする。たぶん私を押した人物だが背は低く優しそうな人だった。転がり落ちたおじさんは血だらけで死んだと思ったがすぐに立ち上がり、こちらに向かって手招きしていた。
三人で近くの喫茶店にはいった。
おじさんには病院に行くように勧めたがとりあえず話し合いをしたいと言われたのだ。
そのおじさんだがヤクザだとわかる。その気配がぷんぷんなのでたぶん私の人生が終わると思った。このまま借金地獄で風俗で働くことになるんだと思っていた。警察に逃げ込むことも考えたり頭は混乱していた。
「姉ちゃん、俺は怪我したから、俺の仕事をあんたがしてくれないか?」
いきなりの訳の分からない話で目をパチパチさせていると、
「俺はヤクザでも暴力団でもない。ただの何でも屋だ。ただな、そこに変な仕事がきたんだ。1億円の現金をぜんぶ使って欲しいって言うんだ。詳しくは言えねぇが身元は確かめたし犯罪の金でもない」
そばにいたおじいさんが口を開いた。
「だったらどこかの施設に寄付すればいい」
すると、
「あははは、俺も寄付や馬券でって思ったがそれは駄目だって言うんだ。条件は県外を旅しながら旅の宿泊費や食費や観光の必要経費に限るって言うんだ。その旅の写真と感想を定期的にメールで依頼者に送る約束だ」
このあと、おじさんは病院に行き、よく普通に歩いていたと驚くほどあちこち骨折していた。
母の命日に起こった変な話し。
いろんな人の思惑や思いや悪意も交錯するのですが、今は話せません。
でも、貧乏な生活しか知らない私には別世界の旅になりました。それまでの人生がまるで無色透明だっように感じます。お金の魅力に気づいてしまったのかもしれません。すべてがカラフルにみえるなんて、旅を終えたあとが怖くなります。
ちなみに1億円は10キロの重さです。
その現金を持っての旅でトラブル?はいっぱいあります。
それから、気付いている方もいるでしょう。
私はずっと後で知りますが、階段の上で私を押した老人が依頼者です。
そして、すべては私の相続に関する問題が絡んできます。
また、お話できる日まで。
作品No.31【2024/05/01 テーマ:カラフル】
剥き出しの自爪は
まぁそれはそれで美しい
と 思う
特に手入れしてないけど
きれいなカタチをしていると
そういう自負がある
けれど
この時期なら そう
藤の花とか
紫陽花とか
燕とか
水面に広がる波紋とか
そういうモノで
この爪を飾り立てたくなる
仕事柄
派手に飾れないのが残念だけれど
「色って、なんですか?」
目が生まれたときから見えない少女の質問に、俺はしばし考える。
「………心が満たされるもの?」
なんだろう、この答えは。自分でもよくわからない。
けどきっとこんな答えでいいんだと思った。
「心がですか。じゃあ“赤色”だったら?」
「えーと、熱い」
「“緑色”」
「安らぐ?」
「“茶色”」
「俺にとってはココアの色だから美味しそうって思うかな」
「“水色”」
「冷たい。…そういえば水は透明なのに薄い青を水色っていうんだよな」
「“ピンク色”」
「かわいい」
「私はあなたからみて、何色の印象ですか?」
目の前の少女をじっと見る。
「桜色…かな」
「桜って花の? うすいピンクってことですか?」
「いや。なんか綺麗で切なくて儚くて、でも毎年会えて嬉しいって感じる色」
少女は綺麗に笑った。
「じゃあ、あなたが私にとっては桜色ですね」
終
*お題「カラフル」
お題:カラフル
カラフルというと、今くらいの季節がピッタリだと思う。
桜が終って晴れ渡った空に、やわらかな緑。
大小様々な花がたくさん咲いていて、華やかな色彩の蝶なんかもいたりして、歩くだけで楽しい気持ちになってくる。
太陽から届く電磁波がこんな風に姿を変えて色とりどりの世界になるのが不思議すぎるし、この奇跡に柄でもなく感謝したくなってくる。
絶対GWで余裕出来てきてるせいだわ…!
(人の心を取り戻しつつある)
色と個性は同じだと思う
みんな違ってみんないい、みたいな感じではないけれど
たくさんの色があるのと同じでたくさんの個性がある
どれもこれもカラフルに自分の色を輝かせている
【16日目】カラフル
一番ファッショニスタなあなたは
他のメンバーとは違うテイストの
衣装をいつも選んでる
あなたの太陽のように明るく
海のように優しい雰囲気と
ピッタリ似合っていたよ
そんなオシャレ番長のあなたが
今は決まりきった服に身を包み
髪も短くアクセサリーも付けず
気力と体力の世界で頑張ってる
私は知っているよ
あなたは今の外側に色味のない世界で
内側へたくさんの色を加えようと
していることを
戻ってきたらきっとね
あなたは前よりさらに明るさが増して
レインボーになっているよ
カラフル
光のプリズムが君を背中から照らした。
君の笑顔が逆行で見えなくなったけど
笑顔の残影がしっかり残ったよ。
1986年冬、やって来た、謎の転校生。
本当は2024年の少年、私の会えなかった息子なのかも知れないと思った。
少年は17歳の私を見に来た、15の夜の姿で。私の青春で私と同じにその時代の学生服を着て一緒に暮らした。
暮らせなかったから、そうした。
砂漠みたいな世の中で、カラフルに光る虹の橋を渡って、謎の少年は会えなかった人に会いに来た。
年下だけど、ずっと前から知っていたような、守られているような、そんな気にさえなる、まだ何者でもない17歳の私だった。
やがて、光のプリズムは君を背中から照らし君は光の中に消えて行った、見えなくなったけど笑顔はしっかり私の心に残ったよ。
2024年冬…。
もう、私はおばあちゃんになった。
私には、会えなかった息子が一人います。
今時々その虹の橋に消えた少年のことを思い出すのは、あれは会えなかった息子が会いに来てくれていたのではなかったかそう思うのです。
もっと、抱きしめてあげれば良かった。
そんな昔話を語ってくれる認知症のおばあちゃんがいました。
随分と歳を召され
記憶は時々曖昧になり
忘れぽくなったよと仰っても、生き生きと鮮やかに蘇るように語られる昔話
おばあちゃんは、十七歳で
息子か初恋の人にもう一度会ったのか分からない、そんな昔話を聞いた。
おばあちゃんの頬は鮮やかに輝いて
カラフルな光のプリズムの向こうに消えた
初恋の彼なのか、会えなかった息子なのか分からない謎の少年の光る笑顔だけを鮮やかに記憶している様であった。
カラフルなぼんやりとしたけれど、最後まで覚えている笑顔。
おばあちゃんのカラフルな昔話を聞いた。
2024年5月1日
心幸
"カラフル"
──早く帰ってハナに飯やらねぇと……。
昼前、用事を済ませ早足で帰り道を歩いていく。
一歩、また一歩と前に進む度に、花の香りが鼻腔をくすぐっていく。
すると、ふと町の掲示板に目がいき、立ち止まった。
ピンクや水色、黄緑色と色とりどりの淡い配色で彩ったポスターのポスターの上部に《春のマルシェ》と書かれている。
キッチンカーや手作り雑貨店が出て、その中でも目玉はストラップを手作りできるワークショップらしい。
気になってスマホを取り出して調べてみると、どうやら数年続いている恒例イベントらしく、秋にもやっているらしい。
──へぇー、知らなかった。
この辺で暮らし始めてどれくらい経っただろうか。昔の自分は行事事に全く関心がなく、掲示板に見向きもしていなかった。
これからは、こういうのを沢山見つけるのだろうか。そう思うと、頬が少し緩むのを感じた。
──……って、何やってんだ俺。早く帰らねぇとあいつが騒ぎ出す。
はたと目を見開くと首を大きく横に振り、再び帰り道を歩き出した。